八海山入道岳 >>>巨大クラックに阻まれる
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,525m
- 下り
- 1,519m
コースタイム
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
五竜岳〜入道岳は雪庇崩壊とクラック多し |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
レインウェアー
コンパス
笛
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
ザックカバー
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
アイゼン(10本爪)
ピッケル
クマよけ鈴
虫よけスプレー
スパッツ
食料
ガスコンロ
ツェルト
ファーストエイドキット
カメラ
車
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感想
2015年4月18日この時期にトライして
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-616937.html
技術不足のため五竜岳のすぐ先で断念していてリベンジを考えていたのだが、今年は降雪が多かったので今なら少し条件が良いかと思って行ってきた。
今年も除雪は広堀川橋を渡ったところまでされていた。1台の車が見えた。自分は橋の手前に駐車し、確り朝食を採ってから出た。積雪量ははじめ1m位だった。阿寺山へのヘアピンカーブで先行者を見つけた。この方には阿寺山の8合目付近まで先行していただいた。今日は雪がクラストしていないので、やや歩きにくい。
暫くは気持ちの良いブナの森を進み、一部夏道を通って阿寺山へ。2つの急斜面では前回はピッケルでクライムアップしたところもあったが、今回は雪がクラストしていないので、普通にキックステップで通過できた。それに陽の当たり具合で斜度の緩い部分が良くわかりルートが取りやすかった。
今日は阿寺山に上がっているゆとりはないので、トラバース気味に五竜岳へ向かう。途中四・五ノ池付近で、五竜岳への古いトレースを発見した。(後日夏道と同じことに気づく)2月中旬頃からほとんど雪が降っていないので、いつのトレースかは全くわからないが、少なくとも自分のルートが間違っていないという安堵感でゆっくり休めた。それに、クラストしてないわりにほとんどラッセル不要だ。
五竜岳までは一部夏道も利用して順調に進めた。一休みして周りの景色を堪能していると、阿寺山の下まで先行していただいた方がやってきた。入道岳山頂へは向かわないという。その山頂方面を見ると、直下には2カ所の大きなクレバス(氷河ではないので本当はクラックだが)が見えるが、下側の大きい方は右端で迂回できそうに見えた。天気は相変わらず快晴で風がやや冷たい。
進んでみるとすぐに大きな雪庇崩壊地帯が続く。前回とは比べ物にならない程大きい。前回はクラックの底は1〜2mだったが、今回は3〜5mくらいある。右側は雪庇が崩壊しているので左側のリッジを進むが左に滑落しない様気が抜けない。少し進んでは休んで周りを確認してまた進む。前回の撤退地点のブッシュ帯を通過して斜度が急になってきた。小さい斜めクラックが多数あるが急には拡大しないようなので渡って進む。小さなクラックはいつものように前方にピッケルを刺しこんで体を引き上げる。最後のブッシュ帯を過ごし、いよいよ山頂直下の急斜面。そしていよいよ遠くからも見えていた大クラックに。
なんだこれ!幅は1mくらいもある。しかも両側は切れ落ちる急斜面まで続いていて30m以上の長さがあるし・・・底を覗いてみて更にビックリ。なんと、3mよりずっと深い・・・4〜5mはある。落ちたら上がってこれないかもしれない。さすが豪雪地帯の山に恥じない、と感心している場合ではない。右側は急斜面まで続いていて、しかも小さなクラックが多数ありダメだ。事前に少し降りた斜度の緩い斜面をトラバースして左の峰に上がるルートは・・・峰にこぶ状の雪庇がついていて、欠けて落ちる可能性がある。残念ではあるが撤退だ。
ブッシュ帯まで戻ってきた。周りを見ると北東に越後駒ケ岳、東側に中ノ岳・・・そして巻機山まで県境の分水嶺が続く。群馬県側は高さ2000mくらいの雲が続いていて、山の雪と区別できないところもある。どうやら新潟県側の方が天気が良い。予報では数日続いた好天も最後で明日は雨だから、徐々に天気が崩れるのも当然だ。
緊張がゆるんだら空腹に、場所も良いのでお昼に。今回もジョイントシートのテーブルが重宝した。少し斜度のある斜面こそ、こんなテーブルが便利だ。
この後五竜岳の手前のリッジを渡るまでは気が抜けないが、自分のトレースがあるので少し安心だ。阿寺山まで風が徐々に強まり、上空を雲が通過するようになったが、一応晴れが続いて助かった。それに2人パーティーが見えたのでホッとした。後は下るだけだ。
2カ所の急斜面の上側で3+2人のパーティーを越していたところ、女性が滑落してきた。トレッキングポールと足で静止を試みたが止まらなかった、と思ったら偶然雑木に助けられて止まった。クライムダウンの要領を説明してから下った。・・・そういえば以前、蝶ヶ岳の三俣方向の下りでも同じようなことがあったっけ。今回も事故にならなくてよかった。
今回のことから、このルートは2月中旬頃までの寒い時期でないと山頂へは到達困難な気がする。
とにかく快晴の中、雪山歩きを満喫できて大満足だ。
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