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記録ID: 333405
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沢登り
白山

白山・岩屋俣谷別山谷

2013年08月11日(日) [日帰り]
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GPS
07:55
距離
6.2km
登り
1,567m
下り
0m

コースタイム

市ノ瀬4:50-沢降り5:30-井谷出合6:10-亀滝(上)7:45-稜線12:35-別山12:45/13:30-千振尾根避難小屋14:25/14:45-登山口16:55-市ノ瀬17:15
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
市ノ瀬に駐車(無料)
コース状況/
危険箇所等
とにかくロングコース。沢の行程だけで7〜10時間はかかる。泊まりでゆっくり溯行するのがおすすめ。
登坂的要素(懸垂を含め)はほとんどないので、装備は軽量化した方がよい。が、小滝、大滝は多く、そういう意味でのアルバイトは一級。軽く考えないこと。
エスケープは千振尾根避難小屋への左支流。2時間で小屋に出られる。
登山道上の水場は標高1450m以下にならないと出てこない。
堰堤を越えて岩屋俣谷に降り立つ。
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堰堤を越えて岩屋俣谷に降り立つ。
これが夏の邪魔者、メジロアブ。
これが夏の邪魔者、メジロアブ。
別山谷の雄、「亀滝(かめたき)」35m。
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別山谷の雄、「亀滝(かめたき)」35m。
う〜ん、イイ滝だぁ。
う〜ん、イイ滝だぁ。
捲きの途中から亀滝を望む。
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捲きの途中から亀滝を望む。
連続して小滝が続く良渓。
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連続して小滝が続く良渓。
2段40mの瀑、豪快。
2段40mの瀑、豪快。
いつ見ても素晴らしい形容だ。
いつ見ても素晴らしい形容だ。
二又出合。ここで別山谷は左に直角で曲がる。
二又出合。ここで別山谷は左に直角で曲がる。
曲がった地点に再び瀑。これをパスして画像右のスラブを直上して一気捲きする。
曲がった地点に再び瀑。これをパスして画像右のスラブを直上して一気捲きする。
巻き上がりから望む上流部。
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巻き上がりから望む上流部。
谷はなかなか勢いを落とさない。ここが別山谷溯行の正念場。
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谷はなかなか勢いを落とさない。ここが別山谷溯行の正念場。
どんどん出てきます。しかし簡単フリーで越えられるのが楽しい。
どんどん出てきます。しかし簡単フリーで越えられるのが楽しい。
別山谷唯一の通過の難しい瀑。これをどう越えるかがこの谷のポイントかも。
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別山谷唯一の通過の難しい瀑。これをどう越えるかがこの谷のポイントかも。
上にもまだまだ瀑が続く。
上にもまだまだ瀑が続く。
ようやく頭上に稜線が。
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ようやく頭上に稜線が。
奥の二又付近。エスケープするならこの辺りから。
奥の二又付近。エスケープするならこの辺りから。
小滝はまだまだ続く。
小滝はまだまだ続く。
美しい白山の稜線が浮かぶ。
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美しい白山の稜線が浮かぶ。
雪渓を越えて先を急ぐ。
雪渓を越えて先を急ぐ。
ジャノメチョウの仲間、ベニヒカゲが足下に留まる。ここはすでに二千m超え地点。
ジャノメチョウの仲間、ベニヒカゲが足下に留まる。ここはすでに二千m超え地点。
さあ、源頭部へ突入。
さあ、源頭部へ突入。
V字ルンゼが延々と続く景色。
V字ルンゼが延々と続く景色。
疲れた足になかなか堪えるツメ。
疲れた足になかなか堪えるツメ。
ようやく稜線に到着、これは登山道脇にある「石室(いしむろ)」
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ようやく稜線に到着、これは登山道脇にある「石室(いしむろ)」
別山山頂はまもなく。
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別山山頂はまもなく。
別山。あいにく御前峰がガスの中。
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別山。あいにく御前峰がガスの中。
千振尾根避難小屋
千振尾根避難小屋

感想

別山谷の溯行は、私の長年における白山系溯行のそのきっかけを作った、思い出深いものである。

私は単独でこの谷を初溯行、途中でルートファインディングミスもあって時間をロスしたにもかかわらず、昼過ぎには山頂三角点を踏んで、遡行の感触を確かめながら、登山道を一気に駆け降りたことを今でも鮮明に思い出す。あれから20数年が経つが、以降もこの別山谷との付き合いは今も続いている。

別山谷には厳しさはないが、渓谷然とした渓の風格を感じる、そんな谷だ。大小様々な滝群の形容とその配置は実に見事であり、しかもアルプスの谷を彷彿とさせるこの谷のスケールは、数多い白山系の谷においても特筆できるものがあると自負する。白山を溯行するならどの谷がいいかと聞かれたら、私は迷わずこの谷をおすすめするに違いない。

完全な溯行では過去三回の溯行経験があるが、いつも同様、新鮮な気持ちで入渓である。しかし三度も入渓していながら、あるはずの記憶はいつも不確かだった。溯行中にそのバラバラとなった記憶の断片がつながれていくという感じで、いつも同行者を迷わせる。しかしそれが谷の面白さ。曖昧な記憶を紐解きながら辿ることで、常に新鮮味を感じることができる。なので同じ谷でもまったく飽きることはない。

しかしこの谷はほんとうにいい谷だ。

どんよりと淀んだ空が、中流域を抜けるとまるで重いベールを脱いだかのように突然明るくなり、その先には紺碧の空色が広がっていた。まさに谷に抱かれての優雅な溯行であった。

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