針ノ木雪渓〜蓮華岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,477m
- 下り
- 1,463m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・雪解けが遅いためか、残雪が多い。 ・中間点付近右岸側からのものと思われるからデブリが見られる。 ・下山時は雪が融けてグリセード,尻セードが効くので一気に滑り降りられる。 ・大沢小屋に寄らず、雪渓をそのまま歩けば大幅な時間短縮になる |
写真
感想
大町労山の6月山行は毎年第1日曜日,針ノ木雪渓からの針ノ木岳または蓮華岳登山と決まっている。この日は恒例の慎太郎祭の日でもあり、針ノ木雪渓から針ノ木岳,蓮華岳を目指す夏山登山の幕開けともなる日なので、地元山岳会としても外せない行事となっている。
今年は、スキーを担いでマヤクボ沢を詰め針ノ木岳を目指すグループ3名と、針ノ木峠から蓮華岳を目指すグループ5名とに分かれ、これに友好関係にあるマミクトイのグループ4名が加わって賑やかな出発となったが、先行2名(Jun1とnobou)と後続との間に大きな差がついてしまったため、針ノ木峠で追いついてきた3名と顔を合わせただけで、殆ど別行動になってしまい、会山行としては??だったが、今季初アルプスの雪渓登りと夏山の雰囲気を楽しむことが出来、上々であった。
7:00発,林道の間を縫う登山道をしばらく歩いて、慎太郎祭の本部のある広場からジグザグを繰り返し、堰堤の手前から雪渓末端に取りついて堰堤を越えて雪の上を行く。小沢を越えた辺りで大沢小屋への道を見送って灌木の中の踏み跡を辿り、堰堤を2つ越えて本格的な雪渓に入る。
下部では雪渓が痩せていて端を歩くと踏み抜きそうになるのを騙しだまししばらくと大沢小屋からのルートが入って来る。
遥か前方を行く登山者は10名あまりで、先頭とは1時間程度の差か・・。
今冬はワカンハイクのガイドを3〜4回やっただけで、長い距離を歩いていないのでやたらと靴が重く感じられ、靴の重さに慣れるだけで疲れてしまいそう。
8:21,慎太郎祭の祭事を行う祭壇(?)を通過。ここで行われる祭事に参加することを目的とする人達も決して少なくないようだ。
この辺りから少し傾斜が出て来てJun1さんがアイゼンを装着。自分はここでアイゼンを使ったことはなく、面倒なのでそのまま7行く。
前方に小学生を連れたお母さんが、子どもに合わせたステップを切りながら1歩1歩ゆっくり登っている。先刻から丁度いいステップがあるのをこれ幸いにと利用させてもらっていたのは、実はこの2年生君のものだった〜と知ってはいささか恥ずい。
雪渓の中央部にデブリの堆積が見られ、どこから来たものかと見廻すと左岸側にむき出しの崩落の跡や土砂が流れた所が見られた。
9時過ぎてようやく咽喉と呼ばれる地点に差しかかる。この頃になると祭壇の周辺に集まる人も増え、また峠をめざす登山者もどんどん登って、元気ぞろいの若者の集団が軽々と追い越していく。
針ノ木雪渓は緩やかに左に屈曲しており、下部から最奥部の様子を窺い知ることはできないが、高度が増すにつれて少しづつその先が見えて来る。
『咽喉』を過ぎると斜面はいよいよ傾斜の度合いを強め、スリバチのようなその斜面を、ある者はジグザグを切り、またある者はそれを嫌って力強く蹴り込みながらまっすぐ登って行く。
咽喉から1時間と踏んだが歩いても歩いても立ちはだかる壁は大きく、峠はなお姿を現さない。
ジグザグに登る人には前方を見る幾分かの余裕があるが、まっすぐ登る人は足元を見つめ深く首うなだれて、歩いた時間ほど立ち止まっては息を整え、意を決っすると言うより倒れ込むかのようにまた歩いては立ち止まり、それをまた横目に見ながら自分だけのステップを登る人がいる。
11:01,壁の向こうに消えて行く人に入れ替わって、壁から見下ろす人が見えればそこが針ノ木峠〜渾身の雪渓登りが一段落する瞬間。目の前の景観に奪われる心の余裕さえなくベンチに座り込む。
昼食をがっついているところへ後続の3人と針ノ木峠までのマミクトイの4名が到着。これに慎太郎祭に参加した会員1名が加わって4人蓮華岳に登り、山頂で食事をすると言って出たのを、Jun1さんと2人,空身で追う。途中,ピッケルが邪魔になったので木に縛りつけて『後刻回収・木偶』と書いたメモを添えて先を急ぐ・・。
しばらく行くと先に出た4人がのんびりと弁当を食べているのに遭遇。『ガスが湧いてきたので止めた〜』と言う。
ここまで来て引き返す訳にはいかぬとJun1さんを追いかけて12:55に蓮華岳着。とんぼ返りで引き返す途中,ピッケルを回収しようとデポ地点に戻るとメモだけ残してピッケルがない。仲間の誰かがザックの所まで持って行ってくれたのかと思ったが、針ノ木峠にそれらしいものはなく、付近にいる人に大声で聞いてみても出て来なかった。
結局,ピッケルなしでスリバチを下降,途中から滑っておりたかったのでアイゼンもつけず、上部ではちょっとおっかなびっくりで腰が引けた下りになったが、咽喉の辺りからは尻セードで一気に下る。ただブレーキをかけるピッケルがないので
腕で止めて方向を変えたり止まったりしながら滑り降りたために剥きだしの右腕が傷だらけだ。
40分あまりで集合場所の最終堰堤まで駆け下ると針ノ木岳のグループはまだだった。ひと足先に降りて15:34,駐車場に着き終了とする。
ちょっと統率を欠いた会山行ではあった。
それにしてもピッケルを持って行かれるとは考えてもみなかったなぁ・・。去年は隠しておいたのだが、隠すほどでもあるまいとタカをくくったのが仇になった。まぁしかし、悪いのはそこに置いた方だ。
メモまで付けた
ピッケルを
持っていく人がいるなんて・・・・・・
悪いのはnobouじゃない!
盗んだ奴ですよ!!
厳冬期だったら殺人行為ですネ。尤もピッケルを手放したりもしませんが・・。
雪が柔らかだったので油断しました。
悲しい
昔‣・,と言っても50年も前のことですが・・。
富山の学友に初めて粟巣野スキー場に連れて行ってもらった時のことを思い出しました。
一緒に行った友人の友人がスキーを置く場所に立てかけて、用事でちょっと離れた隙にスキーを盗られたと言うことがありましたっけ。
真新しいスキーが消えてしまって呆然として立ちつくす友人の顔を今でも覚えていますヮ
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