戸倉山・小城頭 人の暖かさが懐かしい里山
- GPS
- 04:35
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 835m
- 下り
- 1,135m
コースタイム
08:40林道終点登山口
10:00戸倉山山頂10:35
11:15遠山さん宅11:30
11:50林道終点登山口
【小城頭】
12:50作業道終点広場
13:20小城頭山頂13:40
14:15一本杉道登山口
天候 | 午後はやや霞みましたが快晴♪ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央自動車道「天竜峡IC」降車、国道151号線で阿南町を目指します 信号「早稲田」で県道244号線に入り、県道1号線を経て 「平岡」で左折し、国道418号線に入り 「南沢」バス停横を左折し、林道に入ります 舗装されていますが、細い道を道なりに行くと約2kmで終点です 3台ほど車を停める余地があります 【小城頭】 国道418号線に戻り、「平岡」から県道1号線を経て 「温田(ぬくた)」駅に向かい、踏切を渡り、「万古」トンネルを目指します トンネルを抜けると川沿いに曲がりくねった一本道です およそ9kmで左に「一本杉」登山口、通過して更に行くと やがて山腹を上がる勾配のきつい林道になり、 左に「小城頭」登山口の手作り標識があり、尾根上です 未舗装の作業道脇に駐車余地が広くあります |
コース状況/ 危険箇所等 |
【戸倉山】 登山口(遠山さん宅への入口)に手作りの標識があります 遠山さんのお宅までは運搬機が行き来するので 急坂ですがジグザグ道が付けられていて歩きやすいです 登山道は、遠山さんのお宅に入り、 玄関と物置の間を通り抜けて戸倉山に向かいます 茶畑を下に見て、やや踏み跡の薄いジグザグ道を登ると 尾根に出てトラバースになります 尾根道の右上に尖った峰が見えて来ると最後の急坂です テープが古く、踏み跡が乱れていますので 右側にそれないようご注意ください(崩壊地の上ぎりぎりを通りました) 山頂へは激登りの踏み跡が正解です 【小城頭】 「北側登山道」は尾根歩きから始まります 小さな峰に登って下り、また登り返すと山頂です 「一本杉登山道」は大城峠まで尾根道、分岐で山腹を緩やかに下り始めます 明るく歩きやすい道です 特に危険箇所はありません |
写真
感想
南信州の奥深い里山シリーズもいよいよ今季最後に近づきました。
朝方、高速を南下している間は雲に覆われていた山々も次第に姿を現し
予想外に素晴らしく晴れた日になっていきました。
参加の皆様のお行儀が良かったのかどうか、定かではありませんが
快晴に恵まれ、すこぶる快調に、二山登頂達成です♪
昨日までの計画では「黒石岳」と「戸倉山」だったのですが、
飯田に向かう車中、「黒石岳」登山口へのアクセスが心配との話になり
予定を変更して「戸倉山」と「小城頭」となりました。
CLは即断即決、素早く行き先を決めて行動に移します。
この素早さに神がかり的な才能を感じ、敬服です
なんと「早稲田」交差点は先日の「弁当山」への林道入口、
懐かしく標識を眺めながら、本日は泰阜村を目指します。
桜を始め、様々な花が一斉に咲き始めていて、車窓からの風景に見飽きません。
同じ県でありながら、暖かさが随分違う気候をしみじみ思います。
「戸倉山」への登山道は個人のお宅を通り抜けるという一風変わった道です。
以前は点々と数軒のお宅があったようですが、
今では遠山さんご夫妻だけになったという話です。
御主人はなんと104歳!御夫婦揃ってお元気そうで
現在も家をしっかり守って住み続けていらっしゃるのに驚きます。
御挨拶して通り抜けると、帰りにはお茶を頂いてしまいました。
人里離れたこの暮らし方が御長寿の秘訣なのでしょうか?
深夜でも欲しいものが手に入る、あまりにも便利さに慣れてしまった時代に
人の幸せとは何なのか?などと様々に考えさせられます。
いずれにしても、お二人の穏やかな笑顔に元気を沢山分けて頂いた気がします。
有難うございました。いつまでもお元気で!
尾根道に出てからは素晴らしく快適な里山歩き。
春の日差しが、まだ葉を着けない木々を通して強烈で、日焼けが心配です。
ようやく「戸倉山」の山頂らしき尖った峰が見えたとたんに
激登りも待っていて、先日登った「鬼ヶ城山」の苦労を思い出しました。
この登りは短いですが、それに勝るとも劣らない急勾配です。
不明瞭な箇所があり、踏み跡を探しながら右にそれました。
崩壊地を真下に覗きながら歩いて冷やりとしましたが、なんとか山頂に到達。
廻りを樹木に囲まれてはいますが、所々伐採されていて
西側に安平路山から空木岳の大きな中央アルプスが白く眩しく望めます。
ちょっと早いですが、皆さん早朝からお集まりですので空腹のご様子、
あっという間に、わいわい賑やかな昼食が始まりました。
こんな光景はやはり、「花より団子」ですけれど、楽しみなものです。
そして、例によって次の山に向かうべくささっと下山にかかります。
超高速下山隊は、いつもの如く蝶が舞うように下山し、
遠山家で美味しいお茶を頂いて、ほのぼのした気持ちで車に乗り込みました。
「平岡」まで戻り、「温田」駅を目指したまでは良かったのですが、
踏切を渡り「万古(まんご)」トンネルに至る道が分かりにくく、
道を間違えているのではと心配に思うほどでした。
トンネルを抜けると川に沿う一本道です。
以前この道はなく、これから登る「小城頭」の登山道の一部が
「栃城(とんじろ)」集落から「温田」への大切な生活道だったそうです。
なるほど、川の流れに沿う険しい谷に纏わりつくような急カーブが連続し
この先に集落があるとは想像がつかない山の奥深さを感じます。
緩やかだった道が急に登り坂にさしかかると、
「栃城」集落のはずれで、俄かに林道の様相を帯びてきます。
「北側登山道」は道を登り切った尾根上にあるので、
小さな峰を上り下りしますが、標高差は僅か、短時間で山頂に達します。
周囲の山々がやや霞んできた山頂で、眺望と休憩を楽しんだ後、
CLの御好意で、四人は「一本杉登山道」で下山することになりました。
「大城峠」までの尾根上の道が、昔の大切な生活道だったと思うと
感慨深いものがありますが、今ではどれほどの人がこの道を通るのでしょうか?
昔を偲ぶよすがとてありません。
戸倉山でも、小城頭でも出会った登山者はいませんでした。
峠の分岐で「漆平野(しっぺいの)登山道」と別れても
緩やかに快適に車道まで下る道が続きます。
四人が車道に降り立って、数分後CLの車がナイスタイミングで到着。
CLの嬉しい計らいで思いがけない縦走ができました。感謝です。
ついでながら、次回の計画も宜しくお願い申し上げまする。
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