笠新道で笠ヶ岳【寝袋を忘れた結果…】

2021年08月11日(水) ~ 2021年08月12日(木)

• GPS: 16:32
• 距離: 24.0km
• 登り: 2,229m
• 下り: 2,221m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:09
• 休憩: 1:06
• 合計: 10:15

5:40 新穂高温泉無料駐車場
5:48 5:48 新穂高温泉バス停
5:52 5:55 新穂高登山指導センター
6:08 6:12 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)
6:32 6:32 お助け風穴
6:48 6:49 中崎橋
7:01 7:08 笠新道登山口
11:16 11:25 杓子平
12:58 12:59 笠新道分岐
13:48 13:48 抜戸岩
14:26 14:56 笠ヶ岳山荘
15:31 15:42 笠ヶ岳
15:55 笠ヶ岳山荘

2日目

• 山行: 6:11
• 休憩: 0:34
• 合計: 6:45

5:37 笠ヶ岳山荘
6:06 6:06 抜戸岩
6:52 6:53 笠新道分岐
6:54 6:55 分岐指導標（仮称）
7:02 7:06 抜戸岳
7:17 7:18 分岐指導標（仮称）
8:11 8:28 杓子平
11:04 11:07 笠新道登山口
11:21 11:21 中崎橋
11:37 11:38 お助け風穴
11:54 11:57 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)
12:04 12:04 新穂高温泉駅
12:10 12:10 新穂高温泉バス停
12:11 12:14 新穂高登山指導センター
12:21 12:21 新穂高温泉無料駐車場
12:22 ゴール地点

天候

1日目　曇りのち晴れ　雲多く涼しい。風あり。気温15℃前後
2日目　曇り時々小雨　涼しい

アクセス

利用交通機関：

自家用車

・市営新穂高第3駐車場（無料）を利用　　仮設トイレあり　150台駐車可
※前日深夜1時の段階でほぼ満車。車中泊

コース状況／危険箇所等

・笠新道
笠新道登山口までは左俣林道を1時間ほど歩く事になる。
笠新道は上部に行くほど岩が多くなり、急な登りがひたすら続くハードなコース。
急登を登り切りカールと笠ヶ岳本体を眺められる杓子平まで休憩を含め4時間以上かかった。
しかし杓子平から稜線に登り切るのに更に1時間半の辛い登りが続く。
体力に自信がない場合小池新道から登るのがセオリーらしい。
岩場が多い為雨などで湿ると難易度が増す。

・笠新道分岐から笠ヶ岳山荘
約6時間かけて笠新道を登り切ってもまだ山荘は遠い。
2〜3個のピークをを越えて進む稜線は意外にアップダウンがあり疲れた身体を責め立てる。
コースタイム1時間10分とあるがそれ以上の時間を要した。
テン場と山荘は結構離れていて、最後の岩場の登りが長く辛い。

・笠ヶ岳山荘から笠ヶ岳山頂
登り20分ほど。足場は悪いガレ場だが、人が歩いたルートの岩は土汚れで見分けがつきわかりやすかった。
山頂の眺めは絶景の一言。
槍穂から裏銀座の山々、御嶽山に白山、天気が良ければ日本海まで見渡せるという。

その他周辺情報

中崎山荘　奥飛騨の湯　　大人900円（JAF割引で800円）

写真

8/11 1:07

山仲間のmaruta27にお盆期間中唯一天気が良さそうな11日から12日にかけて笠ヶ岳にテント泊で行く計画を伝えると「便乗したい」との事。
しかし彼は12日に夜勤の筈…休みになったのかと思ったらそうではなかった。
なんと今から（深夜一時）出発しナイトハイクで笠ヶ岳を目指し、翌日そのまま下山するという。
深夜小雨の降りしきる中旅立っていく彼を見送り自分は駐車場で車中泊した。

