国道158号線の路肩に車を停め,まだ雪深い林谷沿いの林道にスキーを進める。
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国道158号線の路肩に車を停め,まだ雪深い林谷沿いの林道にスキーを進める。
歩き出して最初の二俣の橋を渡ったところから直接尾根に取りつく。尾根は緩やかで雪もたっぷり付いており,取りつきやすい(この日は気温が低く,雪面が凍っていてスキーが滑って大変だったが…)。
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歩き出して最初の二俣の橋を渡ったところから直接尾根に取りつく。尾根は緩やかで雪もたっぷり付いており,取りつきやすい(この日は気温が低く,雪面が凍っていてスキーが滑って大変だったが…)。
最初は植林帯だったが,次第に自然林が広がり始め,雰囲気の良い尾根となる。
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最初は植林帯だったが,次第に自然林が広がり始め,雰囲気の良い尾根となる。
ヤドリギ,宿りまくってるな…。
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ヤドリギ,宿りまくってるな…。
なかなかいい雰囲気ではないですか。この辺りは林道が多く,植林ばかりかもな,と危惧していたので,嬉しい誤算。
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なかなかいい雰囲気ではないですか。この辺りは林道が多く,植林ばかりかもな,と危惧していたので,嬉しい誤算。
ブナの雪尾根が青空の下に続いている。
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ブナの雪尾根が青空の下に続いている。
気持ちの良い散策路のような尾根。
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気持ちの良い散策路のような尾根。
三ノ宿方面が見えた。奥に見えているのは御嶽。
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三ノ宿方面が見えた。奥に見えているのは御嶽。
これから向かう西山方面と,奥には大日が岳の眺め。
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これから向かう西山方面と,奥には大日が岳の眺め。
次第に尾根が広くなってきた。地図を見て気になっていた林谷右岸の台地に近づいてきたのだ。
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次第に尾根が広くなってきた。地図を見て気になっていた林谷右岸の台地に近づいてきたのだ。
P1255mの次のピークに乗ると…わお。大展望。そして思った通りの穏やかな台地状の地形が広がっている。左奥の山は別山。
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P1255mの次のピークに乗ると…わお。大展望。そして思った通りの穏やかな台地状の地形が広がっている。左奥の山は別山。
どこでも歩けそうな不思議な台地。ぽつぽつと点在する黒いスギの木が印象的だ。
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どこでも歩けそうな不思議な台地。ぽつぽつと点在する黒いスギの木が印象的だ。
別山のアップ。一つの汚点もない純白のお姿。
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別山のアップ。一つの汚点もない純白のお姿。
いやあ,素敵な眺めだ。どうしてここだけこんなに穏やかな地形が広がっているのだろう? 雪が解けたところに来たら,もしかしたらミズバショウが咲いているかもしれない。(林谷の源頭部には,ミズバショウの群落があるそうです。)
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いやあ,素敵な眺めだ。どうしてここだけこんなに穏やかな地形が広がっているのだろう? 雪が解けたところに来たら,もしかしたらミズバショウが咲いているかもしれない。(林谷の源頭部には,ミズバショウの群落があるそうです。)
遠く別山や石徹白の山々を眺めながら,たおやかな台地を進んでいく。
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遠く別山や石徹白の山々を眺めながら,たおやかな台地を進んでいく。
尾根だけ歩いていてももったいないので,気ままに台地上をぶらぶらと散歩してみた。
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尾根だけ歩いていてももったいないので,気ままに台地上をぶらぶらと散歩してみた。
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穏やかな谷状地形と尾根状地形のうねりが続く。
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穏やかな谷状地形と尾根状地形のうねりが続く。
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ところどころ,点在するスギの木が印象的。生え方がまばらで,手入れされた形跡も見られないので,おそらく天然のスギではないだろうか。(「福井の山150」には,三ノ宿のあたりは「半原杉」と呼ばれる天然杉で有名であることが記載されている。)
