火打山
- GPS
- 09:12
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,217m
- 下り
- 1,204m
コースタイム
天候 | 文句のない快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 笹ヶ峰登山口にあり。 【コース状況】 アイゼンは十二曲りの取り付きから使用。 ピッケルは下りの山頂から高谷池ヒュッテ間のみで使用。 前日の雨のためか、全行程トレースはありませんでした。 ●笹ヶ峰登山口〜黒沢橋 登山口より雪あり。木道はほぼ隠れている。 なだらかな広い樹林帯で、赤布やテープなどの目印が少ない場所もあり、 多少のルーファイが必要あり。 踏み抜き、雪に埋まった枝の跳ね上がりがけっこうありました。 ●黒沢橋〜十二曲り 黒沢橋を過ぎてからいったん西側にトラーバス後、 十二曲りの取り付きから十二曲りまで急斜面を直登。 (大曲りの標識付近に12/12の表示があり、名前からしても夏は12回 折り返すルートに思われる) 下りはだいぶ雪が緩んだせいでアイゼンに雪ダンゴができ、 トラバース箇所は注意が必要だった。 ●十二曲り〜富士見平 十二曲りからは尾根筋を進んでいく。十二曲りを過ぎてからしばらく続く岩場は、 雪が融けて岩が露出しているので、アイゼンを付けているとストレスに。 岩場を過ぎるとまだたっぷり雪が積もったなだらかな樹林帯となる。 樹林帯を進んでいくと、次第に眺望が開け、ようやく目指す火打山が見られるように。 この付近が富士見平となる。 ●富士見平〜高谷池ヒュッテ 前方に黒沢岳、左手に火打と焼山そして北アルプスを間近に見ながら、 黒沢岳の西側を巻くトラバース道に入っていく。 トラバース道からは高谷池ヒュッテが見えている。 トラバースを終了すると高谷池ヒュッテに到着。高谷池ヒュッテは営業中。 ●高谷池ヒュッテ〜火打山 高谷池および天狗の庭は雪の下なので好きなルートをとって稜線に取り付く。 山頂までの1つ目の急登は夏道が出ていたけど、アイゼンを付けていたので、 西側にまわって雪がまだたっぷりと付いたところを直登し雷鳥平に。 雷鳥平から最後の急登を登りきって山頂に到着。 この2つの急登が下りでは尻セードポイント。 山頂直下の急登は足場が崩れやすくキックステップでしっかり ステップをつくっていく必要あり。 |
写真
感想
夜中2時過ぎに雨の中、東京を出発。
佐久付近でようやく雨は上がるが雲が多くどんより。大丈夫かな。
しかし、妙高ICを降りてからいったん笹ヶ峰に向かうもののコンビニが見当たらず、
IC付近まで戻ったりしているとみるみると晴れ上がってくる。
朝日の中、笹ヶ峰へのクルマでのアプローチが素晴らしかった。
頸城の山々と高原の風景に大興奮。これからの山行にも期待感が膨らむ。
6時前に笹ヶ峰登山口を出発。
出発前に登山口にクルマで到着した方(Kさん)に
「後ろから付いて行かせてください」と声をかけられる。
この日は前日の雨のため全行程ほぼトレースは消えていて、
黒沢橋までの樹林帯は道を探しながら、といった感じ。
十二曲りを過ぎると尾根に乗り少し進むと展望が開ける。
とにかく北アの稜線が近い!
そして目指す火打山がドーンと見えて最高の気分に。
「来てよかった〜」と思える瞬間です。
富士見平付近の見晴らしがよいところで振り返るも、
なかなか見えてこないKさんがちょっと心配になったけど、
自分たちのトレースが残ってるから大丈夫だろうと先へ進んでいく。
後から聞くとアイゼンにトラブルがあったらしい。
この日、自分たちより先に歩いていた人はゼロ。
今回の山行で出会った人はKさんとあと2組のみ。
黒沢岳をトラバースして高谷池ヒュッテに到着。
高谷池と天狗の庭は雪の下。
ここから火打山の稜線の取り付きまでは、大雪原を思うがままのルートで。
稜線に登ると北側には大雲海が広がる。
振り返ると妙高山もキレイに見え、眼下には豆粒大でKさんの姿も確認できてひと安心。
山頂付近が今回一番雪がズボズボ&踏み抜きで参ったけど、
歩くことちょうど5時間、ようやく山頂に到着。
トレースがなかったためか、予想よりも時間がかかった。
山頂はもちろん貸切。360度の大絶景を堪能。
北アルプスは日本海に落ちて行くところから槍ヶ岳まで一望することができた。
珍しく持参したコーヒーを沸かしてポカポカ陽気の中1時間近くも休憩。
帰りはのんびりとKさんと一緒に下山。
好天の中とても静かな山歩きができて大満足。
東京から片道300kmの遠き頸城山塊だけど、大好きになりました。
最初から最後まで、とても雰囲気のいいコース。
静かな樹林帯歩きからはじまるこの道は、すぐ横で沢の流れる音以外しない。
この日の登りは、私たちの他はおひとりだけ。
ずっと登りだし、十二曲りへはかなり急なのだけど、
広々と視界が開けているせいか、自然を満喫しながら歩けるのは気分いい。
富士見平に出ると、だだっ広い稜線歩きになり眺望がすばらしい。
遠くには北アルプス、富士山がうっすら。
とにかく天気もよくて、けっこう長い道のりだけど頑張れてしまう。
GWの激しい山行でやや疲れていたのが、のんびりと癒される感じ。
山頂を目指す途中、昨日から入って小屋泊まりだったというBCの3人と会ってお話ししたら、
昨日は雨で、ずぶぬれになってしまったとのこと。
でも小屋は3人だけだったので、しっかり濡れたものを乾かせたらしい。
小屋の方に聞いたら、GW前半はたくさんの登山者で、小屋も満室だったという。
GW明けの今日は、「ぱったり人もこなくてのんびりなものですよー」と、
部屋中のふとんを外に干していた。
このふとんが太陽いっぱい浴びていて、寝転がったら気持ち良さそうだなーと眺めていたら、
「なんなら昼寝していっていいですよー(笑)」と小屋番さん。
さて5時間かけて山頂に到着。
登山口の看板にはコースタイム4時間と書いてあったけど、これは夏道の場合かな?
山頂はというと、風もなく360度視界がひらけていて、雲海もモクモク。
「かえりたくないねー」と言いながら、ここでゆっくりお昼ごはん。
登山口でいっしょだった方も、あまり冬山や雪山は登らないと言っていたけど
「こりゃ、ハマるわー!!」喜んでいて、私も嬉しくなってしまう。
残雪期って、シーズン通していちばん気持ちのよいときなのかも♪
山頂でゆっくりした後は、イヤでも下山。
下山とはいえ、雪が溶けはじめズブズブで歩きにくく、けっこう時間がかかる。
でも時間はかかっても、かえって好都合、思う存分残雪&景色を堪能しながら歩いていく。
スタートから約9時間ちょっと、思っていたより長いコースだったけど、
気持ちのいい疲労で、山行を終えることができた。
あぁ、あと何回雪山行けるかなぁ。(←去年も同じこと言っていた気がする…)
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