入道ヶ岳から雪のイワクラ尾根へ
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 831m
- 下り
- 818m
コースタイム
〜入道ヶ岳(9:10/9:20)〜奥ノ院(9:40/10:00)〜重ね岩・仏岩(10:50/11:30)〜宮指路岳分岐(12:15)
〜水沢峠(12:45/12:50)〜氷瀑下で昼食(13:00/13:40)〜水沢岳登山口(14:00)〜駐車場(14:45)
天候 | 山麓は晴れ 山沿いは薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
痩せたイワクラ尾根ですが、今日はアイゼンよりもワカンが正解でした。 (スノーシューならなお良いでしょうが。) |
写真
感想
先月は鎌ヶ岳で無念の撤退。
今日も雪は多そうだが、今回はめげずにしっかり歩こう。
内部川の右岸から宮妻新道の山腹に取付くと、新雪が道を覆っている。最近降雪が有ったらしく、
足元にトレースが見られない。
葉を落とした梢越しに、陽を受けた鎌ヶ岳を見ながら尾根筋に向かう。
尾根に乗って三合目を過ぎると積雪も本格的になってくる。
風の無い樹林の登りで一汗かく頃、馬酔木に覆われた斜面に出る。
入道ヶ岳に多い馬酔木のトンネルを抜け更に林を捲き終えしばらく登ると、小さな平坦地の出るので小休止を兼ね、
ジャケットを脱ぎワカンを装着する。
新雪に覆われた真っ新な尾根芯には、小動物(兎?)の足跡が続いている。
概ね先導されるように辿り、やがて痩せ尾根に出ると右手、北方向に鎌ヶ岳〜御在所岳〜釈迦ヶ岳のピークが眺められる。
どの山も雪が多そうだ。
こちらも夏道を外すと完全に膝が隠れるほどだ。
まもなく馬酔木の群落が現れると、林道コースを併せる最上部への急登が始まる。
雪原の高身を目指し林道コース分岐に出ると、水沢峠の奥に一際白いピークが見られる。方向的は綿向山と思われるが?。
更に雲母峰を振り返ると、はるか奥に白峰が。恵那山、中央アルプス〜御嶽と思われるが、
薄曇りの空で鮮明さに欠けるのが残念。
雪原に広がる馬酔木を縫って北の頭を目指すが、北尾根コースからもトレースが見られない。
人気の山だが今日は誰にも逢わないのだろうか?と思いながら
北の頭を過ぎた下りにかかると、井戸谷コースから山頂に向かってトレースが延びている。
トレースを辿って山頂に出ると、トレースの主が一人休んでいた。
空の青さは乏しいが珍しく風の無い山頂で雑談を楽しんだ後、池ノ谷分岐の平原(大きな窪地で昔は水をたたえた
池が有ったらしい)から奥ノ院へ向かう。
雪の重さに負けた馬酔木の枝をくぐって奥ノ院へ出ると、ここにも一人が食事中だ。話をすると椿大社から北尾根経由の
登山者がいるようだ。(奥ノ院:−1℃)
長めの小休止を取った後、イワクラ尾根へ踏み込む。
たっぷり積もった雪の為、又もラッセルだ。
雪の重みに負けた枝をくぐって広い山頂部を抜け、痩せた尾根に変わってもアイゼンよりもワカンの世界だ。
谷側の縁を意識しながら慎重に脚を運ぶ。
しばらく下ると前方からスノーシューで登ってくる人に出逢う。情報を交換すると、私と逆コースを辿るようだ。
互いにトレースのお礼を述べて別れる。
やはりトレースが有るとありがたいものだ。肉体的にも気分的にも楽になる。
トレースを辿って登降を繰り返すと重ね岩のピークとなり、尾根のシンボル椿大社奥宮の磐座「仏岩」に出る。
岩と目の前の展望を楽しみながら、立ったまま軽めの食事を摂る。(仏岩:−1℃)
イワクラ谷分岐の鞍部から落差の大きな登降を繰り返し、石門のピーク、宮指路岳分岐のピークを越えると
今日最後の登り返しとなる。
右手が大きく崩壊した縁のトラバース帯の出ると、いよいよイワクラ尾根の最高点となる。
尾根から張り出した枝に雪庇が重なり雪の多さを物語る。
慎重にトラバースを終えピークに出ると、最高点を示す「P930」のテープを見つける。
遠くなった入道や仏岩を振り返って峠へ下り始めると、大きな音がして目の前の雪庇が崩れた。亀裂が有ったのか、
重さに耐えかねたのか?
改めて注意して下ろう。ここでトレースの形が変わった。トレースの主はどうやらここでスノーシューを履いたようだ。
ゆるやかな尾根がやがて一気に傾斜を増して滑るようにして下ると小さな水沢峠となり、イワクラ尾根が終わる。
登り返しになる水沢岳、鎌尾根方面にはトレースが無い。この雪で誰もが敬遠したのだろうか。
この先は谷筋の下りのなるのでワカンを外し、ツボ足で雪の深い谷へ飛び込むように下る。
右岸のへつりから谷へ降下する目印となる対岸岩壁を見ると、いつもは雫を落とす岩壁に見事な氷瀑が見られる。
氷瀑をわずかに下ると、荒れた谷筋がわずかに緩んだ場所に出るので腰を降ろして遅めの昼食を摂る。
白一色の谷で暖かい食事で腹を満たした後、駆けるように谷を下る。
やはり春先の残雪期とは、時間も疲労も比較にならないが、積雪期のイワクラ尾根を満喫できた一日だった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
onetotaniさん、こんばんは
入道ヶ岳、良いですね
僕はまだ2回しか登っていませんが
山頂付近の広々とした雰囲気が気持ちよくて
鈴鹿の中でも、大好きな山の一つです
初めて登った時、岩だらけの
イワクラ尾根とのギャップに驚きました
今度は積雪期のイワクラ尾根に挑戦してみようかな
イワクラ尾根で、氷瀑ですか☆
きれいに凍ってますね。
貴重な機会ですよね。
ワカンでのラッセルの連続
大変ですが、すれ違った方から
お礼を言われると、気持ちが
暖かくなりますね。
入道ヶ岳はイワクラ尾根と絡めて周回すると面白いですね。
まろやかな山容の入道ヶ岳と、登降の激しい痩せ尾根の組み合わせは変化が有って私も好きなコースです。
今の時期は、ラッセルを考慮して余裕を持った計画でお出掛け下さい。
komakiさん、今晩は。
最近はイワクラ谷が気に入ってショートカットしてしまうんですが、今回はイワクラ尾根の
P930の目印と、水沢峠直下の氷瀑を見たくて出掛けました。
雪にまみれて少々疲れましたが、トレースにも恵まれて楽しい周回コースでした。
komakiさんも、武奈ヶ岳で樹氷に恵まれるといいですね。
又素敵な風景を楽しみにしています。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する