リベンジの越後駒ケ岳は暑さで返り討ちに会いそう。
- GPS
- 24:02
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,337m
- 下り
- 1,343m
コースタイム
- 山行
- 10:42
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 11:22
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 6:14
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
途中にビューポイントらしきものは見当たらなかった。 |
写真
感想
今年5月に悪天候で敗退した山。心の残りもあり再度やってきた。今回は日帰りではなく、避難小屋に泊まろう。少し荷は重くなるが山で過ごす一夜はいいもんだ。ただ混むのはかなわないので休みを一日早めに取り金曜日にやってきた。
初日は小屋に入ればいいのだからとゆっくりやってくる、平日のせいか駐車場は7割程度埋まっているのみ。もちろんこの時間ではだれもいない。今日は軽量化したので荷は重く感じないが、既に陽射しがきつい中を出発する。最初は元気に歩くがすぐに暑さが気になる。明神峠に着くころには何人かの人とすれ違う。日帰り組どんどん帰ってくる。皆早いなあ。
明神峠で最初の休憩。凍らせてきたゼリーはだいぶ溶けたが冷たくておいしい。荒沢岳が立派に見える。そしてだんだん暑さが堪えてきた。30分余りでまた休憩。出発してから1時間もたつのにまだ200mしか登っていないことに愕然となる。そしてこのころから熱中症のような感じで体が重くなる。道行山の分岐にやっとの思いで着くが、頂上はそこから少し登らなくてはならぬ。パスしようかと思ったが休憩している人からいい景色だと言われ登ってみることにする。そうだ、明日晴れているとは限らない。登ったピークからは確かにいい眺め。ただ疲労が強い。わずかな木陰を求めて座り込むともう動きたくない気分。一人の時は5分もすればすぐに出発するのだが今回はなかなか腰が上がらない。
次の小倉山では年配夫婦とすれ違う。この方たちは午前2時ごろ出発したとか。頂上で相当ゆっくりしていたようだ。自分たちが最後尾であとは泊の人が二人だけという。平日はやはり空いているらしい。自分をいれて3人程度とはありがたい。
ここで次の目標は百草の池とした。標高差では150mもないので普段ならわけもなく行けるが今回は1時間もかかる。ここまでくれば小屋まであとわずかなのだが、なんと長いことよ。その百草の池は立ち入り禁止の表示があ入ることができない。また笹薮が深くてどこにあるかもわからない。仕方がないかと思い少し登って振り返ると周囲が柔らかそうな草で囲われた小さな池が見えた。なんとも可愛らしい池だ。ああいうところでほんとはゆっくりしたい。
そして小屋までの最後の登りが始まる。P1763辺りにやってくる。前回はこの近くまで来たのだ。そしてさらに進むと急な岩場が連続するようになる。積雪時にはここの斜面で撤退した人がいると書かれていた場所だろう。無雪期の今では問題ないが、なるほど軽アイゼンやツボ足ではちょっと心もとなさそう。赤ペンキを頼りにルートをたどり岩場を抜けると、高い塔の上に着いた風向計が見えてきた。どうも小屋らしい。あと少しか。最後の力を振り絞り到着。小屋の前には登山者が一人だけ。やっと着いた。
小屋の前には豊富な水が流れている。ザックを下ろしてまずタオルを濡らして顔を拭きのどを潤す。フーッとため息が漏れる気がした。時刻は4時45分。途中で余裕を見て5時着ぐらいかなと予想したがまさにその通りになってしまった。小屋に入ると事前の情報通り2人の先客がいるだけ。管理人さんに協力金を払いついでにビールを購入する。500円と比較的安いのはいいが、せっかくの流水に冷やされておらず倉庫から出されてきた。しょうがない。さっきの流水に冷やしておこう。
先客に少し挨拶をして自分の居場所を決める。空いているからこういう時は楽だ。エアマットを広げ米に水を入れたりして段取をしたら、あとは酒やつまみをもって外に出る。ベンチで店を広げ先ほど冷やしておいたビールで乾杯。そばにいた先客と少し話をしたりしながらまったりと過ごす。この小屋は駒ケ岳直下であり東側は大きく開けて解放感あふれる立地にある。こんなところでのんびりできるのは宿泊山行の楽しみ。いいところだなあと思う。
明け方は3時30分に起床。3時ころトイレに起きたときは少し雨がぱらついており心配したが天気は上々のようだ。食事を済ませゆっくりとコーヒーを楽しむ。一応頂上でご来光の予定だがこの小屋の立地だと居ながらにして日の出は見られる。ゆっくり出発するとだんだん空が明るくなり登頂前に日の出となる。まあ今日は雲が少し多くあまりきれいではなかったがそれなりにご来光は拝むことができた。
頂上までの30分だがこの道沿いにはコバイケイソウやハクサンコザクラ、ハクサンフウロウが咲いていた。高山植物がここも多い。頂上には朝登山口を出発した人がすでに来ていた。1時出発だったとか。その人はすぐに降りていき、残ったのは泊り客の3人のみ。昨日は富士山や巻機山も見えたらしいが今日の山頂からはそれが見えない。でも遠くの槍穂高がはっきりと見えている。いい感じである。十分堪能した後、少し中ノ岳方面に歩いてみることにした。中ノ岳まで行けばいいのだが往復6時間ぐらいとなるので敬遠。P1933諏訪平までとする。ここまで来ると中ノ岳もまた大きく見える。今度はあちらにも行きたいな。
さて帰るか。小屋に戻ると先客の姿はなく自分ひとり。管理人に雪渓水がいつまで使えるかと聞くと、秋にはなくなるがその時は小屋から2〜3分下ったところにある水場の水がつかえると教えられる。ここはいつでも水のある山小屋だ。だったらまた秋にでも来たらよさそうだ。そんな気がした。
さあ降ろう。荷も軽くなったし下りなので気楽だなと思っていたがこれが予想以上にしんどい。涼しかったのはほんと夜明け直後だけで7時を過ぎた今はもう暑い。フーフー言いながら降りることになる。しかしそんな中人がどんどん上がってくる。昨日すれ違った人の比ではない。これが百名山の土曜日なのだろうか。泊り客もいるようなのでここはやはり平日に来てよかったなあと思う。それにしてもこれから登る人は大丈夫だろうか。昨日にもまして暑く感じる天気の中を黙々と下って行った。明神峠から下りに入るとすぐに駐車場だが案の定あふれ出た車で路肩はいっぱいだった。それにつけても今回のテーマはやはり暑さかなあ。夏山はいいんだけど暑さは堪えるなあ。
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