木曽駒ヶ岳 桂小場から
- GPS
- 11:20
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 2,004m
- 下り
- 640m
コースタイム
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 11:30
天候 | 夜:強風&小雪 朝:晴れ&強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
※ほとんどピンクテープ無し。 ※樹林帯の登山道は迷う事はない。これからの季節は西駒山荘から先はGPS必須。 ※茶臼山分岐から先は、ほぼ雪道。最低でもチェーンスパイク必須。 【桂小場〜西駒山荘】 ・一部登山道崩落しているが気を付ければ問題ない。 ・降雪で山側の熊笹が登山道に被ってきている。避けると谷側に落ちるので掻き分けて進む。 ・茶臼山分岐から冬道の将棊頭山方向稜線は爆風。 ・茶臼山分岐から夏道はハイマツが垂れ込み四つん這いで。降雪次第で通行不可能。 【西駒山荘〜濃ヶ池】 ・降雪で登山道不明瞭。GPS頼り。 【濃ヶ池〜宝剣山荘】 ・濃ヶ池から先の登山道が判らなかった。ハイマツを乗り越えGPS頼り。 ・カール地までトラバース道。沢の渡渉は岩が凍っているので慎重に。 ・カール地は一部ゴボる。 【宝剣山荘〜木曽駒ケ岳】 ・特に危険個所は無いがほぼ雪道。 【木曽駒ケ岳〜ロープウェイ千畳敷駅】 ・八丁坂の下降は雪での転倒、スリップに注意。 |
写真
感想
今日は、以前から予定していた木曽駒ケ岳へ。仲間の運転で道中寄り道し、夜中の桂小場で降ろしてもらい、仲間は菅の台バスセンターで車中泊し朝一便のロープウェイで登ってくる。自分は最近定番となった一人でのナイトハイクです。
山頂では強風が予想されているが、桂小場登山口駐車場では弱風で少し肌寒い程度だ。今日も満天の星空のもと元気よくスタートする。
非常に歩きやすい登山道でガシガシ登れる。1800m付近で雪が出てきた。雪の重みで山側の熊笹が登山道に多い被り掻き分けながら進んで行く。
1900mの馬返しで、雪を被った熊笹が登山道を完全にふさいでいたので、上下カッパを着込んでから突っ込んで行く。数十メートルで突破出来たが、時々吹いてくる強風が寒くなってきたのと、小雪もちらつきだしたのでカッパのまま行動する。
登山道も徐々に雪で覆われてくる。スリップするほどではないが慎重に歩を進めて行く。
2580mの茶臼山分岐で尾根に出ると強烈な風が襲い掛かってくる。一旦、夏道に逃げて尾根のハイマツを風除けにしてチェンスパを装着してから冬道(稜線)に行く。将棊頭山から西駒山荘先の稜線へ至る予定だったが、冬道出だしの岩ゴロ帯を乗り上げる時点から強風に体が煽られまくっていた。伊那谷側から強風が吹いて転倒でもしたら稜線から滑落する危険があり、引き返し夏道を進む事とする。
夏道は、雪の重みでハイマツが垂れ下がり行く手を遮っているが、四つん這いになりくぐって突破した。
西駒山荘にヘッデンの灯りが見えた。桂小場からここまでは先行者のトレースは無かったので別ルートからの登山者か。挨拶をして少し話をしたら前泊者だった。
西駒山荘を過ぎると踏み痕が雪で見えない為、登山道が分かりにくい。何となく口の開いているハイマツを見つけてGPSでルートを確認しながら進んで行く。
相変わらず強風が吹く中、暫くGPSに頼り進んで行くとヘッデン無しでも歩けるようになるが陽は差さない。今日はご来光無し。
馬ノ背には行かずに濃ヶ池を目指す。池は全面凍結していて乗っても氷は割れなかった。矢印表示通りに先へ進むがどう見ても登山道が無いし、開けている所の足元は池の水が流れていて歩けない。少し周りを歩いてみたが、登山道らしきものは一向に見当たらない。仕方なく雪の被ったハイマツと岩の上を歩きGPSで確認しながら進むと古めかしいピンクテープがあった。高度を若干落とし気味にトラバースして行くと水量のある岩ゴロの沢を渡渉する。岩は凍っているので転倒しないように慎重に渡る。
沢を渡ると伊那前岳の斜面に九十九折りの登山道が見えるが、そちらには進まず涸れ沢を直登して行く。一部横桟の壊れた梯子が掛かっていたので気を付けて利用する。
登り上げると黒川渓谷の源頭部で乗越浄土を背に千畳敷カールの反対側カール地形に出る。千畳敷カールはロープウェイの登山者で賑やかだろうが、その反対側カールには自分一人貸し切りです。時々ゴボりながらも自撮りをしたり、のんびりとカール地形を登り上げ宝剣山荘前に到着。ロープウェイ利用登山者は未だ登ってこないので静かです。暫く散策をしてから宝剣山荘で仲間の到着を待つ。
山荘のご主人に今日の状況で宝剣岳への登るのはどうかと聞いてみたところ、風も強く雪が凍っているかもしれないので止めた方がいいとの事だった。カップラーメンを食べたりしながら待っていると仲間も到着し腹ごしらえをする。たっぷりと休憩したところで一緒に木曽駒ケ岳を目指す。宝剣岳には数名が取付いていた。
強風の中サクッと中岳登頂〜。
そこから一旦下り木曽駒ケ岳を目指す。アジア系外国人ツアー登山者が登行もかなり遅く、尚且つ登山道の真ん中で立休憩していたりしているのでパスする事が出来ず仕方なく後に続いて登る。ガイドらしき人もいるが。。。
強風の木曽駒ケ岳登頂〜。
山頂標柱で写真を取合い、木曽駒ケ岳神社でお参りをしたら石垣を風除けにエネ補給と景色をパシャパシャする。
さぁ下りますか。仲間のミニキッズのスパイクが外れてしまうとの事なので持っていたダクトテープで巻き固定してあげた。
強風は相変わらずだが気温は朝方より確実に上昇し、雪も緩んでいるのでキッズに足の運び方等を教えながら木曽駒ケ岳を下り中岳に登り返す。
宝剣山荘前まで戻り雪も緩んで凍結はしていないと判断し、仲間と別れ宝剣岳の偵察登山に向かう。上空を見上げるとものすごい速さで雲が流れている。鎖場に取付くが強風で体が煽られる。2段目までの鎖場を登ったが、危険と判断し引き返す事にする。帰りはロープウェイ利用なので乗越浄土から八丁坂を下る。登ってくる登山者はまばらだが、先頭下山者が遅く渋滞している。この先頭登山者は九十九折れで座り込み降りようとするが、降りられないで停滞してしまう。登ってくる登山者に手ほどきを受け何とか下降する。途中の広くなった所でパスさせてもらう。急下降が終わり登山道が広くなったところでカッパとミドルを脱ぎ最後は駆け足でロープウェイの千畳敷駅にゴール。
ホットコーヒーで一息ついてロープウェイに乗り込み「あっ」という間に標高差950mを下る。そこからバスに揺られること30分(寝ていてわからない)くらい?で菅の台バスセンター到着です。
GPS、ロープウェイ、バスと文明の利器頼り、登山とハイキング両方の要素で楽しめた山行でした。
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