七曲峠からカナ山へ☆幽境の池を目指して試練の縦走


- GPS
- 05:12
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 770m
- 下り
- 669m
コースタイム
天候 | 雨時々霙 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■七曲峠〜天吉寺山:P606まで巡視路あり、以後は古いテープと薄い踏み跡がある ■天吉寺山〜カナ山:薄い踏み跡があるやなしや。灌木藪や多数の倒木あり。読図及びGPS必要。繁茂期は藪漕ぎ必須。 ■カナ山〜カナ山登山口:杉の植林の急斜面、下りは方向を見定めて落葉と粘土質の尾根でよくすべる。 |
その他周辺情報 | 高山キャンプ場から鳥越峠に向かう鳥越林道は、通行止め看板も撤去され通行可能になっていました。しかし、もう雪道でしょう。スタッドレスタイヤ必要です。(よね) |
写真
感想
翌週、寒波が来るとの天気予報で、雪山をやらない私にとっては、湖北の山は今年最後かな、締めくくりはどこ行こうかなと思案していたところに、天吉寺山・金山を縦走しましょうとのyamanekoさんからお誘いが。
天気予報では晴れマークもあったので、それではご一緒させてくださいと参加させていただきました。
ぽつぽつと単発で、天吉寺山とカナ山には登っていて、いずれ縦走をと、考えていたのですが、一人では厳しいな・ヤブだろうなと思って、なかなか行けてなかったのですか経験豊かな皆さんと行けるならば、連れて行ってもらえるだろうと甘い考えでした。
しかし、やっぱり舐めてはいけない。晴れの天気予想はどこに行ったか、スタートから下山まで雨具を着て、それに雨も雪になり、なかなか厳しい山歩きでした。
久しぶりに見たカナ山の夜叉ヶ妹池は幽玄な雰囲気でした。本家の夜叉ヶ池は、越美国境の三周ヶ岳のところにありますが、湖北の山にも、ここカナ山や横山岳の金居原尾根に夜叉ヶ池にちなんだ池があります。昔、どこかの本で読んだか、ネットで見たか忘れましたが、その本家の夜叉ヶ池の代わりの信仰の池として名付けられたということだったと思います。
少し違うかもしれませんが、白山神社がいろんなところにあるのと似ているのかなと思います。山の信仰、池の信仰いろいろ歴史を感じますね。
天候次第ですがと但し書きがあったので中止かと思っていたが事は進み、小雨降る七曲峠からカッパ着こんでスタートする。
終始yamanekoさんが先頭でルートファインディングされるので安心していられる。寒さとの戦いで立ち止まると身体が冷えて寒い。昼食は皆さん身体を動かしながらの立食。Yamanekoさんの振舞いで温かい肉饅が有難かった。三角標柱に置いたバーナーが氷結して取れなかったのが印象的。天吉寺山での撤退案は否決されカナ山へと黙々と進む。
雪降る夜叉ヶ妹池は正に幽玄という表現が合う。昔は旱の時に神事が催おされたに違いない。カナ山に着く頃は雪が本降りとなりさすがに冷えてきた。体力は未だあったが予備の手袋までグショグショ、靴は少しの浸水で済んだ。ここで鳥越峠を断念してカナ山登山口へエスケープする。忘れられない試練の山行となった。山猫さん、ウリさん、米さん、ハナさん、心強い同行者に感謝します。
yamanekoさんより山行のお誘いをいただく。先日訪れた七廻峠から、今回は北上してカナ山近くにあると言う夜叉ヶ妹池に訪れたいとのことである。山上の神秘的な池を是非とも見てみたいので快諾する。
今回は前回もご一緒したnaojiroさんのほかにy_yone2さんも来てくださるという。さらに現地に向かう車中でhanabana31さんにもお声掛けくださっているとお聞きする。ヤマレコでお馴染みの方々との新たな出会いが楽しみだ。
しかし生憎の雨模様の中の山行になった。スタートからカッパを着る登山はしないと心に誓っていたのだが(笑)
雨は霙に変わり、時折り霰もバラバラと降り出す始末。気温は低く空は真っ暗だ。やがて尾根は薄っすらと雪で白くなり始めた。
憂鬱な気分でうつ向き加減で終始歩いていた。葬式に参列しているかのようだったかも。
そんな登山でも何か素敵なものを見い出したいものだ・・
一瞬ガスが晴れ雲が流れてゆく峰々の幻想的な風景、リョウブやブナやミズナラの大樹・麗樹との出逢い、未踏の尾根を踏みしめて進むこと、そして何より目的地の幽玄な夜叉ヶ妹池に辿りつけたこと。心に残る印象的な場面に数多く出逢えたと思う。
だが下山後、naojiroさんから「ウリさん、元気ないね」と言われた。仕事の多忙による疲れが理由だとお答えしたものの、実はこの日の雨中の山行には滅入っていたのかも知れない。寒さ・冷たさ・足元の悪さには気持ちが勝てなかった。
どんな環境下でも、山や自然に親しみ、楽しむことが出来るスキルと気持ちの体力が私には足りないと痛感した。まだまだ修行不足だ。
せっかくご一緒してくださった皆さんにお気遣いさせてしまい申し訳なく思った。
初対面のy_yone2さん、hanabanaさんともゆっくりとお話しする余裕が無かったことも心残りである。
次回は元気なウリさんで行きますので、また是非よろしくお願いいたします。
この日の前日の夜、yamanekoさんより七曲峠よりカナ山を縦走します、とメッセージがっあぁぁ!
