川又から股の沢林道経由十文字小屋・甲武信ヶ岳・西沢渓谷
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- GPS
- 26:54
- 距離
- 29.6km
- 登り
- 3,193m
- 下り
- 2,817m
コースタイム
6:14十文字小屋-7:00大山7:06-9:14三宝山9:23-9:56甲武信ヶ岳10:54-11:04甲武信小屋11:05-11:25木賊山11:27-11:33戸渡尾根分岐-12:29徳ちゃん新道分岐12:39-13:43登山口-13:53休憩所14:03-14:16バス停
天候 | 6/1曇りのち晴れ 6/2晴れのちあめ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
西沢渓谷よりバスで塩山駅下車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
入川〜吊り橋:軌道跡なのでしっかりと道がついています 吊り橋〜柳避難小屋:沢を高巻きします。ところどころ崩落個所がありますが、普通に通過できます 柳避難小屋〜十文字小屋:途中いくつか分岐に出会いますが、ピンクのリボンを目安に歩けば大丈夫です。ただし、人通りは少ない。 小屋から甲武信ヶ岳:ところどころ鎖場がありますが、よく整備された登山道です。 甲武信ヶ岳〜西沢渓谷:急な登山道です 2300m以上でところどころ積雪ありましたが、問題なく通過できました。 |
写真
感想
本当は、木・金と休暇をもらって奥秩父縦走路を奥多摩〜瑞牆山荘まで歩くつもりでした。ところが、仕事が片付かず結局帰れたのは金曜日終電。パッキングはすんでいるのにどこいこうか?
そんななか、昨年川又から雁坂峠に登った時、ぜひ行ってみたい!と思っていたのが、奥秩父の沢沿いの路、川又から十文字小屋への股の沢林道でした。しかし、小屋までが長い。そのうえ、自宅からだと始発の電車に乗っても三峰口の始発のバスに乗れない。柳避難小屋で一泊なら毛木平、もし十文字小屋まで行ければ、西沢渓谷、と思いつつ、出発しました。
三峰口駅についたときも、まだ十文字小屋まで行くつもりはあまりありませんでした。もし行くつもりならならタクシーでキャンプ場まで行くべきでした。
川又バス停到着。降りたのは私だけでした。土曜日とはいえ、そんなもんなんですね。数日前、日経電子版で西武の秩父・奥多摩の開発に関する記事がありましたが、(http://www.nikkei.com/news/print-article/?R_FLG=0&bf=0&ng=DGXNASFK2904E_Q3A530C1000000&uah=DF120120126021)三峰神社以外はあまり人が集まらないようです。。。
キャンプ場まで歩いてくると、クルマでキャンプやハイキング、釣りに来られた方を見かけました。東京大学の学生さん?らしきヘルメットをかぶった集団にも出会いました。大学の演習林のようです、この辺一帯が。
吊り橋までは、軌道跡なので快適なトレールです。沢の音を聞きながら進みます。
吊り橋にていったん休憩。ここから本格的な登山道になります。
古い地図だと、沢沿いに道がついているようですが、今は、沢を登ったところを水平に行く道がついています。どうやら、崩落があると上下に巻く道をつけるようで、途中無駄に?アップダウンがありました。とはいえ、崩落個所も基本は修復されており問題なく歩けました。
柳避難小屋に到着。小屋もきれいでトイレもあります。(そのまま沢に流れるようですが)。ここで14:40。ペースもよいので、先に進むことにしました。スピードが落ちても19時過ぎにはつくだろう。。。ギリギリ日没です。
さて、この先は何か所か道に迷いました。古い道と新しい道、それから真ノ沢林道へとみられる分岐、、まぁ、吊り橋をもう一度渡った後はほぼ一本道になりました。ただ、GPSに入れている地図も古いようで、ずっと道を外れて歩いている様子。山と高原地図の道には沿っているようなので、そのまま進みました。。。しかし、この微妙な不安感が後で大失敗をしてしまう原因になるのでした。
さすがに17時を過ぎると疲れが出てきました。うーん、ちょっとペースがおそいなぁ、ということで、ダブルストックを取り出します。これでペースアップです。
高原地図の作業場跡は、たぶんこれかなぁ、というところを通過。そして、標高も1900mを越えました。あと少し、、、でも19時を過ぎると大分暗くなりました。ヘッドライトを装着します。コースには、ピンクのリボンがあるのでそれを目印にしながら進みます。
・・・
