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記録ID: 2786877
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ハイキング
丹沢

鍋割山ピストン 3週連続マルガヤ尾根

2020年12月06日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
16.2km
登り
1,352m
下り
1,336m

コースタイム

日帰り
山行
6:40
休憩
1:40
合計
8:20
8:20
60
大倉
9:20
0:00
15
二俣
9:35
0:00
50
マルガヤ尾根
10:25
0:00
55
P928
11:20
0:00
15
無木立広場
11:35
0:00
15
鍋割山稜
11:50
13:30
15
鍋割山
13:45
0:00
20
鍋割山稜
14:05
0:00
35
無木立広場
14:40
0:00
45
P928
15:25
0:00
75
マルガヤ尾根
16:40
大倉
先々週マルガヤ尾根に登った際、登ることに注力しすぎたためコースをうろ覚えだったことが今回判明。また登りと下りでは印象が違いました。その状態で下山に使うと道迷いに合いやすいことがよく分かった。

navecatさんの日記にありました「栗ノ木洞の山頂を目標に大きく外れることのないように下れば比較的確実に細尾根上端部、そして928pまで行けます。」は大変実感しました。悩む前にヘッドアップでございます(天気が良ければ)。また諸先輩方の日記も参考にさせていただきました。この場を借りて感謝申し上げます。
天候 晴れ 時々曇り
過去天気図(気象庁) 2020年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
マルガヤ尾根下りは本当に道迷いしやすい。登りは急登、下りはその逆、急下降あり。
紅葉よ残りわずかながらも。
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紅葉よ残りわずかながらも。
四十八瀬川を背にしてあがっていく。
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四十八瀬川を背にしてあがっていく。
立派な馬酔木が細尾根に。
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立派な馬酔木が細尾根に。
細尾根。滑らないようにそっと歩く。
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細尾根。滑らないようにそっと歩く。
鍋割山付近にて。雲を自在に。
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鍋割山付近にて。雲を自在に。
開放的な無木立広場。
右の樹の奥が栗ノ木洞。
下ります。
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開放的な無木立広場。
右の樹の奥が栗ノ木洞。
下ります。
広場を降りていくとピンクテープと踏み跡明瞭な道なのだが
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広場を降りていくとピンクテープと踏み跡明瞭な道なのだが
なぜか完璧なT字路に
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なぜか完璧なT字路に
こちら現場です。
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こちら現場です。
左を見るとこんな感じ。進んだらルートから外れますが、踏み跡明瞭で気づかないとしばらく降りてしまいます。それダメ。絶対。
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左を見るとこんな感じ。進んだらルートから外れますが、踏み跡明瞭で気づかないとしばらく降りてしまいます。それダメ。絶対。
右に進むとこんな感じ。ここから急降になります。
2009年01月01日 00:00撮影 by  CX2 , RICOH
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1/1 0:00
右に進むとこんな感じ。ここから急降になります。
急降しながら支尾根との見極めがあり。
左に降りるとピンクテープと特徴的な樹があります。
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急降しながら支尾根との見極めがあり。
左に降りるとピンクテープと特徴的な樹があります。
928Pまであと少し。ほっと少し。
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928Pまであと少し。ほっと少し。
格好いい樹がボーカルのようで後ろがドラマー。
もしかしたら君にも会えるね
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格好いい樹がボーカルのようで後ろがドラマー。
もしかしたら君にも会えるね
彼がギターだな。
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彼がギターだな。
少し下ると進行方向が落ち込んで左右に分岐。その右側にピンクテープ。ミズヒ大滝へ行く道なのかな?
ただし本沢渡渉へは左に進みます。
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少し下ると進行方向が落ち込んで左右に分岐。その右側にピンクテープ。ミズヒ大滝へ行く道なのかな?
ただし本沢渡渉へは左に進みます。
山を目印に進んできたよ。ありがと山。
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山を目印に進んできたよ。ありがと山。
銀の龍の背に乗ったような激しいうねりだ
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銀の龍の背に乗ったような激しいうねりだ
マツカゼソウが待っていてくれた
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マツカゼソウが待っていてくれた
なんかありがたいね
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なんかありがたいね
ちんちろちんちろちんちろりん
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ちんちろちんちろちんちろりん
撮影機器:

感想

【まずは先週のお話。】

先々週マルガヤ尾根に登った際に、下りでも利用できると丹沢の楽しさがさらに増えるかなと思い、先週マルガヤ尾根を下りに使いました。日記にあげなかったのは中途半端な道迷い体験を書いても意味があるのかという思いからでした。

まず塔の岳を登るのに書策新道を使い、15時前に鍋割山稜のマルガヤ尾根を使って下り始めました。天気が良く、ここまで順調に来ていたのと無木立広場の広々とした解放感にすっかり油断してしまいました。広場を過ぎて樹が再び茂り始めるあたりで明瞭な道跡が左右に伸びるT字路。前回、登りで使った際に鍋割山稜のほうに伸びている支尾根があったことを思い出し、左へ行くルートを選択しました。

