旧摩耶道・岩屋尾根・掬星台・山羊戸渡
- GPS
- 05:40
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 925m
- 下り
- 724m
コースタイム
- 山行
- 5:21
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 5:40
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岩屋尾根、山羊戸渡には指導標なし、マーキングわずか |
その他周辺情報 | 阪神御影近くに乙女塚温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
終日降水確率50%の予報で山はあきらめていたが、わずかに開けていた雨戸の隙間から差し込む朝日が明るい。これはと思って起きたのは午前6時。青空が広がっているじゃないか。予報も変わって終日曇で降水確率は0%。急遽、山行き決定。こんな時は裏山六甲へ。娘が送ってくれるというので、彼女の行動範囲内の新神戸まで車で行くことにする。この時間になると、空は再び暗く曇って、不穏な雰囲気だ。それでも怯まず登る。新幹線の線路を橋で渡って八幡神社と中学校の間を山側へ進む。やがて雷声寺の敷地に入り、本堂横を通り抜けてなおも石段を最後まで上り詰めた最奥に、旧摩耶道(もとまやみち)を示す指導標が立っている。立派に管理された登山道を登ってゆく。しばらくは小さな尾根上を進み、やがてトラバース道となった後、斜面をジグザグに登って尾根に乗ると、学校林道とのなじみ深い交差点に出る。旧摩耶道はここで尾根を乗越して、反対側の山腹を巻いてゆく。地図上ではほとんど等高線に沿ってついている道だが、現場では微妙に下りが続く。ちょっともったいない気がしつつ、予定通り青谷方向へ歩を進める。摩耶山の尾根という尾根、谷という谷にルートはついていて、その全容を把握するのは容易いことではない。新神戸から先程の交差点までは自分としては未踏であったし、これから向かう岩屋尾根も未踏のルート。この二つを登路に摩耶山に登るのが今日の目的なのだ。青谷の水音が次第に大きくなって、道標の立つ尾根を回り込む地点に来た。ここが岩屋尾根の取り付き点である。以前来たときは岩屋尾根取り付きと書いたテープマーキングがあったが、すでになくなっている。摩耶山に行くだけなら老婆谷を辿ればお気楽ルートなのだが、そんな怠けた思いを振り払って岩屋尾根へ。マツタケでもありそうな岩がちな松の目立つ急な尾根を登る。今朝までの大雨で皮膚呼吸も困難なくらいの高湿度に眼鏡もくもりがち。それでもこの尾根は結構風通しが良く、ところどころで涼みながら進んでいくと、眼前に主稜線が迫ってきた。天狗道の尾根である。トレランの大軍団が行くのを稜線直下で見送って、やおら天狗道に上がるとする。天狗道に出ると気が緩むのが常だが、ここから摩耶山頂まではなおもひと踏ん張りしないと行きつかないのだ。お手軽ハイキングの主要路でありながら、岩の露出の多い天狗道をあえいで登りつめ、ようやく電波塔のある摩耶の山頂圏に達した。このころには陽射しが戻ってきていたので、掬星台からの眺めは期待できるかも、と楽しみな気分だ。いざ掬星台についてみると、何やらかすんだ今一つパッとしない眺望なのだった。日陰のベンチを探して、軽食を済ませる。この先は、自宅への最速ルートの杣谷峠から山羊戸渡という定番コースで下山である。このコースでつらいのは、杣谷峠から長峰山に向かう尾根である。摩耶山の登りでいい加減エネルギーを消費した後に、細かなアップダウンを繰り返しながら高度を上げていくこのルートはしごきの一種だ。覚悟して登るがやっぱりきつい。ようやく山羊戸渡と長峰山との分岐に達して、ほっと一息入れる。ここから左に山羊戸渡へと針路をとる。山羊戸渡の道は来るたびにしっかりとしていくような気がする。人通りが増しているのだろう。マーキング等は大方落ちてしまっているが、ルートを外す恐れはまずなかろう。ここを登りに使う際には、第2ピークのてっぺんで90度右折して下降することに注意しておきたい。つい道なりに南へ西ケ谷側に向かいがちとなるからだ。下りの場合は、このピークを過ぎて下降する際に一本、西ケ谷方向に踏み跡がわかれているので、これに踏み込まないことだ。痩せた岩の多い急峻な尾根を一気に下れば、やがて左右の沢の水音が高まって谷の出会いに達する。大雨の後で増水が気になっていたが渡渉には全く問題はなく、出合から数分で表六甲ドライブウエイのカーブ#45の地点に飛び出した。あとは六甲ケーブル下まで、神戸港を俯瞰しつつ、梅雨の晴れ間のそぞろ歩きもまた一興というものだ。
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