記録ID: 28275
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
奥穂高岳・槍ヶ岳
2007年09月01日(土) ~
2007年09月04日(火)
toshi0917
その他1人
- GPS
- 80:00
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 1,939m
- 下り
- 3,012m
コースタイム
9/1
1515。新穂高ロープウェイ駅を出発。
百名山ラストに向けて、久々にyasuと二人歩き。今日は移動がメインなので西穂高山荘まで1時間ちょいの散歩。
1613。西穂高山荘着。
夕食は6時からなので、着替えを済ませて早々に酒盛り。
9/2
0634。西穂高山荘を出発。
4時起きの5時出のつもりだったので、だいぶ出遅れ気味だ。
かなり濃い霧の中、ゆるゆると高度を上げて行く。第一目標は西穂独標。
0728。西穂独標は意外に近かった。
ちょっと休憩して相変わらずゆるゆると歩く。既にちょっと前から小雨が降り出してる。
0800。ピラミッドピーク。また一服して再スタート。
0832。西穂高岳山頂も意外と近かった。
ここからが今日の本番。この時点では奥穂山頂まで4時間くらいで充分だろうと思ってたが、長くて辛い、おまけに危険で怖い行程の始まりだった。なんせ余裕があれば前穂往復しようとか思ってたくらいだ。
1118。天狗のコル。
西穂山頂を出発したのが9時前なので既に2時間半近く経過。地図上ではこの辺りが中間地点なので見積もりがかなり甘かった事に気づく。
ちょっと早いが、昔の小屋の跡地で昼食にした。
1211。山ラーメンとコーヒーで元気回復。
とりあえずジャンダルムに向かって再スタート。
ジャンダルムは、右をまいて迂回。なんか左側にも道が付いてたようだが、雨で石が滑ってやばそうだったのでジャンダルムのてっぺんは諦めた。
ジャンダルムを越えれば馬の背はすぐそこ。もうゴールは近いと思っていたら、今日最大の難関が待っていた。高さ10メートルくらいの垂直壁。斜めに三本ほど足掛かりが見えるが、一瞬だけ手掛かりが遠いところがあってかなり危なそうな感じ。二人して、どこをどう下れば一番安全か20分くらい思案したか。上からはかなり見えにくい所にコースマークの白い○が見えるので、やっぱりあの斜めの足掛かりを頼りに行くしかなさそうだ。意を決して慎重に下った。
その後は、もうあれ以上厳しい所があったら救助を呼ぶしかないなぁと弱気な事を考えつつ馬の背を越える。馬の背は、どっちかというと竜の背という感じで結構怖い感じがしたが幸い、あそこが最難関だったようで、その後はまぁ普通の岩場だった。
1518。奥穂高岳山頂。
疲れた。でも無事に二人揃ってここまでたどり着く事が出来た。大満足。
1559。穂高岳山荘着。
かなりきれいな山荘で、ちょっと小屋と呼ぶのは気が引けるほどだった。旨い水もあるし、今日は思いっきり疲れたせいもあって良く眠れそうだ。
9/3
0619。穂高岳山荘を出発。
まずは涸沢岳山頂を目指す。結構ガスが濃い。
0635。涸沢岳山頂は意外と近かった。
一服つけて次は北穂山頂を目指す。相変わらずガスは晴れない。
ここからまた岩場の下りが始まった。まだ体が起きてないらしくなんとなく切れが悪い。それに昨日の恐怖がよみがえってちょっと体がすくむが、ビビってはかえって危険なので気を取り直して慎重に鎖場を下っていく。
0851。北穂高岳山頂。
南峰の頂上には何もなかったようだった。やっと霧が晴れて、槍も姿を見せている。記念撮影と中休止。山頂直下の北穂高岳山荘に寄ってお土産を物色するが、特に欲しいものは無し。生ビールもあったけど、まだそんな時間じゃないし今日は大キレットが待ち構えている。
北穂からの下りは、またまた長い岩場だったが、昨日の今日なので全然安全・安心・楽ちんコース。しかし見下ろす大キレットの長谷川ピークは、かなりの迫力だ。
A沢のコルで一休み。いよいよ大キレットの核心部、長谷川ピークが目の前に。確かにかなり切り立った岩場だ。休憩を取りつつ気合を入れ直す。
