東尾根〜皆子山〜皆子谷上流部〜西尾根〜西南尾根〜陸地谷南尾根〜滝谷山
- GPS
- 09:40
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 1,382m
- 下り
- 1,523m
コースタイム
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:40
陸地谷出合から滝谷山までの区間では倒木の片付けをしつつ歩いているので、通常よりも時間がかかっています。
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 10系統 - 出町柳駅前〜平 820円 京都バス - 32系統 - 扶桑橋〜烏丸北大路 430円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■平バス停〜東尾根〜皆子山山頂 バス停から平の集落内へ入り、正教院の墓地の手前から山道になります。 最初は植林帯でやや急な斜面となっている所もあります。 林道作業用の道もあるようだけど、基本的に尾根を辿れば問題はなく、道間違いの心配は少ないでしょう。 ほぼ明瞭な道を歩いて行き、展望のある小ピークを経て、他のルートからの道と合流すると、すぐに山頂です。 ■皆子山山頂〜皆子谷上流部〜南尾根〜山頂 尾根を少し西へ進み、皆子谷の源頭部へ。 今回の山行では、小滝のある所を経て、もうしばらく下った後、残置ロープのある辺りで谷を下るのを断念し、府県境の尾根へエスケープしています。 小滝は水流が少なく、全く流れていない場合もあり、水の落下音が聞こえないため、下りの場合は滝の存在に気付きにくいはずで、そこにあると知らなければ、急に落差のある場所が足元にあるという状況になる可能性があり、注意が必要。 滝を巻く斜面もそれなりに急なので、気を付けておきたいですね。 それ以降の下流では、エスケープした地点までは特に問題となるほどの箇所はなかったと思いますが、この時期は地面が落ち葉で敷き詰められていて、路面の状況を確認しにくく、浮石などで足を滑らせないようにするなど、基本的に気を付けておくべき点は色々とあるかと思います。 ■山頂〜西尾根〜皆子谷左俣源頭部〜西南尾根〜西南尾根登山口 山頂から西に延びる尾根を進んで行きますが、地形図を見て分かるように支尾根が多いので、進行方向に注意が必要。 踏み跡は薄めの所もあり、目印の有無は経時変化するので、現在地を把握できる手段を整えておきたいですね。 皆子谷の左俣については、今回は少し下るのみとし、引き返しています。 尾根分岐から南へ延びる尾根、西南尾根へ進みます。 多少のアップダウンはあるものの、進行方向に迷うような支尾根はあまりないはず。 P819の辺りはなだらかな地形が広がっており、きちんと進路を確認します。 方向転換する辺りで右側は植林帯となり、最後はジグザグ道へ進むか、急斜面の尾根をそのまま下るか、お好きな方を。 修道院村の敷地内へ突っ込んでしまいがちなようなので、注意が必要です? ■西南尾根登山口〜ヒノコ〜陸地谷出合 舗装路歩きです。 ■陸地谷出合〜滝谷山〜花背峠バス停〜扶桑橋バス停 百井川と陸地谷の沢の出合には橋が架かっており、それを渡った地点が陸地谷南尾根への取り付きとなります。 最初はやせ尾根の急斜面となっており、滑落しないように気を付けて登ると、その後はやや傾斜が緩み、イワウチワの群生地もあります。 その先は尾根芯が藪となるので、適当に迂回したりして進みます。 緩斜面となると、歩きにくさは軽減します。 地形図を見ても分かるように、支尾根が方々に延びており、進行方向には注意が必要。 踏み跡ははっきりしていないし、以前よりも倒木が増えており、やや荒れた印象。 目印は散見されるけど、それを頼りにするのは良くなさそう。 一旦、どこにいるかが分からなくなると、現在地を把握するための目印となる要素が少なそうなだけに、読図だけだと不安になりそう? GPS機能のある機器を持っていると心強いかと。 滝谷山山頂から下って行くと林道に合流し、そのまま道なりに進むと花背峠バス停に至ります。 今回はバスの到着まで時間があり、その先の扶桑橋バス停まで歩いています。 |
写真
感想
前回の山行では、京都府第2位の高峰の峰床山へ行ったので、今回は最高峰の皆子山へ。
紅葉を楽しみにしていたのだけど、秋は急ぎ足で深まりつつあるのか、平地でも見頃を迎えているような状況だし、あまり期待はできなさそう?
