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Yamareco

記録ID: 268855
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

小仙丈ケ岳

2013年02月09日(土) ~ 2013年02月11日(月)
 - 拍手
ebi0813 その他1人
GPS
50:47
距離
28.7km
登り
2,171m
下り
2,167m

コースタイム

2013/2/9(土) 戸台駐車場→北沢峠
0730戸台駐車場-1040丹渓山荘前-1330大平山荘前-1400北沢峠(長衛荘前)

2013/2/10(日) 北沢峠⇔小仙丈ケ岳
0625北沢峠-0900藪沢大滝ノ頭-1020小仙丈ケ岳1100-1110標高2700付近1140-1340北沢峠

2013/2/11(月) 北沢峠→戸台駐車場
0635北沢峠-0800丹渓山荘前-1020戸台駐車場
天候 2013/02/09(土) 晴時々曇
2013/02/10(日) 晴
2013/02/11(月) 曇
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
◇戸台駐車場
河原に30台は停められそうなスペース有。
駐車場へ行きつくまでに、落石多く離合困難な舗装路が続く。
坂道も多く日蔭でツルツルになっているところもあったので
2駆車は足回りに注意したほうがよさそう。
コース状況/
危険箇所等
◇登山道状況
・戸台駐車場〜丹渓山荘
戸台川沿いを行く。大雑把に、戸台側の半分は右岸、丹渓山荘側の半分は左岸。
数箇所の渡渉は場所を選べば靴底を濡らす程度。細い幹を渡した橋を渡るところは
凍結時は注意が必要だろう。
・丹渓山荘〜北沢峠
恐らく一週間前の降雨によりコンクリートのような層の上に数cm〜足首程度の積雪。
コンクリート層が融ける季節までは、丹渓山荘の下でアイゼン装着を推奨。
今回は明瞭なトレースがあったが、マーキングは多くないのでトレースの無いときは
夏道に沿うかどうか適切な判断が必要となる。
・北沢峠〜小仙丈ケ岳
この連休で多くの人が入ったので明瞭なトレース有り。ほぼ夏道通し。
樹林帯は膝〜腿の積雪量でトレース有ればアイゼン、無ければワカン。
森林限界以上はクラストコンディションで確実なアイゼンワークが求められる。
風も強いので、潔い撤退も考慮に入れた計画を。

◇登山ポスト
戸台駐車場に用紙とポスト有

◇温泉
・仙流荘
日帰り入浴¥600
温泉ではありませんが設備はきれいでサウナ露天有(冬季は閉鎖)
2月は設備点検で臨時休業有
伊那市長谷黒河内1847-2
0265-98-2312
http://www.ina-city-kankou.co.jp/cms/modules/tinyd3/

