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Yamareco

記録ID: 324472
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無雪期ピークハント/縦走
白山

白山・別山 「別当出合→砂防新道→御前峰→南竜山荘(泊)→別山→市ノ瀬」

2013年07月21日(日) ~ 2013年07月22日(月)
 - 拍手
GPS
32:57
距離
23.0km
登り
1,968m
下り
2,374m

コースタイム

■ 7/21
(5:10 市ノ瀬 バス乗車)
5:30 別当出合 -
7:15 甚ノ助避難小屋 -
8:20 黒ボコ岩 -
9:00 室堂 9:10 -
10:00 白山・御前峰 10:10 - (お池巡り)
11:55 室堂 12:30 - (展望歩道経由)
14:00 南竜山荘(泊)

■ 7/22
5:05 南竜山荘 -
6:30 天池 -
8:00 御舎利山・別山分岐 (※ 別山山頂には行かず) 8:15 -
9:35 チブリ尾根避難小屋 10:20 -
14:00 市ノ瀬 (End)
天候 7/21;曇り(わずかに晴れ間あり)
7/22;曇り 一時 雨
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
駐車場;市ノ瀬の大駐車場(無料)
バス;市ノ瀬〜別当出合は週末にマイカー規制あり。シャトルバス運行(¥400)
コース状況/
危険箇所等
■ 砂防新道 (別当出合〜室堂)
よく整備されていて問題なし。

■ 室堂〜御前峰〜お池巡り
よく整備されている。お池巡りでは数箇所に雪が残っていたが、問題なく通過。

■ 展望歩道 (室堂〜南竜)
道はよく整備されている。
(7/21)雪渓が2箇所。
ひとつ目;草地に逃げられる。
ふたつ目;トラバースで少し嫌らしい感じ。距離は短い。

