大菩薩嶺[ナメたらいけません冬の百名山(裂石〜唐松尾根周回)]
- GPS
- 07:05
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,063m
- 下り
- 1,065m
コースタイム
天候 | 快晴&強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
7:30の時点で丸川峠分岐駐車場は満車でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特になし。 |
写真
感想
前回(十枚山)の雪山登山を終え、雪山の魅力にすっかりと取り憑かれてしまった3人で、早速、次の登山計画を立てることに。アクセスしやすい百名山、そしてヤマレコで拝見させていただいていても、比較的安心して登れそうな感じだったので...前から狙っていた大菩薩嶺に決定!
5:00に出発し、精進湖バイパスを経由して、411号に入り裂石温泉を目指す。雪は駐車場までほとんどなく、安心して走ることができた。丸川峠分岐駐車場に到着。さすが人気の山、7:30に到着するも、ほとんど満車。なんとか道脇に停めることができた。ここに停められないと、少し下ったところに戻って駐車をしなければならない。一安心。
準備を整え、いざ出発。丸川峠入口ゲート横から登っていく。林道を歩き、すぐに登山道へ入る。傾斜も少なく、歩きやすい雪持ちを登っていくと第二展望台に到着(第一はどこにあるのかな?)。ひと呼吸入れ、10分ほど雪道を歩くと一旦林道に出る。“みなさんが自分撮りしているところだ〜”と自分たちも記念に三人撮り☆
そして登山道に復帰。歩きやすい雪道であるが、陽の当たるところは所々アイスバーンになっている。上りは問題なかったが、下る際にはアイゼンをつけたほうが無難。上日川峠のロッヂ長兵衛に到着。開けた場所で、綺麗な山荘が迎えてくれた。山荘前には屋根付きの休憩所があり、身体を休めることができる。
「ここからはアイゼンをつけた方がいいよ」と教えていただき、早速装着。行動食を採り、水を飲もうとすると...ハイドレーションのチューブがパリパリ(涙)冬山の凄さをまず体験。最後まで使い物にならなかった。
気を取り直し、福ちゃん荘を目指す。気持ちいいカラマツ林の中を歩いていく。20分ほどで福ちゃん荘(標高1,720m)に到着。景色も開け、これから向かう大菩薩峠の稜線も綺麗に見えてテンションも上がる。唐松尾根分岐を大菩薩峠方面に向かう。
富士見山荘からは綺麗な富士山がお出迎え☆山荘もとても雰囲気のある佇まい。何枚も写真を撮ってしまう。いよいよ大菩薩峠へ。
標高1,800mを越えると雪質が変わり、サラサラの雪になる。パッと視界が広がり笹野原に出ると、大菩薩峠(標高1,897m)、介山荘に到着。
眺望は最高!稜線の西側には塩山市街地そして南アルプス、東側には丹沢山塊、その向こうには薄ら関東平野まで見える。大菩薩嶺までの稜線は絶景☆しかーーし!今日はあまりにも風が強すぎた。
景色を眺めながら〜〜なんてことは言っていられないぐらいの強風!稜線では叩き付けられる風に、何度も身体がよろめいた。予報では風速17mと出ていたので、瞬間最大風速はかなりのものだったに違いない。しかも予想気温も-14℃、めっちゃさむーーー!。
なんとかこの絶景を写真におさめようとカメラを構えるが、風上に身体を向けると、飛ばされそうになる。手も冷たいし、サングラスは曇るし、もう大変。深田久弥さんの“日本百名山”の中の「・・・そこに寝転んで富士や南アルプスを眺めているのは、全くいい気持ちである」の文章が頭をよぎる...そりゃ夏のことだ。こりゃ厳しーーー!!!
賽の河原の景色も素晴らしいが、ゆっくり眺めている余裕は無く通り過ぎる。神部岩(標高2,000m)、雷岩でも数枚写真を撮り、山頂を目指す。
雷岩からはあっという間に山頂に到着する。地味で展望は全くなく、標識が無ければ全く山頂と気がつかない。でも今日は、眺望を遮る樹林が本当にありがたく感じる。風を遮ってくれる場所を探し、昼食をとることに。
いつもなら、ワクワクしながら食事をするところだが、今日は笑う余裕は全くなし。凍てつく寒さとの戦いが続く。おでんを食べても直ぐに身体が冷える。仲間の食事を待っている間に、指先の感覚も無くなってくるので、最後はバーナーで温めた。なんとか撤収を終え、下山する。
帰りは雷岩から唐松尾根を下るルート。テッちゃんから「指先めっちゃ痛いっす」の言葉が。急いで下っていく。福ちゃん荘までは30分で到着。「ここまで下ってお昼でも良かったね〜」と体調復帰にホッとする。本来なら、最初に考えたとおり“大菩薩峠休憩所で食事をとるべきだったか”と自分の判断ミスを反省した。
気温も温かく感じ、気持ちよい林道を通り、上日川峠〜登山口に戻って、無事に下山。
大菩薩峠に向かっていく最中、『登りやすい林道が続き、登山者を優しく、そして温かく迎えてくれる、寛容な百名山だった』などと、ヤマレコのコメントを考えながら登っていたが、登り終えて訂正...
『懐が深く、山の厳しさをしっかりと教えてくれる...そんな百名山』...大菩薩嶺でした。
みなさんのヤマレコを参考に、精進します!
また雪山の魅力、百名山の魅力にハマった三人でした。
はじめまして、同日にちょっと前に同じ駐車場からスタートして違うルートで遭遇することなく下山してきましたdrunkyといいます。
稜線の風ハンパなかったですよね、僕もチューブ凍結してただの重しになってました(笑)
ヤセ尾根だったらやばかったかもって思うほどの突風とかも数回あり孤独でちょっとビビってました。
山の厳しさを僕もたっぷりと味わってお土産にしてきました。今度はどちらかで遭遇するとおもしろいですね、では失礼します。
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