そんな素敵なプランに参加しない手はありませんw
同行させていただく事をお願いして勇んで参加させていただきました。
初めましてのnaojroさんとuriuriさんとお会い出来る事もメチャ楽しみ(*´∀`*)
出発地点の七曲峠に到着すると雨が降ってきましたが、誰も中止するとは仰らないw
今回初めてレインウェアのズボンを履きました。
冷たい雨の中の山行となりましたが、頼りがいのある方ばかりのメンバーで不安は全く無し。
夜叉ヶ妹池は思った以上に大きく、幽玄な雰囲気でとてもいい所でした。
この池を訪れる事が出来ただけでも来た甲斐があります。今回あわよくば鳥越峠まで繋げられないかとyamanekoさんが車のデポでナイスな計画をしていただいたのですが、悪天候でカナ山で断念。
でもカナ山まで繋げられただけで儲けもんです(^_^)
次はカナ山から鳥越峠まで繋げたいと妄想は膨らみますww
その前に七曲峠から七尾山を繋げないとネ。
今回の山行を計画していただき温かいご馳走を用意していただいたyamanekoさん、何から何まで本当にありがとうございますm(_ _)m
初めてましてのnaojroさん、uriuriさん、もっともっとお話をしたかったです。
食事休憩の時は寒くて凍えそうでお話どころでなかったですよねw
y_yone2さんご近所さんですし、これからもヨロシクです。
皆様、また御一緒して下さいね〜(*´∀`*)
湖北の山の古いガイドブックにカナ山の山頂直下にある夜叉ケ妹池が幽境として紹介されている。南の七尾山からこのカナ山にかけての長い尾根は長浜市と米原市の境界をなす市界尾根となるのだが、前回はnaojiroさん、uriuiriさんと共に七尾峠から七尾山を縦走したので、次回は天吉寺山を経てこのカナ山へ縦走したいものだと思っていた。
週明けの月曜日からは強い寒波が到来し、いよいよ湖北の山にも雪が降ることになりそうだ。山の上は天気が良くない可能性が高いが、池が雪の下に姿を消す前にその姿を拝むには今季は最後の機会かもしれない。前日ではあったが、naojiroさん、uriuriさんの前回のメンバーにhanabanaさんやyonedaさん(改めy_yone2さん)にもお声がけすると皆さん同行して下さることになった。
高山キャンプ場の手前の駐車場で待ち合わせると一台をカナ山の登山口に、もう一台を連城口にデポする。連城口はカナ山に到着する時間によっては連城口までたどり着ける可能性があると考えたためだ。
カナ山の登山口にyonedaさんの車をデポし、鳥越林道を上に登って行くと雲の中へと入ってゆく。降り始めた雨は登るにつれてすぐにも雪へと変わる。車をデポして高山に戻ってくると雨は降ってはいないが、路面がすっかり濡れている。連城口まで往復している間に山麓ではひとしきり雨が降ったようだ。
スタートは七曲峠からである。国土地理院の地図では七廻り峠と記載されているが、おそらく単純な誤記であろう。地元でも七曲峠と呼称されており、峠の開通記念の石碑にも七曲峠と刻まれている。車で七曲峠に移動するまでは雨も上がっていたのだが、峠にたどり着くと再び雨が降り始める。
峠からは石段を登って植林の中に入ると踏み跡は急斜面を右手にトラバースしてゆく。右手の尾根にたどり着くとかつての仕事道と思われる掘割の古道が現れる。尾根をわずかに登ると林床の広々とした松林が広がる。松林を抜けるとすぐにも送電線鉄塔が現れる。雨の中には白いものが混じる。霰(あられ)のようだ。
送電線鉄塔からはわずかに急登を登り、天吉寺山へと続くなだらかな稜線に出る。次の送電線鉄塔の手前では稜線が広く切り払われている。雨が上がり、空が明るくなる。七尾山にかけての稜線が雲の中から姿を現わす。
雑木林の続く中、送電線巡視路の歩きやすい道が続く。尾根上の最後の送電線鉄塔を過ぎると途端に踏み跡は薄くなる。しかし、天吉寺山への登山道と合流するまではわずか1kmほどだ。天吉寺山の手前の登りにさしかかると再び、雨が上がる。振り返ると再び雲が晴れて、好展望が広がった。
急登を登りきると天吉寺山の山頂が近いことを期待したが、山頂までは潅木のなだらかな尾根が続く。ようやく山頂にたどり着いたところで時間は丁度12時、雨風もマシだと思われたのでここでランチ休憩を提案する。鍋を取り出して肉饅を蒸していると本格的に雪が降り始める。肉饅の後はシュウマイを蒸すのだが寒さを気にするあまりシュウマイが中まで暖まっておらず皆さんには申し訳なかったと思う。料理をしている間に瞬く間に指先がかじかむ。早々に荷物をたたみ、尾根を北上する。
