足尾山:別の世界のオタクと遭遇(登山好きもオタクだけどね〜)
- GPS
- 05:16
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 658m
- 下り
- 657m
コースタイム
天候 | 快晴、風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般に土の道。特に危険箇所なし。 |
写真
感想
快晴の冬空の日に行きたくなる足尾山。
山頂からは、筑波山、富士山、霞ヶ浦、浅間山、赤城山、日光男体山の山並みが見えて素晴らしい。
晴れに恵まれて冷え込んだ日曜の朝、少し気温が上がるのを待って遅出にした。
自宅から駐車場まで車で1時間もかからないし、ローカルの地味な山だから駐車場の満車を気にしなくていいのです。
山行のテーマは「足尾山で鍋焼きうどん」
というのは、週末の登山の行き先をあれこれ考えていて、
『丹沢に行こうかな? 鍋割れ山の鍋焼き美味しかったもの、、』
『でも、山頂で自分で鍋焼き作れば、何も丹沢まで行かなくてもいいじゃない。』
『そうだ、近所の山でのんびり鍋焼き登山しよう!』
手持ちのクッカー は口径が小さい深型で、鍋焼きうどん作りには向かない。わざわざモンベルに走ってφ14cmのクッカー を新調した。その上、自宅で鍋焼きうどんを試作する念の入れよう。
馴染みのコースだし、山頂からの眺めを楽しみにした冬の気楽なハイキング。準備万端すませて、のんびりした気持ちで出発。
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【コースと、登山中に出会ったオタクな方たち】
●真壁体育館 - つぼろ台:登山者には会わず。クロスする林道を伝って上がってきたバイク1台、乗用車1台に遭遇。
真壁体育館の駐車場は、桜川市のwebで登山の駐車場に指定されているので、いつもありがたく使わせていただいております。
茨城県自然環境課の銘の入った「関東ふれあいの道」の真新しい標識が随所に設置されている。きっと、今年度中に設置されたのですね。桜川市と茨城県とYamatohamさん、ありがとうございます。
●つぼろ台 - きのこ山:登山者には会わず。MTB1台
[オタクな方 その1]
登りの細い直線の登山道で前方からこちらに走り下ってくる自転車(MTB?)が見えた。
細い道だから脇によける場所もない。
驚いて「待ってて下さい!」と声をかけた。
数メートル進んでどうにかスペースを見つけ、道の脇に立つ。
男性(推定50-60代)が、自転車を肩に担いで私の脇を無言で駆け下りて行った。「こんにちは」や「ありがとう」の一言もなく。 (人を脇に立たせておいて、なんなのアレ?)
このコースで自転車に出会ったのは初めて。驚ろきました。
●きのこ山 - 足尾山の林道:登山者 家族連れ1組3人、男性1名。バイクと乗用車が各数台
足尾神社の境内に軽乗用車が1台停まっていた。
神社の工事以外で、ここに車を見かけたことはないので不審に感じたが。山頂で車の持ち主が判明した。
●足尾山の山頂:登山者 カップル1組、男性1名x3。アマチュア無線1名
[オタクな方 その2]
山頂に続く石段の最後の数段のあたりで、山頂の石組みの上にアンテナが見えた。なんだろう? 何かの調査かな? と思いながら山頂に進む。
「こちら J$$$$$。茨城県桜川市足尾山から、云々」 先方が「こちらJ#####、東京都XXXXより」、「ピーガーピーガー、ザザザザ」
仮アンテナを立てて通信器に向かっている男性(推定50-60代、仮にB氏とする)は、山頂にやってきた登山者と目を合わせることもなく、まして会釈することもなく、自分の世界に浸っている。
