御神楽岳 蝉ヶ平から往復〜猛暑が脚力を無力化、真夏は止めとけ


- GPS
- 08:07
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,330m
- 下り
- 1,327m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
他の登山者の報告にある通り中々の難路といっていい。技術的には特に難しいとは思わなかったが、沢沿いの不安定な足場、痩せた岩稜帯、ザレ気味の急登など終始気を許せない場所が連続し、常に滑落や転落の危険度が大きいと感じた。下りでは道を外しやすいと感じた個所もあり、最後まで集中力を保てるだけの気力体力が必要。さらに、今回のような夏場では日影のない部分では猛烈な日差しを浴びて熱中症の危険が大きい。水は3Lは持っていく必要を感じた。涼しい時期かより一般的なコースである室谷コースで臨むのが無難。 |
その他周辺情報 | 御神楽温泉 ブナの宿 小会瀬 日帰り入浴OK |
写真
感想
盆休み連休初日に去年登れなかった御神楽岳の難コース、蝉ヶ平からの往復にチャレンジした。体力的には自信があったが、問題は暑さとコースの危険度だった。とはいえこういう難しいといわれるルートは実際にいってみると大したことがないことが多い。油断は大敵だが正直今回も少しそんな思いでいた。しかし、ながら結果的には噂通りであった。
まずに序盤の湯沢の出合までの沢沿いの崖っぷちの歩きは滑落の危険がかなり大きいと感じた。草木が生えているので高度感がないが、断崖絶壁の上を歩いており、落ちたらただでは済まない場所が連続する。しかも足場が細くもろいところでも補助ロープがなかったりする。
湯沢の出合からの尾根歩きでは痩せ尾根岩稜帯歩きが連続する。鎖はしっかりしているが、こちらは高度感がある。そして木々がなく直射日光を受ける灼熱の歩きになる。今回は若干雲がでたり風があったりして助かった面もあったが、快晴無風だったらどうなっていただろうかと思うとぞっとする。足首周りの筋肉が早々と痙攣気味になり焦った。
高頭からは樹林帯があって木陰を得られてしっかりと休憩した。体にたまった熱を逃がすためだ。暑くなりすぎて頭が狂いそうになり危険を感じたのでペースを調整した。水がどんどん消費されていった。
湯沢の頭からは足元に草が生え下の状況が見えない。しかも踏み外すと危険だ。暑さも加わり疲労がたまる。山頂についても登頂の余韻を楽しむ余裕はなく、簡単な補給をして名残惜しむことなくすぐに下った。
登りで経験した様々なリスクは疲労がたまった下りではすべてが倍増していく。しかも昼になり気温もうなぎのぼりだ。標高も下がってオーブンに放り込まれたような暑さだ。集中力を保つために休み休み下って時間がかかった。それでも道をロストする。草を両手でつかみながら強引にくだってしまったため、戻ろうにも戻れない。仕方なく無理やり急斜面を横切って正規ルートに復帰したが、少し危ない状況だったように思う。湯沢の出合から登山口までも往路以上に慎重に歩いた。
単純標高差1200mにも満たないルートの割にはかなりてこずり、ほぼコースタイム通りだった。難路なだけにスピードが出せないことはあったが、やはり大きかったのは暑さだろう。特に下りは辛かった。熱がどんどん体にたまり、少しでも木陰があればそこで放熱する必要があった。そうしないとどうかなってしまうのではという恐怖があったのだ。水を余計に持っていけばそれを少しかぶりながら進むという手もあっただろうが、なかなかそこまでは難しい。今シーズンはまだ低山の暑さに慣れていない。暑さ対策をもっとすべきだった。だが、逆に言えば涼しい時期ならもっと楽しめたかもしれない。夏に歩くルートではないとこうことだ。いずれにせよ、御神楽岳の雄大な山岳風景を満喫できるこのルートは歩く価値のあるものだったことは間違いない。
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