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Yamareco

記録ID: 303018
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

蝶ヶ岳

2013年05月24日(金) ~ 2013年05月25日(土)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
15.3km
登り
1,329m
下り
1,163m

コースタイム

24日
8:30三股登山口−10:30まめうち平10:45−11:45標高2150m付近12:45−13:45標高2300m付近13:55−14:55蝶が岳ヒュッテ
25日
7:00蝶が岳ヒュッテ−8:00標高2100m付近8:10−8:45標高1900m付近9:00−10:30梓川との出会い10:35−11:20徳澤園12:00−13:20上高地河童橋
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
新宿⇔松本 バス5,900円 バスが一番安い
松本→穂高 JR320円
穂高→三股登山口 タクシー5,700円
上高地→松本(バス+電車)2,400円
コース状況/
危険箇所等
三股登山口からまめうち平までは夏道で何の問題もありません。まめうち平のすぐ先に1,900mの標識があり、そこからはかなりの積雪になります。最初のうちはトラバースで足跡をたどれましたが、高度が上がり傾斜が急になるにつれ所々で足跡が分からなくなります。積雪量もかなりで、つま先が利かないアイゼンとピッケル無しではスリップが多く危険です。

降りは徳澤園に向かいましたが、途中でやはり足跡を見失って道に迷いました。たまたま天気が良かったので、樹林の向こうに穂高連峰らしきものを確認しながら高度を下げれば何れ梓川に出るだろうと勝手に決めて降り続けました。急傾斜のため標高差約600m(標高2,000m地点)降る間に3回スリップしてます。樹林帯でしたので、何れも立木に衝突して辛うじて止まっていますが、1メートル2メートルのスリップでも凄いスピードとなり非常に危険です。私は右腕を擦りむいたくらいと考えていましたが、沢山の擦り傷の他に2日後には肋骨まで痛み出しました。衝突の度に結構な打撲あったと思われます。

