雨上がりの大文字山(池の谷薬草園を経て長等山テラス、早尾神社へ)
- GPS
- 04:40
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 707m
- 下り
- 690m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
銀閣寺側からの登山道は、行者の森を過ぎて堰堤方面の道を行くと、 ほどなくして土砂崩れの箇所あり。通行は可。 水辺の道に蛭はいないが温厚な蛇がいた。 千石岩への道は、長等山テラスへ行く途中の分岐後、土砂崩れの箇所有り。 橋から先が登山靴でも困難な模様。橇(かんじき)があれば渡れるかも。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
---|---|
共同装備 |
昼ご飯
地図(地形図)
|
感想
雨上がりの大文字山。
ここのところ毎回のように豪雨にあっていたが、
今回は最後まで雨が降らなかった。
kumakumoは晴れ女なのか。
それにしても、何が幸いするか解らないものである。
kumakumoが鹿が見たいというので鹿山を目指したが、
沢の水量が多いので、中尾の滝はさぞや迫力あるだろうと行き先を変更。
中尾の滝に向かう沢で小さな土砂崩れと、水量が多いので回り道をすることに。
その途中に右手斜面の上方に鹿が。
おまけに長等山三角点の近くで、山道とゴルフ場の間に子鹿が。
kumakumoによると子鹿の季節らしい。
残念ながら長等山テラスの手前から千石岩へ向かうコース上で土砂崩れ。
進もうにも、水を多く含んだ土砂に足が埋まっていく。
今日は鹿を見たことで運を使い果たしたのだろうと引き返しました。
さらに、楽しみにしてたケーキ屋のカフェも終わった直後で残念なことに。
人生は運、不運が半分半分だと改めて感じた一日でした。
鹿がいると聞いて赴いた大文字山。山道を駆け下りてくる雨水と逆
行し、滝の方へ向かう。いつもとは違う鳥の声が木々の梢を通り抜
け、ふと見上げた先に褐色の何かが見えた。切り株かな? カメラ
を構えているとそれが少し動き、互いに存在を意識し合う関係になっ
た。小柄な鹿だ。
中尾の滝はいかにも滝らしい音を立てながら、ここぞとばかりに水
を放出している。水は濁っていたが、先に来ていた二人の登山者が
滝壷に瓦礫を集めていた。
雨上がりの山道は、なんだかそわそわしている。蛇も二度ばかり見
かけたが、人にかまっている暇はなさそうで、枯れ枝を潜って行っ
てしまった。
やがて、静寂のオーラが漂ってきたら幻の滝は近い。中尾の滝は音
を頼りに訪ねたものだが、幻の滝は見て聞いて探すところではない
のだ。雨上がりであろうがなんであろうが、もともとの姿のままで、
幻の滝は静寂の滴を落としていた。
大文字山頂から眺望を楽しんだ後は、如意ヶ嶽の北側を抜けて府県
境へ。この辺りでは、鉄塔の列が乗換駅の線路のように集まってき
ており、それらを一望できた。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』に出て
くる「三角標」の光景を彷彿とさせる。
別所三角点に向かっていると、道の左手の茂みを、なにかタヌキか
イタチのような大きさの生き物が走り抜けた。もう行ってしまった
だろうと思いながら茂みの方に目をやると、すぐ目の前で、小さな
子鹿がこちらを見ている。こんなに物見高いのは、今年生まれたば
かりだからか。
こちらがしどろもどろになっている隙に、子鹿はガサガサと音を立
ててどこかへ行ってしまった。
長等山テラスから琵琶湖方面の眺望を堪能した後、後回しにしてい
た千石岩へ。少し明るいところに出たかと思えば、土砂崩れ現場。
朽ちて落ちそうな橋を注意深く渡ってみたものの、そこから先は、
どのように回っても水で溶いたような砂が広がり、踏み入れば最初
の一歩が沈んでいく。
普段は、道を見失ってもそのままつき進むことが多いが、さすがに
今回は潔く断念。雨上がりは、山が命の洗濯をするとき。その邪魔
をしてはいけない気がしたのだ。
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