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Yamareco

記録ID: 291544
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

烈風の八方尾根→唐松岳→五竜岳→遠見尾根(アイゼン故障)

2013年04月27日(土) ~ 2013年04月29日(月)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
12:26
距離
14.2km
登り
1,192m
下り
1,656m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

【1日目】ゴンドラ&リフト2本で八方池山荘(9:30)―丸山下2200m地点(11:48)―八方池山荘(13:30)
【2日目】八方池山荘(7:30)―八方池(8:19)―丸山(11:00)―唐松山荘(11:30)―唐松岳(12:20)―大黒岳通過(13:30)―五竜山荘(16:20)
【3日目】五竜山荘(7:50)―遠見尾根経由―アルプス平駅(11:30)
天候 【1日目】強風のため停滞
【2日目】午前強風、午後少し弱まる
【3日目】弱風
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
八方尾根⇔唐松岳ピストン、もしくは遠見尾根⇔五竜岳ピストンは途中の危険は少ないが、大黒岳の通過はかなり危険が伴う。
大黒岳付近はルートが全く分からず、夏道だけでは通過できない。途中垂直の壁を登ることになる。
ただし、雪の状態で大きく変わると思われる。
唐松からは登りだが、五竜からは下りになるので単独ではかなり危険。
【1日目】白馬八方スキー場第3無料駐車場 トイレがあってゴンドラまで5分の好立地 だが雨・・・
2013年04月27日 06:16撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 6:16
【1日目】白馬八方スキー場第3無料駐車場 トイレがあってゴンドラまで5分の好立地 だが雨・・・
【1日目】視界きわめて悪し
2013年04月27日 08:29撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 8:29
【1日目】視界きわめて悪し
【1日目】グラードクワッド山頂 私を含む登山者7人が下りたらすぐ閉鎖された
2013年04月27日 09:22撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:22
【1日目】グラードクワッド山頂 私を含む登山者7人が下りたらすぐ閉鎖された
【1日目】吹き溜まりでは膝上くらいのラッセル
2013年04月27日 09:27撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 9:27
【1日目】吹き溜まりでは膝上くらいのラッセル
【1日目】視界は0〜30mくらい
2013年04月27日 09:29撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:29
【1日目】視界は0〜30mくらい
【1日目】登りでは風は右から左へ吹いている
2013年04月27日 09:46撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:46
【1日目】登りでは風は右から左へ吹いている
【1日目】ケルンは目印として有効
2013年04月27日 09:59撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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【1日目】ケルンは目印として有効
【1日目】しかしほとんど風よけにはならない
2013年04月27日 10:58撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 10:58
【1日目】しかしほとんど風よけにはならない
【1日目】完全に視界がなくなったので時刻も考慮し撤退を決意
2013年04月27日 11:51撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 11:51
【1日目】完全に視界がなくなったので時刻も考慮し撤退を決意
【1日目】開けたところでは自分の位置・方向が全く分からない状態
2013年04月27日 11:52撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 11:52
【1日目】開けたところでは自分の位置・方向が全く分からない状態
【1日目】公衆便所の脇にビバークしようとしたが不可能だった
2013年04月27日 12:42撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 12:42
【1日目】公衆便所の脇にビバークしようとしたが不可能だった
【1日目】八方池山荘で遅い昼食
2013年04月27日 15:16撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 15:16
【1日目】八方池山荘で遅い昼食
【2日目】視界は良いらしい。期待できる
2013年04月28日 05:31撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 5:31
【2日目】視界は良いらしい。期待できる
【2日目】風も昨日よりは弱いが、山荘近くは座ることもできないくらいの風
2013年04月28日 05:36撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/28 5:36
【2日目】風も昨日よりは弱いが、山荘近くは座ることもできないくらいの風
【2日目】尾根の南側を歩くと風が弱いことを発見したので
2013年04月28日 06:03撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 6:03
【2日目】尾根の南側を歩くと風が弱いことを発見したので
【2日目】急きょ出発
2013年04月28日 06:19撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 6:19
【2日目】急きょ出発
【2日目】
2013年04月28日 06:25撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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【2日目】
【2日目】風は強いが
2013年04月29日 17:25撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/29 17:25
【2日目】風は強いが
【2日目】歩ける歩ける♪
2013年04月28日 06:29撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 6:29
【2日目】歩ける歩ける♪
【2日目】アイゼンの食いつきも良好
2013年04月28日 06:33撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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【2日目】アイゼンの食いつきも良好
【2日目】白馬岳
2013年04月28日 06:37撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 6:37
【2日目】白馬岳
【2日目】いい気になっていたらアイゼンが両方いっぺんに壊れた
2013年04月28日 06:47撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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【2日目】いい気になっていたらアイゼンが両方いっぺんに壊れた
【2日目】銅線で急きょ修理して続行
2013年04月28日 07:57撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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【2日目】銅線で急きょ修理して続行
【2日目】いい天気
2013年04月28日 08:19撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 8:19
【2日目】いい天気
【2日目】昨日撤退を決めたところ
2012年04月28日 10:28撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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4/28 10:28
【2日目】昨日撤退を決めたところ
【2日目】この右斜面を直登しようとしていたのか
2012年04月28日 10:40撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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4/28 10:40