通信機のスピーカーからは騒音垂れ流し。せっかくの山頂なのに、数秒たりとも静寂の時間なし。
広くない山頂だが見晴らしが良い。富士山も、霞ヶ浦も、浅間山も、赤城山の、日光男体山も見えて素晴らしい、のだが。興味のない無線通信の音声や雑音にさらされて、砂を噛むような思いもあり...。
致し方なく昼食の準備をすすめ、よく煮こんだ鍋焼きうどんを食す。味はいいけど、なんだかつらい。
一通り交信すれば、B氏もスイッチを切って静かにするだろうと思っていたが、甘かった。
私が山頂にいた50分ほどのうち、40分ほどは交信音をスピーカーで流しっぱなし。スイッチを切ってようやく静かになったと思ったら、今度はご友人に電話して大声で自慢。
通信も電話も音量が大きくて聞こえっぱなしのため、私にまでおよその事情がわかった。(盗み聞きしたわけではないんです)
要約すると
「アマチュア無線のイベントがあり、B氏は東京の誰かに周波数を合わせて、3時間ほどの間にできる限り多くの相手を受信しようとしていた。B氏はスピーカーのボリュームを上げっぱなしにして、聞こえた局のIDを手書きで記録しては、その数が増えていくのを喜んでいた。足尾山の頂上に上がってきたことで、平地にいたら捕捉できない遠方の電波を捕まえることができていることを楽しんでいた。」
友人への電話では「アンテナと無線器一式、足尾神社から2度に分けて足尾山の山頂に担ぎ上げた、大変だった。」「xx件のアマチュア無線局を捕捉できたんだ。驚きだよ。」「3時間分の交信の録音をとってあるから、あとで聴かせてやる。すごいんだから。」「来年もあるから楽しみだ。また足尾山に来なくては!」
山頂は私のものではないし、人が何をしようと勝手です。
でも、ヘッドホン使って下さいよ。
来年の今頃、また足尾山の山頂で遭遇したら絶望的な気分になりそうです...。ヘッドホン使って下さいね。
http://6mnet.jp/mannaka/blog/archives/156
←おそらく、このイベントに参加していたのでは?
●足尾山 - 一本杉峠:登山者には会わず。バイク2名ほど。
何事もなし。
●一本杉峠 - 石切場近傍:登山者には会わず。モトクロス2名、乗用車2台(オフロードカー)
県道218号の一本杉峠から西側の廃道になった区間
[オタクな方 その3]
荒れ果てた区間の花崗岩の岩塊の中をどんどん降る途中、まさかの対向車に遭遇。
ジムニータイプの4輪車の車高を高く改造した「オフロードカー」?、2台がこちらに向かってくる。
このあたり、荒れ果てた岩だらけの区間でモトクロスのバイクは時々見かける。でも、乗用車見かけたのは初めて。
彼ら、車で大岩を乗り越えようと、車体が尻餅付いてひっくりかえりそうな角度になっても、なおアクセルを踏み込んでいる。
致し方なく、私は脇にスペースを見つけて避難。
じっと2-3分立っていてもラチがあかず、困った私が身振りしたら、車を止めて「どうぞ!」と道を譲ってくれた。
(この方は声に出して挨拶してくれた分、その1、その2の方に比べると好感)
ところで、筑波山から加波山の一帯は「水郷筑波国定公園」の範囲内だ。
一本杉峠から真壁町白井に通じる廃道(旧県道218号)も国定公園の「第3種特別地域」に指定されている。
国定公園の場合、建築や山を削る工事は届出や認可が必要なんだろうけど。モトクロスのバイクやオフロードカーで、山肌を削るのはどうなんだろう?
オフロードカーと別れてまもなく、「一般車入山禁止 by 茨城森林営林署」」標識を見つけた。
モトクロス屋さんと茨城森林営林署とはどんなことになっているんだろう?
