快晴の中、飯豊の大散歩
- GPS
- 128:00
- 距離
- 37.9km
- 登り
- 2,735m
- 下り
- 2,711m
コースタイム
16:20弥平四郎→17:50祓川小屋
【8/14:2日目】
5:00祓川小屋→7:15松平峠→9:15疣岩山→10:00三国小屋10:30→12:00切合小屋
【8/15:3日目】
5:50切合小屋→6:30草履塚→8:10本山小屋8:25→8:45飯豊山9:00→10:35御西小屋12:20→13:40大日岳14:00→15:15御西小屋
【8/16:4日目】
5:45御西小屋→6:30天狗の庭→8:45烏帽子岳8:55→9:45梅花皮(カイラギ)小屋10:10→10:40北股岳→11:50門内小屋
【8/17:5日目】
5:35門内小屋→7:00頼母木小屋7:20→7:55大石山8:05→9:10水場分岐→9:50英三ノ峰→10:00滝見場10:10→11:00姫子の峰→12:30足の松尾根取付13:00→(乗合タクシ)13:10奥胎内ヒュッテ
天候 | 晴れ!!! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
JR新宿駅バスターミナル7:35→(高速バス)→会津若松駅13:20 JR会津若松駅14:33→(JR盤越西線)→15:20JR野沢駅 JR野沢駅15:30→(デマンドバス)→16:15 デマンドバスの予約は0241-48-1300。 ■帰り 奥胎内ヒュッテー→JR中条駅(タクシー) JR中条駅→JR新潟駅(電車) JR新潟駅〜新幹線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
御西〜北股間はところどころ断崖あり(ただし、笹で高度感なし) 足の松尾根は、木の根に足が取られやすいので注意。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 5
ガイド地図 1
コンパス 1
笛 1
筆記具 1
ライター 1
ナイフ 1
保険証 1
飲料 2l
トレペ 1
三角巾 1
バンドエイド 5
タオル 2
携帯電話 1
計画書 2
雨具 1
防寒着 2
スパッツ 1
手袋 2
ビニール袋 5
替え衣類 5
入浴道具 1
シュラフ 1
ザックカバー 1
クマよけ鈴 1
食器 2
水筒 2
時計 1
日焼け止め 1
非常食 2
|
---|---|
共同装備 |
テント 1
テントマット 1
コンロ 1
ガスカートリッジ 2
コッヘル(鍋) 1
ファーストエイドキット 1
医薬品 1
ラジオ 1
カメラ 1
ポリタンク 1
|
感想
飯豊、最高!!
5日間晴れの中、弥平四郎から入り、飯豊山・大日岳・北股岳と縦走し、松の足尾根を下山してきました。
御西小屋では、去年北アルプスの三俣山荘で遭った二人組とまさかの再会。彼らは相変わらず、元気で気持ちが良く。大石ダムから門内小屋まで一気に歩き、門内から御西小屋にザックをデポして大日岳をピストンし、切合小屋まで行くとか(驚)。
それから、この地で会う山小屋の人たち、登山者の人たちは、山を愛し、飯豊を愛する人たちばかり。「飯豊」っていい山。
【1日目】
新宿から高速バスで一路会津若松へ。お盆の帰省渋滞に巻き込まれ1時間半の遅れ。結局、盤越西線も1時間半電車がなく、そのまま1時間半遅れで野沢駅に到着。予約していたデマンドバスに乗り、同じく弥平四郎へ向かう登山客4名と同乗し貸切タクシーみたいに予定時刻より大幅に早く到着。弥平四郎の集落から林道を登山口まで、登山口から祓川小屋までの2時間弱のコースタイム。
ただ、集落はまだ標高480m。太陽に熱せられた空気はまだまだ熱く・・・・・。
大汗を掻き掻き、1時間半で貸切状態の祓川小屋に。小屋はトイレ完備、小屋の向かいに水場あり、地元の人たちに大切にされ、きれいに掃除され、蚊取線香やらトレペやら完備されてました。もちろん、使用後は掃除してお返ししました。
ただ、この時期は虫が多くモスラと化した蛾に安眠を邪魔されたメンバーがいたとかいないとか。
【2日目】
実質、縦走初日。熱い中の登りが待ってます。夏の縦走で一番難儀する重い荷物を担ぎ、熱い中歩くマゾな生活。けど、初日を耐えれば稜線天国〜。気合入れて取り付きます。
さて、祓川小屋からはいきなりの急坂。しかも樹林の中なので風は期待できず。この3時間だけ耐えればと自分を言い聞かせる。コマメに休憩を取ると尾根の取り付けの松平峠へ。これから登る急坂な尾根が丸見え。テンション下がる〜。けど、疣岩山までは1時間足らず。行くしかない!