1052。長谷川ピーク。
意外とあっけなく着いてしまった。西穂から奥穂にかけての道に比べたらなんともない。ここから先もまだ岩場が続くようだが、もう危険個所はなさそうだ。後はゆるゆると槍ヶ岳山荘を目指すだけか。
1218。南岳小屋着。
小屋の前のベンチを借りて今日のお昼も山ラーメン。コーヒーは槍の穂先まで取っておく事にした。それにしても、見上げる南岳はほとんど野口五郎みたいな感じ。
1300。満腹して南岳小屋を出発。
ゆるゆると南岳山頂に向かって歩くと、山頂はすぐそこ。素通りして歩き始めると、槍に向かってのびる稜線が綺麗に見える。途中、中岳の陰に隠れてしまう事もあったが、槍を前方に見据えての尾根歩きは気分サイコー。時折気持ちのいい風も吹いてくる。
1426。中岳山頂。
ほとんど素通り。ここからはほとんど下りかと思っていたら、ちょっとだけ下ってまた上り返す道になっていた。下りきった所で、何かを写真に撮ろうとしたら、カメラが無い!!マジでかなり慌ててしまった。なんとなく、中岳山頂で記念撮影したときに地面に置き忘れたような気がしたので『ちょっと上って取ってくる』と相棒に言って、歩き始めた所で右のポッケに手を突っ込んだらカメラがあった。良かったー。どうも、今日も既にかなり疲れているようだ。いつもなら、カメラはザックに取り付けたケースに無意識にしまうのに、さっきはついついポケットに入れてしまったらしい。
1511。大喰岳山頂。
ここも記念撮影だけでほとんど素通り。槍ヶ岳山荘はもうすぐそこだ。と、思ったらまたちょっとだけ下って上り返す道になっていた。相棒もかなり疲れている様子でちょっと足取りが重そう。テント場を過ぎると、やっと槍ヶ岳山荘に到着。
1537。槍ヶ岳山荘でとりあえずチェックインを済ませる。
ザックの中身はコーヒーその他だけにして、ほとんど空身で槍の穂先へ。
1603。槍ヶ岳山頂。
山荘から槍の穂先まではほんの15分くらいだった。梯子もしっかり取り付けてあるし、楽勝。
やっと念願の百座目の山頂。なんだが・・・不思議と達成感とか、感動とかが湧いてこない。ただ『終わった』と思っただけ。なんでだろう??まぁ、明日無事に下山したら、その時にあらためて感動するのか、とか思いつつ山頂コーヒーを楽しんだ。こいつは最高に旨いコーヒーだった。
夕食が五時からだし、なんだか穂先だけガスって来て眺望も無いので下ることに。
1700。再び槍ヶ岳山荘に到着。本日の全行程終了。
9/4
0701。槍ヶ岳山荘を出発。
四時に起きて、外に出ると昨夜の雨が嘘のように空は晴れ上がってた。雲海の遥か向こうに富士山やら南アルプスやら八ヶ岳の山並みが見渡せる。朝食の六時までたっぷり御来光ショーを楽しんだ。気が向いたらもう一度槍の穂先に言ってみようと思ってたが、なんだか人が沢山上っているようだし、もう心は下界の温泉に向いてしまっている。未練なく槍ヶ岳山荘を後にする。
槍平小屋に向かって下っていく道は、浮いた岩がゴロゴロしてとても歩きにくい道だった。やっぱり一昨日の疲れが残っているのか。昨日はあんまり良く眠れなかったし、足取りが思い。が、最後の水場で飲んだ水は冷たくて最高に旨かった。今日も天気が良くてクソ暑い。
1002。槍平小屋。
中で休憩させてもらってコーヒーを淹れる。なかなか綺麗な小屋だった。
1203。白出沢出合。
ここから、まだ三時間以上の林道歩きが待っている。ラスト一時間くらいは、本当にうんざりな気分でトボトボと歩いた。
1341。レストラン穂高岳。
ソースカツ丼が食いたかったのに、メニューには無い。カツカレーに変更。結構旨かった。
1419。無事に深山荘の駐車場に到着。
今回の全行程終了。疲れた顔バージョンの写真と、やったぜ!!バージョンの写真を撮ってとりあえず新穂高の湯で汗を流すことに。が、この温泉異常にぬるい。おまけに体を洗う場所もない。30分くらいゆっくりしたが、結局ひがくの湯であらためて汗を洗い落とす事にした。その後、車は一路松本インターへ。途中、安曇野ワイナリーに寄ってから、無事に自宅に戻ったのは10時過ぎだったか。長かった山旅がやっと終わった。
