ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 3340916
全員に公開
アルパインクライミング
剱・立山

剱岳 チンネ左稜線(長次郎谷↑、北方稜線・別山尾根↓)

2021年07月17日(土) ~ 2021年07月19日(月)
 - 拍手
はるたろう その他1人
GPS
56:00
距離
18.5km
登り
2,530m
下り
2,532m

コースタイム

なぜか時計からGPSログがダウンロード出来ないのでルートは手書きです。
天候 7/18(土) 晴れ
7/19(日) 晴れ、15時頃夕立、夜時々小雨
7/20(月) 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢までマイカー
扇沢〜室堂 : 黒部アルペンルート
コース状況/
危険箇所等
室堂〜剱沢は割愛

剱沢雪渓
剱沢小屋からしばらく夏道で下る。
クロユリの滝辺りの雪渓崩壊しているとこを通り過ぎてから雪渓に乗って長次郎出会まで。

長次郎谷 (熊の岩辺りまで) 雪渓
1-2のコルへの雪渓との分岐付近にある巨岩の周囲にクラックあり。クラックは岩伝いに渡れた。
そこ以外は安定してるように感じた。

長次郎谷右股 雪渓
1箇所クラックで分断されていたので、八つ峰側に1度雪渓から降りて少し登ってから雪渓に復帰。
あとは右行ったり左行ったりしてクラックを迂回しながら登れた。

池ノ谷ガリー ガレバ
全部の岩が浮いてる感じ。
落石はどうしても発生してしまう。
密接して歩いた。

三の窓〜チンネ左稜線取り付き 雪渓
結構な急斜面に雪渓がしっかり残っているのでアイゼン+ピッケル必須。
取り付きのテラスには直接上がれた。
テラスは階段上に下に伸びてたので、雪渓を少し下に回ったところからもテラスへ上がれるかもしれない。