というのも足跡らしきものも、踏み跡明瞭と言えるくらい選択した左の方にもくっきりあるので安心していました。たまに足跡を見失いますが、それは上りの時も最初の急登から何度か見かけており、この尾根の特徴でもあります。なので特にチェックするわけでもなく、そのまま左の尾根を進みました。

やや左側をそのまま下っていくと沢の音が大きくなり、これは違うルートを歩いていることに気づきました。登り返すうちに左側に細尾根らしきものが逆光の中見えたのでそちらに移ると、すぐに三点支持じゃないと降りれないところにでました。登りではこんなとこあったかなと思いながら降りてもやっぱり違う。

再び戻り上り返すと、先ほど移った尾根との間にもう一つ細尾根らしきものがあり、なんだ、そこが正解の尾根かと移動して下っていきました。先ほどの尾根同様、細尾根に生える馬酔木の木々。見覚えがあるようなないような。この時、上の方で鹿が鳴いていました。まだ明るさは残りつつも夕闇せまる時間帯。無木立広場に満遍なく大量に落ちている鹿フンを思い出しました。けものみちだよなこっち。

およそ標高800mかもう少し下あたりまで下ったところで、先ほどの尾根の先端部のような崖になってしまいました。左側はV字に切れ込んだ涸沢のような状態のところに落葉が大量に堆積しており、右側は崖が完全に切り立っていて、激しい水音が聞こえてくる。

3mくらい岩に張り付いて降りてみたが明らかにルートではない。いや、降りる前からうすうすルートが違うことには気づいてはいるのだが、あとになって調べたら、心理的なもので谷のほうに下ってしまうものらしい。薄暗い中、落葉の堆積した先を登ろうとしたところで明らかに道迷いの自分にハッとしたのはこの時。

この日の朝のラジオで東京・神奈川からくる登山客が遭難することが多いと聴いていたのにまさかその状況になりつつあるなんて。全くもってイケてない。

3度目の登り返しで体力的にもきついが、鍋割山稜まで完全撤退を決め込みました。
三十六計逃げるに恥だが役に立つとばかりに気合いを入れて逃げ戻ります。
精神的には追い込まれて、集中力が増した感じでよくまあ登れたもんだという感じでしたが(全集中とかは見てないので言わない)、そういう状況になると夜に動き回る遭難者も多いというのでさもありなんと・・・。

完全撤退の途中で二俣に分かれた無木立広場の分岐点を通過するときに、マルガヤ尾根で下ってしまおうかしらとも思いつつ、この調子だとあかんなとすぐに思い直し、鍋割山稜に戻ったころには17時を過ぎていました。ヘッデンをつけてトレッキングポールを使いながら下る大倉尾根のありがたさ。隅々まで知っているからの安心感。

結果論ですが無木立広場まで戻ってくるべきだったのだろうと思う。
ただ今回感じたのは一度目の戻り返しで細尾根らしきものが見えたので、今いるところそのものが間違いと認識できなかったことです。
そのまま確信がないまま、何となく足が動いてしまう(下ってしまう)感じなども注意しないといけないと実感しました。遭難した人が谷に下ってしまう心理を垣間見た気がします。怪我する前にわかるところまで戻るがどんなにきつくても一番正解と思います。

自分でできること以外では、交通安全のお守りが効いたのかも。
山の神様仏様に本当に感謝です(大山寺のお守りなので)。



【今週のお話・備忘録】

そんな先週だったので、このまま放っておくと何となく気になって寝ざめがよくないと今週再トライのピストンと決め込んで出発。

大倉を出発してマルガヤ尾根を経由して鍋割山でのんびりしてから、いざ本日のメインイベント。マルガヤ尾根下りへ。
無木立広場を抜けて前回間違えたところを右へ。直前にピンクテープがついてありますが、その先で道は二俣に分かれます。標高およそ1160mあたりです(誤差あり)。

この先急下降しながら、尾根らしきものが右と左に見えますが左を選択。栗ノ木洞が見えるときはそれを目印に。右の支尾根はだんだん鍋割山南山稜のほう西側に伸びていきますが、はじめは紛らわしい。

細尾根に乗ってもまだ支尾根との紛らわしいポイントがありました。ここも左を選択。栗の木洞が見えるときはそれを目印に。コンパスと地図で確認しながら。

928Pまで来たらホッとします。少しのんびりして出発。ここからは四十八瀬川を正面に見て左側にルートをとります。栗ノ木洞が少しむかって右側に見えます。少し下るとやや右側にピンクテープがありますが、本沢渡渉点へ降りるルート用ではないと思います。

そこを過ぎればあとは最後の急降で踏み跡をたどりながら本沢渡渉横に到着です。

前回登りで使った際に、下りで使うには自分には傾斜が厳しいと思いましたがなんとか無事通れました。怪我の功名もあるかもしれませんが、おすすめはできません。

無事乗り越え達成感とほっとした感が混じった気分で西山林道をテクテク歩き(長い…)無事大倉に到着。このマルガヤ尾根3週連続は記憶に残る山行となりました。



東丹沢詳細地図にも「下降時尾根が左右に分かれ不明瞭」と記載されていますが、実際に利用してみても強く感じましたので通行の際は十分注意してください。自己責任でお願いします。










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