【2日目】この右斜面を直登しようとしていたのか
【2日目】先行者は4人
2013年04月29日 18:22撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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【2日目】先行者は4人
【2日目】唐松岳
2012年04月28日 11:18撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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4/28 11:18
【2日目】唐松岳
【2日目】山荘着。素泊まりのみ営業中だった
2012年04月28日 11:29撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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【2日目】山荘着。素泊まりのみ営業中だった
【2日目】唐松までは楽々
2012年04月28日 12:18撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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【2日目】唐松までは楽々
【2日目】ぐらつくアイゼンに悩まされる。フロントをテープで調整したがあまり効果なし
2012年04月28日 12:57撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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4/28 12:57
【2日目】ぐらつくアイゼンに悩まされる。フロントをテープで調整したがあまり効果なし
【2日目】縦走開始。剱岳
2012年04月28日 13:06撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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【2日目】縦走開始。剱岳
【2日目】今回最大の難所 大黒岳突破直前の様子 この直後垂直の雪の壁を登る羽目に(画像を撮っている余裕なし)
2012年04月28日 13:17撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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4/28 13:17
【2日目】今回最大の難所 大黒岳突破直前の様子 この直後垂直の雪の壁を登る羽目に(画像を撮っている余裕なし)
【2日目】大黒岳はかなり怖かった。先行者のアイゼン跡がなければ突破できなかったろう。
2012年04月28日 13:23撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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4/28 13:23
【2日目】大黒岳はかなり怖かった。先行者のアイゼン跡がなければ突破できなかったろう。
【2日目】それを過ぎるとあとは
2013年04月29日 18:28撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
4/29 18:28
【2日目】それを過ぎるとあとは
【2日目】普通のアップダウンの連続
2012年04月28日 14:03撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
4/28 14:03
【2日目】普通のアップダウンの連続
【2日目】しかしこれがかなりきつく、10歩歩いて一息つく始末。体力ないなあ俺
2012年04月28日 14:19撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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4/28 14:19
【2日目】しかしこれがかなりきつく、10歩歩いて一息つく始末。体力ないなあ俺
【2日目】やっとのことで17時前には五竜山荘に到着。10時間弱くらいか
2012年04月28日 16:38撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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【2日目】やっとのことで17時前には五竜山荘に到着。10時間弱くらいか
【2日目】すぐさま壁作りにとりかかる。暗くなる前に!
2012年04月28日 17:31撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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4/28 17:31
【2日目】すぐさま壁作りにとりかかる。暗くなる前に!
【2日目】夕暮れ
2012年04月28日 17:57撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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【2日目】夕暮れ
【2日目】今日のねぐら。やっとテン泊できた
2013年04月29日 18:37撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
4/29 18:37
【2日目】今日のねぐら。やっとテン泊できた
【2日目】我が家。ランタンは照明兼暖房に便利
2012年04月28日 19:05撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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4/28 19:05
【2日目】我が家。ランタンは照明兼暖房に便利
【3日目】ご来光
2012年04月29日 04:58撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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【3日目】ご来光
【3日目】朝焼けの五竜岳と月
2012年04月29日 05:03撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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4/29 5:03
【3日目】朝焼けの五竜岳と月
【3日目】とりあえず五竜ピストンをやろうとしたが
2012年04月29日 06:24撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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4/29 6:24
【3日目】とりあえず五竜ピストンをやろうとしたが
【3日目】途中でアイゼンがぐらつき始める。怖くなって半分くらいのところで引き返す
2012年04月29日 07:56撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
4/29 7:56
【3日目】途中でアイゼンがぐらつき始める。怖くなって半分くらいのところで引き返す
【3日目】山荘で確認したら、針金1本でつながっている状態だった・・・。上で落っことしていたらと思うと・・・
2013年04月29日 08:06撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/29 8:06
【3日目】山荘で確認したら、針金1本でつながっている状態だった・・・。上で落っことしていたらと思うと・・・
【3日目】遠見尾根はどこも安全。暑くてTシャツ1枚になる
2013年04月29日 10:04撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/29 10:04
【3日目】遠見尾根はどこも安全。暑くてTシャツ1枚になる
【3日目】武田菱もくっきり
2012年04月29日 10:13撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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【3日目】武田菱もくっきり
【3日目】今回はこれで終了
2013年04月29日 10:25撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/29 10:25
【3日目】今回はこれで終了
【その他】アイゼン補修状態
2013年04月29日 16:06撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/29 16:06
【その他】アイゼン補修状態