北方稜線 (池ノ谷乗越〜剱岳頂上)
歩いたとこについては、稜線上に雪はなかった。
巻こうとしたところで一瞬雪渓カスったかな。
ここはアイゼン無しで歩けた。

※ 銑イ寮齋未倭瓦謄團奪吋襦12本アイゼン必須と思います。

雪渓やその他含めて、日々劇的に状態が変わって行くことが予想されます。
山岳警備隊等より最新の情報を仕入れて行動するようにお願いします。
(今回はまだ剱沢の詰所に常駐前だったので、室堂の山岳警備隊の方に電話で状況教えてもらいました。)
その他周辺情報 温泉:大町温泉郷 薬師の湯 大人750円
食事:いろり (薬師の湯から車で2分)
予約できる山小屋
扇沢からアルペンルート始発でGO!
扇沢からアルペンルート始発でGO!
黒部ダム。天気よくて気持ち良い。
3
黒部ダム。天気よくて気持ち良い。
室堂到着!
剱岳のチラ見えしてテンション上がる。
2
室堂到着!
剱岳のチラ見えしてテンション上がる。
残雪ミクリガ池 立山連峰リフレクション。
4
残雪ミクリガ池 立山連峰リフレクション。
さてここからが登山本番。
雷鳥沢へ下って、雷鳥坂へ。
テントまばら。
2
さてここからが登山本番。
雷鳥沢へ下って、雷鳥坂へ。
テントまばら。
雷鳥坂で汗絞られるも、そよ風と絶景に癒される。
2
雷鳥坂で汗絞られるも、そよ風と絶景に癒される。
別山乗越着。
がっつり休憩して剱沢へ下る。
テント場はガラガラで良いとこにテント晴れました。
山岳警備隊から情報頂き、あとはダラダラして初日終了。
がっつり休憩して剱沢へ下る。
テント場はガラガラで良いとこにテント晴れました。
山岳警備隊から情報頂き、あとはダラダラして初日終了。
夕方から21時頃まではガスってたけど、深夜になると星が輝いていた。
1
夕方から21時頃まではガスってたけど、深夜になると星が輝いていた。
2日目。暗いうちからスタート!
1
2日目。暗いうちからスタート!
剱沢小屋から剱沢雪渓方面へ下る。
剱沢小屋から剱沢雪渓方面へ下る。
雪渓上は12本アイゼン+ピッケル。
1
雪渓上は12本アイゼン+ピッケル。
快適に下って長次郎谷出会。暗くて何の写真かよくわからないw
快適に下って長次郎谷出会。暗くて何の写真かよくわからないw
長次郎谷は急登でキツイ。少し空が明るくなってきた。
3
長次郎谷は急登でキツイ。少し空が明るくなってきた。
振り返ると後立山方面が明るくなっていた。
1
振り返ると後立山方面が明るくなっていた。
さらに明るくなってやっと自分がどこにいるか分かってきた笑
もうすぐ夜明け。
5
さらに明るくなってやっと自分がどこにいるか分かってきた笑
もうすぐ夜明け。
陽が出た!源次郎尾根モルゲンロート!!
5
陽が出た!源次郎尾根モルゲンロート!!
後立山方面もキレイな空。
後立山方面もキレイな空。
長次郎谷下部を見下ろす。ここまでで凄く疲れてしまった。
2
長次郎谷下部を見下ろす。ここまでで凄く疲れてしまった。
少し登ってから源次郎曲と奥に立山連峰を見渡す。
朝日が当たってとてもキレイだった。
3
少し登ってから源次郎曲と奥に立山連峰を見渡す。
朝日が当たってとてもキレイだった。
長次郎谷上部の右股へ突入。
5
長次郎谷上部の右股へ突入。
クラック。これは左側から通過。
クラック。これは左側から通過。
クラックに阻まれて雪渓上は通行不能に。
2
クラックに阻まれて雪渓上は通行不能に。
右側の岩壁に降りて少し登ってから雪渓へ復帰。
岩壁に移るところは凄く緊張した。
7
右側の岩壁に降りて少し登ってから雪渓へ復帰。
岩壁に移るところは凄く緊張した。
クラック帯を突破してから見下ろしたところ。数日でもっと状態は悪くなりそう。
3
クラック帯を突破してから見下ろしたところ。数日でもっと状態は悪くなりそう。
やっと長次郎谷を登り切って池ノ谷乗越。
この時点で疲労感満載。これから先本当に大丈夫か!?
2
やっと長次郎谷を登り切って池ノ谷乗越。
この時点で疲労感満載。これから先本当に大丈夫か!?
次は悪名高き池ノ谷ガリーを下る。短いがとても神経を使う。奥の小窓の王がカッコいい。
4
次は悪名高き池ノ谷ガリーを下る。短いがとても神経を使う。奥の小窓の王がカッコいい。
三の窓到着。チンネの取り付きの逆4はすぐそこに見える。
3
三の窓到着。チンネの取り付きの逆4はすぐそこに見える。
三の窓はテント3張りくらいできそう。
1
三の窓はテント3張りくらいできそう。
雪渓を慎重にわたってアプローチ。
雪渓を慎重にわたってアプローチ。
チンネ左稜線取付きのテラス。二人が荷物広げても平気な広さ。
3
チンネ左稜線取付きのテラス。二人が荷物広げても平気な広さ。
取付のテラスから見える景色も素晴らしい。
足元に三の窓氷河、向こうに後立山連峰。
3
取付のテラスから見える景色も素晴らしい。
足元に三の窓氷河、向こうに後立山連峰。
装備を整えて、チンネ左稜線1ピッチ目スタート!!
1
装備を整えて、チンネ左稜線1ピッチ目スタート!!
終了点はさびたハーケン。
5
終了点はさびたハーケン。
2ピッチ目。日差しが強くて暑い。
1
2ピッチ目。日差しが強くて暑い。
3ピッチ目。途中迷子になり、その結果4ピッチ目はトポのフェースではなく謎のルンゼを登ることに
3
3ピッチ目。途中迷子になり、その結果4ピッチ目はトポのフェースではなく謎のルンゼを登ることに
トポの5ピッチ目。リッジトラバース。ほぼ歩き。
4
トポの5ピッチ目。リッジトラバース。ほぼ歩き。
6〜7ピッチは快適なフェースクライミング。
6
6〜7ピッチは快適なフェースクライミング。
日差しが強くて暑い。
2
日差しが強くて暑い。
8ピッチ目辺りから岩峰が増えてきて見た目に楽しい。
4
8ピッチ目辺りから岩峰が増えてきて見た目に楽しい。
8ピッチ目途中から左にクレオパトラニードル、右にチンネ左稜線の9ピッチ目にして核心部「鼻」。気合いでオンサイトで抜けた。
10
8ピッチ目途中から左にクレオパトラニードル、右にチンネ左稜線の9ピッチ目にして核心部「鼻」。気合いでオンサイトで抜けた。
鼻を登り切ったあたりでガスに巻かれて雨がポツポツ・・・からのザーザー降り。
