滝谷避難小屋BCで 槍ヶ岳にGO！(^^)/

2020年11月11日(水) ~ 2020年11月13日(金)

• GPS: 56:00
• 距離: 28.9km
• 登り: 2,195m
• 下り: 2,194m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:47
• 休憩: 0:38
• 合計: 5:25

8:53 新穂高温泉無料駐車場
9:10 9:15 新穂高登山指導センター
10:37 10:50 穂高平小屋
11:55 12:15 白出沢出合
14:18 滝谷避難小屋

2日目

• 山行: 10:58
• 休憩: 2:02
• 合計: 13:00

2:04 滝谷避難小屋
3:18 3:40 槍平小屋
7:03 7:10 飛騨沢千丈乗越分岐
9:24 9:30 飛騨乗越
9:45 10:15 槍ヶ岳山荘
10:36 10:47 槍ヶ岳
11:10 11:40 槍ヶ岳山荘
11:50 12:03 飛騨乗越
15:01 15:04 槍平小屋
15:04 滝谷避難小屋

3日目

• 山行: 3:23
• 休憩: 0:24
• 合計: 3:47

7:38 滝谷避難小屋
9:00 9:12 白出沢出合
10:14 10:20 穂高平小屋
11:10 11:16 新穂高登山指導センター
11:25 新穂高温泉無料駐車場

天候

⛅→☀

アクセス

利用交通機関：

自家用車

新穂高登山用Pは　この時期ではがら空きで、余裕で一番上の段に駐車できました。

コース状況／危険箇所等

〇右俣林道標高1300m辺りからぼちぼち積雪でも　問題無し。
△白出沢出合〜滝谷避難小屋は、3�僉�5�僂寮兩磴燃蠅蠅笋垢い任后�
●深夜〜早朝は、雪が凍って　千丈乗越まではチェーンスパイク＆ストックで。
※標高2700mを超えると飛騨沢も深夜〜早朝はバリバリ凍り付いていて12本爪アイゼン・ピッケルが必須になります。
※槍ヶ岳の穂先には、ピッケル・アイゼン共に必須。（登りは軽くイケても下りはクライムダウンで下降する場が2カ所程あります）
△昼過ぎからの飛騨沢は、雪が緩んで来て　標高2600m付近でアイゼンを外しました。
●早朝、滝谷避難小屋〜白出沢出合いまでは、溶けた雪が凍ってよく滑りますが、チェーンスパイクをしていると歩きにくく、外しました。ストックは有効です。

ーやや緊張するところはー
・早朝の飛騨沢上部の凍った急斜面。
・槍ヶ岳穂先の下り。（岩と雪のミックスなので、アイゼンを岩で引っかけないように要注意です。）
それと・・・
深夜の滝谷避難小屋の　変な音？　かなぁ(笑)

写真

11/11 6:36

自宅発　深夜2:20　高山市内で夜が明けました。

11/11 7:56

アカンダナ山も　積雪しています。標高2000m以上は冬の世界ですね。

11/11 8:52

新穂高登山者用Pの最上段に余裕で駐車できました。登山者さんは誰一人いませんが、行ってきまーす！

11/11 8:54

まだまだこの辺りでは紅葉・黄葉が見頃です。

11/11 9:16

ココまで（登山者センター）来るのに、肩に腰…もうキテイマス💦

11/11 9:25

ふらふら歩いていますと、観光客のご高齢の女性から「頑張って来てくださいね。」と笑顔のエールをいただき、「はいっ！」とこの時だけカラ元気(笑)

11/11 9:30

ちと、厳しそうですねぇ・・・。

11/11 9:48

槍は、向かって左側に隠れていますが、3180m…イケるんかコレ？

11/11 10:12

ボーゼンと眺めてますっ。と・遠い、た・高い(=゜ω゜)ノ

11/11 10:16

千里の道も一歩より…てくてく右岸林道を上がります。

11/11 10:20

晩秋の右岸林道の森も　これまた素敵です。

11/11 10:48

穂高平小屋前の　お気に入りの大木です。

11/11 10:49

穂高平小屋は、1Fの広い部屋を冬季開放してくださっています。

11/11 10:54

また、このルートも行ってみたいなぁ。（冬場の貴重なルートです）

11/11 10:55

雪山も素敵ですが、晩秋の牧場風景も素敵です。

11/11 11:07

右岸林道も落ち葉のジュウタンでふかふかです(^^)/　

11/11 11:08

今シーズン初の積雪登山です。サクッ　サクッ。ああ、なつかしいーっ(*^-^*)　