■ 南竜〜別山
数箇所、ガレ気味で片側が切れ落ちている場所があるので注意。
(7/22)雪渓が2箇所。
ひとつ目;南竜から最初に沢へ降りる場所。急で凍っているので注意が必要。中段から下段はステップが切ってあった。各自の状況でアイテムの選択を。同タイミングに通過した団体さんはストック。私はストックを持っていないので軽アイゼン装着。あとから来ていたふたり組は雪渓脇の草地に逃げていたが、苦労しているように見えた。
ふたつ目;油坂の急斜面。急なので注意が必要。登りなので草地に逃げたが、凍っているので、雪の上を歩くならアイゼンが確実。
別当出合から吊り橋を渡って出発。砂防新道を登ります。
別当出合から吊り橋を渡って出発。砂防新道を登ります。
中飯場から不動滝。
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中飯場から不動滝。
樹林帯を登り続け、甚之助避難小屋あたりで展望が開けてきます。曇り空だけど、別山の眺めが良いです。
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樹林帯を登り続け、甚之助避難小屋あたりで展望が開けてきます。曇り空だけど、別山の眺めが良いです。
避難小屋からは花がたくさん。
ミヤマキンポウゲ
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避難小屋からは花がたくさん。
ミヤマキンポウゲ
キヌガサソウ
マルバダケブキ?
マルバダケブキ?
カラマツソウ
ハクサンボウフウ
ハクサンボウフウ
ヨツバシオガマ
(ハクサンチドリかと思ったら違ったみたい)
ヨツバシオガマ
(ハクサンチドリかと思ったら違ったみたい)
ハクサンフウロ
十二曲り急な登りは、別山を眺めながらのお花畑の道。
十二曲り急な登りは、別山を眺めながらのお花畑の道。
斜面にはニッコウキスゲの群落が。
斜面にはニッコウキスゲの群落が。
黒ボコ岩が見えてきました。
黒ボコ岩が見えてきました。
別山から長く伸びるチブリ尾根。後方には荒島岳も見えています。
別山から長く伸びるチブリ尾根。後方には荒島岳も見えています。
観光新道方面のニッコウキスゲ。
観光新道方面のニッコウキスゲ。
黒ボコ岩を過ぎると広い弥陀ヶ原。白山の主峰・御前峰を見上げます。
黒ボコ岩を過ぎると広い弥陀ヶ原。白山の主峰・御前峰を見上げます。
チングルマ
ミヤマキンバイ
ゴゼンタチバナ
室堂に到着。神社でお参りしてから御前峰に向かいます。
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室堂に到着。神社でお参りしてから御前峰に向かいます。
クロユリ
イワツメグサ
オニユリ(クルマユリ?)
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オニユリ(クルマユリ?)
イワギキョウ
ミヤマキンバイ
頂上までもう少し。
頂上までもう少し。
御前峰に到着。残念ながら青空とはならず。それでも展望はまずます。
御前峰に到着。残念ながら青空とはならず。それでも展望はまずます。
別山方面。手前から明日歩く予定の稜線が続いています。
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別山方面。手前から明日歩く予定の稜線が続いています。
剣ヶ峰(右)と大汝峰(左)の火山地形。
剣ヶ峰(右)と大汝峰(左)の火山地形。
北アルプス方面を広角で。雲が多め…
北アルプス方面を広角で。雲が多め…
御嶽山には雲が湧いています。
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御嶽山には雲が湧いています。
穂高連峰。大キレットもちゃんと見えています。槍ヶ岳は雲の中。
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穂高連峰。大キレットもちゃんと見えています。槍ヶ岳は雲の中。
立山方面。中央に剱岳。
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立山方面。中央に剱岳。
山頂からの眺望を楽しんだ後はお池巡りへ。
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山頂からの眺望を楽しんだ後はお池巡りへ。
ガレ気味の斜面を下っていく途中から剣ヶ峰。下には紺屋ヶ池。
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ガレ気味の斜面を下っていく途中から剣ヶ峰。下には紺屋ヶ池。
油ヶ池。空には少しだけ青空も。
油ヶ池。空には少しだけ青空も。
翠ヶ池。池の淵から水がこぼれ落ちてしまいそう。なんだか神秘的な場所。
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翠ヶ池。池の淵から水がこぼれ落ちてしまいそう。なんだか神秘的な場所。
そばにはチングルマのお花畑。
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そばにはチングルマのお花畑。
チングルマとコイワカガミの競演。
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チングルマとコイワカガミの競演。
今回は登らなかった大汝峰。
今回は登らなかった大汝峰。
百姓池の周りもお花畑。
百姓池の周りもお花畑。
山頂の賑わいからは考えられない、とても静かな場所でした。
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山頂の賑わいからは考えられない、とても静かな場所でした。
楽しみにしていたハクサンコザクラに出会えました。
楽しみにしていたハクサンコザクラに出会えました。
淡い紫色の花びら。好きな花の仲間入り決定。
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淡い紫色の花びら。好きな花の仲間入り決定。
ミヤマキンバイの群落。
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ミヤマキンバイの群落。
お花畑の中、室堂に戻ります。
お花畑の中、室堂に戻ります。
コバイケイソウ
室堂からは展望歩道で南竜ヶ馬場に向かいます。室堂周辺はお花畑。
室堂からは展望歩道で南竜ヶ馬場に向かいます。室堂周辺はお花畑。
ハクサンコザクラとコバイケイソウの葉っぱの競演。
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ハクサンコザクラとコバイケイソウの葉っぱの競演。
ガスってアルプスの見えない展望歩道を行く。コバイケイソウの群落と眼下に白水湖。
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ガスってアルプスの見えない展望歩道を行く。コバイケイソウの群落と眼下に白水湖。
疲れてきたこともあり、かなり長く感じた展望歩道。やっと本日の宿泊地、南竜に到着。
疲れてきたこともあり、かなり長く感じた展望歩道。やっと本日の宿泊地、南竜に到着。
翌朝の南竜の風景。起きた時はガスってましたが、陽が昇ってきたら、青空が見えてきました。
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翌朝の南竜の風景。起きた時はガスってましたが、陽が昇ってきたら、青空が見えてきました。
東の空には朝焼け雲。
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東の空には朝焼け雲。
ガスが絡んでいい雰囲気の南竜湿原。
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ガスが絡んでいい雰囲気の南竜湿原。
赤谷への下りにあった雪渓を見上げる。下が空洞になっていて、嫌な感じ。
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赤谷への下りにあった雪渓を見上げる。下が空洞になっていて、嫌な感じ。
出発時の青空はつかの間で、ガスガスの油坂を喘いで登り切ると…
ニッコウキスゲの登場です。
出発時の青空はつかの間で、ガスガスの油坂を喘いで登り切ると…
ニッコウキスゲの登場です。
ちょっと水に濡れて、黄色がいっそう鮮やかに見えますね。
ちょっと水に濡れて、黄色がいっそう鮮やかに見えますね。
絶壁の斜面に咲くキスゲ。
絶壁の斜面に咲くキスゲ。
天池ではハクサンイチゲが咲いていました。
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天池ではハクサンイチゲが咲いていました。
ミヤマキンポウゲとハクサンイチゲの競演。
ミヤマキンポウゲとハクサンイチゲの競演。
この花の名前は?
(有識者の方、ご教授ください)
この花の名前は?
(有識者の方、ご教授ください)
うっすらと青空も見えていますが、御前峰はガスの中…
うっすらと青空も見えていますが、御前峰はガスの中…
ハクサンイチゲの咲く登山道。
ハクサンイチゲの咲く登山道。
小さな池の畔を行く。
小さな池の畔を行く。
斜面にはコバイケイソウの大群落。
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斜面にはコバイケイソウの大群落。
ハクサンコザクラ
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ハクサンコザクラ
コバイケイソウの道。
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コバイケイソウの道。
再びニッコウキスゲのお花畑に。
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再びニッコウキスゲのお花畑に。
黄色く染まった斜面。
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黄色く染まった斜面。
一日でしぼんでしまうというニッコウキスゲ。今日、出会えた君に感謝。
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一日でしぼんでしまうというニッコウキスゲ。今日、出会えた君に感謝。
この場を離れがたい気持ち。
この場を離れがたい気持ち。
チブリ尾根との分岐近くで、今回、最後のチングルマ。
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チブリ尾根との分岐近くで、今回、最後のチングルマ。
ガスガスなので別山の山頂はパスして、チブリ尾根を下ります。
ガスガスなので別山の山頂はパスして、チブリ尾根を下ります。
チブリ尾根にも少しだけ花がありました。
ミヤマイワニガナ
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チブリ尾根にも少しだけ花がありました。
ミヤマイワニガナ
ニッコウキスゲの中を行く登山道。
ニッコウキスゲの中を行く登山道。
ササユリ
タチギボウシ?
チブリ尾根避難小屋から先は雨が来ました…。
タチギボウシ?
チブリ尾根避難小屋から先は雨が来ました…。
雨霧に煙るブナ。立派なブナの木がたくさんありました。
雨霧に煙るブナ。立派なブナの木がたくさんありました。
雨が上がって、こちらはカツラの古木。
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雨が上がって、こちらはカツラの古木。
長いチブリ尾根でヘトヘトになって市ノ瀬に下山です。駐車場は月曜の午後だと、さすがにガラガラになってました。
長いチブリ尾根でヘトヘトになって市ノ瀬に下山です。駐車場は月曜の午後だと、さすがにガラガラになってました。

