両神山 清滝小屋の焚き火問題について
- GPS
- 07:43
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,578m
- 下り
- 1,565m
コースタイム
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 3:13
- 合計
- 7:33
天候 | 晴れのち高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山道状況 鎖場はよく整備されている上に緊張感を持って通過するので意外と事故が少ないといわれています。それにに対して、沢沿いの何でもない道での崩落部分等は、気が緩んでいるタイミングだったりすると危険に思えます。 ●水場情報 清滝小屋の水場は原則飲用不可です。飲用水は下にある弘法の井戸(小屋から往復10〜15分)となります。どちらも出具合はチョロチョロでした。 ●スズメバチ情報 清滝小屋の管理棟(向かって右側の建物)シャッター左上の壁面に直径3cm程の穴が有ります。そこにスズメバチが出入りしており、営巣している可能性が高いです。小鹿野町役場の担当の方が、近日中に確認対応予定ですが暫くご注意ください。 ●山頂の不思議 山頂の山名板横にお地蔵さん(確か首無しだった様な)が居たはずなんですが、今回気付いたら居ませんでした。どこへ出かけたんでしょうか? |
写真
感想
事の発端は去年秋の清滝小屋テン泊に遡ります。
当日、自分以外にテン場には4〜5パーティが居ましたが、その中に焚火をしている単独の男性を目撃しました。
山のテン場で焚き火をするなんて当然禁止行為だと思っていた自分にとって、それは目を疑う光景でしたが、彼の余りにも堂々とした焚き火っぷりに、「もしかしたら自分の認識が間違っているのかも?」とさえ錯覚しそうな気分になり、取り合えず、どういうつもりで焚き火をしているのか確認してみる事にして、彼に声を掛け、焚き火にあたりながら話をしてみました。
話をしてみるとやはり、焚き火が禁止行為であるとは全く思っていない事が判りました。加えて、同様の事が行われているテン場を他に知っていたら教えて欲しいとの問いに、小川山や瑞牆山の答えを得て、それは廻り目平やみずがき山自然公園のキャンプ場の事だろうと合点がいきました。ついでに彼がクライミングをする事も。
彼と話す内に山が好きな事も伝わって来て、クライミングでも共感できる話題もあり、折角の楽しい時間に水を差すのもなんだか気の毒な、申し訳ないような気分になって、結局焚き火の事をきっちり注意する事は出来ませんでした。
というか、本当に禁止なのか言い切れる自信が無かった。というのが本心かもしれません。
幸い清滝小屋は携帯の電波が通じるので、小屋を管理している小鹿野町役場に連絡を取り、焚き火の件を問い合わせてみました。
担当の方と話をしてみたところ、「清滝小屋内は明確に火気厳禁としているが、それ以外の場所での火気については、常識の範囲で使用してください」という感じでした。
ただし、常識という部分に関しては、「山には必ず持ち主が居ます。つまり他人の土地で焚き火をする事は、極端に言えば他所の家の庭に入り込んで焚き火をする事と変わりありません」という説明も頂き、つまりはテン場で焚き火をする人が居るなんて想定外だったという事でした。
そんなやり取りの中で、自分からは実際に、焚き火行為を行っている人には不味いことをしている認識が無い例もあり、その対応の為に注意喚起の看板等の設置を提案させて頂きました。
小鹿野町役場としては、今後、焚き火行為の禁止(登山用バーナー、ストーブ類のみ許可)の看板を設置する事と焚き火跡を見る事で、ここは焚き火しても良いとの間違ったメッセージになる事を防ぐ意味で、焚き火跡の掃除を行いに入山する予定との事でした。
それから冬になり、冬山登山やアイスやらアルパインやらで暫く遠のいていましたが、嫁さんの捻挫のリハビリ(トホホ…)でようやく両神山に来る事が出来ました。
沢沿いの気持ちの良い登山道に新緑とわずかに残ったアカヤシオ。清滝小屋周辺の樹林の景色も癒されます。去年の秋に設置されたという焚き火禁止の看板もトイレ前の目立つ所にちゃんと有りました。トイレも奇麗に保たれていて、しかも無料。ペーパーも潤沢に補給されていて、小鹿野町おもてなし課の方々には本当に頭が下がる思いです。
その一方で、清滝小屋裏のテン場で4か所、小屋の水場から沢を渡った向こう側のスペースに3か所の焚き火跡が有りました。
去年の秋に、看板の設置とともに焚き火跡の清掃も行っている筈なので、今回見つかった焚き火跡は禁止看板設置後に行われた焚き火のものと思われます。
