アポイ岳 〜弟弟子の懺悔〜
- GPS
- 09:19
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 811m
- 下り
- 804m
コースタイム
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 9:06
天候 | 曇り時々小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
5合目までは林間コース、5合目から7合目までは橄欖岩の岩場が多くなり、傾斜もやや急になります。7合目から8合目まではアップダウンの少ない馬の背、8合目から9合目までがこのコース一番の核心部で、一部岩をよじ登る部分も出てきます。9合目まで登ればもう少し! |
その他周辺情報 | 温泉ではありませんが、下山してすぐの立地にアポイ山荘があります。日帰り入浴500円。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
今日はSさんとアポイ岳に登る約束をしていました。
そこに、小林大輔君(仮名)から「23日、山に登りませんか?一條さんも連れて行きます!」との申し入れ。「Sさんに伝えておくよ。」
2転3転する天気予報が心配でしたが、「曇り予報だけど、どうやら風は静穏のようだから雨が降ってもそれほど寒くはないだろうね」と決行の判断を下します。
ところが、最初に参加予定だったSさんが一身上の都合で参加を辞退。
結局、今回も私と一條君、そして小林君(仮名)の3名での登山となります。
この3名での登山となったことで、私は一條君好みのDVDをセレクトして購入しておきました。そしてどうやらそのDVDは一條君にとってどストライクだったようです。(笑
行き帰りの車中で楽しんでもらえて良かった良かった。
様似町に向かう道中、雨が降ったり止んだりして一喜一憂しますが、峠を越えてからは路面も乾いていて安心します。「これでガスが晴れてくれたらなぁ」しかしこの望みは最後まで叶うことはありませんでした。
私はアポイ岳には何度となく登っていますが、一條君は2年くらい前かな?弟さんと2人で5合目まで登ったことがありました。小林君(仮名)は初めてのアポイ岳です。
「5合目から上は急傾斜の岩場が多くなるけど、なぁに、地元の小学生が遠足で登っている山だからね!」と2人を安心させます。
これが間違いでした。
10時、登山開始です。
「遅くても17時頃までには下山できるだろう。アポイ山荘でお風呂に入って、様似町内でガソリンを給油して余裕で帰宅だね!」
などと軽く考えますが、「登山前にスタンドに寄っておけばよかった」と後悔します。
アポイ岳登山道は、5合目山小屋まではよく整備された林間コースで、いつものように一條君を先頭に立たせ、私が最後尾で「大休止にならない」ように監視の役を担います。(笑
ところが、いつの間にか一條君と小林君(仮名)の順序が入れ替わり、小林君(仮名)が先頭を歩いていました。
そして事件は起こりました。
2合目標識を越えて小川に架かった橋を渡ろうとした際、先頭を歩く小林君(仮名)の身体がぐらりと揺れたかと思うと、ゆっくりと沈み、川に投げ出されたのです。見ると、小林君(仮名)が乗った丸太が真ん中からボッキリと折れているではありませんか!
あんぐり。
後に、登山道上の方で高山植物を守る会の方々とお会いしたので、「申し訳ありません!下の方の丸太の橋を1本折ってしまいました!」と告白します。
「あぁ、もう古くなっていたから仕方ないよ。いいよいいよ。」
肩の荷がちょっとだけ降ります。
丸木橋を折ってからと言うもの、小林君(仮名)の足取りが慎重になります。
そして5合目山小屋に到着。
「いやぁ、思ったよりキツかったね」大休止に入った一條君と小林君(仮名)がまるで登頂を果たしたかのような会話をします。「いやいや、アポイ岳はここからが本番だから!」
2人の重い腰をなんとか立たせて出発します。
以降、小林君(仮名)のペースが目に見えて落ちてきます。
どうやら本当に5合目で力を使い果たしてしまったのでしょうか?
一條君も「きつい、きつい」を連発しますが、足取り自体には余裕が感じられました。きっと「口だけキツイ」なのでしょう。(笑
時間の経過と共に、空模様は時折青空も覗くようになりますが、ガスはとうとう晴れませんでした。5合目以降、眼下に広がる海は雲と言うかガスにオーバーコーティングされ、ちょっと幻想的な感じさえしました。
8合目に差し掛かった時、小林君(仮名)が弱音を吐きます。
「小林君(仮名)だけココで待っていてもらおうか。それとも先に下っていてもらうべきか。」と考え、促してみると「大丈夫!頑張ります!」との力強い返事。
実は一條君も弱音を漏らしましたが、「一條君は大丈夫だよ」と一蹴。(笑
そして何とか3人揃って登頂!
頑張ったね!小林君(仮名)!一條君も!
時計は16時近くを指しています。
「さあ!グズグズしていられないね!下山だ下山だ。」
先頭の一條君はさっさと下りてしまいます。(笑
私は脚にお釣りのない小林君(仮名)の直後に付けました。
5合目山小屋まで戻ったのは17時半近くになりました。
「ガソリンが厚岸まで持たないから、私は先に下山して給油してくるよ。一條君は小林君(仮名)と一緒にゆっくり下山して!ただゆっくりと言っても出来れば暗くなる前に下山したいから、大休止はしないようにね!」
「わかりました」
私は急ぎ足で下山し、様似町内のスタンドを探します。
2軒が既に営業を終了していましたが、ホクレンのセルフスタンドが19時までの営業と言うことで間に合います。
「開いてて良かった!」
給油のついでにトイレも済ませ、さあ!一條君達を迎えに戻ります!
駐車場に戻り、下りてきた道を再び登ります。
ちょうど1合目と2合目の中間地点で彼らと合流。
「思ったより早かったね!」
「頑張りました!」
今回は彼らを褒めてあげよう。
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