烈風の八方尾根→唐松岳→五竜岳→遠見尾根(アイゼン故障)
- GPS
- 12:26
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,192m
- 下り
- 1,656m
コースタイム
【2日目】八方池山荘(7:30)―八方池(8:19)―丸山(11:00)―唐松山荘(11:30)―唐松岳(12:20)―大黒岳通過(13:30)―五竜山荘(16:20)
【3日目】五竜山荘(7:50)―遠見尾根経由―アルプス平駅(11:30)
天候 | 【1日目】強風のため停滞 【2日目】午前強風、午後少し弱まる 【3日目】弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
八方尾根⇔唐松岳ピストン、もしくは遠見尾根⇔五竜岳ピストンは途中の危険は少ないが、大黒岳の通過はかなり危険が伴う。 大黒岳付近はルートが全く分からず、夏道だけでは通過できない。途中垂直の壁を登ることになる。 ただし、雪の状態で大きく変わると思われる。 唐松からは登りだが、五竜からは下りになるので単独ではかなり危険。 |
写真
感想
今回の反省点
【1:ルート設定不十分】
当初の予定では、1日目八方尾根から唐松、2日目唐松五竜縦走、3日目五竜から遠見尾根の予定だった。
1日目に停滞することになったので、2日目に1+2日の行程を消化することは可能だったのだが、縦走ルートは私のルートファインディング技術では先行者の足跡がなければ不可能だった。
最悪滑落の危険もあった。
夏道の記憶はまったく役に立たなかった。
これでは自分で歩いたことにはならぬ。
今回の山行は完全なルート想定不足だった。
天候予測については
事前に長野県警や観光協会に問い合わせて、風が強いことは承知していた。
また、クラストや新雪の状態も完全に把握していた。
それも含めて行程を組み立てたつもりだった。
だから、尾根歩き限定とし、大雪渓などの沢歩きは一切行わないこととした。
この判断は正しかったと思う。
しかし、現地での天候は予想以上だった。
初日に一番リフトを下りた7人のうち、登り始めたのは私一人だけ。
しかも、アタック失敗である。
だが、強風に対する良い経験にはなった。
【2:道具整備不足】
ルートを見つけられないことの原因の一つとして、メガネを持って行かなかったことが上げられる。裸眼で0.7くらいあるので尾根歩きや数メートル先を見通すには何の支障もないのだが、10メートル先のペンキマークやザレ場の岩の具合を判別し、安全なルートを探し出すことは不可能だった。
同行者にペンキマークを見つけてもらったり、かすかな踏み跡を見つけてもらったりした。
情けない限りだ。
今後、ゴーグルにも度入りレンズをつけようと思う。
アイゼンが尾根上で2個ともジョイント・ボルトが脱落するとは想定外だった。
これまで10数年支障なく使っていた。定期的に点検もしていた。
しかし、これは言い訳にはならぬ。本番で使い物にならなければどうしようもない。
さらに予備ボルトを紛失してたのも準備不足だ。
最悪の事態を想定し、プライヤー、銅線3m、タイラップ4本を持って行った。
しかし、実際にやってみるといろいろ不都合が出てくる。
まず、銅線の耐久性、銅線は柔らかく作業がしやすいが、2時間くらいで破断してしまう。これは、穴に通す際、ぴったりとはまるわけではないので、穴同士がぐらつくときにその間に挟まれて摩耗することが原因である。
また、タイラップは、ある程度ボリュームもあり、手で作業ができるし、結束力も強いが、アイゼンと岩との衝突でこれまた2時間くらいで破断する。
この状態で怖いのは、再破断の予兆がほとんどないことだ。
今回では、再破断の前にアイゼンがぐらつくという予兆を発見し、2時間おきくらいに再修理を施したが、3日間でアイゼンが突然外れることが10回くらいあった。
冬山でこれはあり得ない状況である。ヤマヤ失格と言われても返す言葉もない。
爪もそれなりに丸くなっているし、今回新たに購入を検討中だ
【3:食料・体調管理不足】
食料は十分な予定だったが、停滞時に食べすぎたことと、風で体力を使うことを想定していなかったので行動食が足りなかった。
そのため通常の食事を行動食にあてたりした。
下山時、食料が全く残っていなかったのは足りないということだと思う。
山小屋でカップラーメンとかも食べた。
テン泊とはいえ、それに固執せずに山小屋でご飯を十分に食べることも必要だ。
あと、パンとラーメンではシャリバテをおこす。ごはん類や肉を積極的にメニューに加えるべきだと思った。
体調は良好は状態で出発した。
しかし、もともと体力がない私のこと。栄養剤などの補給は入念に用意すべきなのに今回はほとんど気にしていなかった。過信である。
それと、もともとヘルペス体質であるので、長時間の紫外線暴露には細心の注意が必要なのに、時々クリームやリップを塗り忘れた。
おかげで帰宅後、唇付近にヘルペスが発生し、今もひどい有様だ。
これは紫外線の影響と体力低下の影響もあるので、山での総合的な体調管理の必要性を改めて痛感した。
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