自分としては、山が好きで山に来て、知らなかったが故に焚き火をしてしまった。という事にしておきたかった。禁止されてますよ、と看板に書いてあれば流石に知っててやらないだろうと思っていました。でも認識が甘かった。
山頂往復後、小屋裏側のテン場の焚き火跡は出来る範囲で片付けましが、沢向こうのスペースまでは手が回りませんでした。
沢向こうのスペースでは、倒木を旨い具合にベンチにして有ったり、楽しいテント泊の痕跡がわかるだけに、なぜ禁止行為とされている焚き火をしても楽しい気分でいられるのか、ちょっと理解できない。残念な気分になりました。
その後、小鹿野町役場の担当の方とも連絡を取りましたが、今後は看板を増やす等の対応を検討するそうです。流石に禁止看板の目の前ではやらないだろうとお互いに話はしましたが、それでもやる人はいるのかも。
ってか、山の中のテン場で、看板とか増えたらせっかくの気持ちの良い景色が台無しじゃないでしょうか?ルールを守らない人の為に、気持ちの良い景観が壊れていったりするのは不本意ですが、谷川岳ベースプラザ夜間閉鎖や土合駅待合閉鎖の例を出すまでも無く、こういう事は、どこでも起こり得るのだと思います。
最近体力トレで通っている奥武蔵でも、ウノタワ、大持山の肩、武川岳で焚き火跡が有りました。ここ1年くらいの間に急激に目にするようになった気がするのですが、なにかブームでもあるのでしょうか?よくわかりません。
こういったネガな話題は、あまり関わりあうと自分の気分が悪くなるので今後は触れないようにしたいと思いますが、清滝小屋の件に関しては自分が当事者となってしまった為、取り上げさせていただきました。
両神山は初心者の頃から、色々なルートで勉強と挑戦を提供してもらった育ての親のようなお山なので思い入れがあります。自分が山で受けた様々な恩をお返しする意味でも、今後も機会が有れば清滝小屋周辺の掃除をやろうと思います。
自分自身、山では色々な失敗や恥を晒して生きてきました。だからそんな自分にあまり言う資格はないのかもしれません。不快に感じた方がいらっしゃいましたらお詫び申し上げます。
yamamossanさん、初めまして、こんにちは。
山での焚火というタイトルが気になり、拝見しました。
山の中や沢で焚火をするのは、暖を取るため、調理に使うため、動物避けなどの理由が考えられます。普通のキャンプと同じように、単に焚火が好きな方もいるでしょう。
ソロキャンプが流行り出した昨今、山や沢の人のいないところで焚火をして調理したり寛いだりする人が増えているように思います。
危険を伴うと思いながらも、私自身それほど危険とは感じていませんでした。
それが、先日の栃木の山火事!原因は山登りの人の東屋での残り火の可能性だったと思います。それがあんなにすごい火事になり、何日も周辺の住民は心配で眠れなかったでしょう。
ああしたニュースを見ると、山で火を使ってはいけないと思いました。本当に気をつけて、バーナーでお湯を沸かすのみ、くらいがせいぜいかと。ところがあの後も似たような火事がありました。山に入る人はあの山火事をなんとも思わなかったのでしょうか?
特に枯れ葉🍂の時期は間違いなく危険ですから、もし火を使っても、十分消えたことを確認すべきでしょう。
すみません、長くなりました。
私も山のランチでバーナーで調理したことは何度もあります。でも、今は使い方には気をつけようと思っています。
使い方や場所の制限など、しっかり決めて告示しないと、また山火事は起きるかもしれません。
みんなで気をつけたいですね。
grindelさんはじめまして。コメントありがとうございます。
最初に焚き火を目撃してから小鹿野町役場に連絡した後、余計な事をしたかなとも思いました。行政側からしてみれば、手間のかかる対応をする位なら清滝小屋の利用を全面禁止した方が手っ取り早く、下手をすればテン泊さえ禁止される可能性もあるかもと思ったからです。
幸い、小鹿野町役場の丁寧な対応のお陰で、こうして利用させていただける環境が継続されていますが、今後の状況次第ではどうなるか…。また、栃木の山火事をニュースで知った時には、やはり焚き火の件はスルーせず連絡して良かったとも思いました。
モヤモヤするのは仮にこの先、清滝小屋の利用がテントを含めて禁止とされたとしても、ルールを無視する人は平気で闇利用するだろうし、ルールを守る善良な登山者だけが利用できない状況になる可能性が有る事です。
登山の文化的に、沢登り中の焚き火や、冬季アルパインでの指定地外での幕営等、グレーゾーンというか、おそらくは「黙認してもらっている」行為は結構あって、モラルの無い行動が目に付く様になれば、この辺の部分に対しても厳しい目が向けられるかもしれません。