8/11 5:39

翌日、車中泊していた市営第三駐車場で朝4時過ぎに凍えながら目覚める。
地上でこの寒さ、テン場はかなり冷え込むだろうなぁと準備を整え、あとは登山靴を履いたら出発というところで隣の車の人にバッテリーを貸してくれと頼まれる。
エンジンがかからなくなってしまったらしい。

8/11 5:48

この時は気づいていなかったが、笠ヶ岳らしきピーク見えてるな

8/11 5:56

新穂高センターでトイレを借りる。
体調は良くもないが悪くもない程度。
今回歩く予定の笠新道はかなり過酷な道と聞いているが大丈夫だろうか…

8/11 6:08

ここから1時間の林道歩き。
テント泊装備が重いが頑張ろう！

8/11 6:19

まだ笠新道の登山口についていないが、ここら辺で「あれ？そういえば寝袋ザックに詰めた記憶がない！」といきなり思い出し慌ててザックを開けて確かめてみたがやっぱりザックに入ってなかった…
稜線のテン場2,800mでシェラフなしは…無理だな。無理だろう。
混乱したままとりあえず先行しているmaruta27にメッセージを送った。

8/11 7:01

小屋で寝袋借りたりできないだろうか…もしくは小屋に泊まれないだろうか…と不安を抱えたまま笠新道登山口に到着。
迷いながらも先へ進んだ

8/11 7:07

笠新道はまずこんな感じでスタート

8/11 7:19

標高約1,450mの標識。
笠新道にはこのタイプの標識が度々ある。
maruta27からメッセージが返ってきており「今笠ヶ岳山荘に着いたから聞いてみたら寝袋は無いけど本日素泊まりはできる」との事。
先の不安が無くなると現金なもので身体に力が沸いてきた。
まだ笠新道分岐まで1,300m以上ある。頑張らねば

8/11 7:49

朝8時近くなると登山道に陽が射し始めた。
気温が上がることを恐れ（晴れるのは山頂に着いてからで良いのに…）などと贅沢なことを考えていたが、長い長い急登にそんな余裕はなくなっていく事になる（笑）