ここから先はルートを間違えていますので、無用のことでありますが。
標高1,850mあたりから積雪が無くなり沢の流れに出ました。これを辿る決心をしましたが、ここまで使っていた筋肉と川の石を飛び越える筋肉が全く異なることに気が付きました。取り敢えずは膝に力を入れられるようになるまで休憩を暫く取り、慎重に慎重に渡河を繰り返しながら高度を下げてました。腕はからは少し出血もしていましたが、とにかく足を滑らさないよう1歩ずつです。梓川沿いの登山道に出会うまで約1時間半ほどだったと思いますが、本当に緊張しました。登山道に出会って徳澤園まで45分ほど歩きましたので、どちらかと言えば横尾に近い沢筋(多分長塀沢化?)を降ったのだと思います。
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
五月晴れに顔を見せてくれた久しぶりの北アルプス、安曇野からはやはり常念が際立っていました
2013年05月24日 07:53撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 7:53
五月晴れに顔を見せてくれた久しぶりの北アルプス、安曇野からはやはり常念が際立っていました
蝶が岳、逆三角形の雪渓が蝶を表しているようです
2013年05月24日 08:11撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 8:11
蝶が岳、逆三角形の雪渓が蝶を表しているようです
ここまでは順調でした
2013年05月24日 10:16撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 10:16
ここまでは順調でした
下山してきた方に撮って頂きました
2013年05月24日 10:17撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 10:17
下山してきた方に撮って頂きました
2013年05月24日 10:28撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 10:28
2000mの標識を過ぎると完全な雪道になります
2013年05月24日 11:00撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 11:00
2000mの標識を過ぎると完全な雪道になります
トラバースも急斜面のためかなり慎重になります
2013年05月24日 12:35撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 12:35
トラバースも急斜面のためかなり慎重になります
2013年05月24日 12:35撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 12:35
トレースを見失いました
2013年05月24日 12:35撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 12:35
トレースを見失いました
やっと常念岳が迫ってきました
2013年05月24日 12:49撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 12:49
やっと常念岳が迫ってきました
やっとの思いで山頂です
アルプス表銀座のスカイラインが鮮やかで
2013年05月24日 15:02撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 15:02
やっとの思いで山頂です
アルプス表銀座のスカイラインが鮮やかで
後ろ立山連峰の絶景は感動的です
2013年05月24日 15:02撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/24 15:02
後ろ立山連峰の絶景は感動的です
奥穂高岳
2013年05月24日 15:03撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 15:03
奥穂高岳
槍ヶ岳
2013年05月24日 15:04撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/24 15:04
槍ヶ岳
常念に続く尾根ですが今回は足が伸びません
2013年05月24日 15:04撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 15:04
常念に続く尾根ですが今回は足が伸びません
安曇野が悔しいほど近くに見えます
2013年05月24日 15:04撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 15:04
安曇野が悔しいほど近くに見えます
乗鞍から木曽御嶽まではっきり見えました
2013年05月24日 15:04撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 15:04
乗鞍から木曽御嶽まではっきり見えました
ヒュッテからほんの数分ですがこちらが本当の山頂です
2013年05月24日 15:37撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/24 15:37
ヒュッテからほんの数分ですがこちらが本当の山頂です
2013年05月24日 15:38撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/24 15:38
這松が少し枯れているのが気になるみたいです
2013年05月24日 15:38撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 15:38
這松が少し枯れているのが気になるみたいです
2013年05月24日 15:39撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 15:39
八ヶ岳や浅間山も肉眼でははっきり見えていました
2013年05月24日 15:39撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 15:39
八ヶ岳や浅間山も肉眼でははっきり見えていました
2013年05月24日 15:39撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 15:39
大天井から燕にかけての山並みだと思います
2013年05月24日 15:39撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 15:39
大天井から燕にかけての山並みだと思います
2013年05月24日 18:23撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 18:23
日が沈んでからの姿も堂々としたものです
2013年05月24日 18:37撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 18:37
日が沈んでからの姿も堂々としたものです
2013年05月24日 18:37撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 18:37
夕方6時45分、明日が満月ですが今日も既にお月様が顔を出しています
2013年05月24日 18:43撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/24 18:43
夕方6時45分、明日が満月ですが今日も既にお月様が顔を出しています
4時半少し前、全員で東の空を見つめています
2013年05月25日 04:21撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 4:21
4時半少し前、全員で東の空を見つめています
夜明け前の穂高連峰
2013年05月25日 04:21撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 4:21
夜明け前の穂高連峰
日が登り始めました
2013年05月25日 04:30撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/25 4:30
日が登り始めました
日の出の方向は根子岳の上です
2013年05月25日 04:33撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/25 4:33
日の出の方向は根子岳の上です
南にかすかに富士が見えていました
2013年05月25日 04:33撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 4:33
南にかすかに富士が見えていました
後立山連峰の夜明けです
2013年05月25日 04:49撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/25 4:49
後立山連峰の夜明けです
下山記念写真を撮ってもらいました
2013年05月25日 06:40撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 6:40
下山記念写真を撮ってもらいました
徳澤方面に歩き出してからもう一度ヒュッテを振り返りました
2013年05月25日 06:45撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 6:45
徳澤方面に歩き出してからもう一度ヒュッテを振り返りました
初めての道で少し不安です
2013年05月25日 06:48撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 6:48
初めての道で少し不安です
既にトレースが見つかりません
2013年05月25日 07:12撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 7:12
既にトレースが見つかりません
上を見ても下を見ても急斜面です、只管穂高の壁を頼りに進みました
2013年05月25日 07:53撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 7:53
上を見ても下を見ても急斜面です、只管穂高の壁を頼りに進みました
3回目の転倒でついに出血しました
2013年05月25日 08:15撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 8:15
3回目の転倒でついに出血しました
挙句の果てに片方の手袋を踏み抜いた穴に落としました。下は水が流れていますが、そこまでストップも届きません
2013年05月25日 08:48撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 8:48
挙句の果てに片方の手袋を踏み抜いた穴に落としました。下は水が流れていますが、そこまでストップも届きません
幸い標高1900mを切っていましたのでアイゼンを外すことができました
2013年05月25日 09:00撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 9:00
幸い標高1900mを切っていましたのでアイゼンを外すことができました
しかし、足と膝がふらついて、とてもこの沢を降る訳に行きません。暫く休んでもう1回準備体操からやり直しです
2013年05月25日 09:00撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 9:00
しかし、足と膝がふらついて、とてもこの沢を降る訳に行きません。暫く休んでもう1回準備体操からやり直しです
二輪草を見た時は地獄で仏に会ったような気がしました
2013年05月25日 09:55撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/25 9:55
二輪草を見た時は地獄で仏に会ったような気がしました
2013年05月25日 11:11撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/25 11:11
上高地から岳沢方面、何度来てもまた来たくなります
2013年05月26日 09:28撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/26 9:28
上高地から岳沢方面、何度来てもまた来たくなります

感想

標高1,900mから上は完全な積雪登山でした。初めての経験でしたので数多くの失敗がありました。敢えて恥をさらしていますが、ご覧頂いた方にはくれぐれも同じ間違いを犯さないようお願いを申し上げます。

冬山の経験が無いため決定的な勘違いをしていました。ゴールデンウィークも終わりお天気も安定してきましたので、北アルプスもそろそろ夏道が開くころかと勝手な思い込みで、冬山の装備を全く念頭に置かず出かけたのが決定的な間違いです。
言い訳になりますが、一昨年の6月初旬燕岳に行ったことがありました。その時は2,350mの合戦小屋から上に雪が残っていましたが、ルートとトレースも分かりやすく軽アイゼンで問題がありませんでした。今回もこれと同じだろうと考えてしまったのです。
降り積もって溶けきらずに残っている残雪は、同じ雪でも雪渓とは全く違うことも初めて知りました。一寸油断するとスリップしたりツボ足で股まで踏み抜く事があります。登山途中で大腿部の筋肉がつって動けなくなったのも初めてです。スリップの負荷が如何に高いかです。下山では道を失ったこともありますが、装備の不備は相当危険です。

積雪地帯直前のまめうち平でお会いした下山者から「トレースもしっかりしているので軽アイゼンでもいけますよ。」と言われたのを信じて登り始めました。しかしここから約700m山頂までの登りに4時間半掛かかり、地図上の標準タイム4時間10分の道を6時間半かけて登ったことになります。下山も同じで4時間10分のところを4時間半かけています。
年のせいにはできません、いろいろな事を今後の教訓にするつもりです。

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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地〜横尾〜徳沢
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
長壁尾根から蝶、大滝山、中村新道で徳本峠
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
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