1515。新穂高ロープウェイ駅を出発。
百名山ラストに向けて、久々にyasuと二人歩き。今日は移動がメインなので西穂高山荘まで1時間ちょいの散歩。
1613。西穂高山荘着。
夕食は6時からなので、着替えを済ませて早々に酒盛り。
9/2
0634。西穂高山荘を出発。
4時起きの5時出のつもりだったので、だいぶ出遅れ気味だ。
かなり濃い霧の中、ゆるゆると高度を上げて行く。第一目標は西穂独標。
0728。西穂独標は意外に近かった。
ちょっと休憩して相変わらずゆるゆると歩く。既にちょっと前から小雨が降り出してる。
0800。ピラミッドピーク。また一服して再スタート。
0832。西穂高岳山頂も意外と近かった。
ここからが今日の本番。この時点では奥穂山頂まで4時間くらいで充分だろうと思ってたが、長くて辛い、おまけに危険で怖い行程の始まりだった。なんせ余裕があれば前穂往復しようとか思ってたくらいだ。
1118。天狗のコル。
西穂山頂を出発したのが9時前なので既に2時間半近く経過。地図上ではこの辺りが中間地点なので見積もりがかなり甘かった事に気づく。
ちょっと早いが、昔の小屋の跡地で昼食にした。
1211。山ラーメンとコーヒーで元気回復。
とりあえずジャンダルムに向かって再スタート。
ジャンダルムは、右をまいて迂回。なんか左側にも道が付いてたようだが、雨で石が滑ってやばそうだったのでジャンダルムのてっぺんは諦めた。
ジャンダルムを越えれば馬の背はすぐそこ。もうゴールは近いと思っていたら、今日最大の難関が待っていた。高さ10メートルくらいの垂直壁。斜めに三本ほど足掛かりが見えるが、一瞬だけ手掛かりが遠いところがあってかなり危なそうな感じ。二人して、どこをどう下れば一番安全か20分くらい思案したか。上からはかなり見えにくい所にコースマークの白い○が見えるので、やっぱりあの斜めの足掛かりを頼りに行くしかなさそうだ。意を決して慎重に下った。
その後は、もうあれ以上厳しい所があったら救助を呼ぶしかないなぁと弱気な事を考えつつ馬の背を越える。馬の背は、どっちかというと竜の背という感じで結構怖い感じがしたが幸い、あそこが最難関だったようで、その後はまぁ普通の岩場だった。
1518。奥穂高岳山頂。
疲れた。でも無事に二人揃ってここまでたどり着く事が出来た。大満足。
1559。穂高岳山荘着。
かなりきれいな山荘で、ちょっと小屋と呼ぶのは気が引けるほどだった。旨い水もあるし、今日は思いっきり疲れたせいもあって良く眠れそうだ。
9/3
0619。穂高岳山荘を出発。
まずは涸沢岳山頂を目指す。結構ガスが濃い。
0635。涸沢岳山頂は意外と近かった。
一服つけて次は北穂山頂を目指す。相変わらずガスは晴れない。
ここからまた岩場の下りが始まった。まだ体が起きてないらしくなんとなく切れが悪い。それに昨日の恐怖がよみがえってちょっと体がすくむが、ビビってはかえって危険なので気を取り直して慎重に鎖場を下っていく。
0851。北穂高岳山頂。
南峰の頂上には何もなかったようだった。やっと霧が晴れて、槍も姿を見せている。記念撮影と中休止。山頂直下の北穂高岳山荘に寄ってお土産を物色するが、特に欲しいものは無し。生ビールもあったけど、まだそんな時間じゃないし今日は大キレットが待ち構えている。
北穂からの下りは、またまた長い岩場だったが、昨日の今日なので全然安全・安心・楽ちんコース。しかし見下ろす大キレットの長谷川ピークは、かなりの迫力だ。
A沢のコルで一休み。いよいよ大キレットの核心部、長谷川ピークが目の前に。確かにかなり切り立った岩場だ。休憩を取りつつ気合を入れ直す。
1052。長谷川ピーク。
意外とあっけなく着いてしまった。西穂から奥穂にかけての道に比べたらなんともない。ここから先もまだ岩場が続くようだが、もう危険個所はなさそうだ。後はゆるゆると槍ヶ岳山荘を目指すだけか。
1218。南岳小屋着。
小屋の前のベンチを借りて今日のお昼も山ラーメン。コーヒーは槍の穂先まで取っておく事にした。それにしても、見上げる南岳はほとんど野口五郎みたいな感じ。