11/11 12:01

白出沢出合いのダムで　🍙の気持ち(^^)/　

11/11 13:28

厳冬期は、このチビ沢の雪崩に要注意です。

11/11 13:31

重いザックを背負いながら（重いので下ろしたら担ぐのがまた大変なのでっ）、ちと落書きを(^.^)　

11/11 14:18

BASE基地　滝谷避難小屋に着きました。あれ？屋根部分が緑色に塗装されて　ちょっとは明るくなったかも？

11/11 14:22

霊的現象が頻発し、日本一利用率が少ない避難小屋？ですから、とても静かです。

11/11 14:28

小屋裏の貴重な水場が・・・(*ノωノ)

11/11 15:05

30+5Lのザックに　これだけの荷物(笑)　総重量23kgの正体ですっ💦

11/11 15:51

今夜のディナーは、すき焼き丼です。うーん…イマイチでしたっ。

11/11 16:25

黄昏のCAFETIME。

11/11 16:34

小屋前に　雪だるまを設置しました(^^)/　

11/11 17:00

こんな時刻に　おやすみなさーい。明日は、午前1時起床ですから💦

11/12 0:11

おはようございます。午前0時に起きました。焼きキャベツモーニング。

11/12 2:04

うだうだしている内に、出発時刻になりました。外気温は-9℃ですっ。冷えてますぅ。

11/12 2:11

小屋前の1本橋。ココで滑って川に落ちたらシャレになりませぬぅー。（チェーンスパイク必須）

11/12 3:37

槍平避難小屋近くで、かりんとうの気持ち。コレ、なかなかええですよー。おススメです。

11/12 5:11

バリバリに凍っています。

11/12 6:04

振り返ると　乗鞍。やっと極寒の暗黒から解放されました。

11/12 6:27

クリームパンの気持ち。実は、この辺りで体調もイマイチで、頭痛・腰痛・胃痛のトリプルパンチで　もうやめようと一度は心が折れてしまいました。

11/12 6:31

抜戸岳のモルゲンロートが始まりました。

11/12 6:31

こちらは笠ヶ岳。

11/12 6:36

この景色を観て、折れた心が復活しました。

11/12 6:40

槍ヶ岳の影が映り出されています。

11/12 7:03

千丈乗越分岐点（標高2548m)に着きました。ココで中崎尾根にUターンし、のんびり散策も考えましたが…少し、胃痛が収まり、槍を目指します。

11/12 7:03

ココからが飛騨沢の心臓破りが始まります。

11/12 7:46

標高2700mを超えると、チェーンスパイク＆ストックでは歯が立ちません。雪は、固いクラスト状に変わり、滑落の危険性が高まったので、12本とピッケルの出番です。

11/12 8:20

蹴り込むと、氷化した雪面が割れます。所謂、モナカアイスです。

11/12 8:20

ガチガチになった飛騨沢は、富士山頂直下の大弛沢とよく似ています。

11/12 8:56

斜度がキツクなり、表面は氷化していますので　滑落して初期制動に失敗しますと猛スピードで流れてしまうでしょう。まだ岩がたくさん飛び出ていますので、激突アウトの世界です。

