八ヶ岳 赤岳最短日帰りPART供僻濃戸・赤岳 北沢往復)
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 07:10
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,254m
- 下り
- 1,245m
コースタイム
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 7:30
●往路美濃戸登山口→赤岳山頂 北沢・地蔵尾根経由 3時間45分
約1700m→約2900m 標高差1200m
●復路赤岳山頂→美濃戸登山口 文三郎道・北沢経由 2時間30分
約2900m→約1700m 標高差1200m
<参考 アプローチ>
都内→登山口
05:00 調布IC
06:20 諏訪南IC
06:35 美濃戸口(八ヶ岳山荘前)登山ポスト
06:50 美濃戸(やまのこ村)駐車と登山準備
登山口→都内
14:30 美濃戸口
14:50 諏訪南IC(高速入場時大月−小仏トンネル間渋滞10km)
18:15 調布IC
※今年は富士山渋滞が午後頻発傾向にあり、大月から先、時間
がかかります。16:00の渋滞で22kmでした。
天候 | 午前:晴れ、午後:曇り・ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※日曜日で期待していませんでしたが、運よく美濃戸口が閉鎖され ておらず、美濃戸に駐車ができました。往復で徒歩2時間違うので、 美濃戸まで入れるかどうかは、日帰り登山には重要な要素です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1.道の状況 雨上がりの、北沢・南沢は滑りやすいので、基本に忠実な歩き方で 進めばよいと思います。 地蔵尾根、赤岳主稜線、文三郎道からのくさり場も3点支持を守っ て進めば問題ありません。特に地蔵尾根の鎖場はガレがネット整備 され格段に登り易くなりました。 文三郎道、中山乗越のマムート階段も雪解け時より整備されています。 2.登山ポスト 美濃戸口八ヶ岳山荘前にポスト、美濃戸の赤岳山荘前にポストです。 ※ 往復南沢利用の場合の記録については下記を参照ください http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-221305.html |
その他周辺情報 | 登山後の温泉 小淵沢ICまで車で1分のところにある道の駅施設内にある延命の湯 がきれいでお勧めです。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(1)
保険証(1)
エマージェンシーシート(1)
飲料(1000ml)(1)
ティッシュ(1)
自薬(1)
サングラス(1)
タオル(1)
携帯電話(1)
雨具(1)
防寒着(1)
ストック(1)
非常食(1)
時計(1)
昼食(予備含む)(1)
|
---|---|
共同装備 |
カセットGASコンロ
(1)
ファーストエイドキット(1)
医薬品(1)
カメラ(1)
高度計(1)
コンパス(1)
地図(25000分の1)(1)
地図(50000分の1) (1)
ライター(1)
登山計画書
|
感想
<日帰り赤岳 愛好家>
誰でもとは言えませんが、ある程度、山に登ってきた方で赤岳に登りたい
と思う方は多いですよね。必ず、泊まりにすべきかというなら、日帰りで、
赤岳を楽しんでいる方も案外多いです。天気が味方してくれれば、多くの
方が下記の留意と選択で八ヶ岳の主峰「赤岳」を日帰りで楽しめると思い
ます。あくまで個人的な感想なのですが、私は、下記のコース選択や方法
日帰りの「赤岳」登山を満喫しています。また、私はスピードもどちらか
と言えば遅い方です。
八ヶ岳登山では時々、小学低学年の子供を連れた親子から70歳を越えた
ツアーの方々と山頂で出会います。幅の広い登山者も赤岳の魅力ですね。
<グリーンシーズンの日帰り赤岳のポイント>
1.スタートの目安:
美濃戸やまのこ村7:00出発、南沢・北沢分岐登山口7:05
(やまのこ村は遅くとも7:30迄には出発してください。美濃戸口から
歩く場合でも、通過タイムはこのくらいの時間でみてください)
2.天気:AMの天気が晴れまたは曇り、快晴
(赤岳頂上の天気は、北杜市、茅野市の予報とも天気が異なります。
お昼前にはガスが出て、午後崩れることが多いので、茅野市の予報を
見ながら、低気圧の位置に注意して、最終は、行者小屋で判断)
3.美濃戸から行者小屋へ、行者小屋は9:30迄発、遅くとも10:00
(1)登山路(日帰りルート)の選択
八ヶ岳主峰赤岳は2899.2mです。日本に3000m超は21座です。
赤岳は33番目。高さから言えば、北アの白馬鑓ケ岳、西穂高岳と
ほぼ同じです。日帰りで昼前に登頂を可能にするには、登山道の
選択が重要です。赤岳の尾根は6本+1。
時間と難易度から、御小屋尾根、キレット、真教寺、県界の4本
は中上級者向き。これらを選択肢から外すと、地蔵尾根、文三郎
道、そして横岳の三叉峰に続く杣添尾根の3本が候補になります。
