晴天爆風の浅間山・前掛山をゆっくり楽しむ

2021年02月21日(日) [日帰り]

• GPS: 08:16
• 距離: 16.6km
• 登り: 1,274m
• 下り: 1,260m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:07
• 休憩: 1:07
• 合計: 8:14

距離 16.6km 登り 1,274m 下り 1,274m

6:57 浅間山荘登山口
7:33 一ノ鳥居
7:49 8:03 二ノ鳥居
8:56 9:17 浅間火山館
9:25 湯ノ平分岐
9:49 9:51 賽の河原分岐
10:58 10:59 立入禁止告示板
11:28 11:34 前掛山
12:20 12:21 立入禁止告示板
13:04 13:06 賽の河原分岐
13:21 13:22 湯ノ平分岐
13:28 13:41 浅間火山館
14:24 14:28 二ノ鳥居
14:40 14:41 一ノ鳥居
15:09 15:10 浅間山荘登山口
15:11 ゴール地点

天候

快晴だが山頂エリアは爆風、南方面は霞がちで遠望効かぬ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

天狗温泉 浅間山荘に車を停める。1台500円
https://tenguspa.com/
当日は雪無し。道はダートだが、整備されているので
2駆普通車でも問題なし（午後はドロ化する箇所もあり）
電話して道路情報を聞くと良いでしょう。
ブラインドコーナーを飛ばしてくる対向車に注意！

コース状況／危険箇所等

●浅間山荘〜不動滝
　積雪量は然程ではないが、朝方は凍っている個所もあり
　階段部分、草付きの狭い場所もありチェーンスパイクで
　良いと思う。
●不動滝〜火山館
　この辺りから雪が多くなり沢沿いの斜面トラバースあり
　陽がよく当たるため雪は腐りやすく滑りやすい。
　渡渉場所は足元が崩れないように注意。
●火山館〜賽の河原分岐
　平らな樹林帯歩き、積雪はあるが平らな樹林帯の為
　よく踏まれているので危険はない。
●賽の河原分岐〜山頂
　シェルタまでは岩雪ミックス、その後山頂までは雪。
　斜度があり風が強いので10本爪以上のアイゼン奨励。
　火山館でもチェーンスパイクは止めてほしいとの
　指導がありました。

写真

2/21 6:55

朝6時40分頃、浅間山荘駐車場の埋まり具合は7割ぐあい。良い天気です！トイレは本館のをお使いください、と宿の方。

2/21 6:55

旅館脇にある鳥居をくぐり、さぁ登山の始まり！（写真見切れていますが右手に清涼飲料水の自販機あり）

2/21 6:56

鳥居のすぐ横に登山ポストがあります。

2/21 7:04

踏み固められた部分だけ雪が残る緩い斜度の径を行く。

2/21 7:32

最初の分岐。ここは鬼の顔に似た凍った不動滝を見るため、分岐を右側に進む。

2/21 7:39

巨大なさざれ石のような岩を見たり触れたりと、どーやって作られたか、しばし雑談。

2/21 7:47

この90って数字は何？って聞かれたので「火口が0だ」と適当に答える(笑)

