群界尾根(八重樺原)から奥袈裟丸山へ
![情報量の目安: A](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_A2.png)
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,154m
- 下り
- 1,154m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から稜線までは丸太階段の急登、群界尾根は歩き易い道、後袈裟丸山頂直下は樹林の中の急登となる。 後袈裟丸山から奥袈裟丸山へのルートは不明瞭。テープなどの目印もあるが古く数も少ない。踏み跡も薄く、全く判明しない箇所もかなり多い。倒木も多くヤブが深い場所もある。稜線の栃木県側(東側)がずっと切れ落ちているので、一段下がったあたりに道が付いていることが多いが、一部断崖の真上を通る場所もあり、足場も悪いので注意が必要。 |
写真
感想
今日は群界尾根を登って奥袈裟丸山まで行く予定。登山口から群界尾根までは丸太の階段が続く急登で木梯子もある。尾根に出ると緩やかになり、八重樺原と呼ばれる笹原の中の気持良い登りが続く。期待していたツツジの花がほとんど見当たらず、ちょっと期待外れだったかなと思いながら登っていると、アカヤシオがポツポツと現れた。最初は少なかったが、登るにつれその数は増え、十二社の石祠のあたりから満開状態に。疲れも忘れ、ピンク色の花々を眺めながら登る。
標高が上がり、アカヤシオも見られなくなって針葉樹林帯に入ると急登になり、間もなく後袈裟丸山の山頂に着いた。もうすでに何人もの人がくつろいでいた。天気も良く、遠くは富士山や南アルプスまで見え、展望は最高。でも今日の目標はここではなく、ずっと先の奥袈裟なのですぐに出発。とはいっても、ここから先は登山地図によれば「不明瞭」とある。そのとおり、道はいきなりヤブっぽくなる。わずかな踏み跡と古い目印を頼りに進むが、分かりづらい場所も多く難儀する。いったん急降下して登り返すと、そこが中袈裟丸山の山頂だった。後袈裟からわずかな距離なのに45分もかかっている。でもここから奥袈裟まではもっと距離があるので気合いを入れ直して出発。
案の定道はさらに不明瞭になり、慎重に確認しながら進む。何度もアップダウンを繰り返し、倒木を潜ったり乗り越えたりとハードな道のりだ。中袈裟から1時間半もかかって、やっと奥袈裟丸山の三角点に着いた。でもここには山頂標識も何もなく、昼食を摂ってからザックをデポし、この先の最高点に向かった。道はさらに悪く、シャクナゲとコメツガの幼木の密生地帯となり、慎重に自分の位置を確認しながら進むこと15分、やっと目標の袈裟丸連峰最高点に着いた。樹林の中のちょっと開けた場所に「袈裟丸山1961m」と標識があるだけのとても静かな場所で、しばらくのんびりしたいようなところだったが、もうすでに午後1時を回っている。すぐに三角点まで戻って、さあ、あのハードな道を戻らなくてはならない。帰りも道を失わないよう慎重に進み、後袈裟まで2時間弱かかって戻ってきた。中袈裟からの最後の登り返しがきつかった。
時間はもう午後3時を過ぎている。ここから登山口まで標準コースタイムは2時間以上かかるらしいが、午後5時には下山したいので、ハイペースで進むが、途中アカヤシオの群落に再び会え、疲れを少し和らげてくれる。そこから先は八重樺尾根をゆるやかに下るも、道が単調で疲れも進む。そして尾根を外れてからの階段の下りが最もきつく、膝にもかなり負担がかかってきた。車が見えた時は本当にほっとした。何とか午後5時に戻ることが出来た。
往復9時間40分という長丁場、そして累計標高差で見るとおそらく1000m以上になると思う。今回、少しはハードな日帰り山行になると思ってはいたが、予想以上の手強い山だった。それだけに達成感は格別のものとなった。
今度来るとしたら、前袈裟と後袈裟だけ、ゆっくり花を眺めながら登りたい。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する