鹿島槍ヶ岳

2012年10月07日(日) ~ 2012年10月08日(月)

• GPS: 33:55
• 距離: 20.4km
• 登り: 2,298m
• 下り: 2,280m

コースタイム

10/7 6:48 爺ヶ岳登山口 - 10:58 種池山荘 - 13:04 冷乗越 - 13:20 冷池山荘
10/8 6:37 冷池山荘テント場 - 7:41 布引山 - 8:34 鹿島槍ヶ岳南峰 - 9:53 布引山 - 10:30 冷池山荘テント場(昼食) - 11:42 冷池山荘 - 11:57 冷乗越 - 13:51 種池山荘 - 16:43 爺ヶ岳登山口

天候

10/7(1日目)　曇り時々雨
10/8(2日目)　晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

爺ヶ岳登山口近くに駐車場がありますが、暗くてよくわからず、もたもた探す時間がもったいなくなり、扇沢駅前の有料駐車場に駐車しました。トイレが駐車場内にあり、朝の洗面もばっちり。しかし、下山後、駐車場まで結構歩くのがつらいです。

コース状況／危険箇所等

爺ヶ岳登山道口から種池山荘までの柏原新道は噂通りよく整備されており、足を大きく上げなければならないような段差もなく歩きやすいです。しかし、ある程度の傾斜がだらだら〜っと続きますので、デカザック背負いながらの登山はそれなりにきついです。見通しがよいため、登山開始後すぐに遠くの方に種池山荘が見え、あそこまで歩かないといけないのかぁと、少し萎えます。のんびりコツコツと行けば問題ありません。

写真

10/7 6:48

扇町駅前の駐車場から徒歩約5分。爺ヶ岳登山口には登山相談所があり、多くの人が準備をしていました。

10/7 6:53

柏原新道はとてもよく整備された登山道です。整備してくださった方に感謝しながら登ります。

10/7 8:05

途中、ケルンや○○岬など、案内表示が出てきます。ひたすら登っていく中で、こうした案内を見ると、ちょっとした気分転換になります。

10/7 9:49

終わりかけの紅葉も。しかし、お天気が今一つ。

10/7 10:58

ガスガスの中、一つの目標である種池山荘に到着。この先もこの天気なのかと、気持ちが萎えます。

10/7 13:04

冷乗越到着。白い一色の世界で何〜〜にも見えません。私は何のためにここにいるの？何がしたいの？馬鹿なの？と自問自答の時間が続きます。

10/8 5:55

天気の悪さ、寝不足、疲労などが重なり、昨晩はふて寝。
朝になり、周りの声に誘われて表に出ると、え〜？ご来光？見れると思わなかった。

10/8 6:06

振り返ると…。え〜〜？ここってこんな景色が広がっていたの？立山と剣岳が目の前にあるではないですか。

10/8 6:42

こうしちゃいられねぇ。いそいそと出発。目標の鹿島槍ヶ岳の双耳峰を初めて確認いたしました。

10/8 7:41

あっという間に布引岳に到着。鹿島槍ヶ岳にいよいよ近づいてきました。

10/8 7:42

遠〜〜くに富士山のお姿も。はぁ〜。しやわせ。

10/8 7:54

しかし、近づいているようでなかなかたどり着かない鹿島槍ヶ岳。それだけ大きなお山なのですね。でも、許す。

10/8 9:08

やっとこさ南峰に到着。頂上からがまさに絶景。立山・剣はもちろん

10/8 8:46

北峰から八峰キレットを経て五竜岳へ続く稜線。

10/8 8:47

そして遠くに富士山。写真じゃよくわからないですけどね。八ヶ岳と南アルプスに挟まれています。
いつまでもここにいたいけど、帰らなければなりません。あきらめて下山を始めると…。

10/8 10:03

ひょこ。

10/8 10:03

ライチョウさんもお出まし。
あぁ、この幸せ出来事たちのどれか一つでも昨日にまわっていればよかったのにぃ。

10/8 10:16

立山＆剣。何回も同じような写真を撮ってしまい、先に進みません。

10/8 11:01

冷池山荘のテント場でこの絶景を堪能しながら昼食。

10/8 11:57

冷乗越からもこんな景色が見えるのね。

10/8 12:42

もちろん、鹿島槍ヶ岳も素敵です。雲がわこうが、

10/8 13:36

雲がとれようが、何しても素敵。

10/8 13:20

自分が歩いてきた稜線も、

10/8 12:59

これから進む稜線もすべてが最高です。

10/8 15:07

柏原新道の終わりかけの紅葉もこれまた素敵。やっぱり山登り中は晴れがいいです。そして無事下山。

10/8 17:26

おそらく、ここら辺から登山する人たちの御用達「薬師の湯」でひとっ風呂。

撮影機器：

CX5 RICOH

感想

seasun

山登りをして頂上につき、ついつい探してしまうのが富士山と槍ヶ岳。
そして、双耳峰を持つ鹿島槍ヶ岳も山座同定の基準にしやすいです。
何となく首をかしげた猫耳のようでもありますし大好きです。
また、登山者への思いやりにあふれていると
評判の柏原新道も歩いてみたかったことですし、
思い切って行ってみました。

登り始めてから徐々に真っ白いガスガスの世界になり、
テンションガタ落ち。
こんなにつらい思いしているのに周りの景色は見えず、
悔しいわ、情けないわ、辛いわで、
精神がささくれだって荒れていきます。
うぅ。もう写真撮る気にもならない〜。
なので、1日目の写真はほとんどありません。

テント設営後倒れるように眠り、
ふと起きて夕食を食べてまた就寝。

翌日。テントに何かついていると手で触ると、
内側についた水滴が凍っていました。
どおりで寒かったはずだと妙に納得してしまいましたが、
のどの調子もおかしい。風邪までひいたか。
あぁ〜。早く帰りたい。いつ帰ろう。
周りの人は準備をして何人かは出発しているようです。

ふと「あ、出てきた。」という声が。
え？まさか出てきたって…。
あわてて飛び起きて外に出ると、
見事なご来光が。
おぉ〜。やったぁ。あぁ、よかったと振り返ると、
目の前に朝日を浴びる立山と剣岳があるではないですか。

テンション急上昇。
いかにも登る気満々のていで出発。
「いいお天気になってよかったですね〜。」と、
近くを歩く方々と言葉を交わします。
そうだよね。みんな同じ気持ちだったのですね。

昨日の分を取り返すがごとく写真を撮りながら、
のんびりと頂上に到着。
みんな笑顔で目の前に広がる絶景を撮っています。
うぅ〜。来てよかった。

帰りにはライチョウさんにも会えましたし、
なんだかんだで大満足の山登りになりました。
しかし、この後風邪はひどくなるのでありました。

悔しいけど、やっぱり山は晴ると楽しいです。