8/11 8:08

標高1,700m標識
この時間既にmaruta27は山頂に着いていたらしい

8/11 8:17

樹々の隙間から焼岳とロープウェイ山頂駅が見える。
その奥に見えるの乗鞍岳かな

8/11 8:21

登山道に陽が射し、こういった道が好きなはずの自分だが、重い荷物と先の長さに景色を楽しむ余裕も無かった

8/11 8:24

次第に道は岩がゴロゴロしだし傾斜も急な区間が長くなっていく

8/11 8:32

登山口から1時間半、樹林帯を抜け視界が開けた。
雲が多めなのでそこ迄直射日光に炙られることは無かったのが長い長い笠新道での数少ない救いか

8/11 8:34

焼岳はずっと陽に照らされている。
今日あちらに登った人は大勝利だろうな

8/11 8:35

暫くはこんな感じの開けた斜面を九十九折に登っていく

8/11 8:38

穂高連峰！
左の大キレットから北穂、涸沢、奥穂にジャンダルムか。
右の一番高いピークが西穂高岳か？

8/11 8:45

標高1,920m標識
ここは杓子平までの中間点でまだ1時間半かかるというがこの案内には疑問があるな（自分はここから2時間半かかった）

8/11 8:52

急登が続く、身体が重い！
小屋泊なのにテント泊用ザック14キロを背負っているのがキツ過ぎる…

8/11 8:54

ここら辺より上は岩だらけ。
靴底を張り替えたスカルパのトリオレプロが火を噴くぜ

8/11 8:56

maruta27が朝露で悩まされたという笹区間が続くが、自分が通過する頃には乾いていてズボンがビショビショになったりはしなかった

8/11 9:04

穂高連峰の奥に槍も見えた。
今年中に槍に挑戦したいと考えているんだが天気とかコロナとか色々あって不透明だなぁ

8/11 9:07

このタイプの短い鉄梯子が結構設置されていた

8/11 9:22

稜線を登りきると杓子平らしいのだが、その稜線までが果てしなく遠い…もう1時間近く前からヘロヘロで歩みも鈍っている

8/11 9:27

途中あったガレ場で休憩中の登山者を見て自分も限界だった為休憩を取りおにぎりを齧る。
10分以上休んだと思うが全然元気が出ないゾ

8/11 9:46

標高2,100m標識
槍が良く見えると書いてあるが、この角度からだと槍ヶ岳見えないんですけど

8/11 9:53

永遠に続くかに思われる登り…

8/11 10:07

そろそろ下山してくるmaruta27とすれ違いそうだなぁと思いながら登っていると…

8/11 10:09

10時過ぎ、ついに下山してきたmaruta27が登場！
撮影しようとしたら姿を隠そうとするmaruta27

8/11 10:10

「ヘロヘロじゃ〜ん」とか言っていたが、そうです、ヘロヘロです。
もう限界が近かったのでここで5分程雑談しつつ休憩

8/11 10:13

まだまだ先は長い事をmaruta27に聞かされ、仕方なく（？）出発する自分の後姿…

8/11 10:34

明らかに稜線が近くなってきた！もうすぐ杓子平か？
（後30分以上かかる事をまだ知らない…）

8/11 10:51

もうちょっと、もうちょっと…

8/11 11:02

あの縁を超えれば…

8/11 11:11

杓子平着いた〜！！！
ここまで登山口から4時間超！長かった…長かった〜
しかしこれは絶景だ。遂に笠ヶ岳山頂をその視界に捕らえたぞ

8/11 11:12

あちらの方は青空だが全体的に雲多いな

8/11 11:23

しかしまだまだ山頂遠いなぁ（汗

8/11 11:26

この後嫌という程見かける散った後のチングルマ
1か月くらい早く来ていればチングルマのお花畑が見れただろうな

8/11 11:26

あそこまで上がるのか…？なんかえらい遠そうだな
（maruta27は杓子平から笠新道分岐は1時間じゃ着かないと言っていたが…）

8/11 11:28

ここにテント張ったら槍を眺めながらのんびりできそうだが…

8/11 11:36

カール内の雄大な眺めの中緩やかに登り始める。
っていうか一度カールに降りてまた登るのかよ。
稜線をそのまま歩きたかった…

8/11 11:48

当初の甘々計画だと12時か13時には笠ヶ岳山頂に着いているつもりだったが、到底無理そう

8/11 11:52

杓子平から登山開始ならここら辺の道は最高に気持ち良いだろうが、もうヘロヘロだしな
ちなみに気温は15℃前後で非常に涼しく気持ちよく登れてる

8/11 11:57

杓子平の分岐を見下ろす。
もう結構登って来たな

8/11 11:58

段々急になって来た。
何度も偽稜線に騙され「まだ先があるのかー！」となってる

8/11 12:09

奥の乗鞍が雲に飲まれそう。
右の山並はクリヤ谷ルートかな

8/11 12:15

あぁ雲が…笠ヶ岳着くまで天気持つかなぁ

8/11 12:21

杓子平から約1時間経過。
力尽き何度目かの休憩を取る。
