椿丸ー大栂ー菰釣山縦走
- GPS
- 07:55
- 距離
- 34.6km
- 登り
- 1,658m
- 下り
- 1,638m
コースタイム
天候 | 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:月夜野〜三ヶ木、三ヶ木〜JR橋本駅(津久井神奈交バス) |
コース状況/ 危険箇所等 |
浅瀬橋から菰釣山までは、登山道ではありませんので、注意して下さい。 |
感想
久々に丹沢に向かうことにした。近場の丹沢なのに、まだまだ歩いたことのないところが沢山残っている。
丹沢の登山地図を見ると、西側に大きな空白がある。以前から興味はあったのだが、怖くて行けなかった地帯だ。今日は、その中でも歩きやすそうな、椿丸、大栂を経由して菰釣山を目指すことにした。
新松田でバスを待っていると、登山者が続々と到着する。増発便が出るとのことで、10分早い出発。
私の前に座った、中〜高校生と見られる少年2人は、山に登るのが待ちきれないようで、山の話が止まらない。登山地図の他に、何度も使ったと見られる市販の2万5千分1地形図も持っている。若いのに、相当歩いているようで、奥秩父や南アルプスの山の名前も次々と上がり、話を聞いていたら私も嬉しくなって来た。
少年達は玄倉で下車し、私は、その少し先の浅瀬入口で、一人下車した。
丹沢湖を眺めながら、登り口のある浅瀬橋へと向かう。この先の林道は、台風で大きな被害があったらしい。私が歩いた部分は、綺麗に修復されていた。
浅瀬橋に着くと、川の中で1人の釣師が釣り竿を操っている。
この辺りから登るんだろうと、尾根の末端がある斜面を注意深く見ていると、多数の赤テープと明瞭な踏み跡を見つけた。これは、見落としようがない。
そこから尾根に取り付くと、道は尾根上に続く。カエデなどの新緑のなか登って行く。今日は、曇り空で少し暗いが、思った以上に涼しくて助かる。
何かの作業道を作っているのだろうか、丸太の階段などもあり、道はしっかりしている。すぐに、笹小屋ノ頭に到着。プレートはない。
道はなおも続く。所々、杭が打たれている。ピンクのテープに「新規経路」などと書かれているが、何のための経路かは分からず。
795のピークには向かわず、尾根を登って行くと、突然、10mほど先で獣の気配がして、ごつい体のイノシシの後ろ姿が見えた。少し不安になり、熊鈴をザックから出して、鳴らしてみる。
この先、作業道はなくなり、踏み跡程度になった。838ピークに寄って見ると、少し広い。コンパスと地形図で、先読みをしながら登って行くと、右手は、木がなく、大きく開けているところに出た。
次のピークが、902の椿丸だなと思って登ってみるが、何のプレートもない。おかしいと思いつつ、地形図を眺めてみても、ここが902に違いない。念のため、西に向かうなだらかな尾根を進み、下っていくことを確認してから戻った。
他の方の記録では、椿丸にプレートがあったようだったので、少し心配になり、うろうろとしてみるが、やはり見つからない。もう少し手前にあったのだろうか。
何度も地形図を確認して、織戸峠に向かうため、北に下る。踏み跡は続いているし、地形のアップダウンも先読みの通りに出てくるから間違いないはずだ。
下って行くと、峠の雰囲気のあるところに着いた。ここが織戸峠だろう。道標などはない。東西から、昔の道と思われる、太い踏み跡が登って来ている。
ここからは登りが続く。ブナなどの美しい林の中を、登って行く。大栂の手前、踏み跡が薄れた斜面を、尾根に忠実に登って行くと、ピークに到着。頂上で、大栂の文字を発見して、ようやく安心した。
ブナの明るい林の中で、昼食休憩。とても気持ちがいい山頂だ。空も少しずつ明るくなって来た。
休憩後、菰釣山に向かう。一度、60mほど下ってからは、登るだけだ。背丈程の笹が出てくる。最初のうちは薄かった薮も、少しずつうるさくなり、手でかき分けるように進む。踏み跡はしっかりしているので、笹のトンネルをくぐっている感じだ。
この辺り、ダニが多いようで、ズボンに何匹か取り付いている。時々払いながら進む。
1348の三角点は、眺望の利かないところにあった。そこから山頂まではすぐだ。
薮の中をガサゴソと登って行くと、山頂で休んでいるご夫婦が見えた。
菰釣山は、これでようやく2回目。残念ながら、今日も富士山は見えない。
それでも、今日は十分満足なので、ここからすぐに道志側に下山することに。
ブナ沢沿いに下って行き、西沢となった先で、少し休憩する。平らな石に腰掛けて、靴を脱いで沢に足を入れると、とても冷たい。2秒と浸けていられない。
涼しい風と、新緑、透き通った水、青い空に囲まれて、静かな時間が過ぎる。
しかし、あまりのんびりしていられない。帰りのバスが問題だ。月夜野に向かうバスは、土日運休とのことで、仕方がないので、月夜野まで歩かなければならず、月夜野のバスも、午後は16:15発が1本だけだから、それを逃す訳にはいかない。
歩道の無い車道を月夜野に向かう。バイクがとても多く、カーブを攻めてくるライダーに轢かれるのではないかと、冷や冷やしながらも、最後は走って、なんとかバスに間に合った。
このバスは、やはり登山の帰りで使うのは難しいのだろう。月夜野からバスに乗ったのは私一人で、途中の焼山登山口からも誰1人乗ってこなかった。
コメント
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johndoeさん、初めまして
菰釣山の山頂で休んでいた夫婦です。
登山道の無い所からいらしたので、どこから登られたのだろう・・・と地図を見て話してました
浅瀬からだったのですね。
スゴイ!!
疲れた様子も無くアッと言う間に下山されたのでお話もできず残念でした。
(どこからいらしたのかお聞きしたかった・・・ )
ダニの付着は大丈夫でしたか?
kuwagataさん、初めまして。
コメント、ありがとうございます!
ヤマレコやってた方だったんですかー。お話すれば良かったです。無愛想で済みませんでした。
人見知りなもので、なかなか自分から話しかけることができません。山で話をするのは好きなんですけど。
kuwagataさんは、道志の森キャンプ場からでしたか。下りは同じルートだったようで、新緑がよかったですね。
浅瀬から菰釣山までは、道標が一つもないですが、踏み跡は概ね明瞭で、なんとか歩くことが出来ました。ようやく、この空白エリアにも足を踏み入れることができました。
ダニは、笹にくっついているのがいるようですが、時々、払い落とせば、問題ないですね。ヒルと比べたらかわいいものです。
今度、山でお会いしたら、声をかけるようにします。
毎日の生活がしっかりしているから休日の日に山行に行けるんだと思います。
自分は毎日に日々がきちんと出来ていなくダラシナイので休日の日に参考する事もだらしがなくなっていると思います。
先ずは、先ず見習う事は日々の生活からかな?
boneさん、こんばんは。
私の日々の生活がちゃんとしているかは、怪しい所です。毎日、夕食は自炊して、23時前には寝る、くらいでしょうか、気を付けているのは。
あとは、案外適当にやってます。
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