ガスの『北ア爺ヶ岳』★あの人気者がたっぷり慰めてくれた！

2021年06月28日(月) [日帰り]

• GPS: 09:29
• 距離: 15.3km
• 登り: 1,814m
• 下り: 1,798m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:26
• 休憩: 1:59
• 合計: 9:25

距離 15.3km 登り 1,814m 下り 1,814m

6:09 柏原新道登山口
7:15 7:16 ケルン（柏原新道）
7:21 7:25 駅見岬
8:16 8:17 水平岬
8:47 8:52 富士見坂
9:16 9:17 種池山荘
10:05 11:01 爺ヶ岳南峰
11:19 11:22 爺ヶ岳中峰
11:35 11:54 爺ヶ岳北峰
12:15 12:16 爺ヶ岳中峰
12:27 12:49 爺ヶ岳南峰
13:24 種池山荘
13:46 13:49 富士見坂
14:09 水平岬
14:45 14:48 駅見岬
14:52 ケルン（柏原新道）
15:34 柏原新道登山口

天候

朝のみ晴れ、後ガスばかり

アクセス

利用交通機関：

自家用車

柏原新道登山口の駐車場。種池小屋と冷池小屋がオープン前なので、入山者が少なくて空いてます。

コース状況／危険箇所等

柏原新道の後半で3箇所雪渓を横断します。
アイゼンなどは要りませんが、雪解けが急激に進む場合は、急斜面なので滑落や雪の崩落には注意が必要です。

爺ヶ岳北峰〜中峰のハイマツ帯で、クマに遭遇しました。
人の気配を感じ取ってすぐに逃げていきましたが、そのスピードに驚きました。

その他周辺情報

大町温泉郷「薬師の湯」750円で高めですが、とても空いてました。
温泉はかなり熱い。足がフラフラだったので生き返りました。

写真

6/28 6:11

柏原新道の入口から見る扇沢駅方面の峰々。晴れていたのは早朝だけ。

6/28 6:10

種池山荘も冷池山荘もオープン前。爺ヶ岳や鹿島槍を歩く人も少ないということ。

6/28 6:44

柏原新道を登り始めると、蓮華岳〜針ノ木岳の稜線がまず目に飛び込んできます。

6/28 7:05

歩き始めて1時間。岩小屋沢岳方面の絶壁もよく見える。

6/28 7:03

スバリ岳や針ノ木岳の稜線。雲が増えてきた。

6/28 7:07

扇沢駅が見えてきました。

6/28 7:35

青空によく映えているけど、岩小屋沢岳〜スバリ岳を歩く人は少なそう。

6/28 7:50

雪渓から岩の崩落する音が度々聞こえて、リアル感ありあり。

6/28 7:57

足元に目を移すと、ミヤマキスミレ。葉っぱが尖がってます。

6/28 8:20

シラネアオイのつぼみ。帰りには開いているだろうか。

6/28 8:35

柏原新道は、後半で雪渓を3回横断します。
最初の雪渓横断。

6/28 8:45

2本目の雪渓横断。下の空洞が見え始めてます。

6/28 8:25

うーん、岩小屋沢岳にも雲がかかり始めた。

6/28 8:47

3本目の雪渓横断。ここはコブシ大くらいの落石が目立ちます。

6/28 9:00

雲が増えてきて心は焦る中、ベニバナイチゴの花。ワインレッドで大人っぽい色合い。

6/28 9:09

出発から3時間。種池山荘が近づくとガスが急激に増加。

6/28 9:20

ガスの中、小屋の横の雪渓を越えて爺ヶ岳に向かいますが・・。

6/28 9:55

爺ヶ岳南峰〜北峰の稜線。鹿島槍は1ミリも見えそうにない。

6/28 9:53

ガスが切れることを僅かに期待して、爺ヶ岳南峰を目指します。

6/28 9:54

度々ガスが駆け抜けるので、太陽の周りにハロが出現。

6/28 10:06

もう急いでも仕方ない。トボトボ登っていると・・あの姿は？　遠くても分かる、凛々しい姿。

6/28 10:06

雲隠れした鹿島槍を蹴落として、本日の主役が登場。

6/28 10:07

場所は動きませんが、キョロキョロしてます。

6/28 10:11

