仏谷―坊主岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,540m
- 下り
- 1,528m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ、一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
写真
感想
今回は仏谷から坊主岳。過去の2つの山ともめずらしくピストン山行だったので、それをつなげて、北へ5月の足跡とつなげる計画。
今日もしっかり笹ヤブだろうと思うと・・・・・やや気が重い。
予定より1時間くらい遅くなってしまった。連休で蛇石キャンプ場も賑わっているようだ。と、駐車場の並びに車を止めた兄さんが「山ですか?」と聞いてきた。黒沢山に二度目の挑戦だという。嬉しくなって、いくつか情報交換をする。
《蛇石―大滝沢出合》1時間8分(計画は1.5時間)
ママチャリに乗ったり押したり。今日は押したほうが多かった。半分くらいの地点で自転車を置く。途中自転車が置いてあったのは釣り人かなぁ。
《出合―仏谷》2時間42分(計画は余裕見て4時間)
林道から大滝沢を渡ると、そこが尾根の取り付き。なんと踏み跡があるっぽい。急登をはじめるとトラロープまである。今日はどれだけの苦難があるのかワクワク(半分は)していたので、これは拍子抜けだぞ。ヒノキとカラマツの人工林、以前に大滝山側から人工林があることは見ていたが、結構見回りもしているのかも知れない。急登りもジグザグをきっていたり。少し緩くなってきた1900m付近、前方にはびっしり笹が見えるので第1回めの休憩。カモシカが正面から下りてきて笹に消えていく。笹音が大勢に聞こえるので、見るとサルだ。見えたのは1匹だったが、もっといたのだろう。なお本日はスズをしっかり鳴らして歩いている。クマの多い山域と聞くのでね。
さてさいわい笹は尾根より左にしか無いようだ。古い倒木も伐られていたり、2〜3mのコメツガの幼樹の枝も丁寧にノコギリで落とされている。至れり尽くせりだぞ。急登の終わる2050m、ありゃ一面の笹だ〜と思うのと、ありゃしっかり刈り払い道がある〜と思うのと同時だった。こんな楽をさせてもらって・・・・複雑な思いで仏谷に到着した。(なお、目印類はほとんど無し。下りでは注意ポイントがあるので要注意です)
《仏谷―坊主岳》2時間41分(計画は2.5時間)
この区間の笹はどんな塩梅だろうか。3月の時は気持ち良い雪原(やや潜り苦戦したが)だったけど。
あ〜〜笹しか無い。いや下に倒木が結構ある〜。はじめの急斜面はとにかく下りればよいが、傾斜が緩くなると泳ぐは泳ぐ。歩いた先人もいるのだろうが、広い斜面・広い平地なので、全く跡は無く我が道を行くしか無い。しばらく行くと尾根らしくなってきた。こういう尾根上の笹ヤブは、一筋くらいの跡(ケモノなど)があるものだが、皆無ではないがとても薄い。赤布の目印はいくつか出てきた。下りだから良いけど、坊主岳への登りは苦労だろうなぁ。・・・・・・・・突然人の声・人の姿。
いらっしゃるもんです、猛者が。お聞きすれば坊主岳―仏谷―経ヶ岳―権兵衛峠まで1泊で、という東京からのお二人。今自分で下りてきたものの、荷物持って上り・・・えっ経ヶ岳・・・えっ権兵衛峠・・・・ご健闘をお祈りするしかありませんな。
ところでここは「唐沢下降点」の標識あり。唐沢とはどこのことかわからんが、横川川の最奥から登って坊主岳に至る道があるということだ。ちょうど陽射しもでてきて暑くなるなか坊主岳に到着。人と会うとすればここだろうと考えていたが、静かな頂上。先ほどの方々によれば、ほかに2組と会ったという。
仏谷・経ヶ岳・黒沢山以外は、中央アルプス・御嶽山・八ヶ岳など惜しくも頂部が隠れているが、奥深い山に来たという実感をもつ。
《坊主岳―1851m峰》66分(計画は1時間)
さっきの藪こぎで苦労したから、楽をして1961m峰から東尾根(今年5/5に経験)を降りようかという考えもよぎったが、予定どおり1851m峰から南東の尾根に向かうことにする。
ところが1961mまでは笹の刈り払いがあるが、その先は笹ヤブ。そんなことは5月に通っているのでわかっているはずだが、こんなに苦労だったかなぁ。5月は雪がある程度あったことと、雪の重みでまだ寝ている時期だったのだろう。おまけに雨が降ってきた。ここは無精をせずに上下のカッパを着る。すぐにずぶ濡れになる。
《1851m峰―林道「小樽沢」》64分(計画は2時間)
坊主岳や仏谷など結構作業道があるので、この尾根もそこそこ人が通っているのではないかと読んでいた。しかし、それは甘かった。笹に覆われた尾根。問題は雨降りで地図を頻繁に見ることができないことだ。さいわい一直線で分かれる尾根も無いので、「120度〜140度を見当に」コンパスで下りていった。笹が一部は少なかったり、天気が回復したり。
だいぶ下の方でようやく目印が出だし、最後は林道に出会って、「小樽沢」(林道のT字路地点」に着いて、周回を終えた。
「小樽沢」からは30分歩いて自転車地点。20分で車に戻った。黒沢山行きの彼の車がまだあるので ?と思ったが、私が片付けをしているうちに自転車で戻ってきた。予定どおり黒沢山を踏んだあと、釣り竿を出していたという。またの出会いを楽しみにして別れた。彼といい、東京の2人組といい、好事家はいるもんだと感じた山行だった。
コメント
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真夏でもヤブ突っ込むyama-takeさんの姿勢には敬服します。
ずっと前から中央縦走して奥念丈から烏帽子・を通って降りる計画があるのですが、未だ躊躇してます。
深南部でもそうだけど、マイナーなとこで遠くから来た人に会うと頭下がりますね・・・
今回の反対側、仏谷→経ヶ岳を残しているし・・・・・
なかなか泊まりの日程がとれません。8月には1泊でletsさんの足跡を追って、〇〇と〇〇に行きたいと思っています
「この尾根は行けそう」と思ったルートには、大体テープとかありますよね〜
すっごい昔のテープもあって、ホント、好きな人って昔も今も変わらずにいるんだ って感心します
このあっつい最中に藪を漕いでるyama-takeさんには心底、敬服しますが、同じような方々が何人も!?
いつも人に会わないのに・・・まるで示し合わせて集まったみたいですね
捨てられてるようで可哀想な自転車
東京から来た方々からすれば信州の藪山など涼しいんですかね!?
よく「獣臭」って言いますが、猿の群れが居ると凄い臭いませんか?
熊もあんな感じの臭いなのかなぁ?
前に会った時は笹のせいか鼻水ジュルジュルで臭いなど何も感じなかった。
毎回「人に会わない度100」をめざしているというか、当然会わないものと考えているのですが、迂闊でした。
3連休を考えると、もう少しヒネリが必要だったようです
ところで百名山に登るには、何を着ていけば良いのでしょうか。畑に行くのと同じTシャツじゃだめですか?
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