北八ヶ岳（高見石・中山峠周回/天狗岳は目前撤退）

2013年02月03日(日) [日帰り]

• GPS: 07:20
• 距離: 9.9km
• 登り: 744m
• 下り: 740m

コースタイム

渋の湯08:30−9:30賽の河原−10:25高見石小屋10:45−12:30中山展望台−13:00中山峠−13:30天狗岳基部(時間切れ撤退)−14:00黒百合ヒュッテ14:20−14:45唐沢分岐14:55−15:50渋の湯

天候

2/3(日)　快晴♪

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

往路
2/2(土)　新宿21:00−(あずさ35)−23:23茅野
2/3(日)　茅野07:00−(バス)−08:00渋の湯
復路
2/3(日)　渋の湯16:20−(タクシー)−17:00茅野17:28−(スーパーあずさ28)−19:36新宿

コース状況／危険箇所等

■コース状況■
全コースに渡ってトレースばっちり。
温暖だった前日の雨と翌朝の放射冷却で雪が硬くアイゼンが効きすぎる感じ。

渋の湯−高見石
　全体的になだらかな登り
　賽の河原の雰囲気良し。濃霧時(冬場はホワイトアウト）には注意。
高見石−中山峠・天狗岳(基部)
　思ったより長い登り(3年前にも同じこと思ったが…）
　雪は他と比べるとふかふか。道外れると膝までもぐる…
　展望台以外のところはとにかく樹林・霧氷やスノーモンスターを楽しもう。
　中山を越えたところで東側へ。危険は感じないが崖の脇を歩く。
　天狗岳の基部まではピッケルを使ったが、ストックでもよいレベルのところで引き返す。
　折り返し地点より先は急な登り(帰りは下り)なのでピッケルがよい。
中山峠−渋の湯
　よく踏まれている歩きよい道（渋の湯からは八方台分岐までけっこう急坂）。
　スピードが出るので調子に乗っていたらアイゼン引っ掛けて雪面にダイブした。
　唐沢分岐での10分休憩は攣った足の回復ストレッチタイム。　

写真

2/3 22:04

今回の装備…ミレーの35ℓザックにWストックとピッケル＆12本爪アイゼン

2/3 22:11

登り始めて…まだ陽の当たらない登山道にて…

2/3 22:13

高見石へと針路を取ります

2/3 22:16

陽の当たる場所…
登山道はまだ薄暗いので眩しい…

2/3 22:20

森の中にも陽がさしてきました
トレースもばっちりです

2/3 22:27

北八ヶ岳らしい針葉樹の森

2/3 22:29

いい感じ…

2/3 22:34

氷の造形…

2/3 22:35

登山道脇の岩と雪

2/3 22:36

展望の効く場所に出たいという気持ちにはやりながら登っていきます

2/3 22:39

賽の河原に到着！
これが見たくて来たのです！

2/3 22:40

冬の日差しを浴びて…

2/3 22:47

青い空と白い雪原に伸びる一本道

2/3 22:51

道標と輝く雪面

2/6 7:29

岩と雪の造形…

2/6 7:28

まっすぐ続くトレースが青い空へと続く…

2/6 7:27

中央アルプスがクリアに望めます

2/6 7:24

陽光を浴びる雪原

2/6 7:22

雪と風の造形

2/6 7:18

賽の河原より中央アルプス(左)と御嶽山(右)

2/6 7:09

また森の中を進みます

2/6 7:08

前日の温暖な気候のせいで、高見石あたりでは白さはイマイチ…

2/6 7:04

中山を見上げて…

2/6 7:01

高見石は冬のほうが登りやすい？

2/6 7:00

高見石より浅間山・湯ノ丸山方面を望む

2/6 6:59

結氷の白駒池が眼下に…

2/6 2:03

雄大な浅間山と佐久平の景観

2/6 2:01

高見石より蓼科・縞枯山方面

2/6 2:00

高見石小屋を眼下に中央アルプスを望む

2/6 1:56

白いの帽子の蓼科山と北八ヶ岳全景…

2/6 1:53

高見石小屋の愛らしい看板…

2/6 1:52

蒼天に向かって…

2/6 1:46

ようやく霧氷といえる木に出会いました

2/6 1:41

冬の木漏れ陽…

2/6 1:35

この中には何があるのでしょうか…？

2/6 1:30

蒼天下の霧氷

2/6 1:22

霧氷のクローズアップ

2/6 1:15

間もなく中山展望台へ…

2/6 1:08

エビのしっぽの花が咲く♪

2/6 1:05

先の写真を更に拡大…

2/6 1:04

霧が峰越しに槍・穂高連峰の絶景

2/6 0:58

乗鞍〜槍・穂高〜後立山へと続く大絶景！

2/6 0:55

これぞ冬山！
エビのしっぽぉ！

2/6 0:53

前に夏に来たときは雨だったので、こんなに開けた場所があるとは思ってもいませんでした

2/6 0:48

蓼科と伸びやかな北八ヶ岳一帯を望む

2/6 0:44

北アルプスと蓼科山

2/6 0:39

道標から垂れる紐に張り付いた氷が、シャリシャリと綺麗な音を奏でていました♪

2/6 0:36

雪原越しに見る御嶽・乗鞍・槍・穂高連峰の絶景

2/6 0:31

風による雪の造形美

2/6 0:29

中山を越えて、東斜面へ…
秩父の山並みが連なります…

2/6 0:23

天狗岳と対面…
いつみても美しい双子山です

2/6 0:21

眼下に見下ろす八ヶ岳の黒い森と秩父連山

2/5 7:36

蒼天と一本のトレース…
ここぞ尻セードのポイントではなかったか？
普通に歩いて下りていってしまった…

2/5 7:24

樹幹より天狗岳を望む…

2/5 7:22

同じところからよりアップにて撮影…

2/5 7:18

いやもう…綺麗です。
最終バスの時間を忘れることにした瞬間！

2/5 7:16

にゅうが目の前に…
久しぶりに行ってみたいと思った…

2/5 7:13

飽きずに天狗岳
中山峠に下る手前のこの地がベストスポットかもしれません

2/5 7:13

ホントにきれいな双耳峰だと思います

2/5 7:08

蒼い空と伸びやかな霧氷…

2/5 7:05

中山峠を越えて、もう少し天狗岳に近づくことにします…

2/4 7:34

台地上の雪原から秀麗な天狗岳を望む…

2/4 22:44

東天狗岳…鼻高々です

2/4 22:45

西天狗岳…ツルピカです

2/4 22:48

岩にすらエビの尻尾が…

2/4 22:51

槍・穂高をはじめとする北アルプスの白い峰々…

2/4 22:54

辿ってきた道程…中山方面を振り返って…

2/4 22:59

にゅうの断崖と東側の谷を望む…

2/4 23:05

初ピッケル山行記念♪
しまった…背景は真っ白にしなきゃならなかった…

2/4 23:08

東天狗へと続くトレース
いけそうな気がする…

2/4 23:09

天狗岳が近づいてきました

2/4 23:13

やはりシュカブラの雪面は美しい…

2/4 23:19

最高の一日と思える風景…
もうすぐそこのように見えてきます…

2/4 23:21

凍てつく雪原と北アルプス

2/4 23:24

天狗岳とシュカブラ…
もう少し綺麗な模様を描いていてくれれば…

2/4 23:29

青空に屹立するアイシング・クロス(氷の十字架)…

2/4 23:30

冬の太陽と天狗岳

2/4 23:36

冬山の点景…

2/4 23:41

今回の最終到達点…
ここで引き返すことにしました

2/4 23:50

岩場は氷でびっしり…

2/4 23:55

雪の天狗岳への登頂はまた今度…

2/4 23:57

雪庇の脇をトレースが伸びています

2/4 23:58

やはり名残惜しい天狗岳
ピーク手前に行列が見えます
自分も行きたい…

2/5 0:06

でかいぞ…浅間山！
来春は白い帽子の浅間山を見に行こうか…

2/5 0:08

なんだかんだいって結構歩いてきたな…と振り返る

2/5 0:09

乗鞍から鹿島槍まで続く北アルプスのスカイライン…最高です！