相変わらずの樹林帯だけど、尾根だけあって時折通る風がありがたい。分岐まで来れば一安心。ここで大休止となり、日陰を見つけダラダラと。うっすら見える山並みはどこだろうと思っていると通りかかった登山者の方が、正面が磐梯山で左が吾妻山と教えてくれる。東北の山の経験が少ない身にはありがたい。
後から到着したすべての人を見送ってからようやくリスタート。この先は期待どおり稜線歩きの開始。ちらちら大日岳とか見えてきて、ペースも上がる。三国小屋が見えたころには、小屋に着いたらコーラを飲むことを決定!(笑)
小屋の前には登山者を見守るようにご主人が。早速コーラを求めるものの、5本はないとかで、オレンジジュースやらCCレモンやら、各自お好みで。
ここから先も稜線歩きだけど、下がって登ってと楽はさせてくれないルート。けど、アルプスにない緑の山肌に緑の稜線歩き。空も青く、高度を上げて気温も下がり、尚且つ風が通り抜けて心地よい飯豊散歩。飯豊本山が見えてくる頃、テン場の切合小屋に到着。テントの受付と同時キンキンに冷やされたスーパードライを催促。ご主人の満面の笑顔とともにビールを受け取り、ダラダラタイムへ。
大日岳を正面にしたテン場は夕焼けショーの絶好の観覧スポット。
真っ昼間、太陽の下でビールで喉を潤し、ダメな大人の休日を地で行き、縦走2日目は終了。
【3日目】
今日は、この山行のハイライトである飯豊山と大日岳。飯豊山までは登り基調だけど、気持ちのいい稜線歩き。標高も高くなり、気持ちいい朝の光の中を歩くと、ところどころある登りも心地イイ。本山小屋が見えてきた!含蓄ある言葉を発するご主人もやはり登山者を見守ってくれている。神社で二礼二拍手一礼をし、いよいよ信仰の山飯豊へ。飯豊山頂にはこの界隈で一番の人手で賑わう(と、言ってもアルプスと比べるとガラガラ)。
ベテラン山ヤさんが多い飯豊では自称若手の5人組ははしゃいでいるように見えたのか銀塩の一眼を手にしたおじさんがシャッターを押してくれ、大日岳や北股岳をバックに大興奮の山頂タイム。この先の道は山肌は広く絶好のトレイル。緑の壁に囲まれたり、お花畑を通ったりで今日のテン場御西小屋に到着。さぁ、テントを設営し昼飯を喰らい、大日岳へピストンだ!と、ふと見るととこかで見た顔が・・・・・。あの高橋庄太郎風帽子、連れの子の髪型。間違いないちょうど1年前北アルプスの三俣山荘で酒も飲まずに山の話をした二人連れ。意を決して話しかけるとビンゴ!よかった向こうも覚えてくれてて。あの時も途中君たちに道を譲りましたが、1日でそこまで歩くとは相変わらず、歩くの早いね。ということで、大日岳へ出発間際の2人を止めておくわけにはいかずにお見送り。
彼らを送ってから2時間ほどで僕らのスタート。スタートしてほどなく、既に帰路の彼らが。途中のルート・山小屋情報を交換しお別れ。まさかの飯豊での再会があったんだから来年もどこかで会いそうだね。
さてさて、大日岳へ向かった僕らでしたが、午前中とはうってかわり、気温上昇と直射日光、そして風の吹かない側に取り付けられた稜線歩きで、汗が出るわ出るわ。まだかまだかと嫌になりかけたころ、山頂へ。同じような行程で歩いている銀塩のおじさんはひと足先に大日岳の山頂へ先乗り。僕らを待っていたのか、飯豊山と同じようにシャッターを押してくれ、ほどなくして御西小屋へ戻っていった。
思い思い山頂を堪能してから下山の途へ。足場の悪い山道を下りながら、女性お三方は既に絶景でギンギンに冷えたビールしか頭にないようにビールビールとウワゴト(笑)。御西小屋での最後登りは人参効果で難なくクリア。もうすぐ80歳を迎える元ご主人から、1缶1,000円する原価計算を披露いただき、ありがたく召し上がってましたよ。
このテン場も絶景が堪能できる立地で夕焼けショーの鑑賞。いやいや、こんなに天候に恵まれていいんだろうか!!いいんですよね!?