感想

■ 白山でお池めぐりと花めぐり

・7/21 別当出合〜白山・御前峰〜南竜

花の季節到来の白山へ。週末はマイカー規制が行なわれるので、市ノ瀬からシャトルバスに乗り換え。5時の始発便に乗れましたが満員で、やはり白山は人気の山ですね。ちなみに、バスは乗客が一杯になったら発車という感じ。

20分ぐらいで別当出合に到着し、砂防新道で室堂を目指します。初めは樹林帯で黙々と登り、展望やお花が楽しめるようになるのは甚之助避難小屋あたりから。曇り空だったけど、別山がいい眺め。登山道の脇には、ミヤマキンポウゲやハクサンフウロなど、色鮮やかな花たち。花いっぱいの十二曲りを登り切って黒ボコ岩を過ぎると、景色は一変して、広い草原の弥陀ヶ原に。チングルマも登場し、五葉坂をもうひと登りで室堂に到着。

神社でお参りしてから御前峰に向かいます。山頂への道も花がたくさん。天気は9時ぐらいから晴れてくる予報だったけど、あいかわらずの曇り空。それでも山頂からはまずまずの眺望でした。穂高連峰や剱岳を遠く望むことができました。ここからはお池巡りのはじまり。特に印象的だったのが翠ヶ池。淵から溢れてしまいそうな水を静かに湛える神秘的な場所でした。そして室堂まで戻る道は、まさに花園。楽しみにしていたハクサンコザクラやミヤマキンバイ、チングルマの群落がたくさん。写真を撮りすぎて、随分と時間が掛かってしまいましたが、こちらまで来る人は少ないようで、静かな山歩きが楽しめました。

室堂で昼食休憩のあと、本日の宿泊地である南竜に向かいます。ルートは展望歩道。ガスって来てしまい、アルプスの展望が得られず、結果的にはちょっと失敗だったかも。花はまあまあ多いけど、樹林帯の中の道が長く、天気が良くない時にはあまりおススメできません。エコーラインが良かったかな? けっこう疲れて、南竜山荘に到着です。

・7/22 南竜〜別山(未踏)〜市ノ瀬

この日は別山への縦走路を歩きます。余裕があれば別山を越えて、ニッコウキスゲの群落地である別山平まで下りたいと考えていましたが…

天気は昼過ぎから雨の予報があったけど、午前中は持ちそう。朝5時の南竜は青空も見えていたけど、油坂の登りに差し掛かるとガスの中に。途中、雪渓も残っていて、慎重に別山を目指します。ガスで眺望は得られないけど、油坂を登り切ると花畑が次々と現れます。まずはニッコウキスゲ。ちょっと水に濡れて、黄色がいっそう鮮やかでした。あとはハクサンイチゲ、コバイケイソウの大群落も。しかし、ガスは晴れず、別山の頂上は踏まず、チブリ尾根を下ることに。

長い長いチブリ尾根。徐々に膝が痛み出し、晴れていて別山平に行っていたら、市ノ瀬まで戻るのが大変なことになっていたかも…。超鈍足で、コースタイム+1時間以上掛かってしまいました。途中からは予報よりも早く雨が降り出し、しかも土砂降りに。心が折れそうになりましたが、ブナやカツラの森は素晴らしく、励まされる思いでした。

最後はきつかったけど、2日間でたくさんの花に出会えて、心に残る山行になりました。別山はチャンスがあったら、天気のいい時にリトライしたいですね。

※ ブログもぜひ↓
http://blog.livedoor.jp/o_chiku/archives/33766022.html

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