長い笠新道でずっと前後を抜きつ抜かれつ同じ登山者が歩いているのを内心励みにして登った。

8/11 12:42

笠ヶ岳の左側に雲が迫っているな

8/11 12:52

槍ヶ岳が雲に吞まれていく

8/11 12:53

8/11 12:56

遂にカールを登り切り笠ヶ岳へ続く稜線へでた！
しかし…笠ヶ岳遠すぎないか？？

8/11 12:56

maruta27から稜線はアップダウンが多いと聞いていたが、これヤバいな。
あそこ迄何回上り下りすれば良いんだ…

8/11 12:58

笠新道分岐
右のピークは抜戸岳か
正面奥には去年の秋に登った薬師岳の立派な山体が見える。左の大きい山は野口五郎岳かな

8/11 12:59

さーて、長い長い稜線の旅の始まりだ

8/11 13:01

あまりにも鮮明な穂高連峰の姿。
実は穂高連峰には奥穂に涸沢カールから一回行ったことがあるだけなので、いつかまた行ってみたい

8/11 13:05

笠ヶ岳山荘までは少なくとも3つくらいピークを越えなければならんみたいね

8/11 13:07

笠新道分岐方面

8/11 13:07

岩峰を右に巻く

8/11 13:09

左側（長野側）が激しく切れ落ちており、右側（岐阜川）がなだらかな地形。
北アルプスはこんな感じの地形が多いらしい

8/11 13:27

最後の一登りと思えば足も進むが、かなり限界が近い
もう登山開始から8時間が経過している

8/11 13:27

あんな遠くから歩いてきたのか

8/11 13:28

おぉ！新穂高辺りが見えてる

8/11 13:30

まだ結構登るなぁ
山荘が遠いぜ…

8/11 13:41

山荘とテン場が結構離れて見えるんだけど気の所為かな…

8/11 13:44

抜戸岩が見えて来た

8/11 13:44

西の岐阜側は登山道が無い広大なエリア

8/11 13:44

岩の間を抜ける

8/11 13:47

山荘までの登りがかなり急に見える

8/11 13:54

前を行く女性とは何度も抜きつ抜かれつしているが、結局ほぼ同時に山荘に着いた。
他にも2人くらいこういった登山者がいたな

8/11 14:03

穂高方面は全く見えなくなったな

8/11 14:09

ガンバ岩とテン場
遂にテン場に辿り着いた

8/11 14:10

本来ならここでテントを張るはずだったのに…寝袋さえ忘れなければ…クソ〜泣ける

8/11 14:13

スグソコってペイントしてあるがかなり遠いよな

8/11 14:14

ガンバレあと一息

8/11 14:18

結構テントの数あるな。
ざっと数えて25張りくらいか

8/11 14:22

長かったが漸く笠ヶ岳山荘だ

宿泊の受付の際、「予約してないんですけど…」と受付でいうと「え…」という反応だったが「寝袋忘れちゃって」というと「あぁ〜（あの人ね）」みたいな反応でちょっと…いや、かなり恥ずかしかった。
maruta27よ、話を通しておいてくれてありがとう…

8/11 14:32

山荘前からテン場を見下ろしながら

8/11 14:32

笠ヶ岳山荘

8/11 14:47

案内された部屋に荷物を置いたら軽荷で山頂アタック
昼飯も食わず歩いてきたのでお腹ペコペコだが山頂まで我慢だ

8/11 14:54

笠ヶ岳、遠かったがあと20分で山頂だ

8/11 14:55

山荘の隣にあるこんもりしたピークは小笠というらしい

8/11 15:00

笠ヶ岳はこんな岩が積み重なったような山頂だった

8/11 15:09

山頂に神社あり

8/11 15:09

あっちが山頂標識がある方か

8/11 15:09

山頂はちょっと雲がかかっているがすぐに流れそうだ

笠ヶ岳登頂！
後から来た男性に撮ってもらいました

8/11 15:12

段々雲が取れて周りの景色も見えて来た。
眼下に見えるクリヤ谷コースの稜線。
こちらは10時間くらいかかる超ロングコースらしい

8/11 15:15

穂高連峰もまた雲の間から姿を見せ始めた

8/11 15:15

人が増えて来たが、昼飯替わりのカレーパンを齧りながらしばし休憩し景色を楽しむ

8/11 15:18

槍もギリギリ見えてる

8/11 15:25

あちらに薬師岳や立山、赤牛岳などが並ぶ

8/11 15:26

特に白山も見えた

8/11 15:29

こう見ると薬師岳の山体は大きく立派だ。

8/11 15:37

乗鞍岳と御嶽山

8/11 15:38

日本海は雲が多くて見えなかった。

8/11 15:44

山頂で40分以上のんびりしたがそろそろ降りるか

8/11 17:00

山荘は6人部屋に4人の宿泊者でスペースも余裕があった。
他のお三方も皆笠ヶ岳は初めてとの事。
今まで登ってきた山の話などで盛り上がった。
17時から晩飯。カレーはお替り自由という贅沢さ。
飯の後もまた自室で会話が続き楽しい時間が過ごせた。
寝袋を忘れるという致命的ミスを犯したが、小屋泊は小屋泊で楽しめたのでまぁ良し！

