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Yamareco

記録ID: 2879738
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

ワタシ、失敗できないので 赤岳西壁南峰

2021年01月26日(火) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:24
距離
11.5km
登り
1,293m
下り
1,288m

コースタイム

日帰り
山行
6:19
休憩
2:06
合計
8:25
7:00
5
7:05
7:05
70
8:15
8:15
65
9:20
9:42
9
9:51
9:52
46
10:52
11:06
56
12:02
12:56
3
12:59
12:59
6
13:05
13:05
6
13:11
13:16
1
13:41
13:41
6
13:47
14:02
35
14:37
14:37
44
15:21
15:22
3
15:25
ゴール地点
天候 だいたい晴れ、風あり
過去天気図(気象庁) 2021年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場 赤岳山荘 1000円/日
コース状況/
危険箇所等
降雪の影響で全般的に雪が増えています。

赤岳南峰はバリエーションルートです。
雪の降ったタイミングや量、硬さなどで難易度が変わると思われます。
今回はサラサラパウダーで固まらない雪で、核心部はチムニーのところ。
ラッセルもあり深いところだと腰ぐらいまでありました。
支点は少ない印象でした。

※天候によりコースの状況は変わります。装備やルートの選択は適宜自己判断してください。それぞれ経験、技術が違うので他人を頼りにしてはいけません。
南沢のシリセードポイント。それなりに積もったし、帰りはやってみるかな?
2021年01月26日 07:53撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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南沢のシリセードポイント。それなりに積もったし、帰りはやってみるかな?
モサモサ、モフモフの南沢。
2021年01月26日 08:30撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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モサモサ、モフモフの南沢。
トレースはしっかりあります。今年はもう3回目なので、写真のアングルも変えてみます。
2021年01月26日 08:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
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トレースはしっかりあります。今年はもう3回目なので、写真のアングルも変えてみます。
横岳。
2021年01月26日 09:15撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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横岳。
安定のかっこよさの阿弥陀岳。北西稜を登る時が来るかな?
2021年01月26日 09:42撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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安定のかっこよさの阿弥陀岳。北西稜を登る時が来るかな?
行者小屋で装備を整えて文三郎尾根を行く。降雪で階段が埋まりただの坂道に!階段よりもこっちの方が断然イイ!いつもこの状態でOK!なのはワタシだけ?
2021年01月26日 10:13撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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行者小屋で装備を整えて文三郎尾根を行く。降雪で階段が埋まりただの坂道に!階段よりもこっちの方が断然イイ!いつもこの状態でOK!なのはワタシだけ?
北西稜の傾斜が…このカメラ本当に隅の方がピントが合わない。阿弥陀岳のカッコ良さが100%伝わらないのでは?
2021年01月26日 10:23撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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北西稜の傾斜が…このカメラ本当に隅の方がピントが合わない。阿弥陀岳のカッコ良さが100%伝わらないのでは?
横岳と硫黄岳。ちょこっと雲はありますが、いい天気です。
2021年01月26日 10:23撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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横岳と硫黄岳。ちょこっと雲はありますが、いい天気です。
「登っていいですかー」などと主稜から聞こえる。2人組2パーティが登攀していました。チョックストーンのところに1人いるのがわかります。
2021年01月26日 10:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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「登っていいですかー」などと主稜から聞こえる。2人組2パーティが登攀していました。チョックストーンのところに1人いるのがわかります。
本日ワタシはこちら西壁南峰。
2021年01月26日 10:39撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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本日ワタシはこちら西壁南峰。
赤いラインを行くはずが、青のラインで行ってしまう。
2021年01月26日 10:39撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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赤いラインを行くはずが、青のラインで行ってしまう。
4人写っていますが、見つかりますか?
2021年01月26日 10:41撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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4人写っていますが、見つかりますか?
文三郎尾根から南峰へ向かうワタシ。ここからラッセル。
2021年01月26日 10:56撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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文三郎尾根から南峰へ向かうワタシ。ここからラッセル。
ピッケルはご覧のありさま。
2021年01月26日 10:56撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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ピッケルはご覧のありさま。
そして覚悟はしてましたが、股下ラッセル(ーー;)
2021年01月26日 11:00撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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そして覚悟はしてましたが、股下ラッセル(ーー;)
岩に乗っかると、歩みが軽くなる感じだが、風が雪を運んでくる!
2021年01月26日 11:33撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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岩に乗っかると、歩みが軽くなる感じだが、風が雪を運んでくる!
間違えた、右側に乗っちまった。左だ、左(ーー;)
2021年01月26日 11:35撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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間違えた、右側に乗っちまった。左だ、左(ーー;)
左の稜線へルンゼ をトラバースする時、少しでも登りながらトラバースしたいのに雪が不安定で少しずつ下がって行く。雪崩るリスクもゼロではないかと思い、緊張が走った。遠くから見るとそんなに急な斜面に見えないのが、なんだか皮肉のような…
2021年01月26日 11:35撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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左の稜線へルンゼ をトラバースする時、少しでも登りながらトラバースしたいのに雪が不安定で少しずつ下がって行く。雪崩るリスクもゼロではないかと思い、緊張が走った。遠くから見るとそんなに急な斜面に見えないのが、なんだか皮肉のような…
エスケープも視野に入れてますが…