11/12 9:09

やっと陽が当たり始め、極寒の世界から解放されました。体中がほこほこ暖められ、太陽の有難みを全身で感じ取ることができました。

11/12 9:24

出発から7時間チョイ…やっと飛騨乗越に着きました。

11/12 9:26

槍ヶ岳が見えます。

11/12 9:33

少し霞んで見えにくいですが、富士山も確認できました。

11/12 9:44

紺碧の空に突きぬける槍…。独占だぁ(^^)/

11/12 10:01

…と思ったら、中国留学生チームさん方が西鎌尾根から既に槍を登り終えて休憩していました。めっちゃ会話が弾んで、写真も撮ってもらいました。

11/12 10:01

冬山交換情報や中国の山事情など、30分近く和気あいあいとおしゃべりし、すっかり日中親善登山隊？(笑)
彼らはこの先、南岳まで縦走し、槍平まで下降するそうです。体力・技術・気力申し分なし！鋭い登山チームです。

11/12 10:34

おしゃべりしすぎたので、急いで槍の穂先に上がりました。最後の垂直梯子です。

11/12 10:37

誰も居ませんので、セルフで一枚。

11/12 10:38

南に続く、北ア3000m超主稜線。西穂まで岩と氷の世界です。

11/12 10:38

北側は、双六・三俣蓮華等のどちらかと言えば、まろやか？な山々が続きます。

11/12 10:44

足元の槍ヶ岳山荘。人が小さく見えます。中国隊も出発のようです。頑張れー(^^)/

11/12 10:47

登りは、超特急で駆け上ってきたのですが、下りは慎重に降りないとマズいです。

11/12 10:57

梯子とハシゴの間のココは、ダガーポジションでピッケルアイゼンを打ち付けての背面降りを強いられました。

11/12 11:30

降りてきましたー(^^)/　ランチタイムぅ。カレーパンの気持ち。

11/12 11:31

夏場のココは超大混雑で槍の穂先に登るのに順番待ち2時間とかの列ができますが、中国隊が去った今、誰も居ません。風も治まりのーんびり(笑)　(小屋の営業は10月に終えています）

11/12 11:45

名残惜しいですが、降りま〜す。

11/12 11:46

大喰岳西尾根（冬季槍ヶ岳ルート）

11/12 11:46

陽が照り付け、雪面が緩んでいるのでアイゼンが効くかなぁ？　降りるのも大変です💦

11/12 12:10

朝方に登ってきたマイ足跡が大きくなっていました。

11/12 12:14

また来年…来れたらいいなぁ。

11/12 13:45

飛騨沢下部から西穂方面。

11/12 15:12

滝谷ドーム。

11/12 15:59

へとへとですぅ(-_-;)

11/12 16:49

何の変哲もないカップ焼きそばが　今までの人生の中で一番美味しく感じたのでありましたっ(*^-^*)　この後、爆睡の世界にっ。

11/13 7:32

来た時よりも美しく　ですよね。二晩泊めていただきありがとうございました。

11/13 8:33

朝のアート作品。

11/13 9:25

筋肉痛でヨレヨレ(笑)

11/13 9:51

でも　とても綺麗な景色に癒されます。

11/13 9:53

落葉した木々もそれなりに素敵です。

11/13 9:56

カラ松が癒してくれます。

11/13 10:00

何度も振り返ります。

11/13 10:15

穂高平小屋に到着。ココから帰りは林道ショートカット道を降りましたが、転んで擦り傷(-_-;)　疲れているときは遠回りでも林道を直進した方が無難です。

11/13 11:15

ほい、下山届け。

11/13 11:16

上高地の河童橋から見る景色には負けますが、ココまでマイカーで来れますし、直ぐそこには日帰り♨もありますよ。因みにロープウェイ駅Pは、満車でした。

11/13 11:25

はい　たっち。

11/13 11:43

本日の締めは、コーラですっ(^^)/

撮影機器：

RICOH WG-40 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

RICOH WG-50 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

装備

個人装備

テン泊装備（2泊3日分）　ピッケル　12本アイゼン　チェーンスパイク　ストック　ヘルメット　冬用グローブ　バラクラバ　ゲイター

感想

jyunntarou

荷が重すぎました💦
避難小屋で泊まるのですから　テントは要らんやろっ！
と　ツッコまれそうですが・・・。

冬場の避難小屋はジメジメして　底冷えします。
テントがあれば　中でストーブを炊いたら暖房＆乾燥室に様変わりします。
なので、重たいですけど　テントは　私にとっては必要なのです。