山火事による被害は深刻で回復にも時間が掛かります。加えて、結果的に自分達の楽しみにも制限がかかる可能性もあります。山を楽しむ全ての人がスルーせず、声を掛けあうことが大事なんだと思います。
もっさん、こんにちは。
つい先日、高尾山山頂でも焚き火跡があったそうです。
YouTubeとかで焚き火動画ありますし、
焚き火がブームなんでしょうね。
最近、山火事が多いですし、
どこかで注意喚起して欲しいです。
haseさんこんにちは。ご無沙汰しています。
高尾山頂でも焚き火ですか。やっぱりブームの影響なんですかね。小さい焚き火台とか売ってますし、まあそうなのかなぁ。
「自分は絶対火事にさせない」という意識の高さが有るなら、せめて痕跡を残さないでくれればと思います。痕跡が有ると「皆やってるんだ、じゃあ自分も」とかいう人も出てくるし、そういう人が増えると火を管理できる人ばかりでは無くなる懸念も出てきます。
それはそうと、天武将尾根以来ですよね。
コロナ落ち着いたら、また皆さんで藪岩ハイクでも行きましょう。
yamamossanさん、こんばんは。
山頂の石仏は、お地蔵さんではなくて帝釈天様と云われております。(まあ、それはどうでもいいのですが)
確かに過去には山名標柱の脇に鎮座されていたようですが、私が初めて見たときは、石祠(両神神社奥社)の脇に移動されていました。それもある時、山頂下に落ちてしまっていましたが、なんとかお戻しすることができました。帝釈天様の台石は今も山頂下に落ちたままですし、もう一つあった清和天皇像という石神も粉々に砕かれ、消滅してしまっています。コレらは流石に出かけた訳ではないのです。
焚き火の件もそうですが、悲しいことに山が大好きな我々には理解できない輩が少なからず居るのが現実なんですよね。
「両神山は初心者の頃から、色々なルートで勉強と挑戦を提供してもらった育ての親のようなお山」僭越ながら私も同じ思いです。私もこれからもたびたび歩く予定なので、清掃ゴミ拾いなどお手伝いします。
問題提起ありがとうございました。
montblanc55さん、こんにちは。
山頂の石仏は帝釈天様だったんですね、教えて頂きありがとうございます。
10年くらい前だったか、越生の山中で役行者像が破壊された話も記憶に在りますが「意図的に石仏達を動かしたり、破壊している輩が居る」という事ですよね。うーん、本当に理解できません。
ゴミの不法投棄や立小便を防ぐために、小さな鳥居を置く事で一定の効果が有るという話をどこかで見ましたが、石仏を壊す程の罰当たり行為を平気で出来るのなら、こういう試みもあまり効果ないのかも。ましてや焚き火禁止の看板程度では…。
まあ気を取り直して。清掃ゴミ拾いの件、ありがとうございます。山では安全に楽しく過ごす事を第一に、無理なくできる範囲で行きましょう。
アルパインはじめたんですね。ご時世的に直ぐとは行きませんが、落ち着いたら岩場行きましょう。
お疲れ様です
現在は山休業中で久しぶりに覗きましたらこのような話題が見えましたのでコメントしてみました
焚火問題は確かに問題です
ただ私的にはやはり焚火はNGな気がしてなりません
指定区域で行うのはちゃんと(と思いたい)防災管理された箇所なんで使用はアリだと思います
ちゃんと見てるからというのは信用できません・・・
もっさんのまじめな考えはとても大事ですがあまりことを荒げますと中には輩もいますんで気を付けてくださいね
ルールがない=何してもいい
じゃないのですけどね〜
私も気を付けたいと思います
oyamasuki_yさん、こんにちは。お久しぶりです。
やはりブームになり、人が多くなると色々な人が混じるって事なのかなと思います。
フリーやアイスのゲレンデでは、お互いに声を掛けあってラインを譲り合ったりするので、焚き火の件でも気軽に声を掛けましたが、中には危険人物も居るかも知れませんね。
なんか山でソコまで気にするのも残念ではありますが、これも時代の流れって事なのかも知れません。
焚き火も同じで法律で禁止されていないなら人の嗜好をあなたの価値観で裁くのはおかしいですよ。余計なトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、法律違反でないなら他人の価値観に口出さないようにしたほうがいいです。山は人目が少ないから、キレられたら危ないです。
今回の件ではtokita_12000さんのコメントも含めて、学びや気付きを得るきっかけとなり、良い経験となりました。
頂いたコメントは、今後の参考にしたいと思います。貴重なご意見をありがとう御座いました。
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