高見山地縦走(局ヶ岳〜三峰山)
- GPS
- 10:43
- 距離
- 40.3km
- 登り
- 2,438m
- 下り
- 2,452m
コースタイム
- 山行
- 9:26
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 10:44
天候 | 晴れ一時雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
奥福本から自転車で道の駅に戻る |
コース状況/ 危険箇所等 |
道は明瞭だがアップダウンの厳しい稜線が続く |
その他周辺情報 | 道の駅に温泉あり |
写真
感想
高見山地の東端は、東西に長く伸びる縦走路なので、三峰山からの下山口となる福本登山口に自転車をデポし、道の駅飯高に車を止めた。アップダウンの連続する長距離縦走なのでできるだけ早く歩き出したい。局ヶ岳神社までは車道歩きなので十五夜の月明かりの下、5:35に歩き出した。この道は、平成25年の関西百名山シリーズの山行で歩いた道、できるだけ歩いたことのない道を歩こうと道を選んだが、深谷川を遡る一本道で選択肢は略なかった。
西の空に十五夜の月が明るく道を照らしヘッドライトは要らない。局ヶ岳神社に到着し、登山の無事を祈り参拝した。神社の裏側に続く林道を進むと新道と旧道の分岐があった。前回は旧道を登ったので今回は新道を登る。そのまま林道を西に進むと尾根の張出しを回り込んだ処に新道登山口があった。登山届BOXに記帳しようと用紙を探したが何もなく無届登山となってしまった。急斜面をジグザグに付けられた登山道を登り7時を過ぎた頃、植林の木の間越しに朝日が差し込み登山道を赤く染めた。
地形図には尾根を大きく迂回するように描かれる点線道があり注意深く見ていたが道形のない処やバリケードで侵入が止められたりして廃道化しているようだった。深谷川の谷沿いに登って来た旧道と小峠で合流し、一つ道となって局ヶ岳(1,029m)山頂に到った。開けた山頂には、小さな祠と3等三角点「局岳」、それに反射板が設置されていた。山頂からの展望は素晴らしく反射板が邪魔をするが略360°の展望が得られた。西の方を見ると三峰山への遥かに続く稜線が横たわり、三峰山は平倉峰に隠れて見透すこともできなかった。
昨夜寒冷前線の通過した後、強烈な冬型の気圧配置となり日本海側は大雪となっている。太平洋側に位置する局ヶ岳は晴れているが風が強烈に吹いて飛ばされそうだ。南斜面の登りは風もなく汗をかき脱いでいたジャケットを再び着てフードを被ったが顔が冷たい。バラクラバを持ってくればと後悔した。強風の山頂に長くは留まっておれず北へと歩を進めた。岩混じりの急斜面で険しい。平成28年に櫃坂峠の奥から登った“本コース”登山道と“健脚コース”登山道が相次いで北に分岐した。P942、P821と標高点の打たれた顕著なピークがあるが山名は付けられていなかった。地形図に表れる小さなピークが連続し、夫々が結構険しく厳しい稜線が続いた。
アップダウンを繰り返し局ヶ岳から300m高度を下げ、庄司峠(713m)に達した。平成25年山行の時はこの峠から飯高へ下った。この先は処女ルートで前面に立ちはだかる庄司山(879m)は、険しく160mの登り返しとなった。山頂域はピークが3つあり、最高所の庄司ノ高(903m’)、黒岩(900m’)と続く。北西の強風は雪を運んできてダイヤモンドダストのように輝いていたが時々視界を遮るようになった。岩混じりの険しい稜線を進み若宮峠(870m’)に到った。津市三杉町の若宮八幡神社と松坂市飯高町を結ぶ道が越えている。峠の西側に円錐形に立ちはだかるのは栗ノ木岳(1,066m)で等高線の詰まった険しい斜面を200mも登り返した。
栗ノ木岳の山頂は開けて展望は良いが、雪雲で周りの山は殆ど見えなくなってきた。この後もアップダウンは続き、栗ノ木分岐で若宮八幡神社からの別ルートが北に分岐した。P1061の位置に若宮八幡神社の高宮が鎮座し立派な鳥居が建っていた。祠の代わりに人の形にも見える石が石の柵の中に鎮座していた。修験業山(1,094m)への上りは珍しく穏やかで山頂に到った。3等三角点「三峯」が設置されているが展望はなかった。此処からも若宮八幡神社への道が分岐していた。
順調に高度を上げてきたが、川俣峠(940m)へと150mも下降した。無名ながら顕著なピークを一つ越え、急登で黒岩山(1,101m)に達した。プレートの残骸があったが薄れて全く読めなかった。黒岩山からは穏やかな山域となり涸谷山(1,148m)に到った。一時雪が強まり本降りになるかと思われたが直ぐにちらつく程度になった。比較的緩やかなまま平倉峰(1,222m)に達すると古い踏み跡が沢山あり、人の来ている痕跡があった。北尾根にも登山道があり美杉町川上から登れるようだ。山頂は広く北側が開いているが雪雲が厚く何も見えなかった。三峰山への稜線は前の雪の時についた足跡が残り三峰山とセットで登る人が多いようだ。
無名ピークを一つ越え長い縦走の末漸く三峰山(1,235m)に到着した。殆ど雪も無く、誰も居ず静かな山頂だった。北側が少し開けているがやはり雲が厚かった。展望の良い八丁平に下り、ゆりわれ登山口への下山路を少し行くと振り返って三峰山の全容が見られた。八丁平に戻り福本登山口への下山路を下り始めた。整備された道で、急斜面をジグザグに何度も折り返し高度を下げた。下の方の道は地形図のルートからかなりズレていた。
デポしておいた折り畳み自転車に乗って北奥林道を下ろうとしたが後ブレーキが壊れ全く効かず下り坂では抑速できず危険なので押して行くことになってしまった。三峰谷川と福本川が出会う奥福本の集落に到ると林道の勾配が緩やかになり漸く自転車に乗ることができた。富永で国道166号線に出て櫛田川に沿って下った。基本下りで楽に進めたが時々上り坂もあり長い縦走の後の身に堪えた。13劼亮転車で道の駅飯高に戻って来た。
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