◇飲食店
・道の駅南アルプスむら長谷
焼き立てクロワッサンが超有名。たいてい予約のみで買えないので
出会えたらラッキー。自販機のコーヒーとともにその場で食べるべし。
伊那市長谷非持1400番地
http://tabelog.com/nagano/A2006/A200601/20009398/
・楽座紅葉軒
定食、桜肉(馬肉)料理と高遠蕎麦。
営業時間11〜14時と短いですがこれに合わせて下山の価値有!
伊那市高遠町小原305-1
0265-94-2154
http://www7a.biglobe.ne.jp/~rakuza/
http://tabelog.com/nagano/A2006/A200601/20001682/
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
【2/9:1日目】
戸台駐車場。画像右手の建物に登山ポスト有。
2013年02月09日 07:24撮影 by  CX6 , RICOH
2/9 7:24
【2/9:1日目】
戸台駐車場。画像右手の建物に登山ポスト有。
駐車場から右岸沿いに道があります。
2013年02月09日 07:24撮影 by  CX6 , RICOH
2/9 7:24
駐車場から右岸沿いに道があります。
前半は右岸沿いに歩きます。ピンクテープ・ペンキマーク時々有。数回軽い渡渉。
2013年02月09日 08:09撮影 by  CX6 , RICOH
2/9 8:09
前半は右岸沿いに歩きます。ピンクテープ・ペンキマーク時々有。数回軽い渡渉。
鋸岳方面
2013年02月09日 09:49撮影 by  CX6 , RICOH
2/9 9:49
鋸岳方面
一ヶ所だけこのような橋を渡る。
2013年02月09日 10:20撮影 by  CX6 , RICOH
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2/9 10:20
一ヶ所だけこのような橋を渡る。
高峰がみえてきた
2013年02月09日 10:29撮影 by  CX6 , RICOH
2/9 10:29
高峰がみえてきた
上方に林道
2013年02月09日 12:07撮影 by  CX6 , RICOH
2/9 12:07
上方に林道
ヘアピンカーブの林道をショートカットするように登山道がついている
2013年02月09日 12:42撮影 by  CX6 , RICOH
2/9 12:42
ヘアピンカーブの林道をショートカットするように登山道がついている
北沢峠到着
2013年02月09日 14:05撮影 by  CX6 , RICOH
2/9 14:05
北沢峠到着
2013年02月09日 14:07撮影 by  CX6 , RICOH
2/9 14:07
【2/10:2日目】
仙丈ケ岳方面への取付き
2013年02月10日 06:30撮影 by  CX6 , RICOH
2/10 6:30
【2/10:2日目】
仙丈ケ岳方面への取付き
2013年02月10日 06:48撮影 by  CX6 , RICOH
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2/10 6:48
膝下〜腿の積雪に先行トレース。ありがたや〜ありがたや〜。
2013年02月10日 07:37撮影 by  CX6 , RICOH
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2/10 7:37
膝下〜腿の積雪に先行トレース。ありがたや〜ありがたや〜。
おお、あれはもしや!
2013年02月10日 08:07撮影 by  CX6 , RICOH
2/10 8:07
おお、あれはもしや!
北岳にズームイン!
2013年02月10日 08:08撮影 by  CX6 , RICOH
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2/10 8:08
北岳にズームイン!
まだ四合目
2013年02月10日 08:30撮影 by  CX6 , RICOH
2/10 8:30
まだ四合目
視界がひらけてきた
2013年02月10日 08:52撮影 by  CX6 , RICOH
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2/10 8:52
視界がひらけてきた
森林限界を抜けるまえに装備をととのえる
2013年02月10日 09:28撮影 by  CX6 , RICOH
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2/10 9:28
森林限界を抜けるまえに装備をととのえる
小仙丈ケ岳!前方には仙丈ケ岳への稜線が遥かに続く。
2013年02月10日 10:21撮影 by  CX6 , RICOH
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2/10 10:21
小仙丈ケ岳!前方には仙丈ケ岳への稜線が遥かに続く。
2013年02月10日 10:41撮影 by  CX6 , RICOH
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2/10 10:41
仙丈ケ岳カール
2013年02月10日 10:45撮影 by  CX6 , RICOH
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仙丈ケ岳カール
甲斐駒ケ岳
2013年02月10日 10:57撮影 by  CX6 , RICOH
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2/10 10:57
甲斐駒ケ岳
北アルプス方面は悪天候のよう
2013年02月10日 10:57撮影 by  CX6 , RICOH
2/10 10:57
北アルプス方面は悪天候のよう
献花(標高2700m付近)
2013年02月10日 11:20撮影 by  CX6 , RICOH
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2/10 11:20
献花(標高2700m付近)
ここから森林限界まで、すぐなのに・・・
2013年02月10日 11:25撮影 by  CX6 , RICOH
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2/10 11:25
ここから森林限界まで、すぐなのに・・・
【2/11:3日目】
天気は下り坂。とっとと下山します。
2013年02月11日 07:12撮影 by  CX6 , RICOH
2/11 7:12
【2/11:3日目】
天気は下り坂。とっとと下山します。
2013年02月11日 08:32撮影 by  CX6 , RICOH
2/11 8:32
【おまけ観光】
ヤマレコ山行記録でチェックした、高遠の「楽座紅葉軒」に来ました。
2013年02月11日 13:56撮影 by  CX6 , RICOH
2/11 13:56
【おまけ観光】
ヤマレコ山行記録でチェックした、高遠の「楽座紅葉軒」に来ました。
高遠蕎麦。長谷産の信濃1号を二八で。最初は水蕎麦でいただく。(画像は1人前から減らしてもらっています)
2013年02月11日 13:07撮影 by  CX6 , RICOH
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2/11 13:07
高遠蕎麦。長谷産の信濃1号を二八で。最初は水蕎麦でいただく。(画像は1人前から減らしてもらっています)
自家製味噌・辛味大根・地元産の葱。薬味が高遠蕎麦の特長です。
2013年02月11日 13:08撮影 by  CX6 , RICOH
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2/11 13:08
自家製味噌・辛味大根・地元産の葱。薬味が高遠蕎麦の特長です。
角の立ったキリっとした蕎麦はコシが強く上品な甘い風味が香りたちます。
2013年02月11日 13:08撮影 by  CX6 , RICOH
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2/11 13:08
角の立ったキリっとした蕎麦はコシが強く上品な甘い風味が香りたちます。
さくらステーキ定食。馬刺しで食べられる肉を敢えてタタキにしてあります。(画像は茶碗飯ですが本来は丼飯です)
2013年02月11日 13:27撮影 by  CX6 , RICOH
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2/11 13:27
さくらステーキ定食。馬刺しで食べられる肉を敢えてタタキにしてあります。(画像は茶碗飯ですが本来は丼飯です)
地元産醤油ベースのさっぱりタレが、柔らかな赤身とほどよい脂身のジューシーな馬肉タタキの風味をよりいっそう際立たせます。
2013年02月11日 13:27撮影 by  CX6 , RICOH
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2/11 13:27
地元産醤油ベースのさっぱりタレが、柔らかな赤身とほどよい脂身のジューシーな馬肉タタキの風味をよりいっそう際立たせます。
撮影機器:

感想

※ いつにも増して自己都合100%の、山行には全然参考にならない個人日記となっております ※


書くかどうか散々悩んだが、彼らの事を文章で残したいと思ったので、書くことにする。
2011年GWの山行は私にとってはじめての積雪期単独縦走で、それなりに緊張していた。
聖平の冬季小屋には雪の聖岳登頂を狙う単独・パーティが集っていた。
初日の夕方遅く、彼らはデカザックを背負って小屋に入ってきた。茶臼岳方面からきたと言い、
2Fに上がって二人で食事を取っていた。
翌朝、小屋の殆どの人は聖岳へ向かった。私はたまたま彼らの後を追うタイミングとなった。
聖岳山頂直下の厳しい斜面で歩調を合わせてゆっくり登る彼らの技術を見てマネをした。
聖岳登頂して周囲を見渡している頃、彼らは奥聖のほうへ向かっていった。私は先に下山した。
その日の夜の聖平小屋では、翌日の行動予定を悩む私に対し、複数の人がそれぞれ
アドバイスを授けていた。私は山でそういう場面が多く、冷静な視点で他人のアドバイスを
振り分け、一部を客観的情報源として活用するようにしており、そのように聞いていた。
水を取ろうと小屋の外に出たとき、彼らのうちのひとりから声をかけられた。
積雪期初心者の私が、周囲からの適当なアドバイスを真に受けて、無謀な行動を取り
遭難するのではないかと危惧して、声をかけた、といわれた。
彼らも小屋でありがちな他人からの適当なアドバイスに苦労しているらしく、できるだけ
正確な情報を集め、慎重に慎重を重ねて行動するようにしているのだそうだ。
私は上記のように他人のアドバイスをきいていると話し、状況に応じた複数のプランを
具体的に説明した。
今日の聖岳での私の様子を見てくれていたらしく、技術的にはそんなに心配はないだろう、
そのような行程で考えているなら、少し安心した、と言われた。
そして、私の目を正面からまっすぐに見据えながら、

 「絶対に生きて帰ると約束して下さい」

と言った。
その後、彼らのもうひとりのほうから声をかけられ、自分たちは兄弟でよく南アを一緒に
登っている、と自己紹介された。さきほど私に声をかけてくれたのは兄貴のほうだったようだ。
翌日、無事茶臼小屋まで移動、その翌日は易老岳山頂付近に、彼らの幕営跡があった。
そして無事下山した。

出会ったばかりのあかの他人の私のことを、心の底から真剣に心配してくださった、
兄貴の良心・善意・正義感に、胸を打たれた。はじめての積雪期単独縦走で不安に駆られる
こともあったが、兄貴にかけられた言葉がずっと心の中にあって支えになった。
連絡先をきくことができなかったので、もしも検索して見てもらえる機会があれば、と思い、
山行記録の最後に<御礼>としてメッセージを書いた。

2012年12月9日。この週末は各地大荒れの天気で、山の遭難が続出した。南アの仙丈ケ岳でも
男性二人組が遭難というニュースが流れていた。ニュースは、住所、年齢、兄弟のパーティであると
告げていた。まさか・・・・・まさか・・・・・・・・・・・・・・
一般論として、山をやっていれば、知り合いを山で失うという経験は、それなりに有ることだろうと
頭ではわかっていたが、このような形で突然訪れるとは予想もしていなかった。
大好きな南アに通っていれば、いつか必ず彼らに再会できるだろうと信じていたのに。

彼らの最期の地へ行って追悼したいという気持ちは、完全な自己満足行為である。
自己満足のために厳冬期の仙丈ケ岳へ向かい、小仙丈ケ岳で登山は満足したのでここまで、
報道で言っていた標高2700m付近まで降り、ザックの中で潰れてしまった菊の花を手向けた。
ピーカンの尾根は、群青の空に真っ白な頂を聳える北岳、鳳凰三山、甲斐駒、などの
錚々たる高峰に囲まれ、あかるい陽射しが降り注いでいる。
こんなにも美しく平和な場所で、たった二ヶ月前に、彼らは・・・・・・

遭難のニュースに打ちひしがれていた私をあたたかく励ましてくださったLさん、
たまたま通りがかっただけなのに、一緒に手を合わせてくださったGさん。
I兄弟のほかにも、山は素晴らしい人との出会いと交流の場を提供してくれる。
思いはいつまでも心の中に。感謝。

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コメント

こんばんは
私の日記でお会いしてます、どうも

感想にて、胸に熱く来るものを感じてコメントさせていただきました

この事故は他人ごとではとニュースではしっていましたが
ebi0813 さんと、この様な経緯があったのですね

「絶対に生きて帰ると約束して下さい」

生きるべきです
2013/2/19 21:49
ありがとうございます
SAYAKAFUさん、こんにちは。
コメント大変ありがとうございます。心に沁みました。

結果的に彼らは約束を破ってしまったわけで、
美談にしてはいけないとは思うのですが、
一方で、大きなモノを残してくれたことに、
大きな感謝の気持ちがあります。

生きる、ですね。
2013/2/20 5:41
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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体力レベル
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