もし横岳だけなら、杣添尾根ルートが、登山口から3時間半で三叉
峰なので候補です。三叉峰から赤岳山頂まで1時間半とすると計
5時間で、最短登山道というには時間的に苦しいですね。
少しでも安定した登山道を利用して時間を短縮するなら美濃戸
からの南北の2つの沢沿いの道と、行者小屋からの2つの尾根道を
組み合わせて登る4つのコースがおすすめです。
文三郎と地蔵尾根ですが、いくつかのパターンを試した経験から
は、往路地蔵、復路文三郎が、最も負担が軽い=楽な登山道のよ
うに思えます。地蔵の上りの鎖場に比べると文三郎の上りの方が、
高度に対する心理的負担が軽いかもしれません。反面、文三郎の
難点は、誰もがいうことですが段差がありすぎるという点。登り
も下りも階段差が大きくて案外しんどい。また、登りでも、単純
に高度度を稼ぐマムート階段等に負担を感じる時があり、単調な
登りよりは、まだ下りに向いた道と感じます。逆に地蔵尾根から
下山する場合、時間的には、速く下山できそうですが、赤岳北稜
線下りに恐怖心を感じる人も多いので、下りより、登りで利用し
たほうがよいのかもしれないと個人的には思います。迷うなら、
往復とも文三郎道経由をおすすめします。雪山でも、往復文三郎
道の方が、地蔵尾根経由より難易度が下がります。
(2)比較的楽で楽しい登山道なら、「柳川北沢」
問題は、楽しく比較的楽に登るにはどうしたらを考えていたの
ですが、美濃戸から赤岳へは、一般的に時間的・距離的にも最短
といわれる南沢ルート往復を選択する方がほとんどです。しかし、
私は、南沢はある程度の健脚で登りなれた人が取るコースで、
楽に速く登ろうと志す人が取るコースとしては、不向きかもしれ
ないと感じます。あえて往復のコース選択肢から南沢を外す。
これが一見距離が増え、遠回りのように思えますが、八ヶ岳好き
の私の「急がば回れ」案です。南沢のコケが美しく、登山道とし
ては好きなのですが、時間が限られているときは外す、これが、
鉄則です。
距離最短は南沢ですが、あえて北沢でスピードUPの3つの理由
その1:南沢は北沢より暗く巨石が多くて歩きにくい区間が多い
北沢は南沢より開けていて、登山道の奥まで光が差し込みます。
逆に、午後、うっそうとした南沢の登山道は、道迷いをおこし
そうな不安感が残ります。沢を渡る数は圧倒的に北沢の方が多い
のですが、全てに橋が架かっていて、巨石も南沢より圧倒的に
少なくて足に楽です。
また橋が11も出てくることが逆に安心感を誘います。
ただ南沢は日が差す前の午前の苔が本当に綺麗です。午後下
るときは、早く道が終わればよいと思うのですが。
その2:2つの山小屋を経由するルートの方が安心感が高い
南沢は行者小屋1つに対して、北沢経由は往復とも、赤岳鉱泉と
行者小屋の2つを経由します。赤岳往復の登山道上で計4回も
ルート上に立ち寄ることができる山小屋があるというのは、心
強いです。トイレ、食事、天候急変時の避難、休憩、宿泊、
食糧、水補給、人が集まるテーブルで、安心感が増します。
その3:往復とも北沢の林道を上手に使うのが時間短縮のコツ
南沢経由は、美濃戸―行者小屋間の移動に、片道2時間以上
かかる場合があります。特に、赤岳登山を終えたあとの下りの
巨石が点在する登山道が、弱った膝にくるため、下りの方が
のぼりよりも時間がかかる人も多いのです。
その1に書いたように、南沢は午後、油断をするとすぐに暗く
なります。疲れた体で、道もわかりにくい心理的不安より、
往復北沢ルートまわりなら、赤岳鉱泉〜行者小屋間の移動を挟ん
でも、私の経験からは、南沢ルートを経由するより往復とも、
早く到着できる場合が多いです。また、楽です。
北沢ルート途中の堰堤(えんてい)広場−美濃戸間は林道です。
往路の山道を期待した人、復路も歩き足りない人には若干物足り
ない部分もあります。そういう方は南沢がよいでしょう。でも、
楽しく楽に歩くことを優先した場合、疲れた下りでの林道の方が、
道迷いのリスクが減るし、足の負担は軽いでしょう。暗くなった
際の安心感は圧倒的に異なります。特に南沢は、夏のある期間を
除いては、15時を回ると急に暗くなります。安心感の担保は
なにより、楽な登山の第1要素です。結果ですが、往復南沢ルート
または、往路北沢ルート復路南沢ルートよりも、日帰りには、
北沢往復が、コースタイムも短縮できる、北北に進路をとれが、
楽ハヤコースです。
(3)特筆する持ち物
14:00を過ぎて、南沢を利用して美濃戸方面に下る場合は、
ヘッドライトの準備をお願いします。
八ヶ岳赤岳山頂は、年間を通じ、風が吹くことが多いです。雨具、
ソフトシェルなど防寒対策をお願いします。
コメント
この記録に関連する登山ルート
![](https://yamareco.org/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fmodules%2Fyamainfo%2Fupimg%2Fpt%2fc19496752e364ae928d7a2e94c2a8d2b.jpg)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する