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ところどころ,点在するスギの木が印象的。生え方がまばらで,手入れされた形跡も見られないので,おそらく天然のスギではないだろうか。(「福井の山150」には,三ノ宿のあたりは「半原杉」と呼ばれる天然杉で有名であることが記載されている。)
美しいブナとスギのスロープを縫って,メルヘンチックな風景の中を散歩は続く。
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美しいブナとスギのスロープを縫って,メルヘンチックな風景の中を散歩は続く。
巨大なモニュメントのような枯れ木。
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巨大なモニュメントのような枯れ木。
一旦尾根筋に戻る。尾根も広く,気持ちがいい。
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一旦尾根筋に戻る。尾根も広く,気持ちがいい。
P1245mのあたり。
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P1245mのあたり。
ヒノキの巨木も点在している。
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ヒノキの巨木も点在している。
P1245mからP1251mにかけては,尾根が特に広く,ブナなどの森が広がる開放的な台地となっている。
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P1245mからP1251mにかけては,尾根が特に広く,ブナなどの森が広がる開放的な台地となっている。
奥美濃風に言えば,大ダワ感が半端ない。
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奥美濃風に言えば,大ダワ感が半端ない。
気持ちいいなぁ。
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気持ちいいなぁ。
嬉しさに任せて台地をうろうろ。青空に飛行機雲がひとすじ。
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嬉しさに任せて台地をうろうろ。青空に飛行機雲がひとすじ。
やがて台地が終わり,西山へとぐるりと続く行く手の尾根。
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やがて台地が終わり,西山へとぐるりと続く行く手の尾根。
小白山〜別山の真っ白な稜線を左手に眺めながら。
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小白山〜別山の真っ白な稜線を左手に眺めながら。
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行く手の尾根は樹林がまばらで展望がよさそうだが,これは天然の植生ではなく,伐採により作り出された景観だろう。(これから先の区間は,林道が尾根のかなり上まで伸びてきている。)
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行く手の尾根は樹林がまばらで展望がよさそうだが,これは天然の植生ではなく,伐採により作り出された景観だろう。(これから先の区間は,林道が尾根のかなり上まで伸びてきている。)
P1251mとP1284mの間にある台地状のピークを眺めたところ。一見,うわあ!と声を上げてしまいそうなすっきりした雪山となっている。これも伐採によるものだと思うので,手放しで喜べないのが複雑だが,特異な景観であることは間違いない。
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P1251mとP1284mの間にある台地状のピークを眺めたところ。一見,うわあ!と声を上げてしまいそうなすっきりした雪山となっている。これも伐採によるものだと思うので,手放しで喜べないのが複雑だが,特異な景観であることは間違いない。
成因はともかく,展望の素晴らしい雪尾根を進む。
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成因はともかく,展望の素晴らしい雪尾根を進む。
地味な山域なはずなのに,心惹かれる風景ばかり。
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地味な山域なはずなのに,心惹かれる風景ばかり。
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P1251とP1284の間にある台地付近。雪が解けたら小さな池になりそうな浅い窪地があった。
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P1251とP1284の間にある台地付近。雪が解けたら小さな池になりそうな浅い窪地があった。
やっと行く手に折り返し地点の西山が見えた。
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やっと行く手に折り返し地点の西山が見えた。
左手には毘沙門岳。
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左手には毘沙門岳。
小ピークから直滑降。
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小ピークから直滑降。
別山がさらに大きく見えた。
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別山がさらに大きく見えた。
相変わらず気持ちのいい穏やかな雪尾根を進む。