2021年01月26日 11:48撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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エスケープも視野に入れてますが…
どうにか左の稜線に乗って高度を上げる。
2021年01月26日 11:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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どうにか左の稜線に乗って高度を上げる。
クランポンのストラップ緩んどる(゜Д゜)
右下の方に主稜を登るパーティや文三郎尾根を降る人達が見える。そしてスノーシャワーが…
2021年01月26日 11:52撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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クランポンのストラップ緩んどる(゜Д゜)
右下の方に主稜を登るパーティや文三郎尾根を降る人達が見える。そしてスノーシャワーが…
ここ落ちたらヤバっ!
この先のチムニーが本日の核心部。残念ながら見上げる写真はない( ̄◇ ̄;)
2021年01月26日 11:59撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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1/26 11:59
ここ落ちたらヤバっ!
この先のチムニーが本日の核心部。残念ながら見上げる写真はない( ̄◇ ̄;)
チムニーを抜けたところので阿弥陀岳と一枚。他の人の写真だと岩がほとんど露出していて、足場がしっかり確認できるものだった。しかし、今回は不安定なサラサラの雪に覆い隠されしっかりした足場を確認できない状況で、それを探り当てるのに数分を要した。ここでどれぐらい時間を費やしたかわからないが、今までの登山の中で最も慎重になった時間だった。ここのチムニーにハーケンがひとつあった。
2021年01月26日 12:33撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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チムニーを抜けたところので阿弥陀岳と一枚。他の人の写真だと岩がほとんど露出していて、足場がしっかり確認できるものだった。しかし、今回は不安定なサラサラの雪に覆い隠されしっかりした足場を確認できない状況で、それを探り当てるのに数分を要した。ここでどれぐらい時間を費やしたかわからないが、今までの登山の中で最も慎重になった時間だった。ここのチムニーにハーケンがひとつあった。
左上に赤岳頂上荘が見える。
2021年01月26日 12:33撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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左上に赤岳頂上荘が見える。
頂上まであと少し!
2021年01月26日 12:39撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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頂上まであと少し!
この角度から見る事はあまりないでしょう。
2021年01月26日 12:46撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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1/26 12:46
この角度から見る事はあまりないでしょう。
トレース見えますか?結構エグいとこ歩いてます。
2021年01月26日 12:48撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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1/26 12:48
トレース見えますか?結構エグいとこ歩いてます。
赤いラインを登ってきました…
2021年01月26日 12:48撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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赤いラインを登ってきました…
もう一息。
2021年01月26日 12:49撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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もう一息。
鎖のこちら側へ来ました。
2021年01月26日 12:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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鎖のこちら側へ来ました。
空がだいぶどんより。
2021年01月26日 12:52撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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空がだいぶどんより。
嗚呼着いた…頂上着いた、一安心
2021年01月26日 12:52撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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嗚呼着いた…頂上着いた、一安心
もうお腹ペコペコ…ナーバスな環境でも腹は減る…富士山見ても空腹は満たされない…距離こそ短かったが、手応えたっぷりでした…
2021年01月26日 12:53撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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もうお腹ペコペコ…ナーバスな環境でも腹は減る…富士山見ても空腹は満たされない…距離こそ短かったが、手応えたっぷりでした…
権現岳と南アルプス…この間とほぼ同じ構図。
2021年01月26日 12:56撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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1/26 12:56
権現岳と南アルプス…この間とほぼ同じ構図。
ゴツゴツしてるなぁ
2021年01月26日 13:06撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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ゴツゴツしてるなぁ
なんだか穏やかだなぁ
2021年01月26日 13:06撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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なんだか穏やかだなぁ
トレースほぼ消えてます…あんなに深かったのに…
2021年01月26日 13:15撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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1/26 13:15
トレースほぼ消えてます…あんなに深かったのに…
赤矢印のところがチムニー…大したことないように見えるのが残念…
2021年01月26日 13:16撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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1/26 13:16
赤矢印のところがチムニー…大したことないように見えるのが残念…
どこを登ったか振り返る。
2021年01月26日 13:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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1/26 13:20
どこを登ったか振り返る。
文三郎尾根をシリセード。楽ちん!
2021年01月26日 13:32撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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文三郎尾根をシリセード。楽ちん!
南沢のシリセードポイント。誰かがやったみたいです。ワタシも…すぐに木の根にケツをヒット(T-T)歩いて降りました…
2021年01月26日 14:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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1/26 14:51
南沢のシリセードポイント。誰かがやったみたいです。ワタシも…すぐに木の根にケツをヒット(T-T)歩いて降りました…