槍ヶ岳山荘で出会った　中国人留学生チームと　話が弾み山を通じて国際交流？が出来ました。
この日に槍に登ったのは、私達だけでしたので　余計に親近感を持てたかと思います。

年齢的に　積雪期のテン泊槍ヶ岳は肉体的・精神的にも年々厳しくなって来ています。特に今回は体調も悪く、飛騨沢の途中で心が折れかけました。
しかし・・・モルゲンロートに輝く山々を見てしまいますと、またザックを担いで山頂を目指す自分が居ました。


水道蛇口をひねると水が出る。お湯も出る。
スイッチを入れると　電気が点く。
布団がある。
テレビがある。
ポットがある。
冷蔵庫がある。
トイレがある・・・
風呂がある・・・

当たり前の毎日の生活が　どれほど　贅沢か・・・
極寒の　曰くつき「滝谷避難小屋」（標高1754m)で、二晩過ごしただけでも文明のありがたさを　つくづく感じました。

それでも　避難小屋があるのとないのでは　冬場はまったく違ってきます。
本当に　有難く使用させていただきました。心より感謝しています。

参照　山ノート　
「（心霊S）滝谷避難小屋と空木平避難小屋との類似点を探り、得た答えは…？」
https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1557

コメント

ringo-ya

いやぁ〜素晴らしい❗️
こんばんワン🐶
良いですね〜😇
なぁ〜んか、私も、行きたくなった〜。
でも、行けない、ので、jyunntarouさんのレコで、行った気になります。
はぁ〜💦
天候にも恵まれて良かったですね。
お疲れ様〜🤗
無事の帰還、おめでと〜

PS
また、ヘンな音が出たんですね〜😱❗️😱❗️

さらにPS
お風呂に入りながら、同じルートを妄想登山してました。
しかし、二日目はキツイ。
槍ヶ岳肩の小屋（今は呼び名が違うんだよね❓）には、冬季小屋はないのかなぁ。
南岳には冬季小屋があって、解放されてたんですよね、昔は。
う〜〜ん、解放されてれば、楽なんだけどなぁ〜😍

jyunntarou

Re: いやぁ〜素晴らしい❗️
ringo-yaさん　こんばん🐶
肩の小屋→槍ヶ岳山荘の裏側に　冬季解放小屋があります。ただ厳冬期は単独では、入り口が埋もれて開けるのが大変かもですが・・・。

この時期でも　南岳までは厳しくて　厳しいトラバースや背面下降を強いられますので　中国パーティはとても苦労したとのこと。
下山後、駐車場で着替えていましたら彼らが降りてきて、
「南岳下山ルート　チョーヤバかったです。バリルートで降りてきました。危険すぎます。槍平避難小屋に着いた頃は真っ暗でしたよー。倍の時間かかりましたっ💦」
動画も見せてもらったのですが、なるほど・・・ヤバいですわ。コレは・・・

まぁ、お互いに20年程若かったら、 ringo-yaさんと　やってみたいルートですね(^^)/
南岳は冬季小屋があるのかどうか？　しかし、この時代に冬季にそこまでして縦走する若者たちは　もう居ないのでは？

厳冬期には、槍ヶ岳山荘までたどり着くのも大変ですよねー。
今回でも　飛騨沢でギブアップ寸前でしたから(笑)

あっ、滝谷避難小屋の音は、前回よりも小さくて　可愛い音でしたよ。
コトン！　コト　コト　コトン。
ドン　バリっ　ゴン！　じゃ　ありませんでした。

ただ、鈴の音が　数回も聞こえてきて、鈴虫かぁ？　いや、こんな-10℃前後で虫など要るはずもなく・・・
それよりも　小屋の直ぐ横で大崩壊が起こりまして、現在迂回ルートになっています。それで　小屋裏の水場の水量が減ったのではないかと・・・なので凍結してしまったんじゃないかと・・・
お化けより水が無いのが　怖かったです！