感想

今回の反省点

【1:ルート設定不十分】

当初の予定では、1日目八方尾根から唐松、2日目唐松五竜縦走、3日目五竜から遠見尾根の予定だった。
1日目に停滞することになったので、2日目に1+2日の行程を消化することは可能だったのだが、縦走ルートは私のルートファインディング技術では先行者の足跡がなければ不可能だった。
最悪滑落の危険もあった。
夏道の記憶はまったく役に立たなかった。
これでは自分で歩いたことにはならぬ。
今回の山行は完全なルート想定不足だった。

天候予測については
事前に長野県警や観光協会に問い合わせて、風が強いことは承知していた。
また、クラストや新雪の状態も完全に把握していた。
それも含めて行程を組み立てたつもりだった。
だから、尾根歩き限定とし、大雪渓などの沢歩きは一切行わないこととした。
この判断は正しかったと思う。
しかし、現地での天候は予想以上だった。



初日に一番リフトを下りた7人のうち、登り始めたのは私一人だけ。
しかも、アタック失敗である。
だが、強風に対する良い経験にはなった。



【2:道具整備不足】

ルートを見つけられないことの原因の一つとして、メガネを持って行かなかったことが上げられる。裸眼で0.7くらいあるので尾根歩きや数メートル先を見通すには何の支障もないのだが、10メートル先のペンキマークやザレ場の岩の具合を判別し、安全なルートを探し出すことは不可能だった。
同行者にペンキマークを見つけてもらったり、かすかな踏み跡を見つけてもらったりした。
情けない限りだ。
今後、ゴーグルにも度入りレンズをつけようと思う。


アイゼンが尾根上で2個ともジョイント・ボルトが脱落するとは想定外だった。
これまで10数年支障なく使っていた。定期的に点検もしていた。
しかし、これは言い訳にはならぬ。本番で使い物にならなければどうしようもない。
さらに予備ボルトを紛失してたのも準備不足だ。
最悪の事態を想定し、プライヤー、銅線3m、タイラップ4本を持って行った。
しかし、実際にやってみるといろいろ不都合が出てくる。
まず、銅線の耐久性、銅線は柔らかく作業がしやすいが、2時間くらいで破断してしまう。これは、穴に通す際、ぴったりとはまるわけではないので、穴同士がぐらつくときにその間に挟まれて摩耗することが原因である。
また、タイラップは、ある程度ボリュームもあり、手で作業ができるし、結束力も強いが、アイゼンと岩との衝突でこれまた2時間くらいで破断する。
この状態で怖いのは、再破断の予兆がほとんどないことだ。
今回では、再破断の前にアイゼンがぐらつくという予兆を発見し、2時間おきくらいに再修理を施したが、3日間でアイゼンが突然外れることが10回くらいあった。
冬山でこれはあり得ない状況である。ヤマヤ失格と言われても返す言葉もない。
爪もそれなりに丸くなっているし、今回新たに購入を検討中だ



【3:食料・体調管理不足】

食料は十分な予定だったが、停滞時に食べすぎたことと、風で体力を使うことを想定していなかったので行動食が足りなかった。
そのため通常の食事を行動食にあてたりした。
下山時、食料が全く残っていなかったのは足りないということだと思う。
山小屋でカップラーメンとかも食べた。
テン泊とはいえ、それに固執せずに山小屋でご飯を十分に食べることも必要だ。
あと、パンとラーメンではシャリバテをおこす。ごはん類や肉を積極的にメニューに加えるべきだと思った。

体調は良好は状態で出発した。
しかし、もともと体力がない私のこと。栄養剤などの補給は入念に用意すべきなのに今回はほとんど気にしていなかった。過信である。
それと、もともとヘルペス体質であるので、長時間の紫外線暴露には細心の注意が必要なのに、時々クリームやリップを塗り忘れた。
おかげで帰宅後、唇付近にヘルペスが発生し、今もひどい有様だ。
これは紫外線の影響と体力低下の影響もあるので、山での総合的な体調管理の必要性を改めて痛感した。

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