感想

今度の休みは天気はどうかな?予報は晴れ…行くしかないでしょ赤岳西壁南峰。と迷わず決定。
支度も主稜に行った時とほぼ同じにした。

道中、先日の降雪による様子の変化が伺い知れる。南沢を歩くのは今月3回目、雪で石が隠れて道の凹凸が少なくなり歩き易くなったものの、フカフカ感が残っており足をとられるため、少々時間がかかるのではなかろうかと思っていたら案の定プラス5分でした。

行者小屋ではテントが3張り…数人支度をしていました。
ワタシも支度をし、文三郎尾根を登り始めました。
階段が雪に覆い隠されており、整備されている方には申し訳ありませんがただの坂道になっており、歩きやすくなっていた。主稜を登っている方々を見ながら歩みを進め、南峰に向かいコースをいつ外れるか考えていた。できるだけラッセルの距離を少なくしたいという思いがあった。そしてなるべく早く岩稜に乗りたかった。ラッセルの途中で足が沈まずしっかりした足場を見つけると、まるで宝物(中身は不明)を見つけたような気分になった。もちろんそれは一瞬の出来事だった。岩稜に乗ったが、稜線違いでトラバースは必要になった。不安定な雪の中のトラバースは滑落や雪崩(あるかな?)のリスクも想定されたため緊張を強いられた。このトラバースでもチムニーでも最も嫌だったのが雪が不安定であるために、足場がしっかりしないこと。崩しては踏み固めを何度も繰り返したり、足場を探り当てたりなどをした。特にチムニーの所では、焦らずより慎重に行なった。チムニーの所ではエスケープも脳裏をよぎったが、幸い足場を探り当てることができたので、どうにかチムニーを抜けることができて、登ることができた。

頂上に着いてそれなりの達成感はあったが、この環境(降雪直後の不安定な雪の中=ハイリスク)では普通登らないだろう。しかも単独で!完全な脱抑制ではないか!と思ったりもして反省した。無事に下山できたことに感謝しています。

とりあえず、冬の赤岳の目標は2/4達成できたので、残り2つそのうち行ってみたいと思います。

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