4
鼻を登り切ったあたりでガスに巻かれて雨がポツポツ・・・からのザーザー降り。
雨が上がるまで写真取れなかったので急にチンネの頭の直下。ロープの流れを気にして頭に上がる前にピッチを切った。
3
雨が上がるまで写真取れなかったので急にチンネの頭の直下。ロープの流れを気にして頭に上がる前にピッチを切った。
これ登ればチンネの頭。
2
これ登ればチンネの頭。
チンネの頭に到着!良いクライミングでした!
6
チンネの頭に到着!良いクライミングでした!
立派なADT笑の懸垂支点。池ノ谷ガリーへは3ピッチで降りることになります。
2
立派なADT笑の懸垂支点。池ノ谷ガリーへは3ピッチで降りることになります。
まずはチンネの頭からコルへ30m弱降りる。
4
まずはチンネの頭からコルへ30m弱降りる。
降りたところに次の懸垂支点。狭いルンゼを降りる。
2
降りたところに次の懸垂支点。狭いルンゼを降りる。
ここから富山湾が見える。キレイな景色。
3
ここから富山湾が見える。キレイな景色。
降りていくと右側に最後の懸垂支点。これを降りたら池ノ谷ガリー。
3
降りていくと右側に最後の懸垂支点。これを降りたら池ノ谷ガリー。
懸垂下降だけど落石には要注意。
あと3ピッチとも一見歩いて降りれそうに見えるけど、ロープ出した方が良いです。落石の巣。
3
懸垂下降だけど落石には要注意。
あと3ピッチとも一見歩いて降りれそうに見えるけど、ロープ出した方が良いです。落石の巣。
池ノ谷ガリーを少し登り返して池ノ谷乗越へ。
ここから北方稜線へ進む。
3
池ノ谷ガリーを少し登り返して池ノ谷乗越へ。
ここから北方稜線へ進む。
北方稜線は雪も溶けており快適に歩ける。ボロいけど。
2
北方稜線は雪も溶けており快適に歩ける。ボロいけど。
剱沢、立山方面に陽が当たってキレイ。
2
剱沢、立山方面に陽が当たってキレイ。
夕方になって雲が湧いてきた。
2
夕方になって雲が湧いてきた。
夕日に焼ける入道雲。
6
夕日に焼ける入道雲。
素晴らしい空と雲に巻かれる立山連峰。
7
素晴らしい空と雲に巻かれる立山連峰。
剱岳頂上に到着!!4回目の登頂\(^o^)/
時間も差し迫ってるので急いで降りる。
6
剱岳頂上に到着!!4回目の登頂\(^o^)/
時間も差し迫ってるので急いで降りる。
富山の夜景を見ながら無事下山完了。
写真撮ってる余裕ほぼなかった。。。テントに着いたら力付きて即爆睡。死ぬほどきつかった・・・・
5
富山の夜景を見ながら無事下山完了。
写真撮ってる余裕ほぼなかった。。。テントに着いたら力付きて即爆睡。死ぬほどきつかった・・・・
3日目。今日は帰るだけ。今日も良い天気!
1
3日目。今日は帰るだけ。今日も良い天気!
ダラダラと帰る準備をしてると雷鳥さんの親子登場!癒された〜
2
ダラダラと帰る準備をしてると雷鳥さんの親子登場!癒された〜
さて帰ります。
剱御前方面の雪渓にステップ作ってくれてました。
2
剱御前方面の雪渓にステップ作ってくれてました。
今回も良い山行になりました。剱よ、また・・・
3
今回も良い山行になりました。剱よ、また・・・
前日の疲労全開でヘロヘロになりながら雷鳥坂を下る。
前日の疲労全開でヘロヘロになりながら雷鳥坂を下る。
なんと雷鳥沢に子熊が出たらしい。みなさまご注意を。
なんと雷鳥沢に子熊が出たらしい。みなさまご注意を。
ひどい有様で下ってきて雷鳥沢。
ここから室堂平への登り返しが剱岳登山の核心ではないかと・・・
1
ひどい有様で下ってきて雷鳥沢。
ここから室堂平への登り返しが剱岳登山の核心ではないかと・・・
途中何回か休憩を挟みミクリガ池でソフトクリーム!!
最高に美味しかった!
この後、無事にアルペンルートに乗って扇沢へ戻れましたとさ〜
3
途中何回か休憩を挟みミクリガ池でソフトクリーム!!
最高に美味しかった!
この後、無事にアルペンルートに乗って扇沢へ戻れましたとさ〜
大町温泉郷 薬師の湯 大人750円。
露天風呂x2と水風呂があって交代浴しやすくてとても良い。
大町温泉郷 薬師の湯 大人750円。
露天風呂x2と水風呂があって交代浴しやすくてとても良い。
大町温泉郷 そば処 いろり
岩魚の天ぷらと馬刺し付きそばセット 1450円。
とても美味しかった!!
2
大町温泉郷 そば処 いろり
岩魚の天ぷらと馬刺し付きそばセット 1450円。
とても美味しかった!!

装備

共同装備
ロープ 8mm/60m x 2本
ヌンチャク 8本
アルヌン 10本
キャメロット #0.3〜#2 ワンセット

感想

毎年、計画を立てては悪天候で中止を繰り返し・・・
今回やっと念願のチンネ左稜線にトライできた。

剱沢のキャンプ場をベースにしたことで2日目の行動時間が長かったのに加え、雪渓クラック回避やチンネ登攀ルート迷い等いくつかのトラブルもあってテント帰着が大幅に遅れ夜中になってしまった。
それでも各セクション冷静に対処し、怪我なくテントまで行動できて本当に良かった。
そして、3日間良く晴れてくれて、たくさんの絶景が見れた上に、最後は雷鳥さんの親子まで現れてくれてとても満足している!
しかし・・・しばらくキツイ山はいいかな・・・

以上

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2419人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [3日]
剱岳 八っ峰上部 バリエーション
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
剱岳点の記コース/剱沢〜長治郎谷〜山頂〜別山尾根 
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
4/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [4日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら