清里駅→飯盛山→三ツ沢の頭→槍→木賊の頭→横尾山→夕日アタリ→石ッコツ→フシノソリ→瑞牆山荘→塩川ダム→増富郵便局
- GPS
- 11:14
- 距離
- 42.8km
- 登り
- 2,149m
- 下り
- 2,631m
コースタイム
- 山行
- 10:24
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 11:15
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
十文字峠から先は笹に覆われて不明瞭箇所が多い 笹は膝下くらい |
写真
感想
紅葉シーズン、友人を誘って遠征したかったがあいにく誰も都合がつかず、どうせ一人なら公共交通機関でしか行けないルートを模索し、いつか行こうと思っていた飯盛山から横尾山の縦走に決定した。信州峠までのアクセスが最も良さそうな黒森上バス停は時間が合わないので、信州峠から瑞牆山荘まで歩いてバスに乗るつもりだったが、最後の車道歩きが長いのが難点。瑞牆山荘までのルートを調べてみると、信州峠からさらに東の尾根がそこそこ歩かれているようだったので、フシノソリまで経由して下山することにした。時間が心配だったが、荷物を軽量化して13時までに信州峠につけばなんとか間に合うという想定だった。
清里駅から飯盛山は過去に歩いたこともあり、特に迷いなく到着し、タイムも1時間と自分にしては上々の滑り出し。好天にも関わらず人の出は少ない。先を急ぐ。平盛山を過ぎるとそれまでと違って道はか細くなり、やがて笹に覆われ道がわからなくなった。すぐに朝露か昨日の雨に濡れた葉っぱが靴を濡らし、靴下までビショビショになった。先に進んだ十文字峠では尾根を外して三沢方面の道標しかなく、巻いていくのかと思いきやどんどん下山してヤマレコアプリから警告が出て、慌てて戻る。よくよく見ると道標の裏に手書きで槍方面の記載があった。普通の人は行かないルートなのだろうから仕方ない。実際その先は笹薮だらけで道がよくわからなかった。しばらく歩くと鹿除けの柵が出現し、その柵を右手に見ながら先へと進む。この辺りは笹が深く、歩きづらいなと思っているとどうも柵の向こう側のほうが笹が薄い…というか登山道はそっちなのか、と思って有刺鉄線のが広く開いた部分を見つけてそちらに出る。案の定そちらの方が歩きやすく、柵の内側に迷い込んでいたのかと納得する。しかしその先の三ツ沢の頭のピークから引きはがされるように柵が続いており、またもやヤマレコアプリで警告が出る。やむなく引き返して柵の切れ目を探すが見つからないので、柵をよじ登って再び柵の向こう側へ戻る。何が正解だったのかよくわからない。その後はそれほど苦戦することもなく横尾山まで到着。横尾山手前あたりで2名とすれ違ったのみで、静かな区間だった。横尾山では休憩している2名、その後も登山者や下山者とすれ違いながら信州峠まで到着する。目標の13時前には到着したのでこれならいけるだろうと、フシノソリ経由での下山を決める。
信州峠からの登山口らしきところが見当たらないので、適当に取り付いてまたもや笹っ原の登り。これが続くと嫌だなと思っていたが、今度はすぐに終了。ある意味どこでも登れてしまうということもあってか全体的に踏み跡が薄い、というか獣道なのか、まともな登山道を期待してはだめなのだろう。尾根伝いに歩くということだけを心掛けて先に進むが、石ッコツの先へのルートがよくわからない。少し戻り岩場の南側を小さく巻いて先へと進んだが、ここも何が正解だったのか。そもそもこんなルートに正解などないのか。少し行った鞍部からようやくフシノソリへ取り付く。だいぶ疲労もたまりペースが上がらない。ようやくついたフシノソリ付近は特にピークらしくもなく山頂標識も見当たらず、拍子抜け。何はともあれ後は下山だけだと体力的には一安心する。
フシノソリからの下りは所々テープがついてあったものの、想定していた尾根を外すようなところについていたりして、これも信じてよいものかわからない。ここまで来て登り返しは避けなければならないので、地形図とコンパスを見比べながら尾根を外さぬように慎重に下山する。途中には露岩帯があり、眼前に紅葉を纏った瑞牆山が見え、ここまで来た甲斐があったと感激した。露岩帯からの下りもどこを行くのか怪しい感じで、その後もどこでも歩けそうなところだったが、無事下山することができた。
最後は車道歩きで何とか最終バスに間に合いそうだ…と思っていたが、最後の最後に大きな落とし穴があった。信州峠から先のルートはヤマレコの記録を参考にしていたのだが、この出発点がみずがき山自然公園のすこし南側の駐車場になっていて、それを瑞牆山荘の駐車場と勘違いしていたのだ。そこまで歩いてきて瑞牆山荘が見当たらないのでようやく気づいた。残り15分ほど。ダッシュすれば間に合うかもしれなかったが、もはやそれほどの気力が残っていなかった。結局最終バスの時間を7分ほど過ぎて瑞牆山荘に到着。貸し切りバスやタクシー、マイカーはたくさん停まっていたが路線バスはもうない。今更慌てても仕方ないので瑞牆山荘でビールとつまみを買ってとりあえず腹を満たす。地図を調べると駅までは30卍供6時間ほどかかる計算だ。誰かに一緒に乗せて行ってもらうように頼むというのも考えたが、コロナ禍の最中、見ず知らずの人を乗せるのも嫌だろうし、ずさんな計画を立てたという後ろめたさもあって歩けるところまで歩くことにする。翌日は用事があったので帰京する必要があったが、この時間から6時間後に駅についても帰れないので、帰京できる電車に間に合うところまでを目標にした。タクシー代を浮かせたいのもある。あわよくば麓からバスが出てないかとも思って調べてみたが、そんな都合がよいものもなく、3時間ほど歩いてからタクシーを呼んで帰った。タクシーに乗ったことで3000円以上の余計な出費や長い車道歩きはつらかったが、初めから信州峠を下っていたら最後の瑞牆山の雄姿を見られなかったと思うと、不思議と悔いは残らなかった。
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