2/5 0:10

天狗岳のクローズアップ
西天狗山頂の輝きが眩しい

2/5 0:14

盟主・鹿島槍ヶ岳を中心に爺ヶ岳(左)、五竜岳(右）
八方尾根から撮影するにはベストコンディションな日であったかもしれない…

2/5 0:19

ここまで来たという証拠に…

2/5 0:24

にゅうの断崖
登攀記録とかはあまり見たことないけど、いい壁に見えます

2/5 0:25

雪原に伸びる一本のトレース

2/5 0:26

プチ雪庇？
そのまま崖下へ…

2/5 0:29

ホントに飽きない凍てつく雪原と北アルプスのスカイライン…

2/5 0:32

凍てつく大地…
顔もなんか凍てついてきましたが…

2/5 0:37

名残惜しくて振り返ります

2/5 0:39

風紋と長く伸びる木立の影

2/5 0:53

さようなら天狗岳…
次回はもっとゆっくり時間をとってお邪魔させていただきます

2/5 0:54

中山峠に戻ってきました

2/5 0:55

黒百合ヒュッテに到着
あたたかそうです
次回はここに泊まるつもりです

2/5 1:01

森の中へと下ってきました

2/5 1:04

最後に稜線を振り返って…

2/5 1:06

冬の木立…だいぶ陽が翳ってきました

2/5 1:08

唐沢鉱泉分岐
この写真に見えている道で思いっきり転倒！
完全に気の緩みです

2/5 1:17

ゴール地点の鉄橋まで戻ってきました

2/5 1:19

渋の湯バス停…
最終バスは14:55、1時間前でした

撮影機器：

NIKON D7000 NIKON CORPORATION

感想

WV_KAZZ

節分は日本各地が概ね晴れ模様。
雪山初級者にも安心なところといえば北八ヶ岳…というわけで、今年最初の雪山登山は昨年同様、北八ヶ岳(昨年は北横岳)に行ってきました。

赤城山のピークハントか草津白根山で湯釜のスノーシューイング、八方尾根で雪の後立山連峰写真撮影(唐松岳は自分にゃムリ)…なんて計画もありましたが、スノーシューは上高地で先日満喫済み。せっかく買った12本爪アイゼンとできればピッケルもサマになりそうなディスティネーションを…と思って北八ヶ岳を選択した次第です。

土曜日は雨だったので溜まった仕事を片付けることにし、夜のあずさにて茅野まで行って翌朝一番のバスで渋の湯へ。そこから高見石に登って中山峠を回り、あわよくば天狗岳に登って下山という日帰りプラン。

ドのつく快晴、ポカポカ陽気で暑いくらいの気象条件のもと、まずは森の中を歩いて高見石へ。途中の賽の河原の景観を満喫しつつも、こんなに快晴ならもっと展望の効く山へ行けばよかったなどと思いながら、マップのコースタイムよりも短い時間で高見石にたどりついた。

まわりに高いピークがあるため、それほど高見…とは言えないが、白駒池を眼下に中央アルプスや浅間山の展望を楽しみ、つづいて中山展望台へ向かう。思ったより長いだらだら登りとやわらかい雪にコースタイムをオーバーし、ここで天狗岳の登頂には黄信号が灯った(というか、天狗に向かえば最終バスには赤信号)。

中山展望台を前にようやく霧氷の木々が登場し、つづいてエビのしっぽも現れて、いよいよ魅惑的になる冬山の景観にバスの時間なんかどうでもいいや…ってテンションになって、それでも明日は通常勤務、明るいうちに下山せねばとデッドラインを設定しながら天狗岳へと向かうことにする。中山峠を越えたところでピッケルを装備し、なーんちゃってレベルのピッケル山行をしながら、天狗岳の基部まできたところで結局はタイムオーバー…撤退の運びとなった。

まぁ…雪質的には最高のコンディションながら(強風とはいえ冬山の稜線とすればさほどでもない)、アイゼン歩行やピッケルワークをもうちょっと練習してからと思ってもいましたし、山頂はハナから時間的にも無理と写真ばかり撮っていたので、基部まで来たところで終える想定だったともいえる(黒百合ヒュッテに泊まった上で登るべきだと自分に弁解…単独山行者は逃げの言い訳が上手くなる)。

下山途中のなんでもないところでアイゼンを引っ掛けて転倒し、足を攣ってしまうトラブルがあったものの（ちゃんと最後まで気を抜かず、もっとアイゼン歩行の訓練をせねばと猛反省）、帰りのタクシー代も我に返って考えてみればあまりにも痛かったが(バスなら1100円のところが6900円。結局ピークに立ってないので往復交通費と前泊代を見たときのコストパフォーマンスの悪さときたら…)、それなりに充実したトレッキングとなった。

ただ、次の山登りは近場ですますか…、トレッキング用の新しいズボンの購入を諦めるか…、ニッコールの18-200�丱此璽爛譽鵐困旅愼�を諦めるか…。払った代償は割と大きかったかもしれない…。