1300。満腹して南岳小屋を出発。
ゆるゆると南岳山頂に向かって歩くと、山頂はすぐそこ。素通りして歩き始めると、槍に向かってのびる稜線が綺麗に見える。途中、中岳の陰に隠れてしまう事もあったが、槍を前方に見据えての尾根歩きは気分サイコー。時折気持ちのいい風も吹いてくる。
1426。中岳山頂。
ほとんど素通り。ここからはほとんど下りかと思っていたら、ちょっとだけ下ってまた上り返す道になっていた。下りきった所で、何かを写真に撮ろうとしたら、カメラが無い!!マジでかなり慌ててしまった。なんとなく、中岳山頂で記念撮影したときに地面に置き忘れたような気がしたので『ちょっと上って取ってくる』と相棒に言って、歩き始めた所で右のポッケに手を突っ込んだらカメラがあった。良かったー。どうも、今日も既にかなり疲れているようだ。いつもなら、カメラはザックに取り付けたケースに無意識にしまうのに、さっきはついついポケットに入れてしまったらしい。
1511。大喰岳山頂。
ここも記念撮影だけでほとんど素通り。槍ヶ岳山荘はもうすぐそこだ。と、思ったらまたちょっとだけ下って上り返す道になっていた。相棒もかなり疲れている様子でちょっと足取りが重そう。テント場を過ぎると、やっと槍ヶ岳山荘に到着。
1537。槍ヶ岳山荘でとりあえずチェックインを済ませる。
ザックの中身はコーヒーその他だけにして、ほとんど空身で槍の穂先へ。
1603。槍ヶ岳山頂。
山荘から槍の穂先まではほんの15分くらいだった。梯子もしっかり取り付けてあるし、楽勝。
やっと念願の百座目の山頂。なんだが・・・不思議と達成感とか、感動とかが湧いてこない。ただ『終わった』と思っただけ。なんでだろう??まぁ、明日無事に下山したら、その時にあらためて感動するのか、とか思いつつ山頂コーヒーを楽しんだ。こいつは最高に旨いコーヒーだった。
夕食が五時からだし、なんだか穂先だけガスって来て眺望も無いので下ることに。
1700。再び槍ヶ岳山荘に到着。本日の全行程終了。
9/4
0701。槍ヶ岳山荘を出発。
四時に起きて、外に出ると昨夜の雨が嘘のように空は晴れ上がってた。雲海の遥か向こうに富士山やら南アルプスやら八ヶ岳の山並みが見渡せる。朝食の六時までたっぷり御来光ショーを楽しんだ。気が向いたらもう一度槍の穂先に言ってみようと思ってたが、なんだか人が沢山上っているようだし、もう心は下界の温泉に向いてしまっている。未練なく槍ヶ岳山荘を後にする。
槍平小屋に向かって下っていく道は、浮いた岩がゴロゴロしてとても歩きにくい道だった。やっぱり一昨日の疲れが残っているのか。昨日はあんまり良く眠れなかったし、足取りが思い。が、最後の水場で飲んだ水は冷たくて最高に旨かった。今日も天気が良くてクソ暑い。
1002。槍平小屋。
中で休憩させてもらってコーヒーを淹れる。なかなか綺麗な小屋だった。
1203。白出沢出合。
ここから、まだ三時間以上の林道歩きが待っている。ラスト一時間くらいは、本当にうんざりな気分でトボトボと歩いた。
1341。レストラン穂高岳。
ソースカツ丼が食いたかったのに、メニューには無い。カツカレーに変更。結構旨かった。
1419。無事に深山荘の駐車場に到着。
今回の全行程終了。疲れた顔バージョンの写真と、やったぜ!!バージョンの写真を撮ってとりあえず新穂高の湯で汗を流すことに。が、この温泉異常にぬるい。おまけに体を洗う場所もない。30分くらいゆっくりしたが、結局ひがくの湯であらためて汗を洗い落とす事にした。その後、車は一路松本インターへ。途中、安曇野ワイナリーに寄ってから、無事に自宅に戻ったのは10時過ぎだったか。長かった山旅がやっと終わった。
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感想
・最初はワンシーズンでいけるんじゃないかと思った百名山だったが、結局一年半かかってしまった。
・百名山は最初の百歩だ。まだまだ行きたい山がたくさんある。
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