歩きながら、かなりモヤモヤ。
●石切場近傍 - 真壁体育館:登山者には会わず。
よく晴れた冬の午後、少し気温が上がってポカポカ。歩きやすい。
日に照らされた筑波山、きのこ山、足尾山、加波山の山並みを愛でながら無事ゴールした。
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今回の足尾山山行、歩く私に向かってくるMTBやオフロードカーに遭遇し、山頂ではアマチュア無線のスピーカーが騒音ダダ流し。
天気も眺めも良かったのに。林道と交差して歩く登山の欠点が全部出たような、残念な時間を過ごして、モヤモヤして帰ってきた。
登山者もたいがいにオタクなので、お互い様ですが、
山に入るオタクの皆様には、山に来たのは自分だけではないことを考えて動いていただけるとお互いにありがたいですね。
次に足尾山に登る時は、見慣れたのんびりした足尾山の姿を見られるといいのですが。
コメント
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tanakaaさん、はじめまして。
私もこの日、足尾山で無線の方を見かけました。
こちらを一瞥もせず一等地で大音量で通信していて、居心地悪くて一通り写真を撮ったらそそくさとその場を離れました。
せっかくのいい眺め、もう少しゆっくり楽しみたかったのですが。。。
山頂は誰のものでもなく早いもの勝ちというのもわかるのですが、配慮がまったくないことにモヤモヤしました。
お互いさまの気持ち、大切にしたいですね。
umico721さん、はじめまして。メッセージをありがとうございました。
日曜は岩瀬から筑波山口まで、短い時間で一気に縦走されたのですね。
あのコースを10時間で縦走してしまう健脚のumicoさん、尊敬します。
そして、お疲れ様でした。
umicoさんも騒音の被害に遭われたのですか...。
筑波加波連山の縦走コースの中でも、ほぼ360°の見晴らしは足尾山の山頂だけで、あとは眺望なんてほぼないのに。足尾山でゆっくりできなかったなんて、遠方からわざわざ来られたumicoさんが気の毒です。
あの男性の無神経さには呆れました。 足尾山でアマチュア無線の騒音を垂れ流して、自分の足で登ってきた人の楽しみをことごとく台無しにしていることに気づかないのかな? (または気付いているから、目を合わせない?) いい年して、子供っぽすぎですよね。
umicoさんが、次に行く山では、ゆっくり落ち着いて休憩できますよう!
tanakaaさま、umico721さま、その他登山者のみなさんへ
私は山頂でアマチュア無線の交信をして、登った山を記録する会に所属しています。足尾山は電波の飛びが良いので、私も今まで何度もザックに無線機を忍ばせて登り、山頂での交信を楽しんできました。
ただ会には次のような規約があります。
「山頂を独占的に占領して交信し、一般登山者からクレ−ムを受けたり、一般登山者に悪印象を与えた場合は、その交信は失格とします。」
このような事態を避けるために、山頂で交信できないときの定めまで会では規定しています。
今回の「足尾山事件」の件は規約違反で、明確な失格事項に該当すると思われますが、残念ながら、今回のアマチュア無線家は会のメンバ―ではなさそうです。
ただし、我が身を振り返ると、交信の最中は相手との話に夢中になって我を忘れたり、長話になって、一般登山者に迷惑をかけていることもあるかもしれません。今回の事件は他山の石として今後の交信でより一層気を配っていきたいと思います。
なお私は「ご迷惑をおかけしています」などの無線中の挨拶は、登山中の「こんにちは」などの挨拶と同様にとても大事なことだと思っています。
ところで、きのこ山の道標についてですが、私が直接関わったものではありません。それでも2年前に県に出した安全対策の要望に応えてくれたものとすればとてもありがたいことだと思っています。
yamatoham
yamatoham さま
メッセージをありがとうございます。
登山道の安全に心を配るyamatohamさんにご心配いただき恐縮です。
私が足尾山の山頂で強制的に聞かされた「アマチュア無線交信」ですが、主催側は「移動局の皆さんは一般の方たちにご迷惑をかけないよう、くれぐれも注意してください」的なことを言ってるのがはっきり聞こえました。
そういった状況から、かの男性は「空気読まないことにしているオタク」なんだと私は理解してしまいました。
ヘッドホンも使わずに大音量で騒音垂れ流しですからね。山頂に来た人がそれぞれ苦々しい視線を向けてるけど、知らんぷりの唯我独尊。
普通の人は、そんなことしないですよ。
アマチュア無線は知的な趣味ですよね。私は長いことそう思っていたのですよ。
知的な振る舞いと異なる様相を見て、びっくりさせられました。
でも、yamatohamさんや皆さんが登山とアマチュア無線で楽しく安全に知的に活動されていることは理解しています。
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