氷ノ山(仙谷→東尾根→福定→氷ノ越) 〜欲張りすぎた〜
- GPS
- 07:44
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,335m
- 下り
- 1,321m
コースタイム
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 7:41
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースには標識が適宜設置されていて迷うような所はありませんでした。道が不明瞭な所にはピンクのテープが垂らされていて目印になりました。 昨日雨が降ったため、道が若干ぬかるんでいるところがありました。また、木道や木段が濡れていて滑りやすくなっていました(何回か滑りました)。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
サポーティングタイツ
ジャンパー
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子(ハット)
登山靴
サブザック(19L)
トレッキングポール
昼食(菓子パン*2個+野菜ジュース+魚肉ソーセージ)
行動食(飴)
予備食(シリアルバー他)
飲料(玄米茶500mL)
iPhone(GPS+ナビ)
iPad mini(GPSログ用)
サブバッテリー
カメラ
携帯電話
腕時計
手拭い
ティシューペーパー
|
---|---|
備考 | ドローンを持って行ったけれど飛ばす場所とタイミングが無く、飛ばしませんでした。 |
感想
氷ノ山には、これまで「三の丸→氷ノ越」コースで何度か歩いたことがある。スキー場を歩いて登るのがなかなか辛いコースだ。氷ノ山の鳥取県側にはもう一つ「仙谷コース」というのがあって、3つのコースの中では一番難易度が高いと言われているが、一度は登ってみたいと思っていた。ただ、仙谷コースで山頂へ行った後、三の丸コースでスキー場を歩いて下りるのは気が進まないし、氷ノ越で下りると距離が短くて物足りない気がする。氷ノ山の兵庫県側にはいろいろと見所があると聞いているし…なんてことを考えて、いろいろ欲張ってコースを考えたら距離が10kmを優に超えるコースができてしまった。普段、せいぜい日帰り10kmぐらいしか歩いたことがないので、不安はあったが、頑張ればまあ何とかなるだろう、新しくなった一等三角点の標石も見てみたいし、これから山陰は天気の悪い日も多くなるから、行くなら今日ぐらいしかない、と金曜日の晩に決心した。
そうは言っても早起きはできず、Geographicaにルート登録などしてから出かけたものだから、出発地点のわかさ氷ノ山キャンプ場に着いたのは10時頃になってしまっていた。駐車場はほぼ満杯で、辛うじて空いていた駐車スペースに車をねじ込んで支度をしていたら大型バスがやって来た。バスからは登山スタイルの乗客がぞろぞろと下りてきたので、そそくさとキャンプ場を離れて登山口へ向かった。さすがに団体客は仙谷コースはとらないだろう。ある意味この日、仙谷コースを選んだのは正解だった。歩いてみると確かに道の荒れたところや険しいところはあるが、スキー場をとぼとぼ登ったり杉林の中の風景の代わり映えしない道を黙々と歩くより楽しいコースだった。何より、あちこちに色付いた木々を見ることができて秋の登山としては最高のコースだったように思う。思わず写真を撮りまくって少々時間をかけすぎてしまった。
山頂は想像以上に大混雑だった。駐車場の車の主に加えて大型バスで来た登山客、更には兵庫県側から登ってきた登山者がお昼時の氷ノ山山頂に集結しているものだから、まるで休日のAEON並み(田舎者なのでこれぐらいしか例えが見つからない)の混雑だった。新しい三角点を写真に収めてさっさと兵庫県側へ下山することにした。
最近、山に行くときはドローン(MavicMini)を持って行って飛ばしてみたりしているのだが、この混雑している山頂付近でドローンを飛ばすのはどうにもはばかられた。また、その後もドローンを飛ばしてよい写真が撮れそうな場所が見つからず、時間的にも余裕がなかったので、結局ドローンは飛ばさずリュックの重しになっただけだった。ま、仕方がない。
歩行距離が長くて、山ゴハンに時間をかける暇はないだろうと思っていたので、今回の昼食はパンにした。菓子パンを2つ買ったが、共に400kcalを超える高カロリーパンだった。普段なら躊躇してしまう摂取カロリーなのだが、かほなん(YouTuber)も「山は0カロリー」と言っていたのでま、いいか。さすがに一度に全部は食べなかったが、3回ぐらいに分けて食べきった。
天気が良かったこともあって、紅葉が綺麗だった。歩いたコース上のブナやカエデだけでなく、少し離れた谷の斜面の紅葉も陽の光に照らされてとてもきれいに見えた。今年は紅葉の当たり年ではなかろうか。
兵庫県側の福定親水公園に着いたのは15時頃だった。日が暮れるまでに若桜に帰れるか心配だったが、車のところまで歩いて戻らないと帰れない。上り始めて最初は下山してくる人と何人かすれ違ったが、しばらくすると全く人の姿を見ることはなくなった。そうだよね。15時過ぎてから山を上り始めるって、冷静に考えると「それ本気?」て感じだよね。このコースは色付いた樹々が多く、ゆっくりと紅葉を楽しみながら歩きたい道だったが、日が傾き時間に追われてゆっくりできなかった。また、意外と長く上り坂が続く。あとで記録を見て知ったのだが、福定親水公園は出発地点の仙谷登山口より標高が低い。いくら氷ノ越えが標高低いと言っても、1,250mぐらいまで上らなければならない。結局山二つ分登ったぐらいの行程にはなる。これも後でログを見て驚いたのだが、この日の累積標高差は1,300mを越えていた。以前北アルプスの燕岳を8時間かけて日帰り登山したときと同じぐらいある。燕岳のときはそれなりの覚悟を持って、日の出とともに上り始めたが、それと比べると今回は地元の山ということもあって安易に考えすぎていた。氷ノ越以降は陽が沈んで森の中はどんどん暗くなり、ヘッドランプに頼らないと歩けない状態となった。近くの繁みで鹿が嘶く声が聞こえたりして、一人で山を歩く時間ではないなと身に沁みた。
ともあれ、秋の日になかなか楽しい登山ができた。仙谷コースは遊歩道をただ歩くだけではない登山の楽しさが感じられるコースだったし、紅葉も綺麗だった。これまで歩いたことのない兵庫県側のコースも歩いてみて人気の登山コースであることが実感できた。出発が遅かったのが反省点、また山頂にあまりにも人が多かったのが予想外だったこと。けれども良い経験だった。氷ノ山はこれからも1年に一度と言わず、何度かは登って自分の力試しをしたい山だ。
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