旭岳〜トムラウシ山
- GPS
- 57:33
- 距離
- 57.7km
- 登り
- 2,737m
- 下り
- 3,675m
コースタイム
- 山行
- 5:09
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 6:42
- 山行
- 9:56
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 10:29
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 11:20
天候 | 8/7晴れ(雷を伴う夕立あり) 8/8ガス時々曇(夕立あり) 8/8霧雨のち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ヒサゴ沼避難小屋からコルへ上がるには、雪渓のトラバースと雪渓の直登がありました。 私の通過した時はトラバース道が凍っていて何も対策がなければ入るのはかなり勇気がいる(というより無謀)と思いました。(後から来たグループは引き返しました。)軽アイゼンとダブルストックでしたが、一度解けて氷結したところでは歯が立ちませんでした。 トムラウシ山の北側は南側に比べてマーキングが少ないと思いました。 尾根・谷のはっきりとした地形でなく、それがこの山域の魅力の源泉だと感じましたが、その分視界不良になればかなり厳しい状況に陥ってしまうだろうと思いました。 |
その他周辺情報 | 旭岳温泉(ケイズハウス北海道)に前泊、トムラウシ温泉(東大雪荘)に後泊 |
写真
感想
札幌でオリンピックの競歩男子20kmを観戦した翌日、旭岳温泉に移動して前泊し旭岳〜トムラウシ山を縦走してきました。
半年ぶりの山行にして、4年ぶりの泊まり。天気も2日目からは雨予報で不安もありましたが、思っていたほど悪い天気にはならず、無事に歩き切ることができました。
1日目
姿見駅から旭岳までは多くの人たちが歩いていました。噴煙を映す姿見の池が印象的でした。
旭岳に着いた時はガスで視界がありませんでした。折角来たので、最低30分は粘るつもりで防寒着を着こみます。しばらくするとガスがどいて、周りの山々を眺めることができるようになりました。熊ヶ岳は荒々しい山でした。
旭岳からの下りはザレていて下るのが大変でしたが、1/3位で雪渓に入り、緩んで十分なグリップがあったので快適でした。
登り返した後、北海岳までは火山を実感する高地散歩。間宮岳の山頂もちゃんと拾ってきました。荒井岳と松田岳の山頂は記憶に残っていませんが、御鉢平の向こうに見えた安足間岳、比布岳、北鎮岳は登ってみたいと思いました。
北海岳で南東へ進路を変え白雲岳に向かいます。ここからは歩く人の数が減ります。
白雲岳へは南下し、ベンチの所で左(東)に折れますが、残雪があったら真っ直ぐ行ってしまいそうな地形でした。
大分雲が増えた白雲岳の山頂を踏んだ後、避難小屋に入りました。
2日目
雨を覚悟していましたが、曇り空の下のスタートでした。
とは言っても昨日夕方以降に降った雨で樹が濡れているので、上下カッパで歩き出します。
高根ヶ原や忠別沼など、やはり晴れた日に訪れてみたいと思いました。
ガスガスの忠別岳を経てようやく五色岳まできました。しかしここでコースオフし、五色ヶ原へ下ってしまいました。そこで折れるので注意しなければいけないと計画段階で一度は理解したものの、全く活かすことができませんでした。山頂に標識があり、それを読めば普通間違わない所です。はずれた後も高度はずっと気にしていたので、ちゃんとコースが理解できていればすぐ引き返すことができたはず。(五色岳から化雲岳の間は20mしか下らない)しかし、期せずして歩いた五色ヶ原は花がきれいでした。結果的に3時間半余分に歩いてしまいました。
ヘロヘロになって化雲岳の山頂を踏み、ヒサゴ沼の小屋に入りました。
3日目
霧雨程度の中出発。
ヒサゴ沼避難小屋からまずはコルを目指します。雪渓のトラバースを朝通過するのであれば、軽アイゼンが必要だと思いました。
アイゼンを一度外して登り始めると今度は雪渓の直登になります。雪渓に踏み跡がなく、もう一度アイゼンを着けるのが面倒くさいと思ったのと右側に回避する踏み跡があったのでそれを追いました。しかし、次第に踏み跡が不明瞭になりました。左の雪渓を見ると斜度が緩んでいたのでノーアイゼンで問題ないと判断し突入。しかし踏み跡はないのでルートファインディングは必要でした。コルの位置が認識できていれば問題無いですが、視界不良などで左俣に入ってしまうと最後ハイマツ帯に捕まって難儀するのが想像できました。
山と高原地図では小屋からコルまでコースタイム35分ですが、1時間掛かってしまいました。天気の状態もあると思いますが、今回のコースの中で一番大変だと感じた所でした。
コルから北沼までは天気が良ければ素晴らしいだろうなと想像しながら歩きました。
北沼からはトムラウシ山へ最後の登り。山頂まで70m位の登山道脇で水が取れました。ここは煮沸無しでいけると判断し沢山飲んで、1L背負いました。
トムラウシ山頂は、覚悟していましたがガスで真っ白でした。下っていくと休憩していた人に「何もみえなかったでしょ?」と聞かれ、「もちろん」と即答したら笑ってもらえました。
後はトムラウシ温泉へ下山するのみ。雰囲気の良い所だなと思って立ち止まると、そこがトムラウシ公園でした。
そこからほんの少し登った後下っていき、前トム平に着きました。山と高原地図には「ナキウサギを見かける」と書かれているので、会えないかと思って周りを見ると茶色の物体を発見。ウサギさんがお食事中でした。私が休憩を終えて出発するまで同じ場所にいました。
やっぱりそう簡単にナキウサギには会えないんだなと思いながら下る途中、鳴き声のする方に目をやると茶色い運動体を確認。今度はナキウサギでした。ちょこまかと動き回り、岩の上で鳴く姿はかわいかったです。北海道ソロツーリングの時にその存在を知り、約30年を経て初めて目にすることができ感激しました。
その後コマドリ沢分岐からの100mの登りはかなり堪えましたが、何とかトムラウシ温泉にたどり着くことができました。
今回の反省点を一言で言えば”準備不足”
まずは行程理解不足。前述のごとくその代償は3時間半の歩行となりました。
次に体力不足。トレーニング量が足らず、ベストより3kg重い状態で入山。行動中の栄養補給も不十分で、2・3日目は行動開始から3時間ほどでシャリバテ状態に。これで集中力を欠き、コースオフの遠因になったような気がします。
もう一つが装備不足。ロウトを忘れたために、折角煮沸した水も一部地面に返すはめになりました。
記録を読ませて頂きましたが、8月7日昼前頃に白雲分岐から北海岳へのルート途中、雪渓渡りの辺りですれ違ったみたいですね。
私も静岡県在住なのですが、こんな偶然があることに驚きました。
私は還暦過ぎのじいじで、カミさんに付き合ってもらっている関係で日帰り出来る安全なコースしか行けないので、トムラウシ山羨ましいです。
コメントありがとうございます。
HIROMI1960 さんの記録を拝見させていただきました。どこで会ったかまでは覚えていませんが、 水色の帽子は記憶にあります。
同じ静岡県民。またどこかの山でお会いするかもしれませんね。
お互いに、少しでも長く登山を楽しめたらいいですね。
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