雪の岩菅山、東電歩道の紅葉散策


- GPS
- 26:09
- 距離
- 58.8km
- 登り
- 4,856m
- 下り
- 4,867m
コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 8:48
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 10:26
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
例年、台風で山行計画が取りやめになることが多いのだが、今年は直前になって好転するケースが多く、10月の南アルプスに続き2泊3日で志賀高原 岩菅山に行ってきた。
岩菅山、赤石山、野反湖、東電歩道を周回するルートは2014年に志賀高原エクストリームトライアングルというトレランのレースで使われたコースで、選手たちは20時間程度で走りきったというのだから驚く。
スタート地の切明温泉は3軒の温泉旅館が営業している。登山者用の無料駐車場があり、水洗のトイレも完備。下山後は日帰り入浴もできるという非常に良い環境。
前日の2時過ぎに切明温泉に到着して仮眠をとる。金曜日ということもあり他の登山者はいないようだ。明るくなってきた6時頃に岩菅山に向け出発する。
左手に河原の大きな露天風呂を見下ろしながら、東電の施設の脇から登山道に入る。つづら折りの急登を上がっていくと、きれいに色づいた紅葉が視界に入ってくる。
最初のピークを過ぎ、更に登り始めると雪が出てきた。人が歩いていないためまだ結構しっかりと残っている。この後、岩菅山までずっと雪山ハイクになる。落ち葉の上に雪が積もっているのでとても滑りやすく、途中からチェーンアイゼンを付けてみたがすぐに雪団子になってしまうので、結局ツボ足で行くことにした。登山道は全体に亘って笹薮は刈払いが済んでおり、気持ちよく歩ける状態だった。
途中、1か所切れ落ちた斜面のトラバースがあり、雪が付いているため気を使いながら進む場面もあった。このルートは先行者はいないようで雪には動物(鹿、ウサギ、熊)の足跡だけだった。この山域では熊の情報も多いため、今回も鈴とスプレーを持参した。直接的な接近はなかったが痕跡はいたるとことにあり、やはり山は動物の生活域であることを実感。
お昼過ぎには烏帽子岳に達し、裏岩菅から岩菅山避難小屋へ向かう。14時頃に小屋に到着。薪ストーブのあるきれいな小屋だ。一人だったので薪がもったいないのでストーブは使わずに凌ぐ。小屋の回りから雪をとってきて1リットルほどの水をつくることができたので水場の問題は解決できて良かった。夜は風が強くなり小屋内も、ぐっと冷え込んできた。
2日目はあいにくの曇り空。行程が長いため頑張って歩く。
赤石山への登りでは、トレランレースのランナーと思われるわだちで登山道が深く削られ、そこに雪解け水が溜まって沼のようになっていた。くだり斜面(ランナーから見ると登り斜面)では全くわだちは無かったので、レースで大勢が下り斜面を走ると相当なダメージが登山道にあることを実感。この斜面が滑りまくるため、赤石山までは難儀した。このようなトレイルは修復できるのだろうか。
湯ノ沢ノ頭では大沼がきれいに見渡せ、そこから野反湖への笹道へ入る。野反湖への道もきれいに整備されており、笹漕ぎは全くなかった。予定では野反湖キャンプ場でテントを張る予定だったが、既にテント受付もクローズし雨も降ってきたためトイレ棟でビバークさせてもらうことにした。窓もドアも取り外されているため風が抜けるが、それでも雨のテントよりはずっと快適。翌朝は登山センターの方が5時ごろから来て、白砂山に向かう登山者に声がけをされていた。明るくなった6時過ぎに見送られて切明に出発する。
3日目は晴れの予報だったが朝方は霧が出ている。地蔵峠で白砂山に向かう登山道とは別れ切明方面へ進む。山腹をトラバースするような形で渓谷沿いをひたすら進む。途中、沢の渡渉が数回あるがいずれも問題ない。イタドリ沢を過ぎると今回の山行の最後のピーク西大倉山が現れる。これから先は渋沢ダムまでは下るのみとなる。また渋沢ダムから先も東電の巡視路なので基本的には平坦なハイキング道で一気に気が楽になる。渋沢ダムには小さな避難小屋があり焚火の後もある。恐らく夏にここをベースに釣りをしているだろう人のものが備え付けの棚に並んでいた。
ダムのつり橋を渡り、小さなトンネルをいくつかくぐり中津川沿いをひたすら歩く、ここで初めて3人グループの登山者とすれ違った。紅葉のピークは既に過ぎてしまったようで、山の紅葉は見ることができなかった。切明に近づくと道は河原へと下り、川沿いの林道へと続く。林道沿いの紅葉は最盛期を迎えており、今回の縦走の最後にのんびりと林道を歩きながら紅葉を楽しんだ。
切明温泉はこの日が営業最終日ということだったが、せっかくのお風呂がとてもぬるく、寒くなるので長くは浸かっていれなかった。3日間の汗を流し早々に出てきた。最後の温泉が楽しめなかったのは心残りであった。
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