【過去レコ】御在所岳 鈴鹿デビュー戦 ↑中道 ↓裏道
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- GPS
- --:--
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 907m
- 下り
- 907m
コースタイム
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 8:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 湯の山温泉 ヘルシーパル湯の山(現在は「ホテルウェルネス鈴鹿路」に変わっていました) https://www.hotel-wellness.jp/suzukaji/ |
写真
感想
今回のターゲットは御在所岳.山上までロープウェイが伸びていて観光地化された山だが,山頂付近は今が紅葉の身頃.天気も晴れで,行く前から期待が高まる.山頂へは5つの登山道があるが,今回は展望の楽しめる中道から登り,比較的歩きやすい裏道へと下るコースを選択した.
4時に岐阜を出発.21号線で関ヶ原まで行き,そこから南に下ると湯の山温泉のある菰野町へと至る.湯の山温泉バス停付近の駐車場に車を停める.今回は湯の山温泉の観光スポットも訪れる計画なので,まず三岳寺へと向かう.折鶴伝説で知られる由緒あるお寺.次いで,三滝川沿いの大石公園を見物した後,車道を進んでいく.鈴鹿スカイラインとぶつかったが,登山口の入口が分からない.立ち往生していると,通りがかった男性が登山口まで一緒に歩いていくれた.この男性とは山頂付近まで抜きつ抜かれつ一緒に登っていくことになる.
最初から花崗岩の風化した滑りやすい道だ.時折ロープや鎖もあり,足元に注意して慎重に登ってゆく.尾根の上に出ると,御在所岳の大きな山容が快晴の空を背景にとても美しい.男性が御在所岳から縦走すると言っていた南の鎌ヶ岳も山頂がとんがっていて印象的だ.
突然,超巨大な花崗岩が2つもたれ合っている「おばれ石」が目の前に現れる.とても自然の造詣とは思えない何とも不思議な巨岩だ.御在所岳はこのような花崗岩の奇岩・巨岩が多数あり,アルペンムード漂う山だ.これも人気の理由のひとつなのだろう.やがて右手に地蔵岩をやり過ごすと,難所と言われるキレットの岩場だ.鎖が設置されているので,それを助けに一歩ずつ慎重に下る.ここからは少し急な登りになるが,涼しいので息が切れることはない.国見岳〜釈迦ヶ岳の眺望も抜群で,山肌の紅葉も美しく,時に深呼吸をすると気分もリフレッシュされる.このあと,岩峰の基部を巻く難所がもう一ヶ所あるのだが,落ち着いて下りれば問題ない.
そこからもうひと登りで山上公園の一角である富士見岩展望台に辿り着く.ここからは湯の山の温泉街,6号鉄塔,大黒岩が見渡せ,絶好の撮影ポイントだ.この時間はもうロープウェイが運行されており,温泉街からの放送も聞こえてくる.平日のためか,ロープウェイで上がってくる観光客の数もそれほど多くなく,山上公園も静かな空気が流れていた.しかし,ここまで観光地化されて,多くの人工施設があると,登山者としては山頂に到達した喜びが薄れてしまう気がする.
スキー場のゲレンデを上がって,山頂へ行き,長者池,御嶽神社,国定公園記念碑,望湖台(琵琶湖は見えず),山口誓子句碑などをひと通り見て回った.山上公園は紅葉の見頃だったが,なかでも望湖台から三角点を振り返ったところが一番綺麗だった.
11時に下山を始める.第一ケルンに行くと,体操服を来た高校生が上がってくる.数人をかわして下りていくと,女子高生がたくさん登ってきている.すれ違いざまに尋ねると,遠足登山で,1学年280人!!!だという.1対280では勝ち目はない.譲ってばかりでは全く進めないので,タイミングを見てこちらも下りる.国見峠まで下っても,女子高生の波が途切れないので,国見岳まで行って時間をつぶすことにした.
国見岳までは地図では10分とある.山頂は御在所岳の展望台.さっき登ってきた御在所岳が意外と遠く感じられる.
国見峠まで戻ると,高校生は全員通り過ぎたようで,登山道はさっきとはうって変わって静まり返っていた.ここからは北谷の沢沿いに下っていくルートだ.道がぬれていたり,徒渉する箇所も多く,決して侮ることはできない.6合目まで来ると,藤内壁が良く見える.国内有数のロッククライミングの名所だそうだ.さすがに平日であるので,ロッククライマーの姿は見えなかった.
藤内小屋のすぐ近くまで来ると,「天狗の踊場1分」という看板が立っている.地図にもガイドブックにも載っていないところだ.何だろうと思って行ってみると,山岳事故で亡くなった人を悼む板が岩場に打ち込んである.
藤内小屋からは随分と歩きやすくなる.鈴鹿スカイラインの下をくぐると蒼滝への分岐がある.蒼滝は大迫力で,夏でも涼しいくらいではないだろうか?蒼滝から駐車場に戻るのに,あまり道を確認しなかったら,温泉街より随分と下で国道に出てしまい,1キロ弱歩くはめになって堪えた.
駐車場台を払った土産物屋さんに教えてもらった「ヘルシーパル湯の山」に立ち寄った.内湯,露天とも綺麗な風呂で疲れた体を十分に癒すことができた.
今回の山行は快晴,紅葉,岩場,温泉と盛りだくさんであった.鈴鹿の山はアプローチも良く,自分のレベルに合った山が他にも色々ありそうだ.また,別の山にも登ってみたい.
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