(元ご主人は2年前に引退したそうですが、今のご主人が私用で下山する必要があるとかで、ピンチヒッターで昨日登って来たそうです。そしてその登ってきた日、NHKの旅番組の取材があったそうです)
【4日目】
御西小屋は稜線にあるため、昨夜は少し風が賑やかでした。が、身の危険を感じるようなことはありませんでした。自分は楽しすぎて興奮冷めやらぬ、ということで2時間ごとに起きるような感じ。けど体調良好!
と、いうことで4日目スタートです。
今日は門内小屋までの比較的余裕のあるコース。山小屋の元ご主人、銀塩カメラのおじさん等々には、せっかくだから頼母木小屋まで2時間ちょっと余計に歩き、明くる日大石山から杁差岳をピストンした方が・・・・・と言われながらも無理せず当初の予定通り歩き出す。
昨日同様、朝の陽の光の中歩くのは気持ちイイ!飯豊と似たような山を探すけどアルプスや秩父の山に当てはまるところナシ。飯豊に来続ける理由が分かる気がする。
銀塩カメラのおじさんとは歩くペースが近く、抜きつ抜かれつ。今日も何枚かカメラのシャッターを請う。おじさんは6回目の飯豊とのことだが、今まで天候に恵まれず今回の山旅を楽しんでらっしゃる。仰せの通り、飯豊の稜線は長く、谷は深く大きな山ですね。標高2,000m少々ですが、山は標高でないことを再認識。
梅花皮(カイラギ)小屋まで順調に来て、水補充を兼ねた大休止。
ここから北股岳への登り。登りはじめてすぐヘリの轟音が。パトロール!?だったのかなぁ。北股岳の登りの途中、破線ルートの石転びの沢を眺めつつ徐々に高度を上げますが、まだ午前中のためか割とあっさりと山頂へ。
今日は、1時間半も経たないうちに門内小屋で終了。ボチボチ歩きます。
門内岳の山頂を通り、門内小屋へ到着。テントの受付をしつつ、新潟県内で大雨洪水注意報が出ているとかで、「夜中荒れたら小屋に逃げてきてね」、と。小屋のご主人も明日交代で下りるとかで、お互い明日の好天を願う。
この日は、午後から風が強くなり雲の動きも激しいが、風の割には寒くはない。馬鹿話に花を咲かせ、ビールやコーヒーをいただきながらダラダラと過ごす。
夕方頃にはガスの中に入り、この日は夕焼けショーはお預けも、4日間晴れたことに感謝。
【5日目】
昨夜は一晩中強い風が吹いていたが結局雨は降らず。今朝もガスはとれていないが雨の心配はなさそう。
初っ端な梶川尾根の分岐までは登りだけど、この道も気持ちイイ。地神山まで1時間40分のところ、結局1時間で。しばらくすると頼母木小屋が見えて来た!そして散々薦められた杁差も。頼母木小屋は小屋までポンプを汲み上げており、水場はジャブジャブ。しばらくで風呂に入れるというのに思わず頭をジャブジャブ。ここのテン場も目の前に杁差を望み、晴れた夜には新潟の夜景スポット。今度、杁差に登るときに泊まりましょうね。
さて大石山までの最後の稜線歩きです。大石山まで来ると昨晩頼母木小屋に泊まった銀塩カメラのおじさんのザックが。杁差岳へピストン、晴れて良かったですね。
さぁ、ここから尾根を下ります。銀塩カメラのおじさんの忠告通り、今までの歩き易いルートから、木の根の混ざった歩き辛いルートへ。疲れが蓄積されていることもあり、慎重に慎重に下ります。下り始めると気温の上昇との戦い。汗が滴り落ちてきます。途中、お二人の御婦人が。聞くと3日前に早月尾根から劔を登頂したとか。お元気。
狭いルートをコマメにリーダーが休憩場所を探してくれて休み休みの下山です。途中岩場が3ヶ所、急坂数ヶ所を慎重にこなし、足の松尾根取付には12時30分に到着。乗合タクシーの始発13時まで、靴を履き替え、風呂の準備が整ったころ、クーラーが効いたタクシー到着!
後は奥胎内ヒュッテでお湯とお昼とビールをいただき、下界の人に。
5日間の快晴と、一緒に歩いたメンバー、山で出会ったすべての人、快く送り出してくれた奥様に感謝。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する