三坂山 〜古の往来から十州を見渡す山頂へ〜
- GPS
- 05:52
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 645m
- 下り
- 628m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標識が設置されており、道も迷うことなく歩けました。ただし、山へ入る分岐が何か所かあるので、そこではGPSで方向を確認しました。 |
その他周辺情報 | 下湯原温泉ひまわり館で温泉に入りました。露天風呂のみで、大人\500です。石鹸やシャンプーは備え付けられていません。営業時間は10:00〜20:00です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
ウインドブレーカー
日よけ帽子(ハット)
靴
サブザック(19L)
トレッキングポール
昼食(おむすび+肉+味噌汁+コーヒー)
フライパン
シングルバーナー+OD缶
ライター
割り箸
折畳ナイフ
行動食(飴)
非常食(シリアルバー)
飲料(お茶500mL+水900mL)
iPhone(GPS+ナビ)
iPad mini(GPS)
モバイルバッテリー
ドローン(Mavic Mini)
携帯電話
腕時計
手拭い
ウエットティシュー
日焼止め
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感想
秋晴れの日曜日、紅葉が見られる山に行ってみようと思い近くの山を探した。岡山県北部に中国百名山に数えられる「三坂山」というまだ行ったことのない山を見つけたので、そこへ行ってみることにした。鳥取市から倉吉経由で登山口まで車で1時間半余りで行くことができる。国道を外れたら「大山みち」の標識に従って進み、広い未舗装道路に入る。車で進めるかなぁと思いながら進入してみたが、最近車はほとんど入っていないようでずいぶん荒れている。道を横切るように排水管を敷設したのであろう上に土嚢が積まれている場所で、それ以上の車の進入を諦めて歩き始めた。その少し先で道は雨で土砂が流されたのであろう跡が深い溝になって角ばった岩が顔を出していた。無理して車を入れなくて正解だった。
この道は昔、大山参拝などで人や物が行き来していた歴史ある道だそうで、道の脇の遺物などについて書かれた説明板がいくつか設置されている。いずれも古いもので文字が読み取りにくくなっているものが多かった。今では歩く人も少ないのだろう。この日は結局、誰にも会うことはなかった。
南へまっすぐ向かう「大山みち」は基本、谷筋に沿った傾斜の緩い道だ。両側が山の尾根なので展望が望めるところはない。紅葉を期待していたが、その斜面は杉や檜の林できれいに色づいた木は少なかった。しばらく天気の良い日が続いていたはずなのに、日があまり当たらないためなのか地面は濡れているところが多かった。
峠道の最高地点「道祖神の峠」から三坂山と反対方向の高台に上ると展望の良い場所になっていた。そこからは南にのびる尾根と谷が一望できた。そして西を向くと歩き始めて初めて目にする三坂山の姿があった。
ここからは三坂山へ向けて尾根を歩く。これまでと違って明るく見晴らしの良い道だ。高度は700mを越えていて、落葉樹はほとんど葉を落としている。乾いた落葉が積もった尾根の道をカサカサと音を立てながら歩く。これまでよりきつい傾斜の道と平坦な尾根が交互に現れる。
最後のきつい坂をよじ登って山頂へ着いた。目に飛び込んできたのは「四坂山」とテープで文字が書かれた標識、けれどそのすぐ横に「三坂山」の標識もある。誰かのイタズラ?真相はよくわからないが、三角点もあることだし、ここが三坂山の山頂で間違いないだろう。木の枝が少し邪魔をするものの南北と東方向の山々が見渡せる。「十国が見渡せる」との謳い文句は嘘ではない。空気は澄んでいて遠くの山まで見渡すことができた。大山や烏ヶ山の姿もはっきり見えた。ただ、やはり紅葉は今一つな感じだった。葉の茶色くなった樹はあるのだが、あまり色が鮮やかでは無い。また、同じような色の木が多く変化に乏しい。植林された杉・檜林も多い。そういう植生なのか、時期が悪かったのか。
昼食には肉を焼いた。涼しくなって、食材に生肉が持って行ける最高な時期だ。朝、近所のスーパーで買った豪州産牛サーロインステーキ168gを担いで上がったのだ。綺麗な空気とパノラマの展望、そして山ゴハン、秋の山歩きは最高だ。
風がそれほど吹いていなかったので、ドローン(Mavic Mini)を飛ばしてみた。このところ、ドローンを担いで上がっても飛ばせずに帰ることが続いていたので、誰もいない晴天の山頂で思いっきりドローンを飛ばして、ドローンでしか撮れない映像を撮っていた…ところで事故が起きた。向かいの山の映像を撮りながら、自分の立っている所より低い位置でバックさせていたら、突然コントローラーに映る画像が乱れて通信が途切れた。しまった、山の斜面か木の枝に衝突してドローンが墜落したのだ。山の陰になっている場所へ落ちたのか、通信ができない。最後に通信が途絶えた場所は画面上に記されているが、地図は表示されずに真っ黒だ。稜線付近を少し行き来してみたが、何も見つかるはずもない。大慌てでリュックに荷物を詰め込んでドローン捜索へ出かけた。ロスト時の状況から、墜落場所は東側斜面で山頂から-60mぐらいの位置のはずだ。上ってきた道を戻り、標高がドローン墜落地点と同じぐらいになったところで薮の中へ足を踏み入れた。幸いそこは岩はあるものの断崖絶壁ではなく、笹薮も何とか掻き分けられるぐらいの密度だったのでコントローラーの位置情報を頼りに笹の斜面を進んだ。動悸が高まる、額の汗が目に入って沁みる。20分ほどヤブコギをしただろうか、コントローラーに示されるドローンのロストポイントと現在位置が重なったところで、薮の中に墜落しているMavic Miniを発見した。これまで三角点を探して薮の中を何度か歩いた経験が生きたのだろうか、もう見つからないかもしれないと思っていたドローンが見つかってほっとした。いくら安いと言っても4万数千円するオモチャを失くしてしまったら、ちょっとショックが大きかっただろう。ああ、よかった。
ドローン映像(1分56秒)
笹の斜面をよじ登って稜線の道へ出た。ふぅ、どっとくたびれた。けれどあとは道を下るのみだ。想定外の動きをして、ふくらはぎの筋肉が少し痛い。今日はもうドローンはやめよう、怪我をしないように気を付けて山を下りよう。山を下りたら何か甘いものを食べよう…。温泉に入って疲れを癒そう…。
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