8/11 17:20

すっかり雲の取れた槍穂とテン場

8/11 17:34

あぁ、やっぱり槍ヶ岳に登ってみたいなぁ

8/11 17:35

17時半の時点で気温は11℃
この後陽が沈み急激に冷え込んでいく

8/11 17:41

ザックは基本部屋の外においてくれとの事
こんなデカいザックが置いてあって自分の恥をさらすようなものだな…

8/12 5:02

あまりよく眠れなかったが21時には眠れていたと思う。
余り身体の疲れがとれたとは言い難いが…
朝飯は5時からなので皆4時近辺には起きてきた。
同室の一番若い男性は先を急ぐらしく朝飯後すぐに出発していった。

8/12 5:37

今日は朝の内晴れ予報だった筈なのだがこの有様。
山頂、昨日登っておいてよかった…w
同室だった男性の一人は昨日は登らなかったらしく、何も見えないだろうけど今から山頂行ってくると出発していった。

8/12 5:37

トイレも済ませ飲料も補充し自分も出発
下山はコースタイムで6時間半。
予報では15時位から雨なのでその前に降りたいものだ

8/12 5:44

テン場にチングルマの散ってない花が咲いていた
本山行初めて

8/12 5:48

サヨナラ

8/12 5:52

いやー涼しいなぁ
風もあり肌寒いので雨具を羽織って先へ

8/12 5:54

昨日の疲労が取れず両脚にも不安あり
重い荷物を背負いノタノタと進む

8/12 6:22

段々雲が上がって来たのか景色が見えるようになってきた

8/12 6:35

でも予報は外れかな。晴れそうにない

8/12 6:38

カール内にあった立入禁止ロープの張られた道、この場所で合流するみたいだな。
右の木の板に立入禁止の文字がある

8/12 6:43

靄ってるし雷鳥でも出ないかなーなどと考えながら歩いてた

8/12 6:46

山頂へ向かった同室の男性が笠新道分岐手前で追いつき華麗に抜いていった

8/12 6:52

笠新道分岐到着
コースタイム通り1時間以上かかった

8/12 7:03

行きには寄らなかった抜戸岳足を伸ばしてみる。
（完全にピストンだと面白くないので、登りで行かなかった場所へ行きたかった）

8/12 7:03

抜戸岳　標高2,812m
道は悪かったが分岐にザックを置いて軽荷で来たからまぁ、何とか。
標識の字はかすれて見えないな

8/12 7:04

岐阜側が真っ白だ

8/12 7:09

結構みんな抜戸岳に足を伸ばすのね

8/12 7:13

ザックをデポ下分岐まで戻りしばし休憩
ここでアミノ酸スティックを服用したことがのちに事態を好転させる（？）

8/12 7:33

ひたすら長く急な道をダラダラ降る。
荷物が重い登りよりは下りの方が多少マシかな

8/12 7:36

このしばらく後、アミノ酸が効いてきたのかずっと力が入らなかった四肢にエネルギーが急に漲りだし、サクサク歩けるように。
これは一時的なもので下山までもつような類のものではないとは理解しながらも、この機を逃すかと急いで杓子平を目指した。

8/12 8:27

杓子平には笠新道分岐から1時間で到着した。
結構早いじゃないか。15分ほど休憩しパンで小腹を満たす。

抜戸岳へ寄り道していた際に抜かれていたらしく、杓子平で同室の男性最後の一人と再会。
暫く追いつき追い抜かれした後何となく一緒に下山しようという雰囲気になり笠新道登山口まで同行することになる