でも、青空があれば、皆子谷の源頭部を始めとして、山頂の西側は素晴らしい風景が広がっているし、紅葉がなくても楽しく歩く事ができるはず。
前の週とは違い、バスの乗客は多くなく、平バス停でも降りたのは数人で、静かな中でのスタートです。
いつものように安曇川に架かる橋を渡り、墓地の手前の登山口から入山です。
序盤は主に植林帯の地味な登りで標高を稼ぐ事になり、黙々と登って行くと、前を行く男女ペアに追い付き、道を譲ってもらう。
その先にも男女ペアがおられ、傾斜が緩んだ辺りでも男女ペアがいらっしゃる。
う〜ん、山の神からの「一緒に歩いてくれる人を探しなさい」というメッセージか?
などと思ったり、思わなかったり。
雑木と植林の境界を進んでいると、左側には色付いた木が残っており、良い感じ。
その先に尾根全体が雑木で占められる区間があり、そこは風が吹き抜けやすいのか、もう葉はほぼ散ってしまっており、冬の訪れを待つばかりのよう。
再び植林帯となり、淡々と歩いていると、早くも単独行の方が続いて下りて来られる。
冷たい風が吹いており、序盤の登りでの汗が冷やされて、寒く感じてしまうぐらいになって来る。
前方に人影があり、近づいて行くと、どうやら防寒ウェアを着込むために立ち止まっておられるようで、さもありなんという感じで通過して行きます。
展望所で風景を眺めつつ、レインウェアを羽織り、寒さ対策を。
山頂手前におられたペアは男女ではなく、一安心?
冷たい風が吹き抜ける中、もう初冬の様相の皆子山山頂に到着です。
どら焼きで小腹を満たしつつ、山頂の雰囲気に浸ります。
山頂から西へと延びる尾根へ進路を取ると、すぐに皆子谷の源頭部です。
下草のシダは枯れているし、視界に入る木々にも葉はほとんどなく、秋から冬への移行を終えつつあるよう。
いつものように周りの雰囲気を楽しみながら下って行きます。
写真19のさらに先の辺りでシダの繁茂で足下が確認しにくくなっていて、段差に気付かずに転倒する恐れがありそうかなと思い、引き返すかどうかで悩む。
今回は時間の余裕がありそうなので、もう少し様子を見る事にし、先へ。
小滝の手前で以前にはなかったような気がする踏み跡があるけど、そのまま右上の方へと続いており、これを辿るという手はない。
いつも通りに注意して下り、小滝の前に立ってみると、水が滴っている程度で、ただの岩壁という感じ。
谷は落ち葉が敷き詰められたようになっており、周囲の木はそれ相応の状態で、期待していたような紅葉は見られず。
とは言え、雰囲気は良く、どこまで下ろうかと考えながら、ゆったりと進んで行きます。
過去の到達点を過ぎ、次第に沢らしさが増して来る。
すると、濡れずに超えるのは難しそうかなという所があり、高巻く事にします。
残置ロープがあり、ルート設定としても高巻く箇所のよう。
そのロープを使うほどではなく、登ってから見てみると、写真30のような状態となっているのに気付き、この先が心配になる。
結局、先へ進む事ができるかと探ってみたけど、撤退する事に。
地形図と現在地の様子を見比べ、府県境の尾根へエスケープする事にします。
それなりに急斜面だけど、問題のない範囲。
次第にアセビが多くなり、適当に回避したりして登って行くと、主尾根に合流です。
山頂から南に延びている尾根で、以前にも歩いているので、安心です。
その頃よりも倒木が増えており、やや荒れた印象。
もう冬枯れの様相の木々を見ながら進み、皆子山山頂に到着です。
ここで昼食にします。
再び西尾根へ進み、少し複雑な気分で皆子谷の源頭部を眺める。
道を間違えそうになりつつも、順調にルートを辿って行きます。