暗さと不安と疲れとで・・・魔がさすというのでしょうか。GPSが示す道に戻るべきなのでは、と、GPSを頼りに道なき道へと足を踏み入れていました。もちろん、GPSの示す道は実際にはありませんでした。ですよね・・・。あいにく倒木は大変でしたが、勾配は緩いので30分かけて登山道に戻りました。(GPSからは記録を消してあります)。
小屋に就いたのは20時過ぎ。もう、みなさん就寝されていました。遅かったので小屋の方に迎えていただいて、(テントを張り出すと周りの方を起こしてしまうという配慮でしょうが)、小屋の居間で寝袋で寝る許可をいただきました。遅くなってしまい、本当にすみませんでした。結局ラーメンを作って食べ、21:30に就寝でした。
翌朝は4時過ぎに起床。小屋の方は3時過ぎから朝ごはんの準備をされていました。私もごはんを炊き、レトルト中華丼、コーンスープ、具だくさん味噌汁を腹に流し込みました。すっかり元気になったので、西沢渓谷目指して出発です。
大山までの登りは結構しんどいです。登ったと思ったら、まだ不十分で最後に鎖場がありました。つぎは、武信白岩山。巨大な岩峰が拝めます。それから、コルに尻岩って、これかな?というのを写真に収めました。岩の上に木が生えていて幻想的ですね。そして三宝山、こちらは眺望がなく、甲武信の前の休憩所みたいな感じです。そして甲武信ヶ岳。さすがに100名山なだけあり、眺望は最高です。金峰山方面も見渡せるし、富士山もきれいに見えました。
荷物を軽くするために、朝ごはんの予定だったスパゲティー(+レトルト)を作って食べました。そして出発。
甲武信小屋は大きな小屋でした、木賊山(とくさやま)への最後ののぼりを登り切って、一息。あとは標高差1300mを一気に下ります。何度も大倉尾根は上り下りしているのですが、やっぱりちょっと身構えてしまいますね。でも、みちはよく整備されていたのでテンポよく歩くことができ、2時間ちょっとで降りることができました。
最後に戸惑ったのはバス停に水道、トイレがなかったこと。その手前にある休憩所で済ませるべきだったようです。水筒の水で顔と手を洗って汗臭さを落として終了。最後は、塩山駅で焼うどんを食べて帰りました。
GPSの地図、、調べると、カシミールの私の解説本の地図も古い道になっていました。電子地図や山と高原地図はGPSログ通りの道になっていました。地図の情報の新鮮度も気をつけておかなくてはいけないですね。それに尾根道以外の場合、復帰するのに地形上の目安がないので道を外したら必ず復帰の原則を守らないと危険なことなどを学びました。それから夜はやっぱり不安になることも。慣れた道で一度ナイトハイクも練習しておこうかと思いました。
十文字小屋のシャクナゲを見に2005年の同時期に日帰りで
行ったことがあります
今ごろちょうど見ごろでしょうか。
コースタイムを拝見しましてけっこうな時間に小屋に着かれた
なと思ったのですが、ホッと一安心の対応で良かったですね
「魔がさす」なんとなくですが分かるような気がします。
あとで振り返ってみると「なんでそうしたかなぁ」という
ことがよくあります。大過なく良かったですね
シャクナゲはちょうど見ごろだったと思います。とても癒されました。小屋の方たちには、ヘッドライトだけでは調理が大変でしょうと、充電式ライトまで貸していただきました。本当にとても親切にしていただきました。
なんだかんだ言って、夜遅い到着はいろいろと問題なので、次はもう少し早くつけるよう、タクシーでさらに奥までアクセスするとか、無理せず一泊するとか、工夫したいと思いました。
先日、十文字小屋から股ノ沢林道を下った方が、柳避難小屋の先で道に迷われたようです。古い国土地理院の地図(少なくとも2010年に入手したものはダメでした)では、柳避難小屋から赤沢出合までのルートは沢沿いについていますが、現在は沢から200mほど上がったところについています。そもそも、栃本分岐から柳避難小屋までのルートもほとんど間違っています。なお、私が購入したGarminのGPSにつけてもらった地図もやっぱりダメで、正しいルートを歩いていても警告がなり続けて怖い思いをしました。
2010年の山と高原地図は正しい情報が載っていました。柳避難小屋から栃本分岐まで間違っているよという情報も書かれています。それからカシミールで見れる最新の電子国土にも正しいルートが書かれています。
ヤマレコでも本情報は書かれていたので私は知っていた上でGPSとかを使っていましたが、初めて入られる方は注意していただきたいと思います。
ウォッちず
2万5千分1地図
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