格好イイ！　どこを見ているんだろう。

6/28 10:26

上も少し気になる様子。

6/28 10:35

たまに見せるお尻がカワイイ。

6/28 10:27

グーグーと低く鳴く。下のハイマツ帯から返すような鳴き声がするけど、姿は確認できません。

6/28 10:27

こちらが近づいても体の方向を変えるだけで、場所は動かない。

6/28 10:27

登山道脇の、僅か70cm〜80cmほどの至近距離。
望遠レンズ持ってないので、腕を伸ばしての撮影が続く。

6/28 10:34

そのまま警戒感ゼロで座り込む。こちらもそのまま停滞して、隣で行動食を食べながらユックリ。

6/28 10:34

もう、鹿島槍なんてどうでもよくなってしまいました(笑)。

6/28 10:52

40分近くライチョウと過ごした後、「ついで」に爺ヶ岳南峰に登頂。

6/28 11:04

青空の見え隠れする爺ヶ岳北峰に向けての稜線。
鹿島槍は見えませんが、北峰までのピークハントだけしました。

6/28 11:02

足元はミヤマキンバイと思ったら、メシベを囲む花糸(雄しべ)が多い。ミヤマダイコンソウかな。

6/28 11:10

黒部峡谷に繋がる谷間を見て進む、爺ヶ岳北峰への道。このハイマツ中にクマがいたことを、北峰から戻る際に知ることに。

6/28 12:02

稜線上は鞍部など所々で、まだこんなに分厚い雪が残っている。

6/28 12:00

これはミヤマキンバイ。ダイコンソウより雄しべがスッキリ。

6/28 12:09

北峰から戻る巻き道から、南峰を仰ぎ見る。クマがいたのは中峰〜北峰のハイマツ帯。こちらの気配を感じると、凄い速度で逃げて行った。

6/28 12:21

キバナコマノツメ。
ミヤマキスミレとは葉っぱの形がだいぶ違いますね。

6/28 12:51

チングルマも咲いてました。
ライチョウに釘付けになっていた爺ヶ岳の登山道は、花の稜線でもありました。

6/28 13:06

天気が怪しいので南峰からも撤退。種池山荘が見えてきました。

山荘の前のベンチで休憩して、扇沢方面に下ります。

6/28 13:29

下山時の柏原新道でも、花が目を楽しませてくれます。
サンカヨウが次々に現れます。

6/28 13:29

水に濡れてなくても、この白さと可愛らしさが良いですね。

6/28 13:36

シロハナヘビイチゴも少し咲いてました。

6/28 14:03

往路でつぼみだったシラネアオイ。
帰りは少し開き始めてました。

6/28 15:05

コロコロと音が鳴りそうなアカモノ。
最後まで色々な花を楽しませてくれた柏原新道。有難うございました。

撮影機器：

Canon EOS M2 Canon

装備

個人装備

防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 行動食 非常食 飲料 ライター コンパス 笛 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト カメラ

感想

atov

至近距離で鹿島槍が見たくて登り始めた爺ヶ岳。
でも晴れていたのは朝9時まで。
梅雨時の晴れ間の何と儚く短いことかと嘆きながら、今日は花の写真ばかりになりそうだなと登り続けていたら、みんな大好きなあのナイスガイが救世主として登場してくれました。
それにしても人を全く意に介さないというか。
警戒感が感じられず、こちらが近づいても一定の距離感は保つものの、それ以上は動こうとしない。
ライチョウとの至福の時間を独占できて、鹿島槍を見ることができなかった無念はどこかにいってしまいました。

それに比べて遭遇したクマの方は、たまたま鈴を鳴らしていなかったのですが、あの体でハイマツの上を泳ぐように逃げ去り、あっけにとられて見送りました。

柏原新道から爺ヶ岳にかけては花がとにかく豊富で、撮影ネタに事欠かない良いルートでしたが、柏原新道は平らな岩が多くて、これが結構滑ります。
下山時には特に注意された方がよいと思います。