蕎麦粒山・高戸谷山 思い出の二座へ再び

2021年03月20日(土) [日帰り]

• GPS: 02:46
• 距離: 4.2km
• 登り: 382m
• 下り: 379m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:58
• 休憩: 0:16
• 合計: 3:14

10:34 駐車場所
11:40 11:53 蕎麦粒山
12:34 12:34 駐車場所
12:57 12:57 高戸谷山登山口
13:22 13:25 高戸谷山
13:48 高戸谷山登山口

蕎麦粒山登山口駐車場所と高戸谷山登山口の間は車移動の為、実際の歩行時間は2時間35分

天候

晴れ後曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

【蕎麦粒山】
長野市街から国道406号線で鬼無里に向かい
集落「一之坂」を通過後、左折し李平を目指します
峠の道路余地に駐車
【高戸谷山】
李平から道なりに小川村に向かい
「久津」集落の民家の脇に駐車させて頂きました

コース状況／危険箇所等

【蕎麦粒山】
登山口付近は笹薮に覆われています
尾根に取り付くと踏み跡があり、テープも頻繁にありました
標高差はあまりありませんが、
小さなアップダウンの痩せ尾根の連続、滑落注意
枝尾根は、行きと帰りでは景色が違い、迷いやすいので注意
三角点直下が一番の急坂
山頂では樹間に北アルプスが垣間見えます
【高戸谷山】
笹原の中を緩やかに登る登山道
山頂に向かう分岐の標識が倒れており、
気付かないまま巻道を下ってしまい
山頂の南尾根の急坂を登り返しました

写真

3/20 10:33

駐車場所から眺めた小川村の深い谷間

3/20 10:33

道路脇に駐車
ここまで殆ど車に行き会いませんでしたが、除雪は行き届いています。

3/20 10:40

腰位迄の笹藪に覆われた枝道の終点から尾根に取り付きました

3/20 10:41

テープ類は新旧色々、頻繁にありました。せっかくテープを用意したのに使う場面がなく残念(^^;

3/20 11:08

境界標も目印

3/20 11:10

写真ではお判りいただけないと思いますが、ほぼ垂直に崩壊しているザレ地。こんな場所で滑落したら、と思うと慎重になります！

3/20 11:25

木の根の下の土が流された急坂も慎重に

3/20 11:27

まだらに残雪のある笹原が山頂への急斜面の始まり

3/20 11:29

この辺りはまだ優しい斜度

3/20 11:31

笹原が途切れ、木のまばらな急坂は、滑落の恐れあり、慎重に登りました。3m程のロープを持参すればより安全だったと思いました。こんな急坂だったか記憶にありません(:_;)

3/20 11:40

三角点と北アルプス
すっきり晴れた日には絶景でしょう！

3/20 11:40

苔むした山頂標識
初めて登ったのは30年程前でしょうか？殆ど歩いた道の記憶もなく、最近、是非もう一度訪れたいと思って居た山。

3/20 11:41

唐松でしょうか？

3/20 12:01

同じ道を戻るのに、風景が違うと枝尾根に惑わされ、道間違いをしかねず、頼りはテープ類

3/20 12:10

痩せ尾根の連続

3/20 12:19

高戸谷山方面

3/20 12:32

どうやら無事駐車場所に近づきました

3/20 12:32

廃屋
初めて来た時、このお宅に人が住んでいて、お話をした記憶は残っています

3/20 12:34

駐車場所に帰還
この道を東に走り、次に高戸谷山に向かいます

3/20 12:37

福寿草
廃屋の近くで福寿草が満開でした。住む人がいなくなっても花は毎年美しく咲くのですね。その無心な姿に感動。

3/20 12:38

花は誰の為に咲く訳でもないけれど、見る人の心は癒されます

3/20 12:57

高戸谷道案内板
こんな古道があったのを初めて知りました。いずれ歩いてみたいですね！

3/20 12:58

桐山口留番所跡
脇を辿ると高戸谷山

3/20 13:07

落ち葉の敷き詰められた快適な登山道。左の尾根に取り付く踏み跡に気づかず、巻道を行き過ぎてしまい、急坂の尾根を登り返しました(:_;)

3/20 13:22

高戸谷山頂上
高戸谷山も北アルプス展望の山だったのに、記憶がありません

3/20 13:22

曇ってしまい残念(T_T)

3/20 13:22

三等三角点

3/20 13:25

お暇します
帰りは尾根を辿ります

3/20 13:34

巻道に合流

3/20 13:41

乗鞍から三国峠に繋がる緩やかな尾根

3/20 13:42

右端は五竜でしょうか？

3/20 13:42

はっきり見えず残念
午後から下り坂との天気予報は当たりました

3/20 13:45

無事下山させて頂き、有難うございました。短い行程の山ですが、蕎麦粒山はやはり緊張を強いられる山です。二座それぞれ、思い出のある山を再訪し感慨深い山行でした。

感想

kyom4

まだ山の怖さなど何も知らなかった頃、
地元の山の会の紹介記事で見た蕎麦粒山に興味を惹かれました。
友達を誘って出かけたのですが、尾根が曲がりくねり
果たして三角点まで辿り着けたのかどうか、記憶がありません。

年月を経て、山について少し経験を積んできましたけれど
体力的に衰えを切実に感じる年齢になるのも致し方なく、
単独でのリスクが高くなり、連れのいる心強さに支えられ
もう一度、蕎麦粒山に登ってみようと思い立ちました。

初めて登った日は、登山口にあるお宅の方がまだ健在でしたから
お話を伺った記憶がありますが、今ではその方も亡くなり
廃屋になっている家が一層寂しさを募らせます。

蕎麦粒山の名に惹かれてか、登る人は意外に多い様子で
車道からの平坦道は笹に覆われていますが、
尾根に取り付くと、途端にテープ類が引きも切らず
せっかく持参したテープも使う場所がありませんでした(^^ゞ
枝尾根、崩壊箇所、痩せ尾根の緊張の連続する箇所が多いのに
記憶がないのは、若さ故の無知だったのかと実感。

次に向かった高戸谷山は、駐車させて頂いたお宅で
下山後にお茶をご馳走になった懐かしい思い出のある山。
家の様子からして人の住んでいる気配がなく
隣の家の方にお聞きすると亡くなられたとの話でした。
集落から人の姿が消えていくのは寂しい事ですが
登山口に立って眺める北アルプス稜線の息を呑む景色は変わらず、
これからも、亡き方々が眺めたこの景色に会いに来たくなります。