P926のプレートはなくなっており、すぐに尾根分岐に到着。
目の前に広がる谷の源頭部へ歩を進めて行きます。
こちらの方が皆子谷の源頭部よりも規模が大きいはずで、皆子谷の左俣としておきたい。
右側の木が倒れているのが見える。
木のない斜面が形成されているぐらいなので、何がどう作用しているのかは分からないけど、木が成長するには厳しい環境なのでしょうか。
皆子谷を下った際の心身の疲れがあり、ここは少し下るだけに留めておきます。
残念ながら、予報ほどには天気が良くなく、青空の下で歩く事はできず。
分岐から西南尾根へ。
こちらも落葉済みで、心が晴れない。
積雪期に歩く可能性があるので、妨げになりそうな倒木を少しだけ片付けつつ。
歩き慣れているルートなので、順調に歩いて行き、P819に到着。
その先ぐらいから色付いた木が見られるようになり、まずまず良い感じ。
最後はジグザグ道には進まず、落ち葉で滑りやすくなっている斜面で滑ったりしつつ下り、修道院村の横の登山口に到着。
ここからは舗装路を歩いての移動。
陸地谷出合に到着し、2017年5月以来となる陸地谷南尾根へ。
あの頃はまだ経験が浅く、このルートを歩くに足る技量を有していなかったと思われ、その後の数々の山行を経て、どう変化しているかを感じ取っておきたい。
最初の急斜面は両側が切れ落ちており、初めての時と同様に怖く感じてしまう。
でも、記憶していたよりは区間が短く、その後の急斜面は特に問題はないように感じられ、多少なりとも経験による慣れがあるのかな。
イワウチワの密生地やシャクナゲなどの藪を抜けると傾斜が緩み、その後は歩きにくさは下がります。
倒木が増えているとの印象で、本来の良い雰囲気が少し損なわれているように思われる。
常緑樹の割合が減り、落葉した木々で辺りは占められるようになり、戻って来た青空の下、もう冬はすぐそこという雰囲気。
とある物を探しながら歩いているのだけど、倒木が多めなのもあって、とても見つかりそうもなく、次第に倒木の片付けへ意識がシフトして行ってしまう。
寄ってみたP780には以前と同様にプレートは見られず。
秋の日は短く、少しずつ赤みを帯びつつある日光を浴びている樹木を眺めながら歩いて行き、滝谷山山頂に到着です。
これで3度目の登頂で、過去の2回は陸地谷の南北の尾根を経ており、大見尾根側からの簡便なアプローチと違い、今回もこの山の奥深さを感じる事ができたように思う。
ピークハンターさんのプレートもあり、気分が良い。
これで安心したのか、ここまでは意外とルートに迷う事はほとんどなかったのに、下山の際に道を間違えてしまったりしつつ、林道に合流し、下山完了。
時刻は16時50分ぐらいで、花背峠バス停のバスの発車時刻までは1時間20分ある。
寄り道をするにしても暗くなり始めており、それもできず、結局は今回も先の方まで舗装路を歩く事になってしまい、この時期の京都北山への山行は難しい。
花背峠バス停を経て、街灯は皆無に近いのでヘッドランプを灯しながら歩き、頃合を見て扶桑橋バス停にてゴールとしました。
暖かい日が続いていたのもあり、淡い期待をしつつ出かけて来ましたが、想像以上に季節は早く進んでいて、あまり紅葉は見られず。
そんな中、皆子谷の上流部をこれまで以上に長めに歩き、谷ルートでの登頂のための何某かを得られたような気がするけど、同時に難しさも感じ取る事になったような。
久しぶりに歩いた陸地谷南尾根を含め、京都北山のエッセンスのようなものを感じながら歩いた山行となったようにも思い、今後に繋げられれば良いかな。
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