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相変わらず気持ちのいい穏やかな雪尾根を進む。
西山への登り。西山の付近は特に立派なブナの木が多い。
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西山への登り。西山の付近は特に立派なブナの木が多い。
西山に到着。ブナの木々が静かにたたずむ感じの良い山頂。
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西山に到着。ブナの木々が静かにたたずむ感じの良い山頂。
眺望も絶佳。右手前は毘沙門岳,左奥は別山。
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眺望も絶佳。右手前は毘沙門岳,左奥は別山。
白鳥や高鷲の町の向こうに,鷲ヶ岳。遙か彼方の地平線の白い連なりは,北アルプス。
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白鳥や高鷲の町の向こうに,鷲ヶ岳。遙か彼方の地平線の白い連なりは,北アルプス。
立派なブナの木も。
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立派なブナの木も。
眺めの良い尾根を,三ノ宿へ向かう。
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眺めの良い尾根を,三ノ宿へ向かう。
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左手には終始,この展望。
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左手には終始,この展望。
いやあ,気持ちがいい。(さっきから「気持ちがいい」しか言ってない…笑)
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いやあ,気持ちがいい。(さっきから「気持ちがいい」しか言ってない…笑)
西山周辺の尾根は,ブナの森が特に美しい。この辺りは植林ばかりだと思い込んでいたので,得した気分。
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西山周辺の尾根は,ブナの森が特に美しい。この辺りは植林ばかりだと思い込んでいたので,得した気分。
西山から南下して稜線が東に曲がる部分。ここ,特にブナの森が良い。(今回は稜線伝いに東に進んでしまいましたが,ここの南の尾根が広くなっている部分に,気持ちがよさそうなブナらしき森が広がっているのが見えた。次来るときは,行ってみたいな…。)
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西山から南下して稜線が東に曲がる部分。ここ,特にブナの森が良い。(今回は稜線伝いに東に進んでしまいましたが,ここの南の尾根が広くなっている部分に,気持ちがよさそうなブナらしき森が広がっているのが見えた。次来るときは,行ってみたいな…。)
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三ノ宿の穏やかな山頂が見えた。林谷源頭の浅い谷(ここの地形も,心惹かれるものがある)を渡り,三ノ宿へ。
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三ノ宿の穏やかな山頂が見えた。林谷源頭の浅い谷(ここの地形も,心惹かれるものがある)を渡り,三ノ宿へ。
三ノ宿(1304.8m三角点。三等・保谷奥)に到着。林道が上がってきているので鬱蒼とした地味な山頂を想像していたが,明るくて展望の良い,気持ちのいい場所ではないですか。
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三ノ宿(1304.8m三角点。三等・保谷奥)に到着。林道が上がってきているので鬱蒼とした地味な山頂を想像していたが,明るくて展望の良い,気持ちのいい場所ではないですか。
三ノ宿でちょっと休憩した後,岩ヶ谷山へ尾根を進む。びっくりしたのが,三ノ宿からスノーシューのトレースがついていることだった。田茂谷から尾根を上がって来られて,岩ヶ谷山に向かわれているらしい。まさかこんな目立たない山に,他にも登られている方がいらっしゃるとは…。
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三ノ宿でちょっと休憩した後,岩ヶ谷山へ尾根を進む。びっくりしたのが,三ノ宿からスノーシューのトレースがついていることだった。田茂谷から尾根を上がって来られて,岩ヶ谷山に向かわれているらしい。まさかこんな目立たない山に,他にも登られている方がいらっしゃるとは…。
これから向かう岩ヶ谷山を望む。
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これから向かう岩ヶ谷山を望む。
やはり林道が上がってきている関係か,樹林は少し若いものが多いが,展望が良く気持ちの良い尾根。
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やはり林道が上がってきている関係か,樹林は少し若いものが多いが,展望が良く気持ちの良い尾根。
別山と石徹白の山々を遠く望む,素晴らしい展望台もあった。
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別山と石徹白の山々を遠く望む,素晴らしい展望台もあった。
岩ヶ谷山が近づいてきた。
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岩ヶ谷山が近づいてきた。
