中三方岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 821m
- 下り
- 821m
コースタイム
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 8:55
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
内尾谷分岐から滝谷左岸尾根の取り付きまではMTBでアプローチしました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
*無雪期ピークハントの分類にしていますが上部は残雪歩きです。 旧林道はMTBでアプローチできました。 山に道はありません。 コース図にはMTB区間は記載せず、歩き区間のみ記載しています。 コース図は手書きです。 |
写真
感想
予報は快晴.例年なら山スキーで白山を目指す日であろう.昨年敗退の東面台地にまた行きたい.が,今年は山スキーのモチベーションがあがらず.今回も近くの低山へ行きましょう.未踏の中三方岳を目指すことにする.中三方には三角点はないが,あわよくば近くの三等三角点の点名・不動島まで...
あちこち歩いているM氏から,以前に滝谷左岸尾根の情報をいただいていた.なるほど,このコースなら問題なさそうだ.
2009年4月19日の荒倉峰と同様に国道157号を南下し,セイモアスキー場の方へ折れる.スキー場前を過ぎてすすむと,口三方岳の登山口には車が数台.さらに進んで内尾谷分岐.ここで直進も右折も鎖で進入不可.ということでここに駐車.既に数台車があるが,釣り師か山菜採りか,はたして山屋か.
07:48【標高350m・内尾谷分岐発】
今日はアプローチにMTBを利用する.鎖のされた林道に入る.所々小石や枝が散乱するが走行に問題のない舗装路だ.釣り師が,水が多くてさっぱりだ,と言っていた.
地形図実線になると道は未舗装となる.所々水が流れて川のようになっている.それでもキコキコこいでいく.山屋らしきヒトを2人ほどパスした.滝谷をまわると目標の尾根.どこから取り付くか.山菜採りが立派なウドを掘っていた.小さな標識そばの木にMTBをデポする.
08:16〜22【標高545m・滝谷左岸尾根末端MTBデポ】
尾根末端から取りつく.すでに木々は青々としており,見通しがイマイチだ.何となくケモノ道のような踏み跡があるが...所々に木を切った跡もある.大きなミズナラが倒れているところも多い.道をつくるというのか?振り返ると,4月19日に行った荒倉峰がまだ高い.
なんとなくうすいケモノ道があり,それをたどっていく.しかし縦にいく筋かあるようで,登りはよいが下りではどうか.カタクリやイワウチワなどの花々が迎えてくれる登るにつれ,やや急なところが現れ,大岩も散在する.意外に岩の多い山域なのか.ぶなも目立ってくる.
左には口三方がまだまだ高い.いつもは目立たない烏帽子山が,なるほど、烏帽子と言われる形で存在感を示す.先日の降雪の影響か、うすく雪が残っている.カモシカの足跡が目立つ.やはりケモノ道なのだろう.落葉の積もった斜面のうすい積雪は滑りやすく,ペースがあがらない.
標高点1173mコブの手前からは雪がべったりとつき歩きやすくなる.このまま雪を拾っていければ点名・不動島のピークまでは届くか?石は雪の下かもしれない...
10:48【標高1173mコブ】
ここで小休止.時間がかかった.目指す中三方が見えるが意外に急だ.雪の装備を持ってきていないが大丈夫だろうか.市境の標高1200mコブまでもアップダウンがありそう...さて、頑張って行きますか.
コブを出て愕然とする.尾根は細く,それはよいのだが,尾根上は密薮と化している.雪を拾って谷側へ下って登り返す選択もあるが...意を決して薮へ突っ込む.草ではなく枝の薮でかきわけながら進む.
すぐに露岩の小コブがああり,ここからの眺めがすばらしい.中三方が正面にそびえ,さらに右へ点名・不動島ピークへコブが連なり,その奥には奥三方山も見える.
ここからも細尾根の薮の試練.所々雪を拾ってトラバースぎみに進む.最後の市境標高1200mコブは左からまわり込むようにして到達.
11:21【市境標高1200mコブ】
あと標高差で100m.はじめは稜線を左に右に雪を拾うように進む.今までの密薮地獄よりはましだ.徐々に急になるが思った程ではなく,木々を頼りにどんどん登る.後方の口三方岳がもう低くなっており,あとわずかだ.
最後は小さな雪田のような箇所があり,その上の薮を数mこぐと細長い山頂に到着.
11:58【標高1306m・中三方岳山頂着】
いや〜疲れました.点名・不動島ピークへはこの時点で却下.来る人はいるはずだが人工物の何もない山頂だ.10mあまりの細長い山頂だが,中央に小岩があり,そこが真の最高点のよう.記念にテープを残す.