2/21 7:50

凍った不動滝に到着。下前歯が欠けちゃいましたね！意外とこの面（ツラ）は大きい事に妻は驚く。

2/21 7:55

二（弐）の鳥居。ここをちょっと上がったトコに「薪歩荷」用の薪置き場があります。

2/21 8:03

下の薪置き場には殆ど薪が残っていないので、残っている物を積みますー。

2/21 8:04

歩いてスグんトコにある第2薪置き場。

2/21 8:01

ストラップギアで薪を固定。便利ですよ、ストラップギア。なんでも固定できちゃう。

2/21 8:05

妻にも1本載せる。薪は乾燥していますので軽いですよ。

2/21 8:30

牙山（ぎっぱやま）の断崖絶壁が右手に見えはじめると空が開け気持ちもUP！

2/21 8:33

左手にはトーミの頭、黒斑山が見え始める。なんとも気持ちが良い空間。けど暑い！

2/21 8:42

カモシカ平という辺りだが、カモシカにはお目にかかれず。むしろ自宅近所の山の方がウジャウジャ居る。

2/21 8:50

目指す前掛山が見え始める。ガトーショコラというよりカヌレと思うのだが、どうなんだろ？

2/21 8:55

赤茶けた蛇掘川上流の露地。硫黄の匂いも強い。

2/21 8:56

奥に見えるは仙人岳か？　この谷渡れば火山館。

2/21 8:56

下山時にデブリがこの看板上まで来てました。積雪量は多くないけど注意した方が良い区間ですね。

2/21 8:58

最狭部を跨ぎます。水の流れは意外と早い。スノーブリッジなので強く踏み込むと抜けるヨ(汗)

2/21 8:58

牙山を見上げるように斜面を登ると・・・

2/21 9:01

浅間神社境内なので鳥居をくぐって火山館に到着！ここで薪を置き、トイレをお借りしてアイゼンに履き替えました。

2/21 9:24

火山館を出るとスグに平らで気持ちの良い開けた「湯の平」に到着

2/21 9:23

フットペン調査…30cmぐらい、と写真を撮った直後、姿勢を崩し倒れた(笑)

2/21 9:25

湯の平分岐。写真左手側に行くと草すべり。ここで赤線繋がりました。

2/21 9:25

トーミの頭と草すべり。カシラの山頂標左側に登山者が見えますね。

2/21 9:34

前掛山登山口に向かって林の中を行きます。道は緩い上り坂。

2/21 9:39

葉を丸め寒さに耐えるシャクナゲ。落葉しないんですね。

2/21 9:46

賽の河原分岐に到着。Jバンド方面にもトレースありました。（Jバンドは積雪期通行止めだったと思う）←アビナイヨ、という位でした。

2/21 9:46

さて、ここから本番ですが長いアプローチの為、微妙な達成感が出た(笑)　ゆっくりとは言え3時間歩いとるので妻疲れてます。

2/21 10:01

ま、雄大な景色に癒されながら登っていきましょう！

2/21 10:10

機種変したばかりのスマホに広角モードがあったのでソイツでも…あんまり絵柄が変わりませんね(笑)

2/21 10:09

どんどん高度を上げ、日本の風景じゃないよーな外輪山の全貌が見えてきた。

2/21 10:13

シュカブラ（風雪紋）も登り始めは緩い形してます。

2/21 10:15

上信越の山々も姿を表しはじめ、吹抜ける風も強さを増しはじめる。

2/21 10:15

終わりの無い上り坂に見えますね(笑)