岩ヶ谷山(1310.1m三角点。三等・岩ヶ谷)に到着。樹林の中の小広い空間で,地味だが,何となく長居してしまいそうな種類の山頂だった。
ここで,三ノ宿からトレースが付いていたスノーシューの方とご対面。何と,藪山界では大変著名なお方だった。びっくりしてあまり十分ご挨拶できなかったのが心残りだが,奥越の地図に名前も載っていないような山でお会いできるとは(そんな山だからお会いできたのかもしれないが…),本当に光栄だった。
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岩ヶ谷山(1310.1m三角点。三等・岩ヶ谷)に到着。樹林の中の小広い空間で,地味だが,何となく長居してしまいそうな種類の山頂だった。
ここで,三ノ宿からトレースが付いていたスノーシューの方とご対面。何と,藪山界では大変著名なお方だった。びっくりしてあまり十分ご挨拶できなかったのが心残りだが,奥越の地図に名前も載っていないような山でお会いできるとは(そんな山だからお会いできたのかもしれないが…),本当に光栄だった。
山頂から少し樹林帯を離れると,眺望も素晴らしい。白山方面の眺め。
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山頂から少し樹林帯を離れると,眺望も素晴らしい。白山方面の眺め。
歩いてきた三ノ宿の稜線。
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歩いてきた三ノ宿の稜線。
さてさて,下山にかかろう。これから下山する東尾根を見下ろしながら,シールを剥がして滑降準備を整える。
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さてさて,下山にかかろう。これから下山する東尾根を見下ろしながら,シールを剥がして滑降準備を整える。
岩ヶ谷山よ,さようなら。
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岩ヶ谷山よ,さようなら。
尾根は割と細いうえに樹林が密で滑りにくそうだったので,P1252m手前から,地図を見て目星をつけていた南側の谷に滑り込むことに。
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尾根は割と細いうえに樹林が密で滑りにくそうだったので,P1252m手前から,地図を見て目星をつけていた南側の谷に滑り込むことに。
雪は腐ってしまって重めだが,ブナの森を縫って楽しいスキー。
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雪は腐ってしまって重めだが,ブナの森を縫って楽しいスキー。
滑りやすい斜面が続く。
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滑りやすい斜面が続く。
下部の谷が狭まる部分は雪割れしていて,一時スキーを脱いで斜面をトラバースする場面もあったが,無事通過。
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下部の谷が狭まる部分は雪割れしていて,一時スキーを脱いで斜面をトラバースする場面もあったが,無事通過。
植林が出てきた。どうやら無事林道に出られそうだ。
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植林が出てきた。どうやら無事林道に出られそうだ。
林道に着地。ここからは楽しい林道滑り。
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林道に着地。ここからは楽しい林道滑り。
ところどころ雪割れがあるが,この林道はスキーが良く走り,快調に滑っていける。
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ところどころ雪割れがあるが,この林道はスキーが良く走り,快調に滑っていける。
国道手前の除雪地点に到着し,山行終了。
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国道手前の除雪地点に到着し,山行終了。
さすがのルート!
久々に ひるわんだらー節を読めてシヤワセっす。
ご無沙汰しておりました!毎回文章が長くてすみません…(笑)
今季は雪が多めなので,低めの山でもまだもう少し雪山が楽しめそうですね。楽しみです。
例えば、氷ノ山、大山、比良などは、昨冬よりは多いとはいえ、それよりも前の冬と比べて そんなに多くはない、どちらかといえば少な目な気がします。越美山地は多いですよね。行くっきゃないっすねw
確かに,比良とか京都北山は全然雪がないですね。山陰のほうもですか。たくさん降ったと思いきや,場所によって雪の量が結構違うので面白いですね。昨年の越美は雪が少なすぎたので,今年はもう少し楽しみたいです。
石徹白川支流の下谷を沢登りして気になる台地にいってきました。
草原や湿原はありませんでしたが、面白い雰囲気のところでした。
https://sspaces.exblog.jp/30170865/
こんばんは!コメントいただき、大変光栄です。
下谷支流、こんなゴルジュがあるなんてびっくりしました!気になる台地は、ミズバショウの湿地なんかがあったらいいなぁ、などと夢想していたのですが、やはりそううまく行かないですね(笑)でも、滑床が続くというのは意外でした。季節を変えると、想像もしないような風景が広がっているものですね。
ちなみに、林谷側のめっちゃ急な谷、私も気になっておりました…。源頭に岩が張ってるとなると、何かあるかもしれませんね。
貴重な記録を拝読させていただき、ありがとうございました!
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