北側の一段下がったところは気持ちのよさそうな雪原だが,とてもそこまでいく元気なし.それにしてもよい眺め.来し方を振り返れば,口三方岳が大きく,標高1173mコブから通ってきた稜線も見下ろせる.
二又川の深い谷の向こうには,高三郎山が大きい.右の標高点1461mコブ(天ノ又)奥に重なるのは大門山か.さらに右には見越山,奈良岳がどっしりと目立つ.その右には奥三方が続く.奥三方の奥にひときわ白く輝くのは大笠山だ.奥三方の手前には点名.不動島のピークが重なるがあまり目立たない.奥三方の右にわずかに顔を出すのは笈ヶ岳かなあ?
奥三方の右には三角点1547.1mコブが立派で,さらに右へ三角点1333.1mコブへと尾根が続く.その右奥に霞みながらも真っ白に見えるのは白山だ.今日は賑わっていることだろう.
山頂にはマンサクの花が咲いていたが,何となく今年のマンサクは色が薄い気がするがこんなものか?もちろん誰も来ず静かだ.二又川からと思われる沢の音が響いているような...
あまりのんびりもできない.そろそろ戻りますか.名残惜しいが山頂をあとにする.
12:25【標高1306m・中三方岳山頂発】
わずか30分弱の滞在でした.下りは重力に任せてどんどん下る.登りの薮も枝が下向きに曲がっているので下りでは比較的楽だ.雪をつないで市境の標高1200mコブまで戻る.
12:45【市境標高1200mコブ】
休まず通過.ここから標高1173mコブまでの密薮が思いやられるが...往路を忠実にたどる.が,素直に稜線どおしではなく,所々は雪を拾うようにした.その方が多少のアップダウンだが薮をこぐよりましかも.
13:09〜13:14【標高1173mコブ】
ここまで戻れば密薮からは解放.小休止する.しかしこの先の下りルートも決して安心できない.雪のあるうちは雪を拾っていく.雪からちょこっと顔を出すショウジョウバカマがあいらしい.花が咲いたあとに先日の雪をかぶったのだろう.
下るにつれ,緑が濃くなる.自ずと登りのルートからはずれてしまう.案の定,少し右にずれてきたようだ.尾根というより斜面だ.このまま下ると滝谷に降りてしまう.左へルート修正し,無事に登りの尾根に.これだから下りは怖い.
いったん尾根に戻るも,さらに下部では緑も濃く,行きのコースを外している.それでも,ミズナラの伐採が見られたりして,ここまで下るとさほど怖さもない.忠実に尾根末端まで下る.ようやく林道が見えてきた.行きに取りついたところよりわずかに東に下ったが,本当の末端だ.何とかうまくルート修正できたようで一安心.これもすぐ近くに林道があるから一安心であって,奥深い山ならそうとう焦ることだろう.
14:42〜14:48【標高545m・滝谷左岸尾根末端MTBデポ】
わずかに林道を戻ってMTBデポへ.奥三方方面から朝にパスした人が歩いて下ってきた.こちらはあとはMTBで下るのみ.楽ちんだ.
はじめこそ所々水たまりや林道の水流などありゆっくり下る.舗装路に戻ってあとは快適に...
と思ったら,下山してきて車のそばで整理している人と目が合う.あれ?M氏ではないですか.久しぶりですね〜.2005年3月13日に奥医王山小原尾根ですれ違って以来ですね.今日は口三方南東の標高1230mコブへ南尾根から登って口三方登山道で下山の周回をされてきたとか.あいかわらずマニアックなところへ行かれてますねえ.
いろいろな山のマニアなコースを教えてもらう.気づくと風が冷たくなってきた.それではお開きとしますか.まだどこかでお会いするかもしれませんね.舗装路を一気にMTBで下っていく.風がかなり冷たいが快適な下り.あっという間に鎖のゲートが見えてきた.すぐに車だ.
16:43【標高350m・内尾谷分岐着】
MTBは本来なら15分程度だろうから,1時間半あまりの山談義だったようだ.点名・不動島はゲットできなかったが,中三方を踏んだこと,久々にM氏にお会いできたこと,など満足でした.久々のハードな山でバテバテです.
注意:今回のコースは旧林道は明瞭ですが、山には道はなく薮の濃いところもあり道迷いの危険も高いです.積雪の状況によっては滑落等の危険も伴います。本報告はこのルートを推奨するコースガイドではありません.
(2020年11月10日にアップロードしました。当時公開していたホームページ(閉鎖)からの抜粋です。)
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