2/21 10:22

高度と主に風も強まりシュカブラもエッジが効いた形になってくる。

2/21 10:25

結構、傾斜有りますね。雪溶け時期には落石が怖いな。

2/21 10:55

噴煙も見え始めると山頂が近い事を知る。

2/21 10:58

ここから先が半径500mの規制区域。近いような遠いような500m。

2/21 11:01

この辺りから風の強さが2段ほど上がる。下りてくる登山客も口々に「爆風です」「居られない」と言う。

2/21 11:18

風は南西から吹いているので万が一倒れても火口に落ちぬよう、右側を行く。時々耐風姿勢取らざるを得ませんでした。

2/21 11:28

なんとか無事に浅間山（前掛山）に到着っ！

2/21 11:31

スマホで妻が居ない状態をパチリ。

2/21 11:28

火口右側のトコが一番高い2568mのホントの山頂。調査用のクローラー道が見えますね。

2/21 11:29

山頂から牙山2111m・剣ケ峰2281mを望む。前掛より何倍も迫力有ります。

2/21 11:29

黒斑山から蛇骨岳も一望！あちらも登山者が多いでしょうね！

2/21 11:29

前掛山の尾根終わりに火山シェルターが2つ見える。

2/21 11:30

四阿山。登っている方も多いでしょう。

2/21 11:30

白根山、背後に横手山。手前のスキー場は草津温泉スキー場かな。

2/21 11:35

前掛山の東端には立ち入る事が出来ませんのでパチリと撮影。

2/21 11:38

終戦時にこの前掛山に愛機飛燕で突入、亡くなられた西川中尉に手を合せ、爆風の尾根を下山しますー。

2/21 11:40

火山シェルタ近くまで下りてきました。振り返り今まで居た尾根をパチリ。風はまだ強いまま。

2/21 11:53

シェルタで浅間山を眺めながらミネストローネスープで仕込んだ具沢山パスタを食べますー。

2/21 12:10

食後の番茶、妻はコーヒーで20分ほどマッタリ。ここは風も防げポカポカ天国。さぁ戻りますか・・・・。

2/21 12:18

圧雪された足跡だけが残り前衛芸術のよーな足跡がいたるトコに(笑)　足跡、沈んでいるのでは無く持ち上がってます。

2/21 12:20

遥か彼方に戸隠連峰や飯縄、頸城の山々が見えるがちょっとガスり気味でハッキリしない…景色を見ながら下りていく。

2/21 12:29

お昼が過ぎ、雪も高い気温の所為で緩みはじめたから気をつけていこう！

2/21 12:47

昔行っていたカナダのスキー場にも似た景色は見飽きる事が無い、BCスキーしている方も見えました、凄いね！

2/21 12:48

振り返って前掛。ガトーショコラというより私には粉砂糖掛けたカヌレに見える（浅間の名前を冠したカヌレもありますね）

2/21 12:48

賽の河原から眺める蛇骨、黒斑の山々は見飽きる事がありません。

2/21 12:48

黒斑〜トーミの頭の稜線には登山者の姿も。きっと雄大な浅間の姿を楽しんでいるでしょうなぁ。

2/21 12:50

そんな自然に囲まれた中をテクテク歩いていきます。あぁウェルダネス(笑)

2/21 13:04

分岐点まで戻って来ました。ここから暫くは高原散歩。

2/21 13:17

ここでユックリしたいー！

2/21 13:21

草滑りを滑り降りている方が何人か・・・。BCスキーの方は下りたらどーやって戻るの？草すべり上がるの？Jバンド？

2/21 13:27

剣ケ峰が間近に見えてきたら火山館に到着です。

2/21 13:28

薪ストーブの煙たなびく火山館に到着。ここでアイゼン脱いでチェーンスパイクに履き替えました。カモシカ平の看板まで履いていても良いです。

2/21 13:39

蛇掘川右岸崖トラバースに溜まるデブリ。緩んできた。

2/21 13:40

ヨイショ、と越えます。朝よりスノーブリッジ崩壊が進む。

2/21 13:44

こっから見ても険しいけど、佐久平から見る牙山が好き。

2/21 14:27

朝に比べ、左上の前犬歯が抜け落ち、頭の小氷瀑も小さくなった。じゃあね、また来ます！

2/21 14:30

爽やかさは全く感じないけど春を感じさせる…(笑)

2/21 14:54

もう春ですねぇ…。雪溜まりは泥化し始め、ココロは下向き。洗濯大変。

2/21 15:07

よーやく登山口の浅間山荘が見えてきた♪ホッとする。

2/21 15:10

駐車場に着くと日だまりでペットのビーグル犬がお昼寝中。起こさぬようにユックリ通過。

2/21 15:13

帰宅後の小用があったのでお風呂に入らず、手ぬぐいのみ購入して帰ります。お世話になりました、今度お風呂に入りに来ます＞天狗温泉 浅間山荘さま。　おしまい。

撮影機器：

COOLPIX W300 NIKON CORPORATION

SHG03 SHARP

装備

MYアイテム

POYON あきら

重量：0.82kg

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター 毛帽子 靴 ザック アイゼン 昼ご飯 行動食 非常食 水筒（保温性） 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ GPS ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック カメラ

感想

POYON あきら

火山規制が緩和されたが、また何時噴火活動が
活発化するか判らないので登れる時に行ってきた。

前日、体調不良（疲労が溜まっていた）のまま飯縄を
登りその翌日の浅間山（前掛山）だったが、今日は
妻が同行しますので安心。早く歩くと怒りますので(笑)

天狗温泉浅間山荘の駐車場は朝7時段階で7割ほど
埋まっていました。敷地に入ると旅館のお兄さんが
スタスタ…と駆け寄って車上受付して頂けました。
対応はたいへん親切です。1台500円。
これは温泉割引券になるので帰るまで大切にしよう。
（ダッシュボードに乗せておくと良いでしょう）

