赤岳 美濃戸口〜行者小屋〜赤岳ピストン
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,434m
- 下り
- 1,421m
コースタイム
天候 | 見事な快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
赤岳山荘の駐車場もこの時点で満車だった。 J&Nの駐車場は、帰りに食事やお風呂を利用すれば無料とのこと。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
八ヶ岳山荘や赤岳山荘に登山ポストあり。 今回のコースは比較的に難易度が低く、危険個所は特になし。それでも山頂直下の鎖場や梯子は慎重に。稜線で突風に吹かれてバランスを崩すとちょっと怖い目に遭うかも。 |
その他周辺情報 | J&Nというお洒落なイタリア料理店があった。 八ヶ岳山荘でも食事や宿泊ができる。 |
写真
装備
個人装備 |
上はファイントラックのベースレイヤーウォーム
速乾素材のロングT
マウンテンハードウエアのキールアセントフィーディー(内側がフリースで外側が撥水防風のハイブリッドソフトシェル)
アークテリクスのアルファARゴアジャケット
ノースフェイスのマウンテングローブ
下はワコールのコンプレッションロングタイツとアークテリクスのガンマARパンツ。
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感想
前日の夕方まで四阿山に登るつもりで、午前中に神田小川町でスノーシューを調達。夜になって予報を見ると曇りマークが増えていたので、急遽次の目標だった赤岳に変更。経験の浅い自分が厳冬期に2,899mもある山に登って大丈夫なんだろうかと心配になるが。。
〜美濃戸口
6時50分頃に駐車場着。もうすでに8割がた埋まっている。出来れば赤岳山荘の駐車場に停めたかったがもちろん遅い。みんな暗いうちから来ているか、土曜日から来て山荘などに泊まっている人もいるのだろう。時間や体力を節約したいならば山荘に前泊するしかないかも。
美濃戸口〜行者小屋
11時に行者小屋に到着。ここは自分の場合、登りの場合は時間的にちょうど中間地点になる。ここまで緩斜面の樹林帯を延々歩く。危険個所は皆無で、気楽な雪中ハイクが楽しめる。十分な踏み跡があっても3時間以上掛かるので、降雪直後で部分的にでもラッセルを強いられると日帰りでの赤岳攻略は難しくなりそうだ。行者小屋は休業中だったが、テン泊は可能で5張りほど見られた。冬季でもトイレが1つ使えるようになっていてありがたい。ここでアイゼンとチェーンスパイクを履き替える人が多いようだ。周囲に10人以上の登山者がいたが、全員下山中に見えた。ここから遥か遠くに赤岳が見えてちょっと焦る。
行者小屋〜赤岳山頂
行者小屋を過ぎて間もなく阿弥陀岳との分岐に差し掛かる。この時で11時30分になっていたので阿弥陀岳にしようか迷ったが、百名山の赤岳を諦めきれず。この時は阿弥陀岳の方がかなり近いと思っていたが、後で地図を見るとそれほど大きく変わらなかった。分岐を過ぎて暫く行くと頂上まで続く急登が始まる。鎖場や階段はほとんど雪に埋まっているくらいの積雪量。初めて赤岳に来たので例年と比べることは出来ないが、多過ぎもなく少な過ぎるでもなくちょうど良い感じに思える。何回かアイゼンの爪を岩に引っ掛けて転びそうになったので、積雪量が少なかったら歩きにくそうだ。自分と同じ美濃戸口ピストンだと話していた先行者を見ながら歩く。鎖場も特に危険を感じるところはなく、慎重に行けば問題なし。鎖やポール、岩など掴める物はしっかり掴んで姿勢を安定させながら進んでいく。
行者小屋を出て約3時間で赤岳山頂に到着。山頂付近はマイナス10度。風はもっとも強い稜線部で瞬間的に10mくらい、山頂では5mくらい。「登山天気」の予報では25m前後になっていたので良い方に外れたようだ。マイナス10度というと千葉や東京など都市部の日常生活では極寒といえるが、2,899mの山頂と考えると暖かいように思えてしまう。実際まったく寒さは感じず、写真を撮るためにグローブを外してみるまで寒さを実感できなかった。素手のまま1分もすると冷たいというより痛くなり、グローブをしても回復するまで数分掛かった。諏訪南IC近くのファミマで調達したホットコーヒーを山頂で初めて飲んだがすでに7時間経過していてぬるくなっている。50〜60度くらいかな。ぐびぐび飲めて良いのかもしれないけど。15分ほど休憩して下山開始。正直に言って、山頂からの眺望より、登っている途中からの景色の方が良い。白銀に輝く八ヶ岳の山体がとにかく素晴らしいのだ。振り返ると蓼科や御嶽山も良く見える。今度は縦走で時間を掛けて楽しみたい。
赤岳山頂〜行者小屋
13時30分に下山開始。山頂直下は急斜面で登りより高度感があるが危険を感じるようなものではなく、しっかりとアイゼンを効かせていけば問題なし。この時刻になると、もうすでに周囲にほとんど人はいない。ただ、行者小屋まで下りてしまえば美濃戸口までは緩やかな下りになるのでヘッデンさえあれば心配なし。熊も居ないし。15時過ぎに行者小屋着。気温マイナス5度。ここでトイレを借りて、コロッケパンを食べる。ここまで出発から7時間以上経っているけどまともな食事を取っていなかった。常時腹周りにエネルギー源があるので問題ないけど。
行者小屋〜美濃戸口
登りは3時間10分、下りは2時間20分掛かった。歩きやすい区間とはいえ雪道をチェーンスパイクを履いて走れないので、下りでは思ったより時間が掛かってしまった。赤岳山荘を過ぎて登山道脇で一頭の鹿がご飯を食べていた。木の皮をむしゃむしゃと美味しそうに食べている。数メートルの距離に近づいてもこちらを見つめるだけで逃げる気配もなく、わざわざ山荘の前で食事をするくらい人間に慣れているのだろう。日常生活では見ることの無い野生動物との遭遇も山行の楽しみのひとつだ。それから間もなく日が暮れて、ヘッデンを頼りに40分ほど歩いて美濃戸口に到着。出発から10時間が過ぎていた。
やっぱり雪山は良い!高価なスノーシューを買ったので次は四阿山の雪原を歩きたい。他の人のレコを読むと、去年11月に登った武尊山もスノーシュー向きのようなので是非行ってみたい。これを書いている2月2日には3月7日までの緊急事態宣言の延長が発表された。こんな時期に山登りなんて不謹慎と思う人も多いだろうが、密を避けて楽しめればと思うのはわがままなんだろうな。。
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