天吉寺山の山頂から先は途端に踏み跡がなくなり、榧の幼木の密生した藪となる。しかし榧の中には微かに薄い踏み跡があるようだ。地図上には破線がついてはいるが、少なくとも明瞭な登山道はない。しばらくは鹿の踏み跡を頼りにリョウブと思われる潅木の間を抜けてゆく。踏み跡に沿ってかなり古そうな青いビニールテープが樹に巻かれているのが目に入る。基本的に踏み跡は尾根芯からわずかに西側の斜面についていることが多いようだ。
尾根には次第に雪が積もるようになる。p999を過ぎてなだらかな小ピークを越えると突然、踏み跡は尾根を外れて西側の斜面を下ってゆく。踏み跡に沿って付けられている青いビニールテープを信じて尾根を下降してみる。再びコルの先の斜面を登るとca990mの西側斜面に広い道が現れた。カナ山への登山道と合流したのかと思ってGPSで確認すると、合流地点は1kmほど先のようだ。
明瞭な道はカナ山の登山口からの尾根と合流するまで続いていた。尾根と合流した後は道は不明瞭になるものの、ここからは歩く人が少なからずおられるせいだろう、樹々に巻かれたテープも目に入る。二重尾根の間の小さな池が出現する。池というより水溜まりに近いようなものだ。これは妹池だろう。米原市の資料によると姉池と妹池という二つの池があったが、妹池のほとりの蜘蛛を退治したところそれ以降、池にはほとんど水が溜まらなくなったという。この姉池に相当するのが夜叉ヶ妹池と呼ばれる池のようだ。
尾根を先に進むとふと何かの気配を感じる。右手の尾根に近づいてみると大きな池が現れる。想像してよりも遥かに大きな池である。深々と降る雪の中で、まもなく冬の長い眠りにつこうとしている池は幽境と呼ぶに相応しい幻想的な雰囲気を湛えたところだった。
池を後にするとカナ山の山頂を踏みにいく。山頂は登山道を東に逸れた小さな平地であり、私は山頂に気がつかづに通り過ぎてしまう。
カナ山の登山口に下降する尾根は稜線の直下からすぐに植林が始まる。植林の中の急下降をひたすら下る。尾根を下るとすぐにも雪は雨に変わるが、それもすぐにも止み、雲が晴れてくるのだった。
尾根を下端まで下降して、小さな堰堤を右岸から越えるとすぐに林道に出て、yonedaさんの車を停めた地点に到着する。ここでyonedaさんの車でuriuriさんの車を回収するのにnaojiroさんも一緒の乗っていかれる。
私とhanabanaさんは林道を歩いて高山キャンプ場まで下る。林道の展望地から見上げると山の上の方まで雲が上がり、連城口のあたりまで稜線が姿を現す。上の方では山肌がすっかり白くなっていた。
高山キャンプ場までは3km少々、約30分ほどの距離であった。キャンプ場はすでに今期の営業を終了していた。林道の入口で待っていると、まもなく車を回収してこられた方達が到着される。やはり連城口からは好展望が広がっていたようだ。
再び七曲峠に残りの二台の車を回収しに戻ると、空にはすっかり晴れ空が広がり、比良の上にかかる雲の彼方から夕陽が空を黄金色に染めあげていた。悪天候にも関わらず藪漕ぎ区間の多い今回の縦走にお付き合い下さった皆さんに深謝。
コメント
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ドカ雪の前に行けて良かったですね。\(^o^)/
カナ山から鳥越峠までは藪もないし、
また繋いでください。
カナ山の取り付きより少し先に、階段状の登山口を作られた方がいます。
こんばんは
この寒波で、湖北の山も真っ白になってしまいました。
1週早くてよかったですけど、先週天気が良ければ、鳥越峠のほうまで足伸ばす予定でした(yamanekoさん予定では)。鳥越峠までは、ヤブはないですか?また春先にでも、繋げに行きたいです。
> カナ山の取り付きより少し先に、階段状の登山口を作られた方がいます。
そうなんですか。鳥越林道はこのときクルマで走りましたが、よくわかりませんでした。また、調べてみますが・・・
ジオンさん コメント有難うございます。
今頃は池は雪の下に消えてしまったことでしょう。今回のドカ雪ではしばらくは高山キャンプ場までも入ることが難しいでしょうね。また頃合いをみて北上したいと思います。
レポはこちら
2016年の3月です
http://doratomo.jp/~jionusagi/repo1603/torigoe.html
整備された方の登山口の写真貼り忘れてます m(_ _)m
ジオンさんのHPの湖北を探したのですが分かりませんでした。ありがとうございます。拝見させてもらいます。
こんばんは
ジオンさんの登山口の情報、山歩きの情報を参考にさせていただいて、昨日歩いてきました。
私には厳しかったです。
でも、七尾山から鳥越峠まで繋がり、達成感ありますね。
また、いろいろ教えて下さい。
ありがとうございました
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