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Yamareco

記録ID: 3244128
全員に公開
ハイキング
近畿

加地川から三室山周回

2021年06月05日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:37
距離
5.9km
登り
622m
下り
626m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:31
休憩
0:06
合計
4:37
9:09
190
スタート地点
12:19
12:25
81
13:46
ゴール地点
天候 曇のち晴
過去天気図(気象庁) 2021年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
加地川の林道脇
コース状況/
危険箇所等
道なし、マーキングなし、一部に藪。
その他周辺情報 鹿伏の『みやなか』食堂。
加地川を渡ったところは、かつて車が渡れた場所。
2021年06月05日 09:09撮影 by  iPhone XR, Apple
6/5 9:09
加地川を渡ったところは、かつて車が渡れた場所。
ブル道に入った。右手の尾根に取り付く。
2021年06月05日 09:15撮影 by  iPhone XR, Apple
6/5 9:15
ブル道に入った。右手の尾根に取り付く。
やっと眺望が。三室だ。
2021年06月05日 10:01撮影 by  iPhone XR, Apple
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やっと眺望が。三室だ。
高天原を行く。
2021年06月05日 10:19撮影 by  iPhone XR, Apple
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高天原を行く。
氷ノ山の眺望。
2021年06月05日 10:19撮影 by  iPhone XR, Apple
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氷ノ山の眺望。
高天原は続く。三室が大きい。
2021年06月05日 10:19撮影 by  iPhone XR, Apple
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6/5 10:19
高天原は続く。三室が大きい。
咲き誇るサラサドウダン。
2021年06月05日 10:31撮影 by  iPhone XR, Apple
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咲き誇るサラサドウダン。
花をアップで。
2021年06月05日 10:31撮影 by  iPhone XR, Apple
6/5 10:31
花をアップで。
この空間!
2021年06月05日 10:34撮影 by  iPhone XR, Apple
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この空間!
正面に見える右下がりの尾根を下降路に取る予定。
2021年06月05日 10:38撮影 by  iPhone XR, Apple
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正面に見える右下がりの尾根を下降路に取る予定。
宇宙船着陸も可能か。
2021年06月05日 11:13撮影 by  iPhone XR, Apple
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宇宙船着陸も可能か。
いよいよ三室へ。
2021年06月05日 11:34撮影 by  iPhone XR, Apple
6/5 11:34
いよいよ三室へ。
踏み跡もどきが県境についているが、すぐに消える。
2021年06月05日 11:35撮影 by  iPhone XR, Apple
6/5 11:35
踏み跡もどきが県境についているが、すぐに消える。
右端には高天原の東端をなす赤西山。はるか向こうに氷ノ山。
2021年06月05日 11:42撮影 by  iPhone XR, Apple
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6/5 11:42
右端には高天原の東端をなす赤西山。はるか向こうに氷ノ山。
赤西山は宍粟50名山を外れたが、おかげで静謐な雰囲気が保たれている。
2021年06月05日 11:44撮影 by  iPhone XR, Apple
6/5 11:44
赤西山は宍粟50名山を外れたが、おかげで静謐な雰囲気が保たれている。
高天原を俯瞰する。
2021年06月05日 12:06撮影 by  iPhone XR, Apple
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高天原を俯瞰する。
ここで三室の北東の支尾根に合流。
2021年06月05日 12:15撮影 by  iPhone XR, Apple
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ここで三室の北東の支尾根に合流。
北東の支尾根と合した地点で東側の眺望。
2021年06月05日 12:15撮影 by  iPhone XR, Apple
6/5 12:15
北東の支尾根と合した地点で東側の眺望。
三室山頂から氷ノ山を見る。
2021年06月05日 12:20撮影 by  iPhone XR, Apple
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6/5 12:20
三室山頂から氷ノ山を見る。
目前の緑の尾根が高天原。その左端が1174mピーク。その向こうのもっこりした山は「くらます」。左後ろに「東山」(とうせん)。
2021年06月05日 12:21撮影 by  iPhone XR, Apple
6/5 12:21
目前の緑の尾根が高天原。その左端が1174mピーク。その向こうのもっこりした山は「くらます」。左後ろに「東山」(とうせん)。
少し左にファインダーを動かして、東山の全貌を捉える。
2021年06月05日 12:21撮影 by  iPhone XR, Apple
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6/5 12:21
少し左にファインダーを動かして、東山の全貌を捉える。
大通峠への牧野尾根。
2021年06月05日 12:33撮影 by  iPhone XR, Apple
6/5 12:33
大通峠への牧野尾根。
進路延長線上に天児屋山とその右背後に沖の山、一番右に東山。
2021年06月05日 12:33撮影 by  iPhone XR, Apple
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6/5 12:33
進路延長線上に天児屋山とその右背後に沖の山、一番右に東山。
真横から見る高天原。
2021年06月05日 12:44撮影 by  iPhone XR, Apple
6/5 12:44
真横から見る高天原。
後山(一番高いピーク)。
2021年06月05日 12:44撮影 by  iPhone XR, Apple
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後山(一番高いピーク)。
「オブジェ」の向こうに三室山。
2021年06月05日 12:51撮影 by  iPhone XR, Apple
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6/5 12:51
「オブジェ」の向こうに三室山。
ここが支尾根派生点!
2021年06月05日 12:58撮影 by  iPhone XR, Apple
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ここが支尾根派生点!
尾根型ができてくる。
2021年06月05日 13:03撮影 by  iPhone XR, Apple
6/5 13:03
尾根型ができてくる。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 昼ご飯 非常食 飲料 レジャーシート 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ GPS 筆記用具 ガイド地図(ブック) ファーストエイドキット 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ

感想

この週末は、サラサドウダンを求めて音水湖の西岸の山品山を訪ねるつもりで準備していた。前日、日ごろからお手本にしているハセッチさんのブログを見たところ、県境尾根のサラサドウダンが数日前に満開を迎えたとある。しかも、数年間閉鎖されたままだった加地川沿いの林道が開通しているというではないか。それを知ってどうしても行きたくなり、ハセッチさんのルートをそのままパクッて加地川から三室山を周回し、サラサドウダンの花見と洒落こむことに急遽決定。
梅雨のさなかとしてはまずまずの天気。今日は北部のほうが南部よりは陽がある筈、そう信じて国道29号線を北へ車を走らす。新戸倉トンネルを抜けて鳥取県側に入ると平経盛ゆかりの落折集落がある。さらに下って大野集落でV字にハンドルを切り、加地川沿いの細い舗装道路を登ってゆく。おなじみの発電施設を過ぎれば、道路閉鎖でこれまで行けずにいた未知空間となる。青々と茂る林の下生えの植物たちや、水量豊かに流下する美しい沢の輝きに、因幡の国の自然を噛みしめる。
取り付き点に達して、いの一番にチェックしたのは、加地川の水量だ。ここでまずは対岸に渡らねばならないからだ。昨日までの雨で増水しているため、秘密兵器のビーチサンダルを装着して万全を期す(笑い)。転倒することなく無事にわたり終えるが、水の冷たいことと言ったら!
改めて足ごしらえの後、まずは林道歩きだ。すぐに支流を靴のまま渡り、右手に分岐するブル道に入ってその右手の尾根の傾斜の緩いところを狙って取り付く。杉の植林帯をあえぎながらただ上を目指す。1100mを超えたあたりで、初めての眺望が開ける。眼前に座すのはこれから向かう兵庫県第二の高峰、三室山だ。この先、植林からは解放され、若いハシバミが主力の灌木帯となる。あちこちに開けた場所があって、宍粟杉がところどころに峻立する、この山域に特徴的な風景が広がると、1174mピークは近い。広々としたこのピークに立てば、解放感に思わず深呼吸をしたくなる。ここに立つのは2回目である。前回は加地川の林道の北尾根末端からまっすぐに登った。途中で雨になり、それでもこらえてピークまで登りついたら、立ち込めていた濃霧がすーっと引いて、広々と伸びやかな天上の牧場が眼前に広がり、その幻想的な風景に魅了された。それにしても、ピーク北面は急傾斜の起伏のない斜面となっており、その先に尾根があるとは知らなければ到底信じられないところだ。
ここから県境尾根との合流点まで、漠と広い牧野のような空間が続く。私はひそかにこの地を因幡の高天原(たかまがはら)と呼んでいる。ここは登山道がなく、一番近い三室山からは藪を越えなければならないため、静寂を保っていつ来てもやすらぎの場である。もっとも、足元には驚くほどの太さの涸れた篠竹の茎が散乱しており、数年前まではその密藪で人を寄せ付けない場所であったと容易に推察がつく。シカの食害がこの風景を生んだというのは皮肉なことだ。間近に迫る三室山をアクセントにいただいた天上の牧野、その眺めを楽しみつつ高天原を行けば、あでやかな紅のフリルを飾り付けたホーネット形の花が木々に鈴なりについている。お目当てのサラサドウダンである。まさに今、満開。見事というほかない。
サラサドウダンを堪能したら、いよいよ県境尾根に合流だ。ここから右に進路を取り、三室山を目指す。三室山への登りが始まる鞍部には、踏み跡状の筋が見えるが、登るにつれ散逸し、やがて消えてしまう。とりあえず尾根を外さぬようにしつつ、藪の薄いところを拾って登ってゆく。最後はどうしても多少の藪漕ぎとなる。振り返れば、先ほどまで鼻歌交じりに散歩した高天原、そのはるか向こうには伸びやかに裾を引いた氷ノ山が臨まれる。三室山北東の支尾根と合すれば、低い篠藪に細い踏み跡状の筋を拾うことができる。昨年、ここを登った時には、踏み跡が消えるあたりで思いっきり左(東)よりにコースをとったのだが、そのほうが上部での藪はかわしやすかった。そのほうが賢い選択であろう。
三室山には先客4名があり、我々は荷を下ろすこともせずに、大通峠への下降路へと進むのだった。この道もまた、「意外」にもはっきりした切り開きができていた。前回通った時は積雪期だったからか、全く「道」らしきものを認識できなかったのだが・・・。この尾根もまた、広々空間に包まれた気持ちの良いところである。右には高天原、左には岡山県最高峰の後山、正面には天児屋山から沖の山の稜線が一望でき、振り返れば今登ってきた三室山が大きい。標高のわりに高度感を満喫できる。一部のフリークには有名な「オブジェ」を過ぎたら、鞍部に出る手前で右に支尾根に入るが、ここは単なる牧野の一角で注意しないと通り過ぎてしまうだろう。少し進めば尾根型がはっきりと見えてくる。その後は植林帯を淡々と下るのみである。やがて左右から沢の瀬音が聞こえてくると林道は近い。水量が朝よりは減った加地川を、件のビーサンで渡り、心の洗濯を済ませた軽やかな気持ちのままに帰途についたのであった。

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