8/12 8:41

途中小雨がぱらつき、雨具とレインカバーを装着する。
岩場が続く笠新道の下りで岩が湿るのは本当に参った。
滑らないように気を付けながら降るには笠新道は長すぎる

8/12 9:01

標高2,200m標識
まだまだ先は長い

8/12 9:14

何度か陽が出そうになるが、いずれも一時的なものだった

8/12 9:19

標高2,100m
槍穂は雲に覆われ全く見えなくなった

8/12 9:21

こういった岩場が神経をすり減らされる。
怪我しないように、転ばないように、足を使い切らないように集中して下り続ける

8/12 9:25

登りでも休んだガレ場。
力尽き何度目かの休憩

8/12 10:06

行きは気づかなかった標高1,800m標識

8/12 10:17

標高1,700mまで戻ってきた！
でもまだあと登山口まで標高差400m
これが中々縮まらない

8/12 11:10

長い長い下りを終え遂に登山口に戻ってきた。
一緒に降った男性やその場にいたほかの登山者も交え喜び合う。
辛い下山を終え心は一つに（笑

男性はワサビ平小屋にそうめんを食べに寄るそうで、誘われたが自分はとにかく汗を流したかったので断りそのまま新穂高へ向かった

8/12 11:57

1時間弱の林道歩きを終えゲート到着

8/12 12:03

ロープウェイの脇を通り…

8/12 12:13

新穂高センター到着、またまたトイレを借りる。
飲料も尽きたので購入
後は車まで歩くだけだ

8/12 12:14

この後日帰り温泉で汗を流し、maruta27の家へ
笠ヶ岳談議に花を咲かせたあと神奈川へ帰還した。

撮影機器：

AQUOS sense SHV40 au シャープ

OLYMPUS Tough TG-6 オリンパス

iPhone 12 128GB SoftBank Apple

感想

kukaminn

かつてないやらかしをしてしまった今回の山行。
盆休み期間中の僅かな晴れ間を狙い11日ー12日の1泊2日で笠新道を使っての笠ヶ岳テント泊へやってきたのだが、テントやその他すべての装備はあるのに寝袋をザックに入れ忘れてしまったのだ。
しかもそのことに気づいたのは出発してから1時間以上経った後。

ふもとでの車中泊でさえ寒さで震えながら目覚めたのに稜線のテン場で寝袋無し…？
これは無理だ、絶対無理。
うーんどうしよう…と混乱のまま、同日ナイトハイクで深夜1時に同じコースで笠ヶ岳を目指した山仲間のmaruta27にそのことをメッセージで伝えると、「ちょうど今笠ヶ岳山荘に着いた（！）から聞いてみる」という予想外の答えが返ってきた…

もう山荘着いたのか…という驚きはさておき、聞いてもらった結果は「貸せる寝袋は無いが素泊まりなら本日は泊められる」との答えだったので、じゃあ行くか！と覚悟を決めて登る事に。
（因みに素泊まりでなく結局朝飯と晩飯もつけてもらってしまった）

しかし…ただでさえキツイ笠新道を使う予定の無いテントを背負って登るのは本当に辛かった…
　北アルプスの小屋に泊まるのは初めてで、楽しかったし得難い経験が出来たとは思うが、あまりにもキツかった山行の為、もし次笠ヶ岳に来るとしても笠新道だけは絶対に使わないと心に誓ったのだった……

コメント

テヘ

噂の笠新道をテン泊装備でとは(￣▽￣)

こんにちは😄
お友達との連絡で窮地を脱し出来良かったですね。
夏場とはいえ、2,700〜2,800m辺りは相当な寒さでしょうから❗️

笠新道、中々また行きたいという人は少ないです。
異口同音に「もう二度と、、」と(￣▽￣)
お友達のレコも拝見しましたがその様な^_^
また一つ友情が深まりましたね(^｡^)

kukaminn

コメントありがとうございます。

山荘で同室だった3人も皆「もう二度と…」と言ってました(^_^;)

最終的にテン場は30張りくらいテントが有ったので、自分と同じ苦しみを負った人がこんなに居ると自分を慰めてましたw