歩き始めから林道から登山道に分け入り傾斜が出始めた
辺りでチェーンスパイクを装着。歩きやすくなります。
不動滝手前の分岐では「今日は暖かくなるから、
溶ける前に不動滝の鬼面を見ておこう」という事で
不動滝コース。節分も過ぎ、鋭い牙は消えかかり鬼面の
厳つさは少し無くなっていました。

火山館の薪歩荷は2本協力させて貰い、それを火山館の
薪置き場に置いていると小屋番さんが出てこられお礼を
言われると同時に我々の足元のチェーンスパイクを見て
「それ（チェーンスパイク）で行くのか？止めてほしい。
山頂は雪もあり風も強いのでアイゼンにして欲しい。
チェーンスパイクで行けるのではなくラッキーだったと
思ってほしい」とのご指導。
また「この先は雪が深いからここで（アイゼンを）着けて
いきなさい」とも仰って頂きましたので有難くテラス前の
切り株に座って10本／12本装着。

その後は以前歩いたトコなのでサクサク歩く。
賽の河原分岐から前掛山登山道に差し掛かると
風も強くなる。ここでバランスを崩すと下手すると下まで
止まりません。火山シェルターを過ぎる頃になると
風はますます強くなり風速は27m以上に。
下ってくる方もアルパインゴーグルにピッケル。
うーん、ピッケル置いてきちゃった。

また口々に「長居できない」と苦笑いされながら
下ってきましたが、私たちが居た瞬間は偶然風も弱まり
写真撮影と前掛山に眠る西川中尉に慰霊の挨拶。

下りはシェルターで持参したスープジャーに入れた
温食（ミネストローネパスタ）で昼食。お茶飲んでマッタリ。
風は無くはないですが比較的穏やかに過ごせました。

帰路は火山館でアイゼンからチェーンスパイクに履き替え
登山口に戻ります。気温が高く融雪も進んだせいか
斜面トラバースの上部にはデブリ。
不動滝の鬼面も半日で随分溶けました。いつまで持つか？

浅間山荘の駐車場もドロドロ。けどポカポカ。ビーグル犬も
ぐっすり眠っていました。

今日は妻ペースでゆっくり歩けましたので景色を十分
堪能できました。秋の浅間しか知らなかったけど冬もイイ！
今回は帰宅後の用事があり入浴出来なかったけど
次回は茶色のお風呂に入りたいですね。

コメント

E-gunma

ご苦労様でした！
こんにちはアキラさん＆マミーさん
景色の良い前掛山でしたね、中尉殿への慰霊もご苦労様でした。きっと喜んでおられるに違いありませんね。　前掛山の見方が変わったと思います。
佐久平から見る牙には虫歯がありますね　フフフ
ありがとうございました！

POYON あきら

Re: ご苦労様でした！
E-gunmaさん、こんにちはーー！
イロイロ教えて頂きありがとうございます。
今までは「本山隠す邪魔な奴」としか思っていませんでしたが
見る目変わりました…思いっきり！
それも佐久方面から見た時は涙出そう・・・。

山頂で手を合わせる私の姿見た他登山客はどう思ったのだろう？
仲間が遭難したのかな？とでも思ったかなぁ(笑)

私も虫歯を治しに行かないと…思い出しましたｗ

ゲスト

西川中尉・・・
AKIRAさん、こんにちはです！(*・∀・*)ノ

西川中尉について、こちらのサイトを見つけました。何とも悲しいですね😭

http://www.komoro.or.jp/nisikawa-kobayasi-isyo.html


・・・自分もまた前掛山へ登りたいと思います。

POYON あきら

Re: 西川中尉・・・
カーズさん、こんにちはーー！
そうーなんですよ。
私も陸曹教育時代、部下に死（に近い行動を）を命じる
事になるから根性据えろ！…と言われましたなぁ。
いろいろ共感できるトコが有り過ぎました。
回収された機銃は松本駐屯地にありますね…本館裏の
記念館に…。

火山は登れる時に登っておかないと(笑)
その時に手を合せて頂ければ…です♪