残雪の仙丈ヶ岳
- GPS
- 30:11
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 1,773m
- 下り
- 1,751m
コースタイム
- 山行
- 1:48
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:48
- 山行
- 9:36
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 10:08
2日目は仙丈ヶ岳の山頂でランチです。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
戸台駐車場(仙流荘前)無料 約100台程度止められると思います。 トイレは駐車場あります。 【バス】 南アルプス林道バス TEL:0265-98-2821(営業所) 仙流荘から歌宿まで片道1,000円(乗車800円+荷物200円) この時期は北沢峠まで直接入ることが出来ないので、歌宿で降りて北沢峠まで歩く必要があります。 歌宿には休憩所とトイレが設置されています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆歌宿〜北沢峠 歌宿を出発して大平山荘までは車道を歩きます。 除雪もしてあるので基本的に歩きやすいです。 大平山荘を越えると、車道をショートカットするために登山道に入り少し登ると北沢峠に到着します。 危険箇所はありませんでした。 ◆北沢峠〜大滝ノ頭五合目 大滝ノ頭までは急傾斜な登山道を登ります。 雪が積もっているため、木の枝を避けながら登ります。 雪は締まっているのでアイゼンが良く効きまが、吹きだまりや段差の大きな登りの箇所では膝上まで埋まることが結構ありました。 ◆大滝ノ頭五合目〜小仙丈ヶ岳 大滝ノ頭から六合目辺りまでは樹林帯の中を登って行きます。 先ほどの傾斜より少しだけ緩やかになっています。 森林限界を超え樹林帯を抜けると展望が開け、北岳や富士山、小仙丈ヶ岳が見えてきましたが、風がすごく積もった雪が吹雪のように下から吹き付けてきました。 あまりの風の強さに、撤退を考えましたが小仙丈ヶ岳から下山してきた方に話を聞くと風が強いのは、小仙丈ヶ岳まででその後は大丈夫と教えてもらったので、一歩一歩慎重に急傾斜の稜線を登って行くことになりました。 稜線にでると雪がキッチリ締まっていたので、アイゼン、ピッケルが良く刺さり、怖い感じはありませんでしたが、何度か暴風体勢で待機しなければ体を持って行かれそうになりました。 小仙丈ヶ岳に到着すると、先ほどまでの風が嘘のように穏やかになり、ついに本日の目的地である仙丈ヶ岳を望むことができました。 ◆小仙丈ヶ岳〜仙丈ヶ岳 小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳までは気持ちの良い稜線歩きとなります。 ただ、向かって左側はカールとなっており、雪庇がところどころできているので、向かって右側の狭いトラバース道を歩くことになります。 こちらも、馬ノ背ヒュッテ側に切り落ちているので、高度感があるため、慎重に歩きました。 仙丈小屋分岐手前に一部傾斜の厳しい登りがあり、その先のトラバースも狭く高度感がありました。 小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳の間で小仙丈ヶ岳前の風が吹いていたら登頂は難しかったと思います。 ◆仙丈ヶ岳山頂 仙丈ヶ岳山頂は多少広さがありますが、ゆっくり休憩を取るには少し狭いと思います。 展望は360度の大展望で、北岳、間ノ岳、富士山、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、北アプルス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳等をすべて見ることが可能です。 ◆仙丈ヶ岳〜小仙丈ヶ岳 雪庇を踏み抜かないように、トレースのついた細いトラバース道を歩きます。 部分的に急傾斜となりますが、基本的に緩やかな下りとなります。 ◆小仙丈ヶ岳〜大滝ノ頭五合目 小仙丈ヶ岳の風も治まったので、急傾斜の斜面を展望を楽しみながら下ります。 途中、尻滑りを試すもスピードが出すぎてちょっとビックリ! やはり斜面の傾斜がキツいこと実感しました。 雨具って良く滑るのですね。(ハードシェルの必要性を実感しました。) 樹林帯に入ってからは、アイゼンを使ってガシガシ降りてこれました。 ◆大滝ノ頭五合目〜北沢峠 五合目から北沢峠は、雪が大分こなれてきており、歩きやすかったです。 登りの時に頭をぶつけながら登った木は、丁度良い手掛けとなっていました。 ◆北沢峠〜歌宿 下りは、大平山荘へ合流する登山道を使用せず、歌宿まで車道を歩いて帰りました。 危険箇所はありません。 |
その他周辺情報 | 【宿泊】 長衛荘 〒396-0403 長野県伊那市長谷黒河内 TEL:090-3023-9030(現地) TEL:0265-71-5577(伊那市観光(株)) 宿泊料金:1泊2食:8,000円 【日帰温泉】 信州高遠温泉 さくらの湯 〒396-0211 長野県伊那市高遠町西高遠928-2 TEL:0265-94-3118 URL:https://www.ina-city-kankou.co.jp/sakuranoyu/ 日帰り入浴 600円/大人 営業時間 10:00〜21:00 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
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写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
登山地図
コンパス
笛
登山計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
アイゼン
ピッケル
ゴーグル
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感想
ゴールデンウィーク残雪の仙丈ヶ岳に登ってきました。
今回の行程は、1日目に北沢峠にある長衛荘に宿泊して、次に日に仙丈ヶ岳に登り、戸台の駐車場まで戻ってくる行程としました。
この時期は直接北沢峠までバスで入ることが出来ないため、南アルプス林道バスで仙流荘から歌宿まで移動して、そこからは北沢峠まで車道を約5.5キロ歩く必要があります。
当日、戸台の駐車場に到着したのが、7時57分だったので8時5分のバスに乗るのは無理と判断して、10時の便で歌宿に向かうことにてゆっくり準備をしていたのですが、車の所までバスの係員の方が来て声をかけていただきました。
係員「8時の行ったばかりだけど、歌宿に行く予定ですか?」
私「はい、次の便で歌宿に向かおうと思います。」
係員「8時半頃に臨時便だしてあげるから準備したらバス停まで来て下さい。」
私「え?いいんですか?10時の便に乗ろうかと思っていました。」
係員「待つの大変でしょ。準備して来て下さい。」
私「ありがとうございます。」
ということで、10時の便に乗るつもりだった私達は、急遽30分で出発の準備をして歌宿に向かうことになりました。
結局臨時便に乗っていたのは、私達3人に私達の前に待っていた1人の4名でした。
予想外に早く歌宿に到着することが出来たので、長衛荘で受付を済ませ荷物を下ろしてからランチとしてそばを食べ、その後は宿泊者の人たちと話をし、夕飯を食べてから明日に備えて早々に就寝となりました。
次の日は4時半から朝飯を食べ寒い中早々に出発することになりました。
当日は天気も大変良かったのでテンション高めで登山スタートとなりました。
小仙丈ヶ岳手前まで樹林帯を歩き、森林限界を越えたところで暴風が吹き荒れていました。
小仙丈ヶ岳まではもう少しなのですが、あまりにも風が強いため撤退を考えました。
そこへ小仙丈ヶ岳から下ってくる登山者の方がいたので、声を掛けて状況を聞いてみると、小仙丈ヶ岳を越えれば風は治まりますよ。と教えて頂いたので小仙丈ヶ岳まで頑張って登ることにしました。
途中何度か、暴風体制を取って待機したりしていましたが、どうにか小仙丈ヶ岳に到着することが出来ました。
歩いている最中は、暴風で雪が舞い上がり吹雪のようになっていました。
バシバシ当たって微妙に顔が痛かった。
小仙丈ヶ岳に到着すると先ほどまでの風が嘘のように治まり、仙丈ヶ岳までの展望も開けたため、テンションマックス!
北岳、甲斐駒ヶ岳等の展望を楽しみながら、山頂を目指しました。
山頂までは細いトラバース道となっており、雪庇を踏み抜かないように気をつけながら登って行きます。
天気が良いのであまり怖さは感じませんでしたが、ガスっていたり風が強いときはかなり厳しい登山道だなと感じました。
仙丈ヶ岳の山頂は風も無く大変展望が良かったので、25分くらい山頂で記念撮影をしたり展望を楽しんだりしていました。
富士山、北岳、間ノ岳と日本標高1、2,3位を同時に見ることが出来ました。
甲斐駒ヶ岳も綺麗に見ることが出来ましたので、是非甲斐駒ヶ岳も登ってみたいと思います。
名残惜しいですが、バスの時間もあるので山頂を後にして北沢峠を目指します。
途中小仙丈ヶ岳を過ぎたところで少し広くなるので、尻滑りを試したところ、巣ビードが出過ぎて大変でした。
やはり雨具ではなくハードシェルが必要と感じます。
北沢峠でアイゼン等の装備を片付け、歌宿に向かい15時半頃に歌宿に到着です。
バスまで時間があったので、ゆっくり休憩し、16時15分の最終バスに乗り無事に戸台まで戻ってくることが出来ました。
今回は、残雪の3,000m級登山となりましたが、天気に恵まれ最高の山旅となりました。